2014年02月10日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 奈良GV「春日賞争覇戦」 秋篠の里に当たり車券は舞い降りる?(そのC・最終回)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。去る2月3日(月)に開催された奈良競輪場の「開設63周年記念・春日賞争覇戦」最終日へ「自腹出張」した様子を紹介する4回シリーズのリポート。今回が最終回です。

9Rのハズレで、それまでの浮き(プラス)を吐き出してしまった私。何とかラスト2レースを取って、プラスで和歌山に帰りたいものです。ところが10Rは近畿ラインが大本線で、本命に絞るか、穴に散らすか悩ましく感じました。

ラインは、3分戦+単騎が1車という構図。本線・近畿勢はF稲垣裕之−A稲川翔の2車で、残るはB高橋陽介が率いる北日本・南関3車、@湊聖二が前回りの四国3車。そしてE柴田洋輔が単騎での立ち回りです。高橋の先行を稲垣と湊が捲り返すという流れが濃厚です。

オッズを見に行くと、近畿2車の折り返しで売れきっています。F→Aで2倍、A→Fで5倍前後で、3連単もここを軸に買っても高配当は望めません。結局、近畿ラインはF→?→Aの挟み目にとどめ、本線は北日本・南関ライン逃げ切りのBDH3車BOXにしました。あとは近畿2車と、北日本・南関の突き抜けDHとの4車BOXを押さえました。

10R車券

10R車券


レースは、号砲直後のけん制からE柴田が誘導を追いかけますが、近畿2車に正攻法を譲ります。序盤の位置取りは、近畿2車−単騎の柴田−四国3車−北日本・南関3車の順。青板BK(残り2周半)からB高橋が上昇し、正攻法のF稲垣を押さえ込みます。赤板HS(残り2周)で高橋が前に出ると、@湊も踏み上げて中団確保に動きます。これを尻目に、ジャンから高橋が全速先行。中団争いは湊を捌ききった稲垣に軍配が上がると、最終BK入口から稲垣が捲り返し。好回転で3角には前団を捉えます。

10R 最終3コーナーの攻防

10R 最終3コーナーの攻防
先行するB高橋を、捲り返したF稲垣が捉える。



結局、稲垣が、マークする稲川を振りきって1着に入り、稲川が2着に続きました。差のある3着には、近畿ラインの捲りを千切れながらも追いかけた柴田が入りました。

本線ラインでの決着に、「クヤシ〜!」とか「何で買うてないねん!」といった怒りは何故か湧いてこず、「ハハ、こんな結果なら、しゃ〜ないゎ」と、諦めにも似た笑いしか出てきません。

しかし現時点でのマイナスはこのレースの分だけ。本線決着もあろうかと思って、10Rはあまり投資していなかったため、最終レースで十分取り返せる範囲のマイナスです。その最終11R「決勝戦」は、現場で会った知り合い・競輪仲間が異口同音に「平原でしゃ〜ないんやろうけど、2〜3着がなぁ…」と、絞りにくさを強調しています。

11R決勝戦のラインは、10Rと同様3分戦+単騎が1車。関東3車は、F神山拓弥が前で@平原康太が番手回り。しかし、近畿単騎のG三谷将太が関東3番手A長塚智広への競りを宣言しています。残る2派は、H阿竹智史が前で3番手に中部単騎のC北野武史が付く徳島・中部3車と、D渡邉一成にE大塚玲がマークする北日本・南関2車で、競りもあるだけに混戦模様です。

「神山が平原をどの程度引っ張っていくのか?」「同様に、阿竹が師匠の小倉を引っ張っていくだけなのか?」「脚的に格下の三谷が、長塚とどの程度やり合えるのか?」など、推理のファクターは数限りなく存在します。

結局、番手捲り気味に出る@平原と捲り追い込むD渡邉を軸に、逃げ残るF神山との@DF3車BOX、阿竹マークから突っ込むB小倉竜二との@DB3車BOXを基本に置き、@DFBの4車BOXも押さえました。さらに先行選手番手の平原・小倉それぞれがアタマの流し車券、さらに後方がもつれた時のH阿竹アタマ流しの2車単車券も押さえました。

11R車券

11R車券


平原アタマならそれほど配当はつきませんが、小倉アタマなら多少手広く買っても浮きにつながりそうで、そこに期待をかけました。そうしていると敢闘門が開き、決勝戦出場の9選手が、一人ずつ名前をコールされて、バンクに入場してきました。

