2010年06月21日

【競輪一口メモ】番組・競技規則の改訂でレースはどう変わる?(その1)

19日の番組で「競輪一口メモ」として、6月30日を初日とする競輪の番組(レースの出走選手の組み合わせ・勝ち上がりトーナメント)と、競技規則が改訂されることについてお話ししましたが、時間が足らずに十分な説明ができませんでした。このブログで2回に分けて、私見も交えてもう少し詳しく解説したいと思います。

●トーナメント初日は、特別選抜予選と一次予選の2種類に集約

これまで、初日特選・選抜・一次予選の3種類だったのが初日特選と一次予選の2種類に集約されます。特選には上位級班の選手のみ(GV・FTはSSとS1、FUのA級1・2班戦はA1)出場となり、下位級班の選手は競走得点を持っていても、一次予選に回ります。また選抜戦がなくなったことで、一次予選出走選手の脚力差が今まで以上に拡大。そのため、本命・車券の軸がハッキリすることが期待されています。
しかしながら8年前の制度改革の際も、ハッキリ軸となるべき選手を作った番組に変えたつもりが、結果として期待はずれに終わったケースが多かったことからも、そのレースのメンバー構成をよく考えて車券を購入することが必要になってくるものと思われます。
また、選手のランク(競走得点含む)の上下動が激しくなることも考えられます。特に少しでも力が落ちてしまうと、特選級から一次予選級に下がるだけでなく、一次予選の中でも結果が残せない選手は、容赦なくS級→A級、A1・2班戦→チャレンジレースへと歯止めなく下がっていく危険もはらんでいるのが、今回の番組改訂になるかと思います。

●GV2日目の優秀競走は準決へ完全フリーパス、準決勝が3箇レースの3着権利に

8年前の制度改革の際の目玉ともいうべき、GV(記念競輪)の準決勝A・B・C制度が、今回の改訂で3箇レースの3着権利レースに変更されました。またこれに伴い、2日目優秀競走は、着順に関係なく全員が準決勝に勝ち上がるというトーナメントに変わります。
若手や勢いのある下位クラスの選手を決勝に引き上げる目的で創設された準決A・B・C制度ですが、準決Aが上位選手のつぶし合いとなり、敗退した目玉選手が最終日に欠場するという事態が頻発しました。また準決Bは2着権利のため自力選手の仕掛けに厳しい面があること、さらに準決Cに至っては1着権利のため、勝ち上がりを意識した自力選手がなかなか仕掛けないことや、9選手が軒並み自力選手である(反対に自力不在のことも)ため、車券を差し置いた興業としても魅力に欠けるレースが多くなったことなどから、見直しを求めるファンの声が多く寄せられました。
競輪のライン戦の魅力という点では、分かりやすく、ライン同士の攻防が繰り広げられる3着権利3箇レースは、メリットが多くなると思われます。
ただ、この勝ち上がり制度は、走る選手側のより高い意識が求められると思います。
まず一つに、優秀競走は着順に関係のないものですから、GT・GUの2日目に行われる「○○賞」でありがちな単調なレース、例えば、先行することが期待される選手がハナを切ると隊列一本棒のまま他派のラインは仕掛けず流れ込むというレースを、GVでもファンに見せることになりかねないか、という懸念が挙げられます。地方の競輪場にとって年に一回のGVは、ファンも施行者もまさに“真剣勝負”です。真剣勝負の場に「流れ込み」は絶対にあり得ません。9選手全員がそれぞれの役割を自覚した上での真剣勝負を見せてくれることを期待します。
もう一つは、3日目に負け戦が一つ増えることによって、負け戦回りになった選手がモチベーションを保って競走に参加できるか、という心配です。「せめて準決B(C)までは進みたい」と思っていた選手が、それを果たせなかった場合の3日目以降の意識の高揚が期待できるか、とういう点です。選手はバンクに立てばそれぞれが精一杯のレースを見せてくれると信じて、取り越し苦労になれば良いのですが…。

その2は、明日(6/22)にアップします。

番組・競技規則改定に関するHPはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/campaign/gaitei_rule/index.html
posted by wbs at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 競輪一口メモ
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