2012年10月27日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 京都向日町ふたたび 「ガールズケイリン」で、勝利の“女神”に会いに行く(そのB・最終回)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。今回は、去る10月22日(月)に「ガールズケイリン」初日が行われた京都向日町競輪場への「自腹出張」リポート3回シリーズの最終回です。

ガールズレースの6R・7Rで早くも大きなマイナスを抱えてしまった私。8RからのS級戦で取り返したいところです。

ところが、悪夢が私のフトコロを襲います。

8Rは、本命を背負った山口貴弘(栃木・84期)が、位置を巡って藤田大輔(千葉・91期)の外で併走するという意外な展開。番手競りでもなく、中団抑えでもない中途半端な位置取りに思わず「こら〜、山口! 競るなら脚見せからやれや!」と声を挙げてしまいました。結局、藤田が1着、山口後位の浦川尊明(茨城・80期)が2着。ここまではまだよかったものの、全く無視していた中部2車が3着争いを演じて、3連単は3万円台の大穴でドボンです(大泣)。

9Rは、本命の石橋慎太郎(静岡・88期)が落欠明けで、私は若干割り引き評価。先行意欲の高い金澤竜二(福島・91期)の番手を回る棟方次郎(青森・73期)を絡めたボックス&流しで勝負。ところが、金澤の先行を石橋がカマして主導権奪取に成功すると、一旦千切れた石橋マークの松山学(神奈川・58期)が、番手にはまった金澤とつば競り合い(松山は内抜きで失格)。そのもつれた番手に、捲り気味に追い上げた玉手翔(兵庫・91期)が最終BKで割り込み、2センターから早めの抜け出し。さらに玉手マークの吉村和之(岐阜・80期)がゴール前キッチリ玉手を交わして1着、玉手が2着、石橋が3着に粘りました。

そんな大乱戦なんか取れる訳ないゎ(怒)!!

でも、私の友人は2車単B→E4010円を200円get! ウラヤマシ〜…。

10Rは、2班落ちもタテ・ヨコ共に堅調な坂上樹大(石川・80期)が大本命。前を任せる西徹(石川・79期)も捲り主体ながらも近歴好調から、配当が安いのを承知で坂上アタマから勝負です。レースは、山下一輝(山口・96期)が予想通り先行。しかし西は8番手で、最終2角4番手位置から柴田洋輔(東京・92期)が先捲り。これを山下マークの内藤敦(岡山・80期)がブロックして対応すると、最終3角から西が捲り追い込みのいいスピードで突っ込んできました。「坂上〜、コース開けろ〜、中割れ〜!!」と叫んだものの、ほとんど流れ込み状態で入線。西が1着で、坂上は2着に終わりました。

財布の中には、千円札がもうわずか2,3枚しか残っていません。11Rを見送るか否か逡巡していると、またもや別の知り合いが声を掛けてきました。そこで世間話を長々していると、11Rの締切ベルが。「車券を買わずにレースを見るのは、こんなに気楽なものか…」と思いながら、その競輪仲間の方とバンク脇に移動します。

11Rは、2班で予選スタートながら優勝候補の一角を担う稲川翔(大阪・90期)が大本命です。しかし2車単の人気は、番手マークの中島義之(京都・68期)を2着に付けるのではなく、先行しそうな橋爪亮(群馬・91期)の番手で実力者の小橋正義(新潟・59期)が2着のH→Aが、筋違いながらダントツです。レースは、桑原亮(福岡・91期)が橋爪を抑えて先行。最終HSから橋爪が巻き返しに出ますが車は前に進まず、前団がもつれるのを見た稲川が捲り一発。マークの中島も喰らい付いてラインでワンツー決着し、3着には桑原マークから伸びた神開将暢(福岡・69期)が入って、3連単は8千円台のまずまずの配当です。

買えんでよかった〜(ホッ)

実は、中島をハズして買うつもりでしたから、買えなくてむしろよかったぐらいです。そして軍資金残りわずか数千円の状態で、いよいよ最終12Rを迎えました。

本命は地元期待の川村晃司(京都・85期)。「地元記念のあっせんに入らなかったウサ晴らし」とスポーツ紙の見出しが躍りますが、前回名古屋FTでC48と優参を逃していたのが気になりました。それもそのはず、別のスポーツ紙には「内臓疾患で休養後、無理して出走した」のが結果を残せなかった理由とのこと。それなら今回も厳しそうと判断し、車券の中心から近畿・中部ライン3車を完全にオミットします。
そうなると、あとは残った6車をどう組み合わせるかだけです。そこで、先行する高橋陽介(青森・89期)の番手から抜け出そうな高木隆弘(神奈川・64期)とライン3番手の村本大輔(静岡・77期)、さらに木暮安由(群馬・92期)−後閑信一(東京・65期)の関東ラインの4車ボックスを基本に据えての車券勝負としました。
500円玉貯金用小銭入れ(別名「500円玉爆弾」)から抜き出した500円玉十数枚を、軍資金に補充し(大バカ)、12Rの発走を待ちます。

