9Rのハズレで、それまでの浮き(プラス)を吐き出してしまった私。何とかラスト2レースを取って、プラスで和歌山に帰りたいものです。ところが10Rは近畿ラインが大本線で、本命に絞るか、穴に散らすか悩ましく感じました。
ラインは、3分戦+単騎が1車という構図。本線・近畿勢は�F稲垣裕之−�A稲川翔の2車で、残るは�B高橋陽介が率いる北日本・南関3車、�@湊聖二が前回りの四国3車。そして�E柴田洋輔が単騎での立ち回りです。高橋の先行を稲垣と湊が捲り返すという流れが濃厚です。
オッズを見に行くと、近畿2車の折り返しで売れきっています。�F→�Aで2倍、�A→�Fで5倍前後で、3連単もここを軸に買っても高配当は望めません。結局、近畿ラインは�F→?→�Aの挟み目にとどめ、本線は北日本・南関ライン逃げ切りの�B�D�H3車BOXにしました。あとは近畿2車と、北日本・南関の突き抜け�D�Hとの4車BOXを押さえました。
10R車券
レースは、号砲直後のけん制から�E柴田が誘導を追いかけますが、近畿2車に正攻法を譲ります。序盤の位置取りは、近畿2車−単騎の柴田−四国3車−北日本・南関3車の順。青板BK(残り2周半)から�B高橋が上昇し、正攻法の�F稲垣を押さえ込みます。赤板HS(残り2周)で高橋が前に出ると、�@湊も踏み上げて中団確保に動きます。これを尻目に、ジャンから高橋が全速先行。中団争いは湊を捌ききった稲垣に軍配が上がると、最終BK入口から稲垣が捲り返し。好回転で3角には前団を捉えます。
10R 最終3コーナーの攻防
先行する�B高橋を、捲り返した�F稲垣が捉える。
結局、稲垣が、マークする稲川を振りきって1着に入り、稲川が2着に続きました。差のある3着には、近畿ラインの捲りを千切れながらも追いかけた柴田が入りました。
本線ラインでの決着に、「クヤシ〜!」とか「何で買うてないねん!」といった怒りは何故か湧いてこず、「ハハ、こんな結果なら、しゃ〜ないゎ」と、諦めにも似た笑いしか出てきません。
しかし現時点でのマイナスはこのレースの分だけ。本線決着もあろうかと思って、10Rはあまり投資していなかったため、最終レースで十分取り返せる範囲のマイナスです。その最終11R「決勝戦」は、現場で会った知り合い・競輪仲間が異口同音に「平原でしゃ〜ないんやろうけど、2〜3着がなぁ…」と、絞りにくさを強調しています。
11R決勝戦のラインは、10Rと同様3分戦+単騎が1車。関東3車は、�F神山拓弥が前で�@平原康太が番手回り。しかし、近畿単騎の�G三谷将太が関東3番手�A長塚智広への競りを宣言しています。残る2派は、�H阿竹智史が前で3番手に中部単騎の�C北野武史が付く徳島・中部3車と、�D渡邉一成に�E大塚玲がマークする北日本・南関2車で、競りもあるだけに混戦模様です。
「神山が平原をどの程度引っ張っていくのか?」「同様に、阿竹が師匠の小倉を引っ張っていくだけなのか?」「脚的に格下の三谷が、長塚とどの程度やり合えるのか?」など、推理のファクターは数限りなく存在します。
結局、番手捲り気味に出る�@平原と捲り追い込む�D渡邉を軸に、逃げ残る�F神山との�@�D�F3車BOX、阿竹マークから突っ込む�B小倉竜二との�@�D�B3車BOXを基本に置き、�@�D�F�Bの4車BOXも押さえました。さらに先行選手番手の平原・小倉それぞれがアタマの流し車券、さらに後方がもつれた時の�H阿竹アタマ流しの2車単車券も押さえました。
11R車券
平原アタマならそれほど配当はつきませんが、小倉アタマなら多少手広く買っても浮きにつながりそうで、そこに期待をかけました。そうしていると敢闘門が開き、決勝戦出場の9選手が、一人ずつ名前をコールされて、バンクに入場してきました。
