2019年08月08日

スピードのヒマワリたちが満開! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、8/2(金)〜4(日)の3日間、「ガールズケイリン 日本トーター杯(FU)」が開催されました。通算24回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「スピードのヒマワリたちが満開!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。


○2日目 8/3(土)

この日も絶好の夏空が広がっていましたが、風が強く吹いていました。ただ、ガールズレースはスポーク車輪使用ではなく、通常のディスクホイールでのレースとなりました。

2日目は快晴も、強い風が

2日目は快晴も、強い風が


<2日目6R VTR>
号砲と同時に内枠2車とE田中が飛び出しますが、枠順を活かした@寺井がSを決めて正攻法に収まります。周回中の位置は、寺井−C野本−A元砂−田中−B藤田−D長澤−F日野の順。赤板HS(残り2周)を過ぎても仕掛ける動きはなく、誘導員強制退避後は、正攻法の寺井が後方の動きを警戒しつつ徐々にピッチを上げ、野本と後方の長澤がそれぞれ車間を空けて、発進のタイミングを伺います。

2日目6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防

2日目6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防
正攻法の@寺井が徐々にペースを上げ、C野本とD長澤が車間を切ってスパートのタイミングを計り合う



後続がお見合いをしている中、寺井が最終HSから思い切ってカマシ先行に出ます。それを見て野本が慌てて追いかけますが、車間は詰まりません。さらに長澤も早めに捲り上げ、前との車間を詰めようとします。

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防
最終HSから@寺井がカマシ先行。不意を突かれたC野本が追い上げるも車間は詰まらず。D長澤も早めの捲り上げを見せる



野本は最終3角で寺井に追い付きざまに捲りを決めるも、ここに長澤も追い付いて、前団は2車の雁行状態となります。野本後位の元砂もここへ参戦しようとしますが、前がカベになって入り込めません。

2日目6R 最終2センター過ぎの攻防

2日目6R 最終2センター過ぎの攻防
先行した@寺井を最終3角でC野本が捉えるも、ここへD長澤も追い付いて前団は2車の併走状態となる



結局、外併走をしのいで直線伸びた長澤が1着になり、野本が2着に粘りました。3着には元砂が続きました。

有力どころが順当に入着

有力どころが順当に入着


捲り追い込んで連勝の長澤は、仕掛けるタイミングが遅れ、最後まで苦戦を強いられたことを反省です。

長澤選手「もっと早く行けたら良かった」

長澤選手「もっと早く行けたら良かった」

「4コーナーで(野本と)当たったことや、(寺井のカマシで)前が空いていたのもありますけど、もっと早く行けてたらスンナリ前に出られていたでしょうね」と、仕掛けどころが遅れたことを反省していました。ただ「昨日よりはスンナリ駆けられたと思います」と、手応えも感じているようです。


あっと驚くカマシ先行を見せた寺井は、久しぶりに自力を出せたことに満足していました。

寺井選手「思い切って先行したんでやりきった感がある」

寺井選手「思い切って先行したんでやりきった感がある」

カマシ先行は「誰も来なかったんで、思い切って行きました」と、元々決めていた作戦ではなかったようです。しかし「先行が一番気持ちいいですね。やりきった感があります」と、5着という結果以上の充実感を見せていました。


3着だったものの、長澤・野本の捲り合戦に巻き込まれた元砂は、寺井とは逆に物足りなさを吐露していました。

元砂選手「脚が余ってしまい、もったいなかった」

元砂選手「脚が余ってしまい、もったいなかった」 ※撮影は8R終了後

石井と野本の間に車輪を差してしまい行き場をなくしてしまったことで「最後は脚が余ってしまいました。もったいない走りでした」と悔いの残るレースだったようです。


写真はありませんが、5着の藤田「自分で行くか、付いて行くか、レース中に迷いがありました。内容はダメダメダメですね。決勝に乗っただけです」と、レース内容を厳しく反省するとともに、決勝に向けて自分を鼓舞していました。


<2日目7R VTR>
号砲で飛び出したC黒河内が@島田とE石井を制してSを決め、正攻法に収まります。周回中の位置は、黒河内−石井−島田−D加藤−A鈴木−B向井−F出口の順。赤板HS(残り2周)を過ぎても仕掛ける動きはないものの、1センターから加藤が徐々に車間を空けてスパートのタイミングを計ります。またジャン3角で石井も黒河内との車間を切って、加藤の仕掛けを待ちます。

