2018年09月09日

秋はまだまだ ガールズたちが熱風を呼び込んだ! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのC・最終回)

和歌山競輪場では、9/1(土)〜3(月)の3日間、「ガールズケイリン 日本トーター杯争奪戦(FU)」が開催されました。通算19回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「秋はまだまだ ガールズたちが熱風を呼び込んだ!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が最終回です。


○最終日 9/3(月)

今回のガールズFUは、レーススケジュールが早目々々の進行(1R発走が10:25、12R発走が15:25)となっていました。さらに最終日のガールズレースは、これまでは9R:一般戦、11R:決勝戦だったのが、今シリーズは6R:一般戦、7R:決勝戦となっていました。前半レースを7車立てで通すという意図なんでしょう。いずれにしてもこれまでとスケジュールが異なるので、当日は出勤後のデスクワークを急いで処理して競輪場に向かいました。

この日は、初日・2日目と打って変わって空は快晴。しかし風が強いのは変わらず、この日のガールズレースも後輪はスポークホイール使用となりました。

最終日は快晴も、強風の中でのレースに

最終日は快晴も、強風の中でのレースに


荷物を置いておこうと記者室に入りましたが、開催最終日ということで他社の記者さんは誰も来ておらず。ひとり灯りのない薄暗い中、6Rの車券の検討に入りました。

6Rは決勝戦常連の高橋が頭2つリードしており、残る6人が横一線といった印象。そこで、高橋をアタマ固定した本線車券を厚めに入れました。ただ高橋が苦戦を強いられた際の2着流しも押さえておくことにしました。

6R車券

6R車券


<最終日6R「ガールズ一般」 VTR>
号砲で@橋本が積極的に誘導を追いかけ、正攻法に収まります。しかし橋本は、後方から車を上げてきたA高橋を正攻法に迎え入れました。周回中の並びは、高橋−橋本−C藤巻−B岡村−F飯田−E山口の順。赤板HS(残り2周)通過時点で動きを見せる選手はいませんでしたが、ジャン前1センターから山口が前々踏み上げ、高橋後位を狙って橋本の外で並走します。

最終日6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防

最終日6R「ガールズ一般」 ジャン過ぎ4コーナーの攻防
A高橋が正攻法で仕掛けるタイミングを計る中、最後方から追い上げたE山口が高橋番手の外で@橋本と並走



その後、山口は並走が続くのを嫌ってか、最終HSで高橋をイン切り気味に叩いてハナに立ちます。山口は飛び付き狙いもあってペースを上げずに、後方の仕掛けを待ちます。

最終日6R 最終1センター過ぎの攻防

最終日6R「ガールズ一般」 最終1センター過ぎの攻防
E山口がイン切り気味にA高橋を叩いて先頭へ立ち、後方の仕掛けを待つ。D山本が先捲りを狙って車を外に持ち出す



すると今度は、山本が最終2角6番手から先捲りに打って出ます。これを見て高橋も番手捲りで併せようとします。山本は最終3角で高橋を捉えますが、高橋も譲らず内で粘り雁行状態となります。

最終日6R 最終2センターの攻防

最終日6R「ガールズ一般」 最終2センターの攻防
最終2角6番手からD山本が先捲り。A高橋も番手捲りで応戦すると両者譲らず、後続も含めて2列並走の雁行状態となる



結局、山本の追撃をしのいだ高橋が1着になり、山本が2着に粘りました。3着争いは、空いた中バンクを突っ込んで伸びた岡村が制しました。

本命・高橋選手1着も意外な好配当に

本命・高橋選手1着も意外な好配当に


本命・高橋が1着でしたが、2〜3着受けが人気割れしていたこともあって、山本2着でもまずまずの好配当となりました。記者室に戻り、気分良く7R・ガールズ決勝の車券を検討します(仕事は?レース後コメントは?)。

7Rは基本的には全勝の長澤・坂口がガチンコ対決の構図。2〜3着受け候補は野口・東口が一歩リードという様相です。やはり「アルテミス賞」優勝の長澤アタマが基本と考え、「取りガミ」覚悟でA→D流しを大本線に据え、Aから薄目流し、D→A流しも押さえました。

7R車券

7R車券


<最終日7R「ガールズ決勝」 VTR>
号砲でF東口が勢い良く車を出してSを決め、正攻法に収まりました。しかし上昇して来た@野口を正攻法に迎え入れます。周回中の位置取りは、野口−東口−D坂口−A長澤−E三宅−C浦部−B寺井の順。赤板HS(残り2周)過ぎても一列棒状に変化がないところ、ジャン前BKの立ち上がりから寺井が前々踏み上げます。これを見て坂口がジャンで寺井を併せながら踏み上げ、正攻法の野口を叩いてハナに立ちます。

最終日7R「ガールズ決勝戦」 ジャン4コーナーの攻防

最終日7R「ガールズ決勝戦」 ジャン4コーナーの攻防
B寺井がジャン前BKから上昇すると、これを併せようとD坂口が野口を叩いて先頭に躍り出る



しかし最終HS進入から寺井がさらに踏み込み、坂口を叩いて先行勝負に出ます。叩かれた坂口は車間が空きながらも番手に収まろうとしますが、今度は寺井の動きを目標に長澤が捲り返しに出ます。

最終日7R「ガールズ決勝戦」 最終2コーナー過ぎの攻防

最終日7R「ガールズ決勝戦」 最終2コーナー過ぎの攻防
最終HSからスパートしたB寺井がD坂口を叩いて先行。寺井を目標にA長澤が捲り返しを狙う



長澤は最終3角手前で寺井を捉えて先頭に立ちます。長澤後位は野口が続いていましたが、坂口も切り替えて追いかけ、野口・坂口が番手を巡って並走です。しかしイン有利を活かした坂口が踏み勝ち、最終直線に入ります。

