2018年10月26日

秋の強風を味方に付けろ! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、10/20(土)〜22(月)の3日間、「ガールズケイリン Kドリームス杯(FU)」が開催されました。通算20回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「秋の強風を味方に付けろ!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が2回目です。


○初日 10/20(土)

私が競輪場についたのは正午前。天気予報通り、雲がやや多いものの晴れ間が広がっていました。しかし前検日以上の強い風が吹いていて、ガールズレースは通常のディスクホイールではなく、スポークホイール使用での実施となりました。

初日はバンク内を強風が

初日はバンク内を強風が


<初日6R VTR>
号砲と同時にD島田が飛び出しSを決めると、正攻法に収まります。周回中の位置は、島田−B増茂−@向井−E荒牧−A田畑−F高橋−C佐々木の順。赤板HS(残り2周)を過ぎても仕掛ける気配はなく、隊列は一列棒状のまま。ジャンを合図に佐々木が上昇を見せると、増茂も車を外に持ち出し正攻法の島田の横まで進め、仕掛けるタイミングを計ります。

初日6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防

初日6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防
ジャンからC佐々木が上昇すると、B増茂が車を外に持ち出しスパートのタイミングを計る



押し出されるように増茂がハナに立つも、最終HSはスローピッチ。これを見て、佐々木が一気にスパートして、カマシ先行を仕掛けます。叩かれた増茂は、佐々木の番手に一旦、収まりますが、最終1センター過ぎから番手捲りで応戦です。増茂後位は外・向井、内・島田が並走ですが、踏み出しで勝った向井が追走して行きます。

初日6R 最終1センター過ぎの攻防

初日6R 最終1センター過ぎの攻防(ちょっとピンボケですが)
最終HSからカマして出たC佐々木の番手から、B増茂が1センターから先捲り。増茂後位は踏み勝った@向井が確保する



最終2角からスパートの増茂が、3角手前で佐々木を捉えて先頭に躍り出ます。向井も番手をぴったり追走すると、向井後位の荒牧も捲り追い込むべく、車を外に持ち出します。

初日6R 最終4コーナーの攻防

初日6R 最終4コーナーの攻防
最終3角手前で先頭に立ったB増茂が先頭で直線へ。番手回った@向井が喰らい付くと、E荒牧も直線勝負に出るべくスパートを開始する



結局、増茂が後続の追撃をしのいで1着になりました。向井が2着を確保し、直線伸ばし切れなかった荒牧は3着にとどまりました。

向井選手が絡んで意外な大波乱に

向井選手が絡んで大波乱に


2着に入って波乱を呼んだ向井は、1着争いまで行けなかったのを悔しがる一方、予選で初の入着を喜んでいました。

向井選手「予選で初の確定板です」

向井選手「予選で初の確定板です」

「佐々木さんが外から来たのに併せて出て行けばよかったですね」とレース運びについては反省。加えて「脚は貯まっていたけど、差し脚がないですね。交わしたかった」と、1着取れる展開を活かし切れなかったのをしきりに悔しがっていました。「でも予選で確定板に乗ったのは初めてです」と、ここで囲み取材の中で初めて笑顔が。


終始、後方位置になって流れ込みの4着に終わった高橋は、積極性が足らなかったことを悔やんでいました。

高橋選手「自分で仕掛けて行きたかった」

高橋選手「自分で仕掛けて行きたかった」

佐々木が仕掛けて行ったのとは対照的に、初手の周回から後方での待機策になったことは「展開を自分で持ってくる力がなかったですね」と前々踏んで行かなかったことを反省。その後の流れで「良い位置は取れて、BKも追い風が吹いていたんで捲れるかなと思ったけど、前の勢いも止まらなさそうで出られなかった」と、自らの仕掛ける動きがなかったことを敗因に挙げていました。


最下位と大敗した田畑は、こちらも積極的な動きができなかったことを反省していました。

田畑選手「行っちゃえばよかった」

田畑選手「行っちゃえばよかった」 ※撮影は8R終了後

「あんなに風が強いとは思わなかったですね」と、バンクコンディションが厳しかったのに驚いていました。さらに全体のピッチがスローになり、有力どころが仕掛けるのを待つ展開になったことで、「出渋るなら行っちゃえばよかった」と立ち回りが消極的になったのを悔やんでいました。


写真はありませんが、これ以外の6R出場選手のレース後コメントを紹介します。

思い切って仕掛けて1着になった増茂は「久々の1着で嬉しい」と控え目に喜びを表していました。ただBKが追い風だったのが「先行するのに味方になりました」とのこと。それでも「(ホームバンクの)立川ほど風はないですし、バンク相性も良いですね」と、和歌山バンクが好きになった様子でした。

本命視されながらも、直線伸び切れず3着に終わった荒牧は、開口一番「完全に自分のミスでした」と厳しい表情。「状態は悪くないんですけど、前を見ちゃうレースをすると結果が出ないんです」と、敗けパターンのレースに陥ってしまった自らを責めていました。