12R・S級初日特選 発走直前

12R「S級初日特選」 発走直前

まさに松山・高松の時以上に祈るような気持ちで選手達を見つめます。

レースは、A前田拓也(大阪・71期)がSを決めて川村を迎え入れます。誘導以下の並びは、近畿・中部3車−関東2車−ライン3番手の@桑原大志(山口・80期)−北日本・南関3車の順。赤板HSから高橋が踏み上げると、D川村は突っ張る構えで車を外に持ち出し、その空いた内をB木暮がすくって木暮は4番手を確保します。川村はジャンで早めの巻き返しに出るも、C高橋もスパートしたため車はなかなか前に進みません。結局、川村はG高木に捌かれ失速、しかもさらに空いたインをすくってF後閑が前団に迫るという、私にとって願ってもない最高の展開です。

12R・S級初日特選 最終4コーナーの攻防

12R「S級初日特選」 最終4コーナーの攻防
先行するC高橋の番手からG高木が抜け出そうとする。内をすくったF後閑が、中割りを狙って高木に迫る。B木暮と近畿・中部3車は圏外へ。


お見苦しい写真を見せてしまい申し訳ございません。手ブレ補正も利かなくなるほど大興奮の展開だったんです。
結局、後閑の中割りをケアしながら突っ込んだ高木が1着、後閑が2着です。

ここまではよかった

3角から混戦の中、空いた中バンクのコースをぬって突っ込んだ桑原が3着に飛び込み、3連単はG→F→@がなんと18万円台の大波乱です。

12Rは微妙にハズレ。あ痛たた〜!!

12Rは微妙にハズレ!

痛すぎる〜! アツ過ぎる〜!

大逆転弾のはずが…。「後閑、突っ込んで来いよ〜」という嘆きの声も出せないほどの、惜しいハズレです。「軍資金があれば、押さえていたのでは…」という仮定をすればするほど、悔しさが倍増していきました。ちなみにF→G→@なら8万円台の、やはりBig Hitでした。
でもその車券を買っていなかったのは事実ですから、もう諦めるしかありません。そうこうしているうちに、最終レースの1着選手によるマイクパフォーマンス(ご挨拶)として、高木選手が入場してきました。

12Rで1着の高木隆弘選手

マイクパフォーマンスする高木隆弘選手

タオルの投げ入れプレゼントにやってきた高木選手に対して、大穴車券をハズした悔しさを内に秘めながら「高木〜! 1着おめでとう〜、明日も頑張れよ〜!」と声を掛ける私がいました。実は、高木選手は私と同じ1969年(昭和44年)生まれ。タメ年だけあって他人の感じがしません。いつまでも一線級で活躍して欲しいと思います。それなら、なおさら高木アタマで車券買うとけよ!(まだ言うか?)

結局500円玉爆弾の投入も不発弾に終わり、トータル収支は2万数千円のマイナスで終わりました。

さて駐車場に向かう前に、もう一つお楽しみが残っていました。“女神達とのご対面”。ガールズ選手がファンをお見送りしてくれるのです。
バスロータリーとなる丸池の周りにガールズ選手がやって来て、バス待ちのファンに手を振ったり、「ありがとうございました〜」と声を掛けたりして、ちょっとしたファンとの交流会です。

最終レース終了後 ファンお見送りのガールズ選手@

お見送りのガールズ選手
左から、松尾智佳(愛媛)、大和久保美(福岡)、森美紀(岡山)、戸田みよ子(広島)、白井美早子(京都)の各選手


男性ファンから「中村(由香里)さんは?」と訊かれて、戸田選手だったでしょうか「今日は西日本の7人で〜す。中村さんは明日で〜す」と答えていました。何ともいえない、ほのぼのとした雰囲気が丸池周辺に漂っていました。

バス乗り場は阪急・東向日駅行きと、JR・向日町駅行きに分かれていましたので、バスの出発に合わせて立ち位置を変えていました。

最終レース終了後 ファンお見送りのガールズ選手A

お見送りのガールズ選手(全員)
左から、大和久保美、森美紀、松尾智佳、白井美早子、戸田みよ子、門脇真由美(大阪)、越田恵美子(石川)の各選手



お見送りは最終バス発車まで続きました

お見送りは最終バス発車まで続きました

お見送りの際に「顔と名前が一致せんから、名札でも付けとけや」という声がちらほら聞かれました。ただ、これからガールズケイリンの開催を重ねることで、自然とファンの間にも顔と名前が一致するようになるでしょう。
とはいうものの「ガールズケイリン」の成功・定着への道のりは、決して平坦ではありません。
「やっぱり男子に比べて迫力が無いなぁ」「実力差がありすぎて、やっぱり車券の妙味は無さそうや」という声が多く聞かれました。競技規則でヨコの動きを厳しく制限されてはいます。ただ、個々の選手が各々の能力を高めていくことがレースのスピード感や迫力を高めていくことになります。選手が一団でゴールになだれ込みゴール寸前まで車券の組番が分からないという「競輪の醍醐味」が、ガールズでも毎レース実現されることをファンは期待しています。
彼女たちが自らの存在感を、お見送りやマスコットガール的なものではなく、やはりレースを起点とする競技者として高めることで示して頂きたいと、今回の自腹主張観戦で感じました。
今は、物珍しさから彼女たちを眺めているだけかもしれませんが、ガールズレースの価値が見出されるようになったその時に、ファンは「ガールズケイリン」を認めてくれることでしょう。そんな時が遠からずやって来ることを期待したいと思います。


(京都向日町ふたたびの巻 終わり)
posted by wbs at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
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