○2日目 9/9(水)
本来なら最終日のはずだったこの日。順延の影響で2日目となり、レースのタイムスケジュールも変更になったことで、本来の業務にも若干支障が出てきました。それでも何とか取材することができるよう仕事を調整。月曜・火曜と同様のルーティンで競輪場に赴きましたが、前日と打って変わって天気は今ひとつ。今にも泣き出しそうと思っていたら、1R直前に小雨が降り始めてきました。
空はどんよりと曇っていました
<2日目1R VTR>
号砲で外枠2車が飛び出し、F永禮がE亀川を抑えて正攻法に収まります。周回中の位置は、永禮−A大谷−亀川−B中嶋−@山本−C宮地−D門脇の順。赤板HS(残り2周)では仕掛ける動きはなく、一列棒状で通過も、ジャン前2角で亀川が車間を切りながら、波を作って(蛇行して)後方の動きを警戒します。ジャン3角を過ぎて中嶋が仕掛けようとすると、亀川がこれを確認して前々に踏み出そうとします。
2日目1R ジャン4コーナーの攻防
E亀川が車間を空けるも、B中嶋のスパートする素振りを見て前々踏み上げる
亀川は最終HSの進入から前団を叩いて先行。これに中嶋が乗る形で追走。叩かれた正攻法の永禮は中嶋後位を巡って山本のインで粘り、さらに宮地も捲り気味に前団へ迫ります。
2日目1R 最終2コーナーの攻防
E亀川が最終HSから先行勝負に打って出る。番手を回ったB中嶋は捲り返すタイミングを探り、後位は@山本と下げたF永禮が並走。C宮地も早めの捲り返しを敢行
宮地の仕掛けを見て、中嶋が最終3角手前から番手捲りで対応。亀川も下がらずに粘りを見せます。中嶋後位の捌き合いは、永禮・山本がともに中嶋から離れるも、単独での追い込みになった門脇も加わった3車並走の混戦になりました。
2日目1R 最終2センターの攻防
C宮地が捲り追い込みで迫ると、B中嶋がこれを見て番手捲り。E亀川も逃げ粘りを見せると、中嶋後位だったF永禮・@山本の捌き合いにD門脇も加わって3車並走になる
結局、中嶋が宮地の追撃をしのいで1着になりました。2着には宮地が入り、逃げ粘った亀川が3着を確保しました。
力上位の平穏な結果に
3着に粘った亀川は思いきった仕掛けが、好結果に結びついたことを喜んでいました。
亀川選手「自分のレースはできた」
先行したのは「初手の段階から誰も来なければ行こう」と決めていたそうで、作戦の一つにあったようです。その上で「覚悟を決めて行けた。昨日できなかった分、今日は自分のレースができました」と、着以上に自分が展開を作れたことを喜んでいました。あと取材陣が気にしていた腰の状態についても「腰痛の割には動けたと思います。フレームを固くしたことで、跳ね返るような感じの回転で、ちょっと脚が付いて行っていないのが腰に負担がかかっているのかも」と話してくれました。
その亀川の番手から発進して快勝の中嶋。展開と立ち回りが上手くいったことを喜んでいました。
中嶋選手「立ち回りは上手くいった」
開口一番「まだまだカカリが良くないです」とやや否定的な自己評価でしたが、この日のレースは「立ち回りが上手くいきました」と結果オーライの様子。Juice=Juiceのポーズも出ました。その一方で「(亀川)史華が行ったんで、それに付いて行ったけど、後続も巻き込んだレースにしたかった」と反省も口にしていました。
2着の宮地は捲り返しに至るまでの流れを反省です。
宮地選手(左)「バタバタしてしまった」 ※撮影は2R終了後
取材陣に一言「なんかバタバタしてしまいました」と残して、クールダウンに向かいました。
<2日目2R VTR>
号砲で飛び出したD小坂がSを決め、正攻法に収まります。周回中の位置は、小坂−A中西−E島田−B下条−@猪子−F坂口−C飯塚の順。赤板HS(残り2周)過ぎても動きはなく、隊列は一列棒状。ジャン前BKから下条がゆっくり上昇し、これに^子も付いて行きます。さらに坂口も前々踏み上げ、小坂の後ろに入り込みます。
