2018年04月19日

オレンジバンクにガールズたちの春風が吹き荒れた! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのC・最終回)

和歌山競輪場では、4/8(日)〜10(火)の3日間、「ガールズケイリン わかちゃん杯争奪戦(FU)」が開催されました。通算18回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「オレンジバンクにガールズたちの春風が吹き荒れた!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が最終回です。

○最終日 4/10(火)


この日もデスクワークを終えて、2時過ぎに競輪場に着きましたが、空は真っ青で雲一つない快晴です。

最終日は快晴。絶好のコンディション

最終日は快晴。絶好のコンディションと思いきや…


しかし初日ほどではないものの2日目に比べて風が強く、ガールズレースはスポークホイール使用となりました。

強風でガールズはスポーク車輪でのレースに

強風でガールズはスポーク車輪でのレースに


ガールズ一般戦の9Rまで若干時間があるということで、今節初めての車券検討へ。各スポーツ紙・専門紙の本命は、地元で格上の山本に付けられていました。私も頑張って欲しいと応援車券を考えました。しかし山本の現状の力では車券的には心もとないと思い、近歴の一般戦での着状況と立ち回りの上手さで飯田・松尾、それと自力宣言の梅田が相手候補以上のチャンスがあると見ました。そこでABDEBOX車券を基本に、この内の3人を再度まとめた2通りのBOX車券を仕込むことにしました。

9R車券

9R車券


<最終日9R「ガールズ一般」 VTR>
号砲でC島田とE梅田ら4車がゆっくりと車を出すと、押し出されるように梅田が正攻法に収まります。周回中は、梅田−島田−@藤原−D松尾−A山本−B飯田−F山口の順で並びます。自力宣言の梅田が前受けということで、赤板HS(残り2周)を過ぎても誰も仕掛ける気配がなく一列棒状のまま。ジャンを迎え、梅田が後続の仕掛けを目でけん制すると、イン切り含みで松尾が上昇を図ります。

最終日9R ジャン2センターの攻防

最終日9R「ガールズ一般」 ジャン過ぎ2センターの攻防
誘導が退避し、正攻法のE梅田が後方の動きを目でけん制。イン切り気味にD松尾が踏み上げを図る



松尾の上昇を受けて、後続の山本が連れて上昇。そして最終HSで松尾が梅田を叩いてハナを切ると、これをさらに山本が叩いて先頭に躍り出ます。松尾は山本後位に飛び付けず、山本をマークする飯田が番手を確保します。

最終日9R 最終2コーナーの攻防

最終日9R「ガールズ一般」 最終2コーナーの攻防
A山本がイン切りに出たD松尾を叩いて先行。松尾は山本に飛び付けず、山本番手はB飯田が確保する



山本はマイペース先行で後続を一本棒にします。最終3角で島田が、脚色が一杯になった梅田をインから捌いて1車前に出て、直線勝負に備えます。松尾も島田の動きを併せ気味に、早目の差しに構えます。

最終日9R 最終2センターの攻防

最終日9R「ガールズ一般」 最終2センターの攻防
A山本がマイペース先行。最終3角でインをすくったC島田がE梅田を捌き、その勢いで捲り追い込みに出る。これを併せ気味にD松尾も早目の差しに構える



後続の追込みを見て、番手の飯田が山本を差し交わして1着になりました。2着には松尾が続き、3着にはゴール寸前で山本を交わした島田が入りました。

人気の中心だった山本が4着に沈み、相手候補3車での決着になったことで、まずまずの好配当となりました。

地元の山本敗退で中穴好配当

地元の山本敗退で中穴好配当


車券は寸での所でハズレになりましたが、前場所の一般戦で3着だった島田を入れていなかったのは、予想の脇の甘さが出てしまいました。その悔しさをやや引きずりながら(バカ)、レース後コメントを聞きに検車場へ向かいました(そ〜です、仕事優先!)。


インをすくって、さらに外を伸びて3着に突っ込んで来た島田。飛び付き策を想定していたのにできなかったことを悔やんでいました。

島田選手「2節連続一般戦3着を次につなげたい」

島田選手「2節連続一般戦3着を次につなげたい」

「Sを取るつもりはなかったんですけど、押し出されるように前へ行かされました」と初手の動きに誤算があったようですが、「梅田さんが正攻法取りに来たんで入れました」と、自力宣言の選手の番手に入れたのはラッキーだったようです。ただ「山本さんの勢いが良かったんで飛び付きたかったんですけどダメでした」と、道中の切り替えが効かなかったのを残念がっていました。それでも「良く伸びたし、ギリギリ確定板まで届きました。2連続一般戦3着なんで、これを次につなげたいです」と、気持ちは次の開催に向いていました。


思い切ったカマシ先行も、直線失速して4着に終わった山本。先行策は当日の朝に決めたそうです。

山本選手「次につながるレースにはなった」

山本選手「次につながるレースになった」

「『1着目指して何でもやりたい』って前日にコメントしていましたが、今日の朝に『先行でいこう』と決めました」と、覚悟の上での先行だったようです。確定板こそ逃しましたが「自分の考えている作戦でレースができたことは、次につながるかと思います」と、結果にはつながらなかったものの、こちらも気持ちは次走に向いていました。


3番手から立て直して2着に突っ込んだ松尾。仕掛けた際に脚を使い過ぎたようで、そこを反省です。

松尾選手「次は1着!」

松尾選手「次は1着!」

最終HSで梅田を叩いてイン切り策に出た際に「脚を使ってしまって、飛び付けませんでした」とちょっぴり悔しさを見せました。しかし最終BKで3番手にはまった動きは「冷静に対処できました」。そして「終始、前々踏んでいたのが良かったですね。次は1着に入って、1本指立てられるようにしたいです」と、明るい表情でカメラに向かって人差し指を立ててくれました。