11R「S級決勝」 9選手が入場
毎度のことながら、祈るような思いで選手を見つめます。実質、平原・小倉アタマで絞ったようなものですから、この2選手には熱い視線を送りました。
レースは�D渡邉が前受け。序盤の並びは、北日本・南関2車−関東3車と3番手競りで�G三谷−徳島・中部3車の順。レースの動きは早く、青板HS(残り3周)から�H阿竹が上昇すると、これを阻もうと�F神山も踏み上げます。この時点で誘導が待避。阿竹がハナに立ち、神山は4番手に下がります。赤板HS(残り2周)で最後方から踏み上げた渡邉が、前団を叩いて先頭へ躍り出ると、神山も一気に踏み込んでジャンを迎えます。
11R「S級決勝」 ジャン3コーナーの攻防(手ブレ補正が利いていませんが)
赤板HSで叩いた�D渡邉に、�F神山が叩き返すべく襲いかかる
神山の踏み上げは番手横で一杯。神山は最終HSで渡邉番手の�E大塚を捌きにかかり、割り込みは成功します。しかしこれを見た平原が自力に転じて捲り発進すると、平原後位の�A長塚を阿竹が捌いて追走します。平原は最終BKで渡邉を捲りきり、先頭で直線に向かいます。
11R「S級決勝」 最終3コーナーの攻防(この写真も、手ブレ補正が利いてませんが)
先行する�D渡邉を、自力に転じた�@平原が捲り去る。平原後位には、�H阿竹が切り替えて追走。
結局、平原が後続を振り切って今年2度目のG�V優勝を決めました。平原と阿竹の中を割って伸びた小倉が僅差届かず2着で、阿竹が3着を確保しました。
小倉が中割って伸びたのを4コーナースタンドの中団から見て「ヨシ!小倉行ったか?」と思いました。ところがメインスタンドから「平原、残っとるやろ」という声が聞こえ、さらにはクールダウンで戻ってきた小倉のややうなだれた表情を見ると、ちょっと自信がなくなってきました。決定放送を聞いてさらにガックリ。
決勝戦は比較的固く収まりました
「足らんかったんか…」小倉アタマ流しに�B→�@→�Hはあるものの、平原アタマの車券には阿竹を絡めていません。「阿竹は、師匠の小倉に使われて終わり」という先入観で車券を買っていたため、教科書通りの「抜け目」を喰らってしまいました。「まだまだ読みが甘いな〜…」と、感じざるを得ません(バカ!)。
「かくなる上は、平原に『飛天ちゃん』人形を放ってもらおう」と、小雨が降り始めるなかメインスタンドに移動です。
優勝インタビューで、平原は「ラインで決めて弾みをつけたかった。でも昨日(2/2)の準決勝で(ピンチから捲り追い込んで)2着になったように、ファンの人気に結果で応えるという、後輩に“示し”をつけるようなレースをこれからもしていきたい」と、気を引き締めていました。
優勝インタビューに答える平原選手
トロフィーを手に「飛天ちゃん」との記念撮影に応える平原選手
そして平原がメインスタンドの前にやって来ました。「ひらはら〜! こっちに投げてくれ〜!!」と大声で叫びましたが、
平原は、私のいた方向には投げて来ず、「飛天ちゃん」人形はgetできませんでした。
33バンクでのG�Vらしい、出入りの激しいレースの連続で、レースそのものは大いに楽しむことができました。車券も3万円弱の高配は取れましたが、もう一本欲しいところ。展開もそれなりに読めていただけに、最終レースの抜け目が返すがえすも残念でした。ただ奈良バンクの車券は、和歌山でも多く場外発売されています。「例えF�T戦でも、何とか奈良バンクの大きいのを釣り上げたい」という気持ちを胸に愛車へ乗り込み、奈良競輪場を後にしました。
ここで一首、
「秋篠の 里に鐘の音 こだまする
当たるもハズるも 我(の力)は及ばず」
(詠み人知らず)
(へっ、訳、分かんね〜や…)
(奈良記念の項 終わり)