積極的にインを切って、増茂に叩かれ5着になった佐々木は「自分で動いた結果なんで」と大敗についてはサバサバとしていました。ただ「(自分の)後ろになった島田さんに抜かれなかったのは良かったです」と、決勝進出の可能性が残ったことにホッとした表情を見せました。

正攻法から飛び付き勝負に失敗した島田は6着。「前取って仕掛けて来るのを待ったんですが、上手くいかなかったです」と、こちらもアテが外れたのを残念がっていました。


<初日7R VTR>
号砲と同時に内枠2車とE白井が飛び出し、白井がSを決めて正攻法に収まります。周回中の位置は、白井−@小林−A齋藤−D石井−F藤谷−C大谷−B椿本の順。このレースも、赤板HS(残り2周)を過ぎても仕掛ける気配はなく、隊列は一列棒状のままでしたが、ジャンから大谷が石井後位を求めて上昇。藤谷と内外並走です。石井は後方の並走を気にせず、スパートのタイミングを計ります。

初日7R ジャン2センターの攻防

初日7R ジャン2センターの攻防
大きな動きがないところ、C大谷がD石井後位を狙って上昇。内のF藤谷と並走する



ジャン過ぎの4角から齋藤が前に踏み上げたのを見て、石井もスパートに入ります。マーク戦は踏み出しに勝った大谷に軍配が上がりました。飛び付けなかった齋藤が3番手位置を確保して追走します。

初日7R 最終1センターの攻防

初日7R 最終1センターの攻防
最終HSからスパートしたD石井がハナに立って先行勝負。石井後位はC大谷が確保し、必死に追走する



最終BKに入って、石井がさらに回転を上げていくと、後位追走の大谷はたまらず離れてしまい、第二先行状態になってしまいます。大谷後位を回った齋藤が、最終3角から番手捲りのようにスパートして石井を追いかけて行きます。

初日7R 最終2センターの攻防

初日7R 最終2センターの攻防
D石井が最終BKでペースをさらに上げると、マークしたC大谷は千切れて行く。大谷後位のA齋藤が交わして石井を追いかけて行く



結局、石井が大差を付けて1着になり、あきらめず石井を追いかけた齋藤が2着を確保しました。さらに齋藤後位を回った藤谷が3着に続きました。

石井圧勝も意外な好配に

石井圧勝も意外な好配に


最終BKから自ら捲り上げる動きなどを見せながらも、4着に終わった白井。手応えを感じながらも、仕掛けるタイミングやスピードに不満を見せました。

白井選手「最近にしては納得のレース」

白井選手「最近にしては納得のレース」

「脚に余裕があったし、最近できていなかった自力含みのレースができたんでマシな感じです」と、レース内容については納得の表情。初手のS取りも「けん制になるなら1周駆けてやろうと思って、行きました」と、積極性も戻ってきたようなコメント。さらに「2センターでさらに前々踏んで行けてたら2〜3着争いまで絡めてたのに、スピードがないですね」と、入着チャンスをモノにできなかった悔しさを見せました。


3着を確保した藤谷は、想定していた通りの展開に対応できたことに満足していました。

藤谷選手「ラストは集中して踏み出せた」

藤谷選手「ラストは集中して踏み出せた」

「直線勝負できるように、集中して踏み出せました」と、自らの立ち回りに合格点を付けました。レース展開も「(石井)貴子さんの後ろがみんな欲しいんで、けん制状態になるかなとは思っていたら、貴子さんが前にいる思った通りの流れと位置が取れました」とこちらも想定通りだったようでした。ただ「手応えは2回落車あった分、まだまだ」と控え目なコメントでした。


写真はありませんが、これ以外の7Rを走った選手のレース後コメントです。

快勝の石井は「自分がやろうとしたレースが、そのままできました」と、理想の展開と脚勢に満足していました。ただ「BKは流れましたけど、HSはきつかったです」と話すなど、この日の敵はバンクコンディションだったようでした。

石井を追いかけて2着に喰い込んだ齋藤も「(石井)貴子さんに併せて飛び付くより、付いて行こうと思いました。攻める気持ちで走れました」と、前々踏み続けた結果に満足の様子でした。

終始、最後方で最下位に終わった椿本は「あまりにも後ろ過ぎて、レースに参加できなかった。せめてあと1車、2車前に行きたかったです」と悔しがることしきり。「行く勇気がなかったです」と、消極的な走りを後悔していました。

石井番手を確保しながらも、勝負所で千切れてしまい6着に終わった大谷は、一言「付いて行けなかったのが残念でした」とコメントを残しました。

白井後位から流れ込みになって5着となった小林も「思うように走れずって感じです」と短くコメントです。


初日は、6Rは向井が絡んで3連単・4万車券、7Rはヒモ穴・3着穴でまずまずの好配当と、完全に印通りとはいきませんでした。手繰り寄せたワンチャンスを勇気をもって勝負できた選手が、上位着順を勝ち取れたという印象を受けました。
2日目の番組(メンバー表)とコメントを見ながら、大本命ながら3着に終わった荒牧の巻き返し、「石井の番手」争奪戦の行方などに注目しながら、記者室へ戻ることにしました。


そのBに続く)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/184774842

この記事へのトラックバック