2020年09月21日

ガールズよ、嵐も秋雨も跳ね返せ! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、9/8(火)〜10(木)の3日間、「ガールズケイリン オッズパーク杯(FU)」が開催されました。通算31回目(岸和田市主催分含む)となる和歌山ガールズ開催の様子を「ガールズよ、嵐も秋雨も跳ね返せ!」と題して紹介する5回シリーズ。今回が3回目です。


○順延初日 9/8(火)

前日と同じルーティンで、会社を経由後、競輪場に到着したのが10時半頃。上空は台風一過の快晴です。ただ風は前日と同様強く吹いていて、ガールズレースはスポーク車輪でのレースとなりました。

空は台風一過の快晴です

空は台風一過の快晴です


<初日1R VTR>
号砲で@小坂とC中西がS争いとなるも、先に飛び出した中西がSを決め、正攻法に収まります。序盤の並びは、中西−小坂−B島田−D宮地−A布居−E太田−F大谷の順。赤板HS(残り2周)を過ぎても動きがなく一列棒状が続きます。ジャンで誘導員が強制待避しても、隊列は変わらず、正攻法の中西がベタ流し(極端にペースをスローに落とすこと)で、後方の動きを警戒します。中団の宮地も車間を切って、後方の仕掛けに備えます。

初日1R ジャン4コーナーの攻防

初日1R ジャン4コーナーの攻防
誘導員の待避後、正攻法のC中西がベタ流し。D宮地が後方の仕掛けを警戒しながら車間を切る



隊列が最終HSに向くと、先頭の中西が後続の動きがないのを見て、なりゆき先行に打って出ます。宮地は車間を切ったまま後続の仕掛けを注視、後方の太田はスパートのタイミングを探ります。

初日1R 最終1センターの攻防

初日1R 最終1センターの攻防
C中西が最終HSからなりゆき先行に出るも、後続は一本棒のまま。D宮地は車間を切ったままで、E太田も捲り返しのタイミングを計る



最終2角に入って太田が先に捲り上げると、これを併せながらD宮地も後捲りに出ます。さらに中西番手の小坂も併せようと最終3角手前から捲り気味に踏み上げます。この時に、行き場を失った布居が太田にハウスして、太田・布居がともに落車しました。このアクシデントを尻目に宮地が前団を捲り切って、直線に向かいます。

初日1R 最終2センターの攻防

初日1R 最終2センターの攻防
最終2角から捲り上げたE太田が前団に迫るも、行き場を失ったA布居がハウスしてともに落車。太田の捲りに併せて後捲りに出たD宮地が先頭に躍り出る



結局、宮地がそのまま押し切って1着になり、切り替え気味に追走した小坂が2着に続きました。3着には先行した中西が粘り込みました。

太田選手落車で波乱の結果に

太田選手落車で波乱の結果に


完走した5選手に話を聞こうとしましたが、落車レースになったことで、落車選手への対応などに当たっていてなかなか捕まえることができません。ただレース間隔が長く設定されていたことで、2Rの発走時間までいつも以上に時間があったことから敢えて待つことに。すると徐々に選手達が検車場に戻ってきました。


3着に粘った中西は、風が強かったことで後続の捲りに対応できなかったことを反省していました。

中西選手「落車がなかったら飲み込まれていた」

中西選手「落車がなかったら飲み込まれていた」

アクシデントがあったものの、果敢に先行したことで粘り込むことができました。ただ「2コーナーで風が強くて止まってしまい、捲りに対応できませんでした」と反省。その一方で「風がない所はスンナリ回れていました」と手応えも口にしていました。


宮地に切り替えて2着に続いた小坂も、あまりの風の強さに閉口していました。

小坂選手「ヤバい風だった」

小坂選手「ヤバい風だった」

S取りに出たものの、中西に正攻法を奪われた形になったことは「前(正攻法)取れるかなとは思ったら、取らせてもらえませんでした」と振り返りました。最終BKの捲り合戦も「BKがあまりにもヤバい風だったんで、併せる気持ちが萎えました」と、あまりの強風で自分のレースにならなかったと話していました。


太田の捲りに併せて捲り上げ、1着になった宮地はレースがよく見えていたと、レースを振り返りました。

宮地選手「周りも見れている」

宮地選手「周りも見れている」 ※撮影は2R終了後

各選手が訴えていた強風については「確かに風は強かったけど、そんなに強く感じなかった」とのこと。レースの自らの仕掛けについて「自分としてはよく動けたと思うし、周りも見えていました」と評価していました。


写真はありませんが、4着の島田は「走りづらくはなかったけど、風が強くて自分で動けなかった」と反省していました。


<初日2R VTR>
号砲直後に若干のけん制状態になると、外枠2車が誘導を追いかけ、積極的に追いかけたF中嶋が正攻法に収まります。序盤の並びは、中嶋−E^子−B亀川−@永禮−A坂口−C下条−D山本の順。赤板HS(残り2周)を迎え、下条が山本を連れてゆっくり踏み上げると、ここへ坂口が切り替えて追走。ジャンを合図に下条が中嶋を叩いて先頭に躍り出ると、山本は追走するも、坂口は^子の後ろに一旦降ります。下条はやや流し気味にスパートのタイミングを計ります。

