2019年12月18日

ガールズ達が季節を逆戻し? 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、12/11(水)〜13(金)の3日間、「ガールズケイリン Kドリームス杯(FU)」が開催されました。通算27回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「ガールズ達が季節を逆戻し?」と題して紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。


○2日目 12/12(木)

前日と打って変わってスカッとした青空が顔をのぞかせましたが、この日は風が強く、ガールズレースは通常と違い後輪がスポーク車輪でのレースとなりました。

2日目は好天になるも風は強くて

2日目は好天になるも風は強くて


<2日目6R VTR>
号砲で各車飛び出しますが、やや様子見状態。そのなか内枠2車が誘導を追いかけ、積極的に誘導を追ったA橋本が正攻法に収まります。周回中の位置は、橋本−@日野−D佐々木−E村田−C大久保−B戸田−F鈴木の順。赤板HS(残り2周)通過をきっかけに鈴木が一車踏み上げ、大久保後位で戸田と併走します。ジャンで誘導員強制退避後は、正攻法の橋本が後方の動きを警戒しつつピッチを上げます。日野と大久保が車間を切って駆けるタイミングを計り合うと、2センターから大久保が一気に踏み上げて行きます。

2日目6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防

2日目6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防
A橋本が徐々にピッチを上げ、@日野が車間を空けて仕掛けるタイミングを計る。C大久保が2センターからスパートを図る



大久保の踏み上げを見て、日野も併せてスパートして先行勝負を挑みます。しかし1センターで大久保は日野を捉えて先頭に躍り出ます。大久保マークを狙った鈴木と戸田は、ともに追走できず離れてしまいます。鈴木は村田の前の4番手位置に割り込みます。

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防
巻き返しに出たC大久保は、最終HSから@日野が併せるのも構わず先頭に躍り出る。大久保マークをもくろんだF鈴木とB戸田は離れてしまう



大久保は強風にもかかわらず快調に先行すると、日野は第2先行の形で番手喰らい付きます。村田が最終BKから捲り返しを狙いますが、なかなか車間が詰まりません。

2日目6R 最終2センター手前の攻防

2日目6R 最終2センター手前の攻防
巻き返しに成功したC大久保が快調に飛ばし、@日野が第2先行状態で追いかける。E村田が最終BKから捲り返しを狙って車間を詰める



結局、大久保が2車身差を付けて1着になり、続いた日野が2着に粘りました。終始、日野後位を進んだ佐々木が3着に流れ込みました。

大久保選手快勝もまずまずの好配当

大久保選手快勝もまずまずの好配当


第2先行状態も諦めずに大久保を追い、2着を確保した日野は前々攻める姿勢を自ら評価していました。

日野選手「前々踏んだんで良かった」

日野選手「前々踏んだんで良かった」

2着に粘れたことについては「前々踏んでいた分だけ結果につながって良かった」とのこと。ただ「立ちこぎが続いたんで、結構きつかった」と、大久保相手のレースは相当厳しいものだったようです。


快勝だった大久保は、日野の併せる動きに手こずったようです。

大久保選手「思ったより脚使った」

大久保選手「思ったより脚使った」

風が強くて重く感じるバンクコンディションだったことから「HSから行ってしまったことを、ちょっと後悔しました」。さらに「日野さんの前に出るのに、思った以上に脚を使ってしまいました」と、見かけ以上の苦戦を強いられたようです。ただ「決勝の前に重いバンクを経験できて良かったです」と前向きにも捉えていました。


村田は6着でポイント追加できず優参に黄信号が灯りました。BKから捲り上げる展開に苦しんだようです。

村田選手「HSでハウスして脚が止まってしまった」

村田選手「HSでハウスして脚が止まってしまった」

最終HSで「鈴木さんと接触したんで、脚が止まってしまいました」と、展開不利になってしまったことを残念がっていました。「それに外々回らされて、きつかったです」


写真はありませんが、3着で優参確定の佐々木は「もう一人前を抜けるレースができるようになるというのが課題ですね」と、喜びの中にも反省の弁も。


<2日目7R VTR>
号砲直後はガールズレースとしては珍しいけん制状態に。各車なかなか前に出ない中、D杉沢が意を決して誘導を追いかけます。周回中の位置は、杉沢−B藤原−C川田−F青木−@尾崎−A島田−E田中の順。赤板HS(残り2周)通過も動きはなく、ジャン前BKで田中が一車追い上げ、尾崎後位を狙って島田と併走します。しかし尾崎は仕掛ける素振りを見せながらもスパートせず、正攻法の杉沢は警戒しながら流し(スローペースで走ること)続けます。

