2014年03月20日

スピードの乙女たちが春を連れて来た! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(後篇)

3/15(土)〜17(月)の3日間、和歌山競輪場では2度目となる「ガールズケイリン」が開催されました。「スピードの乙女たちが春を連れて来た!」と題して、ガールズ和歌山開催の様子を紹介する2回シリーズ。今回は後篇です。

○2日目 3/16(日)

初日同様、春爛漫のオレンジバンク。空は快晴、風も緩やかで、絶好のコンディションです。12時40分発走の6Rが近づくと、メインスタンドには徐々に多くのファンが集まってきました。

2日目もスタンドには多くのファンが

2日目もスタンドには多くのファンが


さて、この6Rは男子レースでいう「徹底先行不在」のメンバー構成で、車券的にも難解な一戦。オッズも割れていました。

<2日目6R VTR>
号砲でA森とC小坂が飛び出し、小坂がSを決める。序盤の並びは、小坂−森−@奈良岡−B白井−D杉沢−F後閑−E倉野の順。赤板HSから倉野が上昇して前団に迫ると、ジャン前BKで先頭に。最終HS手前6番手から杉沢が巻き返しを狙うも、これを見て小坂が併せる。小坂の仕掛けで車間が空くところを、森が捲り気味に差を詰める。さらにこれを目がけて奈良岡が捲りを仕掛け、白井が奈良岡後位に追い上げます。

2日目6R「ガールズ予選2」 最終4コーナーの攻防

2日目6R「ガールズ予選2」 最終4コーナーの攻防
最終HSから先行したC小坂は脚色が一杯に。小坂を追ったA森が抜け出しを図ると、@奈良岡も捲り気味に迫ってくる


最終2センター過ぎで小坂が失速すると、直線は森と奈良岡のマッチレース。結局、奈良岡が1着、森が2着になり、奈良岡追走の白井が3着を確保しました。


伏兵の森が2着に突っ込み、車券は2車単が3千円台、3連単は8千円台の好配当です。私はいつものごとく、引っかかっていません。

続く7Rは、初日同様、小林莉子が本命視されていました。ただ、欠場した戸田みよ子の補充として、前回和歌山ガールズの覇者・門脇真由美(大阪)が参戦で、やや波乱含みの様相です。ただ車券は小林・門脇を軸に、重光啓代を絡めた組み合わせが人気となっていました。私も一応、小林を軸にそのあたりへ流していきました。


<2日目7R VTR>
号砲で@重光とB小林が飛び出し、小林がS。周回中は、小林−重光−A三輪−C関口−E伊木−F門脇−D高松の順。赤板HS(残り2周)から伊木が踏み上げると、これを高松が追走。ジャンで伊木が小林を叩いて先頭に立つと、小林は3番手に下げる。するとジャン過ぎ2センターから、門脇が最後方から一気にカマシ先行し、これに小林が最終HSで切り替え、重光も追う。しかしその後方で、関口が三輪に被さり、三輪が落車。これに後続の高松・伊木も乗り上げる(関口は失格)。後方のアクシデントを尻目に門脇が逃げるも、これを追走した小林が最終BKで番手捲りに出ます。

2日目7R「ガールズ予選2」 最終4コーナーの攻防

2日目7R「ガールズ予選2」 最終4コーナーの攻防
カマシ先行のF門脇を追走したB小林が早目の差し態勢。小林後位の@重光も交わしにかかる


結局、小林が追走する重光の猛追を振り切って1着、重光が2着になる。そして門脇が3着に逃げ粘りました。


3車による大量落車になりましたが、3人とも自分で起き上がって、大きなケガにはならなかったように見えました。レース後、ガールズ決勝・一般戦の選手コメントを取るべく検車場に入って行くと、落車に遭った各車の後輪ディスクホイールの検査が行われていました。その中で6番車のホイールは、ヒビが入っているため廃棄処分になるとのこと。ディスクに付いた傷は、落車の衝撃を物語っていました。

落車で壊れた6番車のディスクホイール

落車で壊れた6番車の後輪ディスクホイール

ちなみにディスクホイールは、各車番ごとに競輪場(競技会)から貸し出されています。
しかしガールズレースでの落車は、年ごろの女性の顔や手足に傷(アザ)が付いたり残ったりする訳で、可哀そうだと思います。でもそれを覚悟の上で、彼女たちはこの世界に飛び込んできたことでしょう。そんなガールズ選手たちの心意気に、ファンも温かい声援(と車券の売り上げ?)で応えてあげてほしいです。


○最終日 3/17(月)

最終日も絶好の競輪日和に恵まれました。さすがに平日開催ということもあって、初日・2日目ほどの入りではありませんでしたが、やはりガールズレースが近づいてくると、メインスタンドにはファンが集まってきました。

この日の最初のガールズレース「ガールズ一般」は9R。発走時刻の14:20に敢闘門が開き、選手が入場すると、多くのファンがデジカメや携帯のカメラを選手たちに向けていました。

最終日のスタンド みんなカメラを構えています

最終日のスタンド みんなカメラを構えています


和歌山競輪場には「場内写真撮影規定」というものがあり、フラッシュを使ったり、明らかにプライバシーの侵害になったりするようなことがなければ、写真撮影が認められています。
一方、多くの競輪場で写真撮影が禁止されており、私も他の競輪場でこのブログの「自腹出張日記」用に写真を撮っていると、ガードマンが飛んできて「写真を撮らないで下さい」と注意を受けます。その際は身分を明かして、一応その場は了解を得ています。しかし競馬やボートレースでも、競技運営に支障をきたさない程度で、写真撮影が認められているこのご時世に、一律に写真撮影を認めない競輪界の頑なな態度に違和感を禁じえません。また、携帯・スマホのカメラは「お目こぼし」され、コンパクトデジカメ・一眼レフカメラを見つけると飛んでくるという扱いの違いも納得できません。
これからは一般の競輪ファンが携帯メールやネット、ブログなどを利用して、競輪の魅力を広く発信していく、そんな役割をこれまで以上に担ってもらえれば良いのでは、と私は考えています。そんな時代に突入しているにもかかわらず、繰り返しになりますが、一律に写真撮影を認めない競輪業界の方針は改められるべきではないでしょうか(エラソーに語ってしまった…)。

