2018年09月07日

秋はまだまだ ガールズたちが熱風を呼び込んだ! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、9/1(土)〜3(月)の3日間、「ガールズケイリン 日本トーター杯争奪戦(FU)」が開催されました。通算19回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「秋はまだ来ない ガールズたちが熱風を呼び込んだ!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が2回目です。


○初日 9/1(土)

この日は朝から小雨が降ったりやんだりの空模様。レーススケジュールがいつもより早めに進行されている関係で、私が競輪場に到着したのは正午頃。雨は一旦上がっていましたが、6R発走直前からまた雨が降り始めました。

初日はガールズ戦直前に雨が

初日はガールズレース直前に雨が


風も吹いていることもあって、ガールズレースは後輪が通常のディスクホイールではなく、スポークホイールを使用する形で行われました。


<初日6R VTR>
号砲と同時にC山本が誘導を追いかける(記録上はS)も、これを交わしてD東口が正攻法に収まります。周回中の位置は、東口−B坂口−@藤巻−A飯田−F野口−山本−E橋本の順。赤板HS(残り2周)から橋本が上昇を見せると、これを併せようと野口も前々踏み上げます。野口が坂口を抑えたところでジャン。野口追走からさらに踏み上げた山本が一気に前団を交わしてカマシ先行に打って出ます。

初日6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防

初日6R ジャン過ぎ4コーナーの攻防
F野口が上昇してB坂口を抑えたところ、野口後位からC山本がカマシ先行を敢行



山本の先行を受けて、正攻法の東口は車間を空けながらも番手追走します。しかし最終1センター過ぎ、東口後位にはまっていた野口が捲り発進します。

初日6R 最終2コーナーの攻防

初日6R 最終2コーナーの攻防
C山本のカマシ先行を、車間が空きながらもD東口が追走。東口後位からF野口が先捲り



野口は最終BKで山本を捉え、先頭に躍り出ます。しかし野口後位をキープした坂口が、最終2センターから差し交わしに出ます。山本番手の東口も切り替えて前を追います。

初日6R 最終4コーナーの攻防

初日6R 最終4コーナーの攻防
最終BKでC山本を捉えたF野口がハナに立つも、野口を追走したB坂口が差し交わしに出る。この2車にD東口が切り替える



結局、ゴール寸前で野口を差し交わした坂口が1着になり、野口が2着に粘りました。3着には切り替え追走した東口が確保しました。

有力選手が順当に上位に入着しました

有力選手が順当に上位に入着しました


坂口に差され2着に終わった野口は、ラストの伸び・粘りの必要性を痛感していました。

野口選手「伸びがないなぁ」

野口選手「伸びがないなぁ」

発走直前に降り始めた雨は「気にはならなかったですけど、バンクが重く感じました」。坂口に差し交わされたことで「もうちょっと展開がゴチャついてくれたら良かった。スンナリ番手に付けられたら厳しいですね」とポツリ。そして自分の脚勢については「伸びがないなぁ。粘りも欲しいし。踏み出しのスピードが特に欲しいし、しっかり粘れるようになれば」と、自身のレベルアップの必要性を再認識していました。


野口を差し交わして1着の坂口は、中団確保から自分で仕掛けなかったことを反省です。

坂口選手「人任せにしてしまった」

坂口選手「人任せにしてしまった」 ※撮影は7R終了後

中団に入り、しかも野口の後位だったことで、「少し安心してしまいました」。そして野口に先捲りを許すことになり、好位は追走していましたが「人任せにしてしまって、最後力を出し切れないまま終わってしまった」と、白星の中にも反省点を挙げていました。


写真はありませんが、後方から追い込んで4着に入った橋本は「デビューの頃に比べると、前々行ける感じはつかめたような気がする。バンク相性は良さそう」と、何がしかの手応えを感じたのか、明るい表情で応えてくれました。

後方流れ込みで5着に終わった藤巻は「全然走れてないですね。雨でバンクが重かったのを気にした分、気持ちが逸れてしまいました」と、レースに集中できなかったことを反省です。

同じく後方流れ込みで6着の飯田は「位置があそこ(最後方)からじゃ、ムリですね」と、初手の位置取りと力負けを敗因に挙げていました。

そしてカマシ先行で7着大敗の山本は「全力は出しました」と、今できる限りの走りを出し切ったことで、むしろサバサバした様子でした。


<初日7R VTR>
号砲でポンとA寺井が飛び出しSを決め、正攻法に収まりました。序盤の並びは、寺井−E長澤−@三宅−C高橋−B浦部−F岡村−D山口の順。赤板HS(残り2周)を過ぎても仕掛ける動きがないところ、ジャン前2角から山口が前々踏み上げ、長澤後位を狙って三宅と外並走します。さらに内々すくって岡村も上昇を見せます。

初日7R ジャン3コーナーの攻防

初日7R ジャン3コーナーの攻防
誘導強制退避後、A寺井が仕掛けるタイミングを図りつつ流して行く。E長澤の後位を狙ってD山口が追い上げ@三宅と並走。F岡村も内々すくって上昇



寺井がスパートのタイミングを計っているところ、最終HSの進入から長澤が一気に加速。寺井を叩いて先行勝負に出ます。長澤後位の三宅・山口は踏み遅れ、寺井がクチ(車間)が空きながらも番手にはまり込みます。

初日7R 最終BKの攻防

初日7R 最終BKの攻防
E長澤が最終HSからA寺井を叩いて先行。@三宅・D山口が離れてしまい、A寺井が車間が空きながらも番手に収まる



寺井が車間を詰めつつ、長澤に迫ります。その動きを三宅や山口も車間を詰めつつ追走。しかし、最終2センターから長澤が踏み直すと、寺井は必死に追いすがります。

初日7R 最終2センター過ぎの攻防

初日7R 最終2センター過ぎの攻防
E長澤が快調に先行するところ、A寺井が必死の追走。差し交わしを狙った最終2センターから長澤が踏み直して突き放す



結局、寺井を突き放した長澤が1着になり、寺井が2着に続きました。寺井後位にはまった三宅が3着に流れ込みました。

寺井選手が2着で、ちょっぴり配当が付きました

寺井選手が2着で、ちょっぴり配当が付きました


3着に終わった三宅はユニークなフレーズで、悔しさを表現していました。

三宅選手「ナチュラルに千切れちゃった」

三宅選手「ナチュラルに千切れちゃった」

開口一番「いや〜、ナチュラルに千切れちゃった!」と苦笑い。「あのタイミング(最終HS進入の4角)で行くとは思わなかったです」と、長澤の仕掛けの速さに脱帽した様子。雨で重かったバンクについては「踏んでいるという感じがする」という“重馬場”を実感したようでした。


その三宅と並走して、ともに踏み遅れてしまい4着に終わった山口。走った感触は「雨で(バンクが)重かったです」と、同様の印象を口にしていました。

山口選手「雨でバンクが重かった」

山口選手「雨でバンクが重かった」

「高校(佐賀・龍谷高)時代、自転車通学で往復100q走っていたんで、重バンクは苦にならないんです」とのこと。4着に粘れたのも、そういった基礎があったからでしょうか。


写真はありませんが、逃げ切って1着の長澤は「ちょっぴり疲れを感じます」と、快勝も気になるコメント。「BKで寺井さんに来られていたし、前回はドーム(小倉)だったんで脚は回っていたけど、今日は回せていないです」と、気持ちはイマイチ前向きではありませんでした。

先行しようとしながらも長澤に叩かれ、何とか2着に喰らい付いた寺井。「誰か仕掛けて来るのかなと思っていたんですが、誰も来なかったら先行しようと思ってました」と、成り行き先行は半ば織り込み済みだったようでした。しかし「誰も来ないんで行こうと思って、後ろを確認したその瞬間に長澤さんに行かれてしまいました」と、タイミングが上手く計れなかったのを残念がっていました。

5着の高橋は「前に自力の2人がいたんで、どうなるのか見てしまいました」と様子見してしまったのが敗因のようです。「1回前を切って、レースを動かしても良かった」と、追込み型としてのレースを作れなかったのを悔やんでいました。

内をのぞいていながら、勝負所で立ち遅れてしまった岡村は6着。「内すくって、高橋さんに付いて行きたかったけど、追走の際にハウス(車輪が接触すること)しそうになって危なかったです」と、混戦がむしろ不利に働いたようです。それでも「ホッケー日本女子が(アジア大会で)金メダル取ったんで、勢いもらって良い着取りたかったんですけどね…」と、ジョーク交じりで悔しさも口にしていました。


他の選手にコメントを聞こうと待っていましたが、時間切れになってしまいました。初日のガールズレースは有力視されたシリーズリーダー格の選手が順当な結果を残しました。下位クラスは混戦ムード一杯ですが、2日目は番狂わせの可能性があるのかと期待しながら、他の記者さんともども記者室に戻ることにしました。

そのBに続く)
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