2014年01月28日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 大宮GV「倉茂記念杯」&取手FT 寄り道で都電荒川線も(そのC)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。去る1月21日(火)に開催された大宮競輪場の「東日本発祥65周年記念・倉茂記念杯」最終日と、翌22日(水)の取手競輪場・FT開催初日へ「自腹出張」したリポート。今回は6回シリーズの4回目です。

21日(火)夜は「大反省会&競輪よもやまトークライブ」を楽しみ、宿泊先の上野のホテルへ戻ったのが、日付が変わる直前でした。そして枕が替わると眠れない私ですが、疲れもあったのでしょうか、ベッドに就くなりぐっすり寝入ってしまいました。

翌朝目が覚めると、昨夜のみぞれは跡形もなく、空は快晴。ホテルで軽く朝食を済ませ、チェックアウト時刻ぎりぎりまで「今日の取手FT最終レースは、やっぱり南関が本線なんかなぁ…」などと携帯(ガラケー)を眺めながら、ベッドでゴロゴロ。

ところがホテルを発つ直前に、こんなことを思いつきました。「競輪はあとでもエエ。前から行きたかった都電荒川線、見に行こう」

東京の下町を縫うようにして走る都電荒川線。ほとんどの区間は専用軌道ですが、一部区間は道路内の併用軌道を走ります。つまり東京のど真ん中で、今なお走るチンチン電車(路面電車)が都電荒川線です。鉄道ファンにとっては、一度は乗ってみたい(撮ってみたい)憧れの路線です。競輪行脚の2日間の予定でしたが、せっかく東京に来たんですから、ここはあえて取手競輪場に直行せず「ライトな撮り鉄&乗り鉄」を満喫しようと思いました。


※ ここからは競輪ブログでありながら、鉄道写真(それもヘタクソな)が続きます。競輪の内容がご希望の方は「その5」以降をご覧くださいませ。(おじぎ最敬礼)

上野から京浜東北線で6駅、12〜3分揺られて着いたのがJR王子駅。都電荒川線への乗換駅です。中央口改札を出ると、正面に明治通りが走っています。通りに沿って右に進むと、通りに交差するような形で走っている線路を渡ると、王子駅前停留所です。

都電荒川線 王子駅前停留所

都電荒川線 王子駅前停留所


そしてこの王子駅前停留所から、早稲田側にひと駅の飛鳥山停留所までの区間で、明治通りの真ん中をチンチン電車が走っています。停留所に到着するなり、飛鳥山方面から電車がやって来ました。早速シャッターを切ります。

王子駅前停留所に進入する7000形

王子駅前停留所に進入する7000形


都電荒川線の中心的な車両の7000形です。明治通りを交差する右カーブを曲がって停留所に進入するんですが、それだけでも「ライトな撮り鉄」の私にとっては、大興奮のポイントです。もちろん、これ1枚で終わるわけがありません。

JRのガードをくぐって、線路が走っている明治通りを飛鳥山方面に歩いていくと、かなりの急坂が待ち受けています。66パーミル(66/1000)ということですが、車で走るにしてもかなりの急傾斜です。「バイチャクラブ」と2〜3ヶ月に一度のゴルフ以外、運動らしい運動をしていない身にとって、この急坂はかなりこたえます。そうしていると、この急坂を電車が駆け上がって来るのが見え、思わずシャッターを切ります。

明治通りの急坂を駆け上がる7000形

明治通りの急坂を駆け上がる7000形


時を待たずに、今度は飛鳥山方面から新しめの車両がゆっくりと駆け下りていきます。

急坂をゆっくりと駆け下りる8500形

急坂をゆっくりと駆け下りる8500形


平成に入ってから導入された8500形です。「次はどんな電車が来るんだろうか?」と楽しみに待っている間、南向かいの小高い丘を見上げると、一台のモノレールが目に飛び込んできました。

飛鳥山公園モノレール

飛鳥山公園モノレール「アスカルゴ」


小高い丘は、1879年(明治6年)に日本で初めて「公園」と指定された場所の一つである飛鳥山公園です。春は桜の名所、また「日本資本主義の父」とされる渋沢栄一の旧邸があったことから渋沢記念館などが設けられていて、東京都民の憩いの場所として親しまれています。モノレールは、高齢者や子供らの、飛鳥山公園へのアクセスの利便性を高めるため、北区が2009年に設置したもので、かたつむり(エスカルゴ)のような形をしているのが特徴です。ちなみに車両の愛称「アスカルゴ」は、公募で決まったそうです。

