2018年04月18日

オレンジバンクにガールズたちの春風が吹き荒れた! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、4/8(日)〜10(火)の3日間、「ガールズケイリン わかちゃん杯争奪戦(FU)」が開催されました。通算18回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「オレンジバンクにガールズたちの春風が吹き荒れた!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。

○2日目 4/9(月)


この日は社内でのデスクワークを終えて、競輪場にギリギリの到着。空模様は、初日の青空と雲の比率が逆転したような感じでしたが、風はむしろ収まりました。ガールズ戦は、前日のスポークホイールではなく、本来のディスクホイールで実施されました。

2日目は雲が多めの空模様

2日目は雲が多めの空模様


<2日目6R VTR>
号砲で内枠3車とD野口が飛び出すと、A東口がSを決めて正攻法に収まります。周回中は、東口−@山本−C梅田−B高橋智−E長澤−F藤原−野口の順。赤板HS(残り2周)を迎えても誰一人として動く気配がなく、ジャン前BKまで一列棒状。ジャン手前から高橋智がイン切り気味に上昇し、東口を叩いて先頭に躍り出ます。長澤が仕掛ける構えがないことから、中団各車は長澤の動きを確認。最後方の野口は一車上げて長澤後位で藤原と並走です。

2日目6R ジャン3コーナーの攻防

2日目6R ジャン3コーナーの攻防
ジャンでB高橋智が叩いて先頭へ躍り出るも、E長澤に仕掛ける構えがなく様子見が続く。長澤後位にF野口が追い上げる



そして最終HSの進入から長澤がスパートすると、踏み出しで勝った野口が番手を確保。東口がけん制しつつ割り込もうとしますが、長澤・野口の2車が後続を引き離しにかかります。叩かれた高橋智が3番手位置で追いかけます。

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防
最終HSでE長澤がカマすと、D野口が番手を確保。叩かれたB高橋智が車間を詰めるべく猛追する



長澤と野口は高橋智を4車身程度離してセーフティーリードを築きます。後続では、東口と山本での高橋智後位争いは東口が踏み勝ち、直線勝負に備えます。

2日目6R 最終2センターの攻防

2日目6R 最終2センターの攻防
E長澤−D野口がセーフティーリードを築き、A東口が@山本に踏み勝ってB高橋智後位を確保する



結局、長澤が野口の追撃を振り切って1着、野口が2着になりました。3着争いは高橋智を差し交わした東口が制しました。


最終HSから注文通りのカマシ先行で逃げ切った長澤は、レース内容に満足の様子です。

長澤選手「今日はしっかり踏み切れた」

長澤選手「今日はしっかり踏み切れた」

「行くべきところで行けたし、昨日は粘りