2018年09月08日

秋はまだまだ ガールズたちが熱風を呼び込んだ! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、9/1(土)〜3(月)の3日間、「ガールズケイリン 日本トーター杯争奪戦(FU)」が開催されました。通算19回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「秋はまだまだ ガールズたちが熱風を呼び込んだ!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。


○2日目 9/2(日)

この日もオレンジバンクは、どんよりとした雲が上空を覆っていました。雨の心配はなさそうでしたが、やはり風が吹いているということで、この日もガールズレースは後輪スポークホイール使用で行われました。

2日目も曇り空で開催

2日目も曇り空で開催


<2日目6R VTR>
号砲で@東口純がポンと飛び出してSを決め、正攻法に収まります。序盤の位置取りは、東口−D浦部−A山口−C坂口−E高橋−B飯田−F寺井の順。赤板1角(残り2周過ぎ)から今井が前々踏み上げ、ジャン過ぎ2センター3番手外並走から一気にペースアップして、前団を叩こうとします。

2日目6R ジャン3コーナーの攻防

2日目6R ジャン3コーナーの攻防
最後方から徐々に踏み上げたF寺井が仕掛けるタイミングを計る。ここへC坂口が切り替え追走。正攻法の@東口が、寺井の仕掛けを待ちながら後方の動きを警戒する



寺井は最終HSで東口を叩き切って、先行態勢に入ります。東口は飛び付こうとしますが、タイミングが合わず、寺井後位に続いた坂口が番手を確保します。東口は3番手に収まります。

2日目6R 最終1センターの攻防

2日目6R 最終1センターの攻防
F寺井が果敢に先行勝負に出ると、後位回ったC坂口が追走。番手飛び付けなかった@東口は3番手を確保して続く。A山口がインをすくって前々踏み上げる



寺井がカカり切る前の最終2角過ぎで、坂口が番手捲りに打って出ます。坂口は最終3角手前で寺井を捉えてハナに立ち、坂口後位の東口、さらにその後位の浦部も続いて前団を形成します。

2日目6R 最終4コーナーの攻防

2日目6R 最終4コーナーの攻防
F寺井の先行をC坂口が番手捲りで一蹴。後位の@東口−D浦部が追走



坂口は東口の追撃を1/8輪振り切って1着、連勝を決めました。東口が2着で、東口を終始追走した浦部が3着を確保しました。

浦部選手の3着で意外な好配当に

浦部選手の3着で意外な好配当に


東口の切り替え策に喰らい付いて3着確保した浦部。ポイントは9点と優参ボーダー上ですが、威勢の良い声は出てきません。

浦部選手「ひと息というより十息」

浦部選手「ひと息というより十息」

「昨日より調子は良かったんですが、何かもう一息というより十息ってくらい良くないですね」と冗談交じりで今の調子を自己評価。ただこの日のレースは「前々いるべきというのは分かっていたんで、東口さんの後ろを取れたのはラッキーでした」と展開に恵まれたようでした。ただポイント9点ということで「(決勝は)無理かな?」とポツリ。


果敢に先行した寺井は6着。ポイントは10点でこちらもボーダーライン上ですが、自分のスタイルを貫けたことに満足しているようでした。

寺井選手「駆け出すタイミングを修正した」

寺井選手「駆け出すタイミングを修正した」

「今日は先行したいと思っていました」と、前日コメント通りの作戦ができたことに、声も明るかったです。「前回の小倉で、仕掛けるタイミングが早過ぎて、『誘導退避から一気にペースアップするんじゃなく、徐々に上げていくと良いよ』というアドバイスをもらったんで、そこを修正して走りました」とのこと。着は大きくなりましたが、思い描いていた展開で走れたことが収穫だったようです。


寺井の番手から捲って1着の坂口も、自分で仕掛けてつかんだ1着ということで「成果あり」を感じていました。

坂口選手「今日は辛抱できた」

坂口選手「今日は辛抱できた」

「今日は寺井さんが仕掛けてくると思っていました」と想定通りの流れだったようで、「そうなら、早目に出ようと考えていました。東口さんが入れてくれたような形になったんで助かりました」と展開にも恵まれたことを強調です。「ラストでは力が抜けてしまう」という弱点を「今日はよく辛抱できたと思います」と自分自身を褒めていました。


1/8輪届かずの2着だった東口は悔しさを押し殺しながら、取材に応じていました。

東口選手「抜きたかった」

東口選手「抜きたかった」 ※撮影は7R終了後

「展開は理想的だったんで、抜きたかったです」と一言残しました。


一言コメントもう一人。飯田は前検日の「最終日はやります!」を再度宣言です。

飯田選手「明日はやります!」

飯田選手「明日の最終日は、やります!」 ※撮影は8R終了後


<2日目7R VTR>
号砲で@山本・B野口・E三宅が誘導を追い、積極的に追った野口が正攻法に収まる(記録上はS)。周回中の位置取りは、野口−C長澤−山本−三宅−F藤巻−A岡村−D橋本の順。赤板HS(残り2周)を迎え、最後方の橋本が前々踏み上げ、長澤後位で山本と外並走します。ここでジャンが入り長澤も少しずつ前へ進みますが、これを合図に三宅も内をしゃくって山本の内に入り込み、長澤後位は3車で並走します。