次の電車が近づいて来たのか、ガタゴトという音が聞こえてきました。なかなかレトロなカラーリングです。大急ぎでシャッターを切ります。

赤帯ツートンカラーの7000形7001番車

赤帯ツートンカラーの7000形7001番車


車と重なっている写真でスミマセン。7000形7001番車は、昨年(2013年)11月にリニューアルされて登場した赤帯ツートンカラーの車両です。懐かしさいっぱい、それでいて古さを感じさせない走りをじっと眺めます。

さらに次の電車を待つ間、今度は右側(北区役所の方向)に目をやると、葉ボタンがきれいに寄せ植えされていました。

葉ボタンの寄せ植え

葉ボタンの寄せ植え


地元のボランティアの方々がお世話されているようで、季節の花々が目を楽しませてくれているのが想像できます。さらに目を転じると、下り階段の脇に公園の名前が。

音無親水公園

音無親水公園


石神井川の旧本流に作られた、日本の都市公園100選の一つ「音無親水公園」です。現在の川の本流は、飛鳥山公園の下をバイパストンネルで通しており、旧本流周辺を北区が整備して公園として活用しています。階段を下りると、かつて本流に架かっていたのを復元した「舟串橋」があります。

舟串橋

舟串橋


そして、舟串橋から公園全体を見渡すと、こんな感じです。

舟串橋から見た音無親水公園

舟串橋から見た音無親水公園


春は桜、秋は紅葉が利用者の目を楽しませてくれるそうで、夏場はろ過された循環水が旧本流を流れ、子供たちの水遊びの場となっているそうです。また訪れる機会があれば、そんな賑やかな時期に来たいものです。

その後も写真を何枚か撮りましたが、納得のカットが撮れません。そうしていると、こんな思いがふつふつと湧いてきました。

「明治通りですれ違う電車の写真を撮りたいなぁ」

すでに現場に着いてから30分が経っています。電車がタイミング良くすれ違い、なおかつ車の邪魔が入らないとなると、まさに奇跡のタイミングでしか成立しません。「撮り鉄」のプロの方なら、電車のダイヤを入念に調べた上で、最新鋭で最上級のカメラや機材を使って撮影するんでしょうが、「ライトな撮り鉄」の私は至ってノーマルなデジカメしか持っていません。

そこから私のチャレンジが始まりました。一台しか走っていない電車は見送り、すれ違うチャンスをただひたすら待ちます。撮影ポイントとして立っていた音無橋交差点は、ちょうど直角気味にカーブする所で、上手くいけばアングル的には最高の場所のように思えました。駅前方面からと飛鳥山方面からの電車がすれ違いそうなタイミングになると、心臓の高鳴りを抑えることができません。

しか〜し、そんなときに限って、車が電車の前(横?)にあって、撮影アングルをふさいでしまいました。残念!
そしてその15分くらい後、トラックの右折待ちで電車が交差点手前で止まっていると、飛鳥山方面から対向の電車がやって来ました。「よっしゃ! 大チャンスや!」と思ったその瞬間、対向車が切れてトラックが右折し、電車も走り去ってしまいました。それまで「車が邪魔」と言っておきながら、今度は「なんで車の流れが切れんねん! 車なかったらアカンやないか!」と、声に出せない(自分勝手な)怒りが爆発します。

さらに20分後、いい感じのタイミングで電車が来ましたが、すれ違いの瞬間に交差点のカーブにはやって来なさそうで、やや遠くの直線道路ですれ違う2台の電車を撮ることができました。

明治通りをすれ違う2台の7000形

明治通りをすれ違う2台の7000形


こんな写真をお出しして、プロの撮り鉄の皆様、申し訳ございません。私もイマイチ納得がいかない写真です。「う〜ん、こんなんちゃうんや…」。ところが既に時刻は11時半を回っています。取手競輪場に行く時間、それもS級のレースに間に合わせることを考えると、リミットが近づいていました。そこで、思い切って撮影ポイントを変えることにしました。坂を上りきって、まずは飛鳥山公園の歩道橋の上から撮ろうとしました。その後1枚撮れましたが、わずかに車両の姿が切れてしまったため、このブログにはお出ししません。

さらに移動し、明治通りから飛鳥山停留所へ進入するカーブで待つことにしました。そして待つこと15分、最大級のチャンスが訪れました。こちらに向かっている8800形が飛鳥山交差点で信号待ちしており、さらに飛鳥山停留所を出発したばかりの7000形が明治通りへの進入信号(黄色矢印)を待つために止まっています。

「このチャンスを逃したら、次はどれだけ待たなアカンか分からん。絶対決めたる!

