2019年12月17日

ガールズ達が季節を逆戻し? 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、12/11(水)〜13(金)の3日間、「ガールズケイリン Kドリームス杯(FU)」が開催されました。通算27回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「ガールズ達が季節を逆戻し?」と題して紹介する4回シリーズ。今回が2回目です。


○初日 12/11(水)


週間予報は3日間晴天の予報でしたが、この日は朝から薄曇り。雲を通して薄日が顔をのぞかせましたが決して明るくはありませんでした。ただこの時期としては珍しいくらい風がなく、気温も高めでした。

初日は薄曇りも風は無し

初日は薄曇りも風は無し


<初日6R VTR>
号砲でC杉沢が飛び出しSを決めて、正攻法に収まります。序盤で一旦並びが落ち着いたかに見えましたが、2周目1角から後方にいたE日野が追い上げて中団に位置し直し、これで並びが落ち着きます。並びは、杉沢−A田中−@青木−日野−B大久保−D戸田−F藤原の順。赤板HS(残り2周)では仕掛ける動きはなく一列棒状も、ジャン前BKから藤原が踏み上げて大久保後位で戸田と併走します。

初日6R ジャン過ぎ2センターの攻防

初日6R ジャン過ぎ2センターの攻防
赤板HSでも動きのないところから、F藤原がB大久保の後位を狙って一車踏み上げ、D戸田と併走する



大久保はジャン過ぎ2センターからスパートを始めると、後位併走の戸田・藤原が離れてしまいます。さらに日野も飛び付こうとしますが、これも失敗。正攻法の杉沢も飛び付けず、大久保の一人旅になります。第2集団は「6人の競輪」状態となりますが、杉沢が日野を退けて第二先行の位置を確保します。大久保は後続を引き離し最終4角ではセーフティーリードを築きます。

初日6R 最終4コーナーの攻防

初日6R 最終4コーナーの攻防
最終HSからスパートしたB大久保は、後続を5車身ほど引き離してセーフティーリードを築く。第2集団はC杉沢が引っ張る形になる



結局、大久保は2着に6車身差を付けて1着になりました。2着は第2先行になるも後続を直線で突き放した杉沢が確保し、3着にはインを突っ込んだ青木が入りました。

比較的平穏な結果になりました

比較的平穏な結果になりました


3着に突っ込んだ青木はインが空いて突っ込めたことを素直に喜んでいました。

青木選手「コースが空いてくれた」

青木選手「コースが空いてくれた」

第2集団の実質3番手だった青木でしたが「外踏むか内突っ込むか迷っていたら、インが空いてくれました」とラッキーだったことを強調です。決勝進出に有利な立場にはなりましたが「明日も確定板乗れるように頑張りたいです」と、気を引き締めていました。


7着に大敗した日野は中団追い上げが結果的に失敗に終わったことを悔やんでいました。

日野選手「集団になってしまい飛び付けなかった」

日野選手「集団になってしまい飛び付けなかった」

車間を切って空けて、大久保後位への飛び付きを狙っていた日野でしたが「スローペースになったことで車間が詰まってしまい、そこへ大久保さんがすごいスピードで来たんで飛び付けませんでした」と、せっかくの中団待機策が失敗に終わり残念がっていました。「並走が苦手なんで、そこを克服しなければダメですね」と、今後の課題も浮き彫りになったようです。


藤原は番組面から求められる動き(飛び付き)ができず、残念がっていました。

藤原選手「付いて行けなかった」

藤原選手「付いて行けなかった」

「今日のレースなら、大久保さんの番手はみんなが欲しがりますからね」と、自らの仕掛けには納得していました。ただ「ダメだ…。全然付いて行けなかった」と、大久保のダッシュに千切れてしまったことを悔んでいました。


2着を確保した杉沢は、持ち味の前々踏み込むレースができたことを評価していました。

杉沢選手「セオリー通りのレースができた」

杉沢選手「セオリー通りのレースができた」

「大久保さんは別格ですね」と、杉沢は力の違いがあったことを認めつつ「大久保さんだけを見ていました。離れなければ良いところまで行けたんですけど」と残念がっていました。「前回(向日町)でやられたんで、前々踏み上げて飛び付くというセオリー通りのレースができました。前々踏んだ分だけ、第2先行でも我慢できました」と、レース内容には納得の様子でした。


写真はありませんが、1着の大久保は「自分のタイミングで車を出せました。予選だし内容のあるレースができて良かったです」と、好結果以上の手応えを感じていました。

4着の田中は「3着取れていたし悔しい。もうちょっと内締めておけば良かったです」と、和歌山バンクの「4角で外へ一瞬ふくれる」という特徴にしてやられたことを悔やんでいました。

5着の戸田は「最終3角で内突っ込んで行けたように、少しずつ良くなっています。練習で使っているギヤにしたんで、感じは悪くないです」と、こちらも光明が見えつつあるようです。