さてこの9Rは、前日の落車・失格によって、3選手が新たに補充参戦。ただ車券の人気は、力的に一歩リードのA門脇・@三輪の折り返しに集中しました。

<3日目9R VTR>
号砲でB後閑・D飯塚・E松井が飛び出し、飯塚がS。周回中の位置取りは、飯塚−松井−後閑−A門脇−@三輪−F青木−C倉野の順。赤板HS(残り2周)から倉野が踏み上げ、そのままジャンで飯塚を叩いて主導権取り。最終HSから5番手位置の門脇が一気に踏み込んで行くと、倉野番手の飯塚も併せて踏み込む。しかし最終BKの進入で、門脇が飯塚を叩き切って最終主導権を奪いました。

最終日9R「ガールズ一般」 最終3コーナーの攻防

最終日9R「ガールズ一般」 最終3コーナーの攻防
最終HSからA門脇がカマシ先行。これを@三輪が番手をぴったり追走する



そして、最終2センターからは門脇と後位追走の三輪が後方を千切ってマッチレースの状態に。結局、ゴール寸前で門脇を捉えた三輪が1着で、門脇が2着。前団を追いかけた青木が、飯塚を交わして3着を確保しました。

2車単は本命の裏でしたが、3着に青木が飛び込んできたことで、3連単は3千円台の好配当。これは私も取らせていただきました。でも証拠写真を撮るのを忘れてしまいました(調子に乗んな、バカ!)。

10Rの「チャレンジ決勝」をはさんで、いよいよ今シリーズの女王を決める「ガールズ決勝」です。小林が本命も、まずまずの好メンバーが決勝に進出して混戦模様です。私も小林を軸に主だったところへ流したのをメイン車券にしましたが、トークショーでご一緒した白井や重光をアタマにした応援車券も仕込んでおきました。

発走時刻の15:38に敢闘門が開き、7選手が入場。スタンドには女性ファンの姿もチラホラと見えました。

ガールズ決勝のスタンドには女性の姿も

ガールズ決勝のスタンドには女性の姿も


<3日目11R VTR>
号砲で、予想通りE小坂知子が飛び出してS。周回中の隊列は、小坂−A小林−@白井−D奈良岡−B杉沢−C重光−F森の順。赤板HSで杉沢が上昇して行くと、後続の重光−森が追走。杉沢は一旦小林を抑えると、ジャンで叩いて先頭へ躍り出る。すると重光がさらに杉沢を叩いて主導権を奪います。

最終日11R「ガールズ決勝」 ジャン3コーナーの攻防

最終日11R「ガールズ決勝」 ジャン3コーナーの攻防
A小林を抑えてから叩いたB杉沢を、さらにC重光が叩いて先行勝負に出る



叩かれた杉沢は重光番手に一瞬収まり、最終HSから再度叩き返して先行態勢に入りました。

最終日11R「ガールズ決勝」 最終2コーナーの攻防

最終日11R「ガールズ決勝」 最終2コーナーの攻防
重光番手からB杉沢が番手捲り気味に叩き返す。杉沢後位をF森が追走



そして最終BKから3番手位置を追走した小坂が先捲り。しかし今一つ車は伸びず、最終2センターから併せるように森が早目の抜け出しを図ります。

最終日11R「ガールズ決勝」 最終2センターの攻防

最終日11R「ガールズ決勝」 最終2センターの攻防
E小坂の捲りは、F森が併せて不発。森の抜け出しをA小林が追いかける



このまま森の初Vかと思われたが、森の後位に切り替えていた小林が、直線、怒涛の追い込みで森を交わし、完全優勝となるVゴールを駆け抜ける。2着は森。3着は杉沢が逃げ粘りました。

小林が直線に向いてから一気の追い込みを見せると、森がアタマならかなりの穴車券になることもあって、スタンドの歓声は最高潮になりました。ただ、小林が直線だけで前団を捉えて差し交したことで、ファンからは「さすが莉子ちゃんやなぁ。スピードが全然違うゎ」と感心しきりでした。

そしてレース後は表彰式です。優勝インタビューで小林は「GPを目指す以上、ここでは負けられなかった。岸和田のGPに乗れるよう、これからも頑張りたい」と力強く話してくれました。

優勝インタビューに答える小林莉子選手

優勝インタビューに答える小林莉子選手


続いてファンサービスのグッズ投げ入れ。多くのファンがプレゼントをもらおうと、小林の顔を間近で見ようと集まってきました。

グッズの投げ入れプレゼントをする小林選手

グッズの投げ入れプレゼントをする小林選手


ファンからは「またグランプリで優勝してや!」「加瀬ちゃんや石井寛子ちゃんらに負けたらアカンで!」という温かい声援が飛んでいました。

今回のガールズは「一枚看板」小林の優勝で幕を閉じましたが、伏兵陣も小林を苦しめるなど、シリーズとしてはなかなか面白い展開になりました。ただ、参加選手全体のレベルに上下が大きく、前回のような7車が一団でゴールというレースがなかったのは、少し残念でした。次回の和歌山ガールズは7/4〜6に開催されますが、3期生(106回生)を交えて、さらにヒートアップした戦いを見せてくれるものと期待したいです。


(「スピードの乙女たちが春を連れて来た!」の項 おわり
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