初日2R ジャン4コーナーの攻防

初日2R ジャン4コーナーの攻防
ジャンを合図にC下条がF中嶋を叩いてハナに立つ。追走していたA坂口は一旦E^子の後ろに収まり、巻き返しのタイミングを計る



最終HSを迎え、下条が意を決して先行勝負に打って出ると、中嶋はやや立ち遅れたのか車間が開いてしまいます。これを見て最終1角から坂口が捲り返しに出ると、好回転で前団との車間を埋めていきます。

初日2R 最終1センター過ぎの攻防

初日2R 最終1センター過ぎの攻防
C下条が最終HSから先行。F中嶋はやや立ち遅れ車間が開いてしまい、これを見たA坂口が最終1角から捲り返しに出る



坂口の捲り返しを見て中嶋が最終2角から併せて出ますが、中嶋後位の猪子が付いて行けず、坂口は労せずして中嶋番手を確保します。中嶋は最終3角で下条を捉えますが、坂口が早めの差しに構えます。

初日2R 最終2センターの攻防

初日2R 最終2センターの攻防
F中嶋がA坂口の捲りを併せて後捲り。しかしマークしていたE^子が離れ、坂口が番手にはまり込む。最終3角で中嶋が前団を捉えるも、坂口が早めの差し態勢に入る



結局、坂口が直線で中嶋を捉えて1着になりました。2着には最終2角で坂口後位を亀川に競り勝って続いた永禮が入り、中嶋が3着に粘り込みました。

坂口の順当勝ちで平穏な結果に

坂口の順当勝ちで平穏な結果に


勝負所で坂口後位を確保し、2着に続いた永禮。名字のごとく「ながれ」に乗れたことを、素直に喜んでいました。

永禮選手「落ち着いて行けた」

永禮選手「落ち着いて行けた」

レース全体は「風は強かったけど、道中は楽でした。落ち着いて行けました。名前の通り、流れを見られて良かったです」と、喜びを隠しきれません。「この調子で3日間、結果をまとめられるように頑張りたいです」と、上位進出に期待をふくらませていました。


果敢に先行したものの、後続から一気にまくられ5着に終わった下条。それでもルーキーらしく、レース後コメントは前を向いていたものでした。

下条選手「400バンクで自信を付けたい」

下条選手「400バンクで自信を付けたい」

最後捲られてしまったものの「自分のやりたいレースはできた。ホームバンク(富山)が33なんで、400バンクで逃げ切れるように自信を付けていきたいです」と、大敗も気にしてはいない様子。ただ順延となった前日は「ゆっくりし過ぎたかもです」と、そこの反省もルーキーらしい初々しいものでした。


先捲りを打ったタイミングで中嶋に併せられるも、番手にはまり込み、自分のタイミングで差し交わして快勝の坂口。想定と違ったレースだったこともあって、あまり威勢の良い言葉は聞かれませんでした。

坂口選手「予想と違う展開だった」

坂口選手「予想と違う展開だった」


「周回中から風が強くて、展開も予想と違ったものでした」とのこと。「自分が動いて下条さんが後ろを付いて来るのかと思ったら、先に前に出られてしまいました。それ以降は、無理して行かないようにして脚を貯めました」と、作戦変更を強いられたようです。「なんか収穫無しって感じでした」と、コメント的にはやや下向きでした。


坂口のスパートに併せたはずの中嶋は、坂口に番手はまられ結果3着。仕掛けやレースの組み立てに反省です。

中嶋選手「もう少し上手に駆けたかった」

中嶋選手「もう少し上手に駆けたかった」

「坂口さんが来た時、踏み直せるかなって思ったけど、ダメでした。もう少し遅いタイミングで駆けたかったです」と、併せての後捲りはやや無理仕掛けだったようです。初手の位置取りも「みんなS行かなかったんで、前受けしました」と、こちらもやむを得ずといった感じで、自分のスタイルに持ち込めなかったことを悔やんでいました。


中嶋後位をマークしていた猪子。勝負所で離れてしまい、最下位に終わりました。

^子選手「良い所過ぎた」

^子選手「良い所過ぎた」

初手の位置取りで中嶋の後ろだったことで「良過ぎる位置で、緊張しました」とのこと。


下条の先行を番手追走した山本。ただ、ハコから抜け出すか、切り替えるかのタイミングで出て行けず、6着に終わりました。

山本選手「目標を絞りたかった」

山本選手「目標を絞りたかった」

下条の番手回りしたことについては「もうめっちゃ楽でした」と理想的な展開だったようですが、「追走の目標を絞りたいです」と、展開の決め打ちができていなかったことを反省していました。


永禮との位置争いに負けたものの、最後捲り追い込んで僅差の4着だった亀川は、最後のひと伸びが足らなかったようです。

亀川選手「もうひと伸び欲しかった」

亀川選手「もうひと伸び欲しかった」


順延になったことで「脚は軽かったですけど、風が強くて踏んだ感触は重かったです」。先捲りに行きたかったようですが「前を中嶋さんに取られて、追い込みにかけたかったですけど、もうひと伸びが欲しかったです」と残念がっていました。


優勝候補の太田が落車で2日目以降欠場となり、V争いは混沌としたものになりました。もう一人のV候補、坂口は想定外の展開にもかかわらず白星発進でアタマ一つリードですが、まだまだ予断は許しません。ただ布居も落車欠場になったことで、門脇真由美と飯塚朋子のガールズ1期生2選手が補充参戦。初期あっせんでいなかった1期生がどのような立ち回りを見せるか、それがV戦線にどのような影響を与えるのかを想像しながら、記者室に戻ることにしました。


そのCに続く)
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