<初日7R VTR>
号砲でE島田が飛び出しSを決めて、正攻法に収まります。周回中の並びは、島田−@村田−A鈴木−B川田−D尾崎−C佐々木−F橋本の順。赤板HS(残り2周)では仕掛ける動きはなく一列棒状も、ジャン前BKから尾崎が車間を切ってスパートするタイミングを計ります。

初日7R ジャン過ぎ2センターの攻防

初日7R ジャン過ぎ2センターの攻防
初手からの一列棒状は変わらないが、D尾崎が仕掛けるタイミングを計ろうと車間を空ける



最終HSを迎え、正攻法の島田が意を決して先行勝負に出ます。尾崎が仕掛ける素振りを見せたことで、後続がつっかりぎみになり、橋本がインをすくって佐々木と並走になります。しかし尾崎は最終1角から捲り発進。これを佐々木も後位追走します。中団の鈴木も合わせて出ようとしますが、尾崎は構わず前団に迫ります。

初日7R 最終1センター過ぎの攻防

初日7R 最終1センター過ぎの攻防
E島田が果敢に先行すると、D尾崎が最終1角から捲り発進。A鈴木が併せようとする



尾崎が迫ってきたことで、島田後位の村田も番手捲りで応戦します。しかし村田も尾崎後位に切り替えできず、尾崎番手は佐々木が取りきる形になります。

初日7R 最終4コーナーの攻防

初日7R 最終4コーナーの攻防
D尾崎は最終BKで前団を捉えると、@村田の番手捲りも退けて先頭に躍り出る。尾崎後位はC佐々木が確保する



結局、尾崎が佐々木らの追撃を振り切って1着になりました。2着には佐々木、3着には村田がそれぞれ続きました。

佐々木選手の2着でちょっぴり好配当

佐々木選手の2着でちょっぴり好配当


尾崎後位をがっちり確保で2着に入った佐々木は、初手の位置取りが結果に結びついたことを喜んでいました。

佐々木選手「初手から番手回れたのが大きかった」

佐々木選手「初手から番手回れたのが大きかった」

開口一番「みんなが欲しがる尾崎さんの後ろが取れたのが大きかったですね」と、展開を味方に付けられたことを素直に喜んでいました。しかし豪脚の尾崎をマークし切れたことについては「大久保さんの方がダッシュがすごいんで離れるかも。尾崎さんがジリ脚で加速していくんで、まだ付いて行きやすいです」と、今節の2枚看板を比較していました。


島田は、積極的にSを取りさらに先行勝負まで見せたましたが、またもや7着。脚力不足を痛感していました。

島田選手「まだまだ脚が足らない」

島田選手「まだまだ脚が足らない」

「誰も来なかったら先行しようとも思っていました」と積極策も覚悟の上だったようです。ただ「スタートで一人前に入れたかったんですけど、誰も来なかったんでS取る形になってしまいました」と、初手の位置については予想外だったようです。ただ「まだまだ脚が足りませんね」と脚力アップが喫緊の課題と自覚していました。


番手捲りも尾崎後位に飛び付けず、3着流れ込みだった村田。展開を見過ぎてしまったことを残念がっていました。

村田選手「尾崎さんの動きを見てしまった」

村田選手「尾崎さんの動きを見てしまった」

「尾崎さんの動きを見てしまいました。尾崎さんの後ろをしっかり回れていれば良かったんですけど」と飛び付きのタイミングが遅れたことを、まず反省していました。「ただ勝負所は内から行くのがいやだったんで、一旦引いて外から仕掛ける流れになってしまいました」と、ポリシーに則った立ち回りだったようです。


捲り上げるタイミングをギリギリまで遅らせて、最終BKで前団を一蹴した尾崎。動きそのものは上々のようです。

尾崎選手「冷静に対処できた」

尾崎選手「冷静に対処できた」

「展開そのものは冷静に対処できました」と、立ち回りは問題なしだったようです。「前回(向日町)の初日に失敗(2着)してお客さんに怒られたんで」その時の反省をこの日のレースに活かせて、スッキリした表情でした。「踏み出しも悪くないし、風も気にならなかったですね」と、好調キープをアピールです。


一瞬ふくれて尾崎の動きを止めようとした鈴木は4着。村田の動きをアテにしたことを反省です

鈴木選手「人任せにして失敗した」

鈴木選手「人任せにして失敗した」

最終2角で併せる素振りを見せたことについては「自分で動けば良かったかな?」と消極的になってことを悔やんでいました。「村田さんが行くと思って、人任せにして失敗しました」


写真はありませんが、5着の川田は「尾崎さんのジカへ行きたくて、前から2番手が欲しかったんですがSで取れませんでした」と初手の位置取りが上手くいかなかったのを反省していました。さらに「ディスクホイールは行けそうなイメージがなくて、むしろスポーク車輪の方が良いかも」という話もしていました。


初日は、尾崎・大久保の2枚看板が強さを見せつけて、順当な結果になりました。ただ次位グループは展開一つでひっくり返りそうで、2走目の結果如何では決勝進出争いは混戦になりそうな雰囲気となりました。伏兵達の台頭にも期待しながら、競輪場を後にしました。


そのBへ続く)
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