胸の高鳴りとシャッターを押す指先の震えを抑えることができません。そして黄色矢印が点灯し、2台の電車がすれ違おうとしました。「今や!」

飛鳥山停留所そばですれ違う7000形(左)と8800形(右)

飛鳥山停留所脇ですれ違う7000形(左)と8800形(右)

王子駅前方面へ向かう7000形と、飛鳥山停留所へ進入する8800形という、都電荒川線が誇る新旧車両の競演です。ちなみに8800形8808番車は、2010年のクリスマスに導入された、まさに最新型車両です。

狙い通りのカットが撮れた喜びに浸る間もなく、引き続き「乗り鉄」にチェンジします。8808番車の次に入ってきた7000形電車は、途中の大塚駅前止まり。“ライトな”乗り鉄にぴったりの乗車区間です。均一運賃160円を運賃箱に入れ、運転台から少し離れたロングシートに着席。車窓の風景を眺めながら(今度は居眠りなし)、東京の下町や、庚申塚停留所が最寄りとなる巣鴨の「とげ抜き地蔵」周辺の雰囲気を味わうことができました。

そして電車は、程なく終点の大塚駅前停留所に到着。折り返しの電車に乗ろうと早稲田寄りの踏切を渡ろうとしていたら、良い感じのアングルに早稲田方向から電車がやって来ました。

大塚駅前停留所に進入する8500形(右)と、折り返し待ち停車中の7000形(左)

大塚駅前停留所に進入する8500形(右)と、折り返し待ち停車中の7000形(左)

同じカラーリングの車両ですが、こちらもいわば新旧競演です。8500形は1990年から順次導入された車両ですが、諸般の事情で台数が少ないとのこと。面構えがほっそりしている7000形と、どっしりワイドな8500形の違いがよく分かります。

すぐに出発しそうな8500形をやり過ごし、もと乗ってきた7000形に再度乗車して王子駅前まで戻りました。戻ってくると、時刻は12時半を過ぎていました。急いでJRの改札を抜け、京浜東北線で日暮里へ向かいます。駅に進入してきたのは、おなじみのE233系です。

JR京浜東北線 E233系1000番台

JR京浜東北線 E233系1000番台

E233系の中でも、京浜東北線仕様のブルーのラインが特徴の1000番台車両です。これに乗って乗換駅の日暮里まで向かいます。

途中、田端駅の東側に、東北新幹線のガードに隠れるように、新幹線車両の保守管理が行われている東京新幹線車両センターが見えました。「はやぶさ」や一部の「はやて」に使用されるグリーンの車体が鮮やかなE5系。メタリックレッドのカラーリングが斬新な、秋田新幹線「スーパーこまち」で使用されるE6系。「はやて」「やまびこ」「なすの」で使われるE2系。「つばさ」で使われるE3系がそれぞれ留置されていて、これだけでも「ライトな鉄っちゃん」の私は大興奮です。

そんな大興奮が一瞬にして冷めてしまうことに。乗っていた京浜東北線は、昼間、快速運転されているため、日暮里には止まりません

「鉄っちゃんのくせに、そんな基本的なことも知らんのか!」って、怒られそうですが、なにぶん「ライト」で、「田舎者」なもんで…。しかも気付いたのが上野の寸前でした。恥ずかし〜…。

結局、常磐線始発となる上野で乗り換えます。1本快速電車をやり過ごした後、特別快速に乗車です。

JR常磐線特別快速 E531系

JR常磐線特別快速 E531系

上野−取手が30分強という常磐線特別快速。E531系の走りは、ハイスピードでありながら揺れも少なく快適そのもの。上野駅のキオスクで買った青競を眺めながら、後半のS級戦の下調べをしていると、あっという間に取手駅に到着です

「よ〜し、今日こそは一発儲けてやるで〜!」と気合いを入れて(バカ!)、取手競輪場に向かいました。


(その5に続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
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