最終日7R「ガールズ決勝戦」 最終直線進入の攻防

最終日7R「ガールズ決勝戦」 最終直線進入の攻防
A長澤は最終3角でB寺井を捲り切って先頭へ。長澤後位は@野口とD坂口が並走も、インを進んだ坂口が踏み勝つ



結局、3車身の差を付けた長澤がVゴールを駆け抜け、坂口が2着に続きました。3着は東口の追撃をこらえた野口が確保しました。

今シリーズの上位陣が順当に入着したことで、車券的には平穏な結果に終わりました。

長澤Vで平穏な結果に

長澤Vで平穏な結果に


自身今年8回目、和歌山では初のVを完全優勝で飾った長澤は、穏やかな表情でWTV・中村隆之アナのインタビューに答えていました。

優勝インタビューに答える長澤選手

優勝インタビューに答える長澤選手

「今日は風が強くて、なかなか進まなかったです」と、意外な“敵”に苦しんだようでした。この後の地元・名古屋でのレースも「久しぶりなんで、しっかりと良い走りができれば」と楽しみにしているようでした。そして「GPをまた走りたいんで、これからも頑張ります」と、年末の大一番出場に向けての飛躍を誓ってくれました。

わかちゃん(右)とツーショットの長澤選手

わかちゃん(右)とツーショットの長澤選手


車券の払い戻しを後回しにして(当たり前! 仕事優先!)、一般戦も含めてレース後コメントを聞くべく、検車場に向かいます。


一般戦6着の橋本は、事前に想定していたS取りができたものの、勝負所で置いて行かれたことを悔やんでいました。

橋本選手「もう少し持久力つけます」

橋本選手「もう少し持久力つけます」

声を掛けると、いの一番に「せっかく初勝利のチャンスだったのに…」とコメント。高橋の番手を得ておきながら、スパートの際に千切れて藤巻に割り込まれたのが悔しかったのでしょう。やはり前検日に話していた「脚をもっと付けて、持久力を伸ばして頑張りたいです」を今後の課題に挙げていました。


自ら捲り上げて一般戦2着と健闘した山本。確定板に乗ったことを次へのステップと感じていました。

山本選手「確定板に乗れたのは収穫」

山本選手「確定板に乗れたのは収穫」

「今日は良かったよ」とレース内容を称えると(エラソーに!)、「う〜ん、まだまだ踏み切れていないですね」と力を出し切っていないことに、若干不満を感じていました。ただ「確定板に乗れたのは、今後に向けての収穫だと思います」と、気持ちは早くも次走に向いていました。


決勝も思い切った先行も7着に終わった寺井は、経験値を上げる必要性を口にしました。

撤収作業中の寺井選手

撤収作業中の寺井選手

「先行はしましたけど、まだまだですね」と、GP級・長澤との差を痛感した様子。しかしハナを切ったことで「初日みたいに、真後ろから来られなかっただけでも良かったです」とホッと胸をなで下ろしていました。ただルーキーということで「経験値が足らないんで、これからのレースも全部、勉強だと思います」と謙虚に話してくれました。

写真はありませんが、長澤後位で坂口との並走に敗れ3着に終わった野口は「長澤さんがスゴイ。あのスピードに飛び付いて差すとなれば、かなりのレベルアップが要ると思います」とさらなる脚力アップの必要を感じていました。


他の選手にもコメントを聞こうとしましたが、自転車をバラして撤収作業中や、宿舎に戻って後片付け中の選手もいることから、なかなかつかまえられず時間切れとなりました。

今回のシリーズは上位陣が順当に結果を残しましたが、優参ボーダーが9点まで下がるほど中位陣が混戦でした。長澤の実質一枚看板になりはしましたが、坂口の成長や、野口・東口のしぶといマークぶりにも目を見張りました。そして地元ファンからの期待が高まる山本も、優参こそ逃しましたが、復活へののろしを揚げる健闘が光りました。積極果敢な先行を見せる寺井や、位置取りにかける橋本のルーキー2人の今後の成長にも期待していきたいと思います。長澤や山本に対する声援も大きく、涼しくなりつつあったオレンジバンクに、季節が逆戻りしたような熱さが渦巻いていました。

さて次回の和歌山ガールズは、10/20(土)〜22(月)の3日間の予定です。既にあっせんメンバーが発表されていますが、連続参戦の選手がなく今回と全く違うメンバー構成となっています。秋が深まりつつある時期ですが、我々ファンを熱くさせてくれるレースを期待したいと思います。今から楽しみになって来ました。


(「秋はまだまだ ガールズたちが熱風を呼び込んだ!」の項 終わり)
この記事へのコメント
シリーズコラム楽しく拝見しました。臨場感が半端無い!レースは順当でした。岡村選手の3着はluckyでしたね。知ちゃんはマイペースで復活してくれるでしょう。突っ込みがびびって出来てない。ゴール前の踏み込みがまだまだですかね?
稲毛選手は絶好調!MJは伸び悩みの壁ですかね。
Posted by 岸和田オヤジ at 2018年09月11日 21:48
岸和田オヤジさんへ

コメント&お褒めの言葉ありがとうございます。
知佳ちゃんは一歩ずつ、ゆっくりでいいんで復活への歩みを進めてほしいですね。ただ自在な立ち回りのためには危ない所へ突っ込んで行くことも必要になるんで、今は自力を出し切ることに重点を置く時期かと思います。でも追込みになったとはいえ、今日の久留米・一般戦1着がきっと良い薬になってくれるでしょう。
稲毛君は周りが認めるくらいの絶好調だそうです。MJはライバル勢に走り方を研究されているように見えます。ここを突破しなければ!
Posted by 山本D at 2018年09月11日 23:45
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