2018年12月05日

冬間近もガールズレースはヒートアップ! ガールズケイリン和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、11/27(火)〜29(木)の3日間、「ガールズ&S級シリーズ デイリースポーツ杯(FT)」が開催されました。通算21回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「冬間近もガールズレースはヒートアップ!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が2回目です。


○初日 11/27(火)

初日・2日目のガールズレースは、前回のガールズFUと同じ6R・7Rの配列ではありましたが、発走時刻は6Rが13:19、7Rが13:51と、前回FUから約1時間遅い設定に。そのためデスクワークを十分済ませて(ホンマか?)からの競輪場到着になりました。空を見上げると薄いうろこ雲が浮かんでいましたが、上々の秋晴れです。

初日はうろこ雲が浮かぶも秋晴れの上天気

初日はうろこ雲が浮かぶも秋晴れの上天気


風もほとんどなく、この日のガールズレースは本来のディスクホイール使用で実施されました。

<初日6R VTR>
号砲と同時に4車がややお見合いしながら誘導を追いかけますが、E佐伯が正攻法に収まります。周回中の位置は、佐伯−B三宅−@宮内−A蓑田−D山本−C比嘉−F荒川の順。赤板HS(残り2周)を過ぎ、1角から比嘉が前々踏み上げて山本の横まで来ますが、これを見て蓑田がジャン前BKから前々踏み上げます。すると、今度は蓑田の動きを見て三宅も前々踏み上げ、後続の仕掛けに飛び付く構えを見せます。

初日6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防

初日6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防
C比嘉が1角から上昇すると、A蓑田も前々踏み上げる。これを見てB三宅も飛び付き含みで上昇を見せる



最終HSから蓑田がスパートすると、後位マークの比嘉も番手追走します。三宅は番手飛び付けなかったものの、3番手に収まります。その3番手外並走の山本が、最終1センターから早目の捲り返しに打って出ます。

初日6R 最終1センターの攻防

初日6R 最終1センターの攻防
最終HSから仕掛けたA蓑田が果敢に先行勝負。C比嘉が番手、B三宅が3番手にそれぞれ収まるも、前々踏み上げたD山本が先捲りに打って出る



山本は蓑田を最終3角で捉えると、先頭に躍り出ます。マークは荒川で、最終2センター早めの差し交わしを狙って外に車を持ち出します。その際に、切り替えようとした比嘉の前輪とハウス(車輪が接触すること)して、比嘉が外にふくれ、さらにその外を捲り上げようとした佐伯に接触します。

初日6R 最終2センターの攻防

初日6R 最終2センターの攻防
最終1センターから仕掛けたD山本がA蓑田を捉えて先頭に。山本後位マークのF荒川が車を外に持ち出すも、C比嘉とハウス。バランスを崩した比嘉が、外のE佐伯に接触する



結局、荒川が山本を捉えて1着になり、山本が2着に粘りました。外のアクシデントを横目に蓑田が3着を確保しました。

蓑田選手3着で波乱の決着に

蓑田選手3着で波乱の決着に


荒川・蓑田が審議対象になりましたが、到達順位通りで確定。本命の蓑田が3着に敗れたことで、2車単・3連単ともになかなかの好配当となりました。


末着に終わった宮内選手。後方に位置していましたが、前団を追走するのに苦労したようです。

宮内選手「終始ゴチャ付いていて」

宮内選手「終始ゴチャ付いていて」

「後方にいましたが、付いて行けなかったです」と、脚力差を痛感したようですが、「終始ゴチャ付いていて、踏み上げるタイミングを逸してしまいました」とのこと。


山本後位から差し交わして1着の荒川は、位置取りが良すぎてむしろ心配したようです。

荒川選手「山本さんが早く行ってくれた」

荒川選手「山本さんが早く行ってくれた」

「山本さんが思ったよりも早く行ったんで、最後まで脚が保つのか、後ろから来られないかちょっと心配しました」と、絶好過ぎる展開にむしろ「心配」だったようです。山本が仕掛けたことは「予想していた展開とは違っていました」とのことですが、自分に有利な展開を引き寄せることができたことには満足した様子でした。


飛び付き狙いで前々踏み上げたものの、インに詰まる格好になって4着の三宅は、蓑田を入れてからが思惑違いになったようです。

三宅選手「行く気満々だったけど」

三宅選手「行く気満々だったけど」

「行く(先行する)気は満々だったけど、蓑田を入れている内に、(山本さんに)外に被せられてしまった」と展開想定をミスってしまったようでした。「前々踏んで、先行できそうだったけど、蓑田に負けたのが悔しいです」と、冗談交じりでライバル選手の後塵を拝したことを悔しがっていました。


佐伯は大外捲り返せそうだったところ、あおりを喰らって車体故障(前輪破損)の6着。

佐伯選手「行けそうなタイミングであおられた」

佐伯選手「行けそうなタイミングであおられた」 ※撮影は7R終了後

「捲って行けるかなって思ったタイミングであおられました」と、「感じは悪くなかった」だけに、残念そうな表情が印象的でした。


自ら捲って2着の山本は、近歴の中でもベストレースだったことで、明るい表情を見せていました。

山本選手「上出来です」

山本選手「上出来です」 ※撮影は8R終了後

最近のレース内容と比較すれば、「2着でしたけど、上出来です」と、満面の笑顔で応えてくれました。捲りは想定の範囲内だったようですが、「ミノマリ(蓑田)がカカり切る前に行けたのが良かったです」と、展開的にもバッチリだったようです。


先行が持ち味の蓑田ですが、スピードを乗せ切ることなく3着に終わりました。

蓑田選手「出切った瞬間に来られた」

蓑田選手「出切った瞬間に来られた」 ※撮影は8R終了後

「出切った瞬間に来られたんで、併せることができませんでした」と、展開を有利に導くことができなかったことを残念がっていました。


<初日7R VTR>
号砲と同時に外枠2車が誘導を追いかけ、F高橋がSを決めて正攻法に収まります。周回中の位置は、高橋−E那須−@成田−C田中ま−A田仲敦−B石井−D森の順。赤板HS(残り2周)を過ぎても、誰からも仕掛ける動きがなく一列棒状のまま。ジャンでの誘導員強制退避を合図に、田中まが田中敦らを引き連れる形で徐々に前へ踏み上げ、成田を抑えようとします。

初日7R ジャン2センターの攻防

初日7R ジャン2センターの攻防
一列棒状からC田中まが前々踏み上げ、@成田を抑え込む



正攻法の高橋が田中まの動きを察知してペースアップしますが、最終HSの進入から田中まがスパート。後位マークの田中敦が一瞬踏み遅れたことで、高橋が田中まの番手に収まります。しかし田中敦も再度追い上げ、番手マーク争いを繰り広げます。

初日7R 最終2コーナーの攻防

初日7R 最終2コーナーの攻防
C田中まが最終HSから先行勝負。番手マークのA田中敦が一瞬離れると、正攻法から前々踏んでいたF高橋がはまり込むも、田中敦が再度追い上げて行く



田中ま番手を巡るマーク戦が続く中、最終3角から那須が捲り返しに出ますが、これを追って成田も外々踏み上げます。

初日7R 最終4コーナーの攻防

初日7R 最終4コーナーの攻防
最終HSからC田中まが快調に先行すると、番手はF高橋とA田中敦でマーク戦。これを見て3角からE那須が捲り追い込みに出ると、これを追って@成田も外々捲り上げる



結局、後続のもつれを尻目に田中まが1着になり、大外伸び切った成田が1/8輪届かずの2着になりました。3着にも捲り仕掛けた那須が突っ込みました。

有力どころが上位入着で平穏な結果に

有力どころが上位入着で平穏な結果に


平穏な結果となりましたが、最終直線の入口で田中まが外帯線内進入し、高橋にハウスしたことで1着審議になりました。結局、到達順位通り確定しましたが、1着になった田中まの顔色は今一つ晴れませんでした。

田中選手「素直に喜べない」

田中選手「素直に喜べない」

「4コーナーで(インに)締めた動きがヤバかったです」と、審議対象になったプレーを振り返った田中ま。「素直に喜べません」と心境を吐露。展開も「脚のある3人(高橋・那須・成田)が前にいて予想外で、誰かが動くのではと思いながらでした」と、思わぬ序盤戦にやや面食らったようでした。


捲り追い込んで2着の成田は、三宅に言われたジョークを使って、悔しさをあらわにしました。

成田選手「悔しかった〜」

成田選手「悔しかった〜」

開口一番「悔し〜!!」と、1/8輪差で逃した1着を残念がっていました。すると横から三宅が「顔がもうちょっと可愛かったら、アタマ(1着)まで行ってたよ」とジョークで悔しさをあおります。それに対して「そうか〜!?」とマジで悔しがる姿に「そんなことないよ。十分かわいいよ」と、私を含めて取材陣が慰める一幕も。


大外を捲り上げて3着に突っ込んだ那須は、自分で仕掛けられたことを評価していました。

那須選手「自分で仕掛けられたのは良かった」

那須選手「自分で仕掛けられたのは良かった」

「わざわざ自分で苦しい所からよく行ったなぁ」と、岡本新吾・競輪博士が「カベ」と称する3角から出て行ったことを自ら褒めていました。「自分で仕掛けられているのが良いと思います」と、レース内容は自己採点では合格のようです。


飛び付きと先行の両面作戦になった高橋。田中まに最後は外帯線内進入でのハウスもあって力負けしましたが、そのハウスされた最終直線での走りを悔やんでいました。

高橋選手「思い切りが足らなかった」

高橋選手「思い切りが足らなかった」

「最後の直線で外入(外帯線内進入)されたけど、内が空いていたんで、行ければよかった」と、思い切りが足らなかったことをしきりに悔やんでいました。


混戦状態で、空いたコースを見つけられず6着に終わった石井。力の差は着差ほど感じていない様子でした。

石井選手「ちょっと危ないレースでした」

石井選手「ちょっと危ないレースでした」

「混戦になったんでコースを探しましたが、空いてなかったです。前も当たり合いとか外入とかあったりして、ちょっと危ないレースでした」とポツリ。


自身の状態を心配していた森は最下位の7着。ただ大きく置かれたレースにならなかったことにホッと胸をなで下ろしていました。

森選手「ブッ千切れなくて良かった」

森選手「ブッ千切れなくて良かった」

開口一番「体調不良で練習できてないけど、なんとかブッ千切れなくて良かったです」と安どの様子。その後は、お子さんがスケートのショートトラックを始めたことなどの世間話で、個人的には少々盛り上がりました(忙しいのに、そんなんで足を引き留めるな! バカモン)。

残るは田中敦でしたが、検車場に戻ってくる様子はなく、残念ながら時間切れ。後ろ髪を引かれながら、記者室に戻りました。

初日の2箇レースは、蓑田の3着で好配になった一方、田中まの走りに安定感を覚えました。ただ、2レースとも上位入着選手が審議対象になるという、一つ狂えば大波乱の目もありそうなシリーズだと感じました。2日目の天気予報は傘マーク(雨)。なんとかガールズレースの時は止んでいてほしいと願わずにはいられませんでした。


そのBに続く)
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