2日目2R ジャン2センターの攻防
ジャン前BKから上昇したB下条がハナに立つと、F坂口も前々踏み上げる。D小坂が抵抗する素振りを見せると、坂口はその後位に収まる
小坂がさらに前々踏み上げると、これを見た下条もスパートして小坂を前に出させません。この2車の主導権争いを坂口がさらに捲ろうと外々踏み上げます。
2日目2R 最終1センターの攻防
D小坂が叩き返しに出ると、B下条が抵抗して踏み合いに。このもつれを見てF坂口が外に持ち出し、捲り発進する
坂口の捲りは好回転で、最終3角で前団を捉えて先頭に躍り出ます。坂口後位は最終HSで割り込んだ中西が追走。割り込まれた飯塚が3番手に続きます。しかし先行した下条も粘りを見せ、3番手位置が並走となります。
2日目2R 最終4コーナーの攻防
最終3角でF坂口が先頭に躍り出ると、A中西・C飯塚まで出切ろうとする。先行したB下条も粘り腰を見せる
結局、坂口が中西の追撃を振り切って1着。中西が2着に続き、抵抗する下条に踏み勝った飯塚が3着を確保しました。
飯塚選手3着でまずまずの好配当に
果敢に先行したものの、最後粘りきれずに4着に終わった下条。決勝進出は逃しましたが、自分のスタイルを貫けたことには納得していました。
下条選手「自分のレースはできたけど…」
「自分のレースはできたんですけど、粘れてないですね」と、前々踏んで行くという下条のレーススタイルはできたものの、結果につなげられなかったことを悔やんでいました。
自分の仕掛けを見られながら攻めを繰り出すという、難しい走りを強いられた坂口でしたが、それにしっかり対応できたことは自分で好評価を付けていました。
坂口選手「少し待ってから出て行った」
下条と小坂の先行争いを後方で見てからのスパートについては「タイミングがかぶらないように、少し待ってから出て行きました」と、状況を見極めてからの仕掛けだったようで、「自信を持って仕掛けられました」とのこと。初日が順延になったことに関連して、レース中の過ごし方について聞かれると、「レース間隔が空いてしまうと、むしろ眠くなってしまいます。ミッドナイトの方が良いかもしれません」。
写真はありませんが、飯塚は補充参戦から3着という好結果。ただ道中の勝負所で、わずかな立ち回りのミスが着順に大きく影響を与えてしまったことを悔やんでました。「初手から坂口さんマークだったのに、最終HSでクチが空いてしまったことで、中西さんに割り込まれた。譲ったような形になって残念」と悔しがることしきり。でも「久々にちゃんとしたレースができたような気がします。明日はもっと良いレースをして、次に正規あっせんで和歌山に来る10月開催につなげたいです」と、前を向いていました。
予選2走の結果、2連勝の坂口が19点満点で予選をトップ通過。中嶋と宮地が17点で続き、15点の中西、12点の亀川と永禮、11点の小坂までが決勝進出を決めました。やはり坂口が中心になりそうですが、動ける選手がズラリ。流れ一つで「坂口苦戦」というシーンも考えられるなど、穴決着の可能性もありそうです。
一方、一般戦は、優参候補だった下条が、自力1車ということもあって大本命になりました。残る6車は横一線ですが、近歴の成績から、補充ながら予選2で3着の飯塚、立ち回りならやや優勢の島田・大谷、地元の山本を加えて2〜3着争いは大混戦になりそうです。ベテランの門脇、欠明けとはいえワンチャンスにかけたい猪子も加えて、最後は下条の一人旅を追う6人の競輪になってもおかしくありません。
翌日も曇りの予報ですが、風は落ち着きそうとの見込み。最終日のガールズレースは昼過ぎの4R・5Rの配置で、2日目よりもマシなコンディションにはなりそうです。好条件でレースが繰り広げられることを期待しながら、記者室に戻りました。
(そのD・最終回に続く)