2日目7R ジャン2センターの攻防

2日目7R ジャン2センターの攻防
C長澤後位は外を追い上げたD橋本、内をすくった三宅が位置取りに名乗りを上げ、初手から追走の@山本と3車が並走する。正攻法のB野口も長澤の仕掛けを警戒する



最終HSを迎え、長澤が踏み込んでスパートに入ります。3列並走は、三宅が前の野口が邪魔になってインに詰まり、橋本が踏み遅れた結果、位置取り有利となった山本が制しました。しかし正攻法の野口が難なく長澤後位に収まり、今度は山本が野口の外で並走となりました。

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防
最終HSから先行勝負に出たC長澤の後位はB野口がはまり込む。3列並走を制した@山本が追い上げ、今度は野口・山本が並走となる



長澤が快調に飛ばして行くと、番手争いは最終2センターまで続きましたが、野口が踏み勝って番手を確保しました。

2日目7R 最終2センターの攻防

2日目7R 最終2センターの攻防
C長澤が快調に飛ばして行くと、番手争いは地力に勝るB野口が制する。外並走から一歩後退の@山本も必死に喰らい付く



長澤は直線で、追いすがる野口を突き放して1着になり、野口が2着に続きました。3着には、直線で山本を交わした三宅が入りました。

大本命戦の決着でした

大本命戦の決着でした


逃げ切って快勝の長澤は、前日不安に感じていた体調が回復したことを強調です。

長澤選手「昨日よりは体が軽かった」

長澤選手「昨日よりは体が軽かった」

「昨日よりは体が軽くなった感じです。背中に張りがあったんですが、ゆっくり宿舎で過ごしたのが良かったです」と、休養重視の宿舎生活にしたのが功を奏したようです。


3車並走の内を進み、直線で山本を交わして3着を確保した三宅は、5着に終わった岡村とレースを振り返っていました。

レースを振り返る岡村選手(左)と三宅選手(右)

レースを振り返る岡村選手(左)と三宅選手(右)

三宅は「良い位置取るしかないと思って、コースが空けばと期待していましたが、詰まってしまって直線勝負に切り替えました」と、作戦変更を強いられたようです。最後は「長澤さんのペースが上手かったです。あれでは付いて行くのが一杯です」と脱帽の様子。


3列並走を切り抜け4着に入ったものの、決勝進出を逃した山本。意外にも明るい表情でレースを振り返りました。

山本選手「外並走だけど脚は軽かった」

山本選手「外並走だけど脚は軽かった」

3列並走のアンコ(真ん中)を切り抜け、再度野口と長澤番手を争いましたが「外並走は意外にも軽かったです」と、競り負けたものの手応えはあったようです。ただ「もうひと脚伸びていれば3着もあったんですけど…」とレベルアップの必要性も痛感していました。


写真があるものの、残る選手は一言コメントしか取れませんでした(ちゃんと仕事しましょう!)が、ご紹介します。

野口選手「付いて行けただけに」

野口選手「付いて行けただけに、交わしたかったです。残念」


橋本選手「明日は自分のレースをしたい」

橋本選手「明日は自分のレースをしたい」


藤巻選手「脚が足らないですね」

藤巻選手「脚が足らないですね」


この結果、シリーズリーダー格の長澤・坂口が2連勝、19点で決勝進出を決めました。以下のポイント順位としては連続2着で16点の野口、15点の東口、13点の三宅と続きました。中位層がつぶし合いになったことで優参ボーダーは下がり、10点で寺井が決勝進出。そして最後の一人は9点で浦部と高橋が並びましたが、予選2の着順3着の浦部が、4着の高橋を上回り辛うじて決勝にコマを進めました。

一方、一般戦は、決勝常連の高橋が回ってきたことで大本命視されることに。しかし復活傾向で好気配の地元・山本や、一般戦になるとしぶとい飯田、和歌山ガールズ一般戦で1着経験ある山口、ホッケー日本代表金メダルパワーの後押しに期待の岡村に加え、若さに任せての立ち回りに期待したい橋本・藤巻もいて2〜3着候補は横一線です。高橋とて自力よりも自在戦が多いことから、波乱の要素も十分ありそうに感じました。

連日コンディションの良くない中で行われた今開催ですが、最終日は天気の心配はない模様。競輪日和の下、白熱のガールズレースになることを期待して、記者室に戻りました。


そのC・最終回に続く)
この記事へのコメント
今開催はこの日現地観戦。本人としては満足なレースではなかったかも知れませんが、浦部選手の3着に救われました。坂口=東口両者でカブッてただけに、私としては健闘を讃えたいです。
Posted by コタカ at 2018年09月15日 12:31
コタカさんへ

コメントありがとうございます。
浦部選手も頑張ってますね。前回の一般戦1着がきっかけになったのか、和歌山・いわき平と連続優参ですからね。「1期生ここにあり!」というのを、これからも結果で見せ続けてほしいですね。
Posted by 山本D at 2018年09月16日 23:17
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