11R「S級決勝」 9選手が入場

11R「S級決勝」 9選手が入場


毎度のことながら、祈るような思いで選手を見つめます。実質、平原・小倉アタマで絞ったようなものですから、この2選手には熱い視線を送りました。

レースはD渡邉が前受け。序盤の並びは、北日本・南関2車−関東3車と3番手競りでG三谷−徳島・中部3車の順。レースの動きは早く、青板HS(残り3周)からH阿竹が上昇すると、これを阻もうとF神山も踏み上げます。この時点で誘導が待避。阿竹がハナに立ち、神山は4番手に下がります。赤板HS(残り2周)で最後方から踏み上げた渡邉が、前団を叩いて先頭へ躍り出ると、神山も一気に踏み込んでジャンを迎えます。

11R「S級決勝」 ジャン3コーナーの攻防

11R「S級決勝」 ジャン3コーナーの攻防(手ブレ補正が利いていませんが)
赤板HSで叩いたD渡邉に、F神山が叩き返すべく襲いかかる



神山の踏み上げは番手横で一杯。神山は最終HSで渡邉番手のE大塚を捌きにかかり、割り込みは成功します。しかしこれを見た平原が自力に転じて捲り発進すると、平原後位のA長塚を阿竹が捌いて追走します。平原は最終BKで渡邉を捲りきり、先頭で直線に向かいます。

11R「S級決勝」 最終3コーナーの攻防

11R「S級決勝」 最終3コーナーの攻防(この写真も、手ブレ補正が利いてませんが)
先行するD渡邉を、自力に転じた@平原が捲り去る。平原後位には、H阿竹が切り替えて追走。


結局、平原が後続を振り切って今年2度目のGV優勝を決めました。平原と阿竹の中を割って伸びた小倉が僅差届かず2着で、阿竹が3着を確保しました。

小倉が中割って伸びたのを4コーナースタンドの中団から見て「ヨシ!小倉行ったか?」と思いました。ところがメインスタンドから「平原、残っとるやろ」という声が聞こえ、さらにはクールダウンで戻ってきた小倉のややうなだれた表情を見ると、ちょっと自信がなくなってきました。決定放送を聞いてさらにガックリ。

決勝戦は比較的固く収まりました

決勝戦は比較的固く収まりました


「足らんかったんか…」小倉アタマ流しにB→@→Hはあるものの、平原アタマの車券には阿竹を絡めていません。「阿竹は、師匠の小倉に使われて終わり」という先入観で車券を買っていたため、教科書通りの「抜け目」を喰らってしまいました。「まだまだ読みが甘いな〜…」と、感じざるを得ません(バカ!)。

「かくなる上は、平原に『飛天ちゃん』人形を放ってもらおう」と、小雨が降り始めるなかメインスタンドに移動です。

優勝インタビューで、平原は「ラインで決めて弾みをつけたかった。でも昨日(2/2)の準決勝で(ピンチから捲り追い込んで)2着になったように、ファンの人気に結果で応えるという、後輩に“示し”をつけるようなレースをこれからもしていきたい」と、気を引き締めていました。

優勝インタビューに答える平原選手

優勝インタビューに答える平原選手


記念撮影に応える平原選手

トロフィーを手に「飛天ちゃん」との記念撮影に応える平原選手


そして平原がメインスタンドの前にやって来ました。「ひらはら〜! こっちに投げてくれ〜!!」と大声で叫びましたが、

平原は、私のいた方向には投げて来ず、「飛天ちゃん」人形はgetできませんでした。

33バンクでのGVらしい、出入りの激しいレースの連続で、レースそのものは大いに楽しむことができました。車券も3万円弱の高配は取れましたが、もう一本欲しいところ。展開もそれなりに読めていただけに、最終レースの抜け目が返すがえすも残念でした。ただ奈良バンクの車券は、和歌山でも多く場外発売されています。「例えFT戦でも、何とか奈良バンクの大きいのを釣り上げたい」という気持ちを胸に愛車へ乗り込み、奈良競輪場を後にしました。

ここで一首、


「秋篠の 里に鐘の音 こだまする

     当たるもハズるも 我(の力)は及ばず」

                    (詠み人知らず)


                    (へっ、訳、分かんね〜や…)


(奈良記念の項 終わり)
posted by wbs at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
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