2日目7R ジャン過ぎ2センターの攻防

2日目7R ジャン過ぎ2センターの攻防
ジャン前BKからE田中が追い上げ、@尾崎後位でA島田と併走。尾崎の仕掛けを警戒しながらD杉沢は流し続ける



最終HSから杉沢はスパートに入りましたが、これを見て尾崎も最終1角から捲り上げます。しかし尾崎の発進に島田・田中ともに付いて行けず、離れてしまいます。

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防
最終HSからD杉沢が先行勝負。これに@尾崎が最終1角から捲り上げで参戦。尾崎マークを狙ったA島田・E田中は離れてしまう



杉沢が快調に飛ばすも、尾崎は最終3角手前で杉沢を捉えて先頭に躍り出ます。中団の川田や青木も併せながら飛び付きを図りますが、スピードの違いに追走も叶いません。

2日目7R 最終2センター手前の攻防

2日目7R 最終2センター手前の攻防
最終3角でD杉沢を捉えた@尾崎が後続を離していく。C川田やF青木は尾崎後位への飛び付きを狙うも失敗に終わる



結局、尾崎が4車身差を付けて2連勝を決めました。また2着には第2先行状態から杉沢が粘り込み、杉沢後位から直線でインにもぐり込んだ藤原が3着を確保しました。

力上位選手が入着で平穏な結果に

力上位選手が入着で平穏な結果に


3着を確保し逆転で優参を決めた藤原は、言葉少ないながらも喜びをあらわにしました。

藤原選手「今日は良かった」

藤原選手「今日は良かった」

「昨日は悪かったですけど、今日は良かった。調子は悪くないので、明日は頑張りたいです」と喜びを表しました。


連勝してポイント同点トップで予選通過の尾崎は、ラストまで踏み切れたことに満足していました。

尾崎選手「強風の中、最後まで踏み切れた」

尾崎選手「強風の中、最後まで踏み切れた」

強風の中にもかかわらず「ラストまで踏み切れたし、状態も良いです」と、好調宣言も出ました。「大久保さんとは対戦経験があまりないんで、あまりイメージはないんですが、決勝では頑張りたいです」とのこと。


予選2走とも、前々踏んで2着に粘り込んだ杉沢は、セッティングがかみ合ってきたことを強調していました。

杉沢選手「セッティングがかみ合ってきた」

杉沢選手「セッティングがかみ合ってきた」

「風は強かったけど、手応えは昨日より良かったですね」と好結果に結びついていることを実感しているようでした。「セッティングが(6場所前の)前橋からかみ合ってきました」と、こちらも何かをつかめてきたようです。


6着に終わり、僅差で優参を逃した青木はやや集中力を欠いた走りになってしまったようです。

青木選手「道中、ポイント計算してしまった」

青木選手「道中、ポイント計算してしまった」

「川田さんより先に飛び付く動きを見せてたら、面白かったかもしれないですね」と話していましたが、「道中ポイント計算していました」ともポロリ。


予選2走の結果、2連勝の尾崎と大久保が19点満点で決勝進出を決めました。連続2着の杉沢が16点で続き、以下ポイント順に14点の佐々木、11点の日野、10点の鈴木・藤原までが決勝進出を決めました。

一方、一般戦は、優参候補だった村田が予選敗退で本命格になりました。しかしポイント9点で同点の選手が、川田・田中・青木と4人もいて混戦モードいっぱいです。8点の戸田、苦戦はやむなしの橋本・島田と続きますが、展開一つで結果も大きく変わってくるのがガールズの一般戦。波乱になってもおかしくありません。

翌日も晴の予報ですが、風は止むとの見込み。初日よりも良いコンディションになりそうです。一般戦も含めて熱いガールズレースが展開されることを期待しながら、競輪場を後にしました。


そのC・最終回に続く)
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