2日目7R ジャン過ぎ4コーナーの攻防

2日目7R ジャン過ぎ4コーナーの攻防
赤板1センターからD加藤が車間を切るも、スパートするべく車間を詰める。E石井も車間を切って飛び付きに備える



加藤はそのままペースアップして、先行勝負に打って出ます。加藤後位の鈴木はやや離れ気味になり、併せて飛び付こうと前々踏み上げた石井が、番手奪取に成功します。

2日目7R 最終2コーナーの攻防

2日目7R 最終2コーナーの攻防
ジャン過ぎ2センターからD加藤が先行勝負に出る。A鈴木が離れ気味の追走で、やや車間の空いた加藤後位にE石井が飛び付く



加藤は快調なペースで飛ばして行くと、番手は石井ががっちりキープ。遅れ気味だった鈴木も3番手に追い付き、この3車で後続を千切っていきます。その後続では、出口を交えて3車併走だった島田と向井が、最終2センターで接触落車するアクシデントが起きました。

2日目7R 最終2センターの攻防

2日目7R 最終2センターの攻防
D加藤が快調に飛ばすところ、番手確保したE石井が早めの差しに構える。3番手もA鈴木が追走。後続はこの直後に@島田とB向井が落車する



結局、石井が早めの差し態勢から加藤を交わして1着になり、加藤が2着に粘りました。石井後位をキープした鈴木が続き、3着を確保しました。

こちらも平穏な結果に

こちらも平穏な結果に


仕掛けるべき所からスパートして2着に粘った加藤は、自らの走りに内容面で合格点を付けていました。

加藤選手「むしろ自信につながる2着」

加藤選手「むしろ自信につながる2着」

「今日は抜かれてしまったけど、まあまあですね。今日の2着はむしろ自信につながる内容でした」と、求めていた走りができたことに満足していました。


S取りから前々踏み上げるも、飛び付けず第2先行になった黒河内。4着もスピード不足を課題に挙げていました。

黒河内選手「飛び付きたかった」

黒河内選手「飛び付きたかった」

「(ジャン前BKから)スピードを落とさずにいられたら、飛び付けられたかも」と、道中で後方を見ながら流してしまったことを悔やんでいました。


一度はクチ(車間)が空きながらも必死に追い付いて3番手を確保し、3着を確保した鈴木はホッとした表情でレースを振り返ります。

鈴木選手「石井さんの後ろに付き直そうとした」

鈴木選手「(石井)寛子さんの後ろに付き直そうとした」

車間が空いてから「寛子さんの後ろに付き直そうとしたんで、3着に入れましたね」と、レースを諦めなかったことが確定板を確保した要因に挙げました。「でも褒められた内容のレースじゃないですけど…」と、反省も忘れていませんでした。


前日のリベンジを果たした石井。前回(サマーナイトF)以来の不調から脱するきっかけが、見えてきたようでした。

石井選手「省エネ戦法で走れました」

石井選手「省エネ戦法で走れました」 ※写真は9R終了後

「昨日と同じ戦法になって、今日は最小限の力、省エネ戦法で走りました」と、してやったりの笑顔を見せてくれました。「これで、ちょっと良い兆しが出てきましたかね?」と、復調のきっかけになりそうな1着だったようです。


7Rが落車レースだったこともあって、島田・向井両選手へのサポートや見舞いなどもあって、ガールズ選手はバタバタと忙しく動き回っていて、なかなか話を聞くことがかないません。そうしている内に、最終日のメンバー表が決定。むしろ翌日に向けてのコメント取りになり、レースの感想を聞くのを諦めました。

予選2走の結果、連勝の長澤が19点の満点でトップ通過を決めました。続いて石井が18点、加藤が17点で続き、以下ポイント順に14点の野本、13点の元砂・鈴木、12点の藤田までが決勝進出です。順当な勝ち上がりですが、加藤の自称「ダンプ先行」があれば、野本も「先行したい」のコメント。長澤は「体がちょっぴり重い」と話し、石井の調子も今ひとつ。そうなれば、ポイント下位の元砂・鈴木・藤田もワンチャンス活かせばVの可能性が広がります。

一方、一般戦は、落車欠場する島田・向井に代わり、地元の山本知佳と京都の山路藍が補充参戦。しかしメンバー中、先行・捲りの決まり手のある選手が山本だけという、実質7人スプリント戦の様相です。自力を出すことで上位入着の可能性が広がりそうな感じはしましたが、ここ一番で自力が出せるかとなると、自力経験のある山本・寺井・黒河内がレースを動かしそうです。

翌日も蒸し暑い快晴の予報。決勝戦・一般戦ともに天気以上の熱いレースになるのを期待しながら、クーラーの効いた記者室に戻りました(涼んでばっかりせず、ちゃんと仕事しましょうね!)。


そのC・最終回に続く)
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