自力宣言していたものの、正攻法から松尾・山本に次々と叩かれ5着に終わった梅田は、道中仕掛けるタイミングを逸してしまったことを悔やんでいました。

梅田選手「捲り返すタイミングを迷ってしまった」

梅田選手「捲り返すタイミングを迷ってしまった」

正攻法を取ったことで「突っ張るつもり」だったようですが、次々と叩かれ中団まで下がったことで、レースプランが狂ってしまったようです。最終3角からの捲り返しが不発に終わったことも「3コーナーで山(傾斜)登ることになるかもって思って、捲り返しのタイミングを迷ってしまいました」と、自らの勝負所を見極められなかったことを反省です。


そして山本マークから会心の差し交わしで今年2勝目を挙げた飯田。控え目ながらも1着を喜んでいました。

飯田選手「久しぶりの1着で嬉しいです」

飯田選手「久しぶりの1着で嬉しいです」

「レース前はS取りも考えたんですけど、みんなが前に行ったんで、初手から山本さんの番手が取れて、結果的にはラッキーでしたね」と、これ以上ない展開に恵まれたことを強調です。そして今年初めの静岡以来となる1着に「久しぶりで素直に嬉しいです」とスマイル全開でした。


そうこうしていると、11Rの締め切り時刻が迫って来たため記者室に戻り、車券を検討です。

基本的には児玉・長澤の2強対決という構図ですが、低配当であることを覚悟で、C児玉→D長澤流しを基本に据え、C→☆→Dのハサミ目、さらに保険として長澤アタマの2車単も入れ込むことにしました。ただ結果次第では取りガミになる可能性もありましたが、「ここは的中ファーストで行こう」としました。

11R車券

11R車券


<最終日11R「ガールズ決勝」 VTR>
号砲で最外のF東口が車を出してSを決め、正攻法に収まりました。周回中の位置取りは、東口−B吉村−A高橋智−D長澤−@野口−C児玉−E高橋梨の順。赤板HS(残り2周)過ぎても一列棒状に変化はなく、さらにジャンでの誘導員退避後も仕掛ける動きがありません。しかし長澤が車間を切って後続の動きを警戒すると、児玉も車間を切ってスパートのタイミングを計ります。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン2センターの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン2センターの攻防
F東口がベタ流しで後方の仕掛けを見ていると、D長澤・C児玉がそれぞれ車間を切って仕掛けるタイミングを計り合う



最終HSに入って児玉が先に仕掛けると、長澤も併せてスパート。さらに吉村も東口を叩いて先争いに参戦です。しかし長澤は車群に包まれる形になって前に出られず、中バンクを踏み込んだ児玉が猛然と、ハナに立った吉村を追撃します。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終1センター過ぎの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終1センター過ぎの攻防
B吉村がハナを切って果敢に先行も、中バンクを踏み込んだC児玉が前団に迫る。車群に包まれたD長澤は前に出られない



児玉は最終BKの進入で吉村を捉え、先頭に躍り出ます。児玉後位の高橋梨が番手を追走し、追走に窮した野口に替わって長澤が3番手に切り替えます。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終4コーナーの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終4コーナーの攻防
最終BKでC児玉がB吉村を捉えて先頭へ。児玉後位はE高橋梨がキープし、この後ろにD長澤が切り替える



結局、追いすがる高橋梨を振り切って、児玉がVゴールを駆け抜けました。2着には高橋が続き、長澤が3着に流れ込みました。

2強対決の間に高橋梨が挟まったことで、車券的にはちょっぴり配当を付ける結果となりました。

2強の間に高橋梨香が入ってまずまずの配当に

2強の間に高橋梨香が入ってまずまずの配当に


自身今年6度目、和歌山参加3連続のVを完全優勝で飾った児玉。ホッとした表情でWTV・中村アナの優勝インタビューに応えていました。

優勝インタビューに答える児玉選手

優勝インタビューに答える児玉選手

「3日間で一番風が強くて重いバンクでしたが、しっかり逃げ切ることができて良かった」と、厳しいコンディションの中で結果を出せたことを素直に喜んでいました。そして平塚でのガールズケイリンコレクションは「次こそ優勝できるよう頑張ります」と、“無冠の女王”返上を誓っていました。

わかちゃんを両手に微笑む児玉選手

わかちゃんを両手に微笑む児玉選手


その他の選手のレース後コメントも聞きたいところでしたが、夕方からの業務の関係で帰社しなければならなくなり断念しました。

今回のシリーズは、GP・コレクション級の児玉・長澤が実力をいかんなく発揮しましたが、高橋梨や吉村、高橋智といった伏兵陣もなかなかの健闘を見せました。また一般戦は、地元・山本の復活星なるかといった展開を飯田・松尾といった追込み勢が一気に抜き去るなど、それぞれの持ち味を活かした好レースを展開しました。山本には少しずつでも良いんで、以前の脚に戻ってくれることを期待したいと思いますし、一般戦で見せたハラの括った先行ができれば、復活も近いのではと確信します。「吹き荒れる」というような波乱が起きたシリーズではありませんでしたが、連日吹いた強風を突き破って参加全選手が頑張ってくれたと思います。

そして次回の和歌山ガールズは、日にちが空いて9/1(土)〜3(月)の3日間の予定です。爽やかな秋風が吹き始める時期ですが、ルーキー7期生もあっせんされることでしょうし、我々ファンをホットにさせてくれるレースを期待したいと思います。


(「オレンジバンクにガールズたちの春風が吹き荒れた!」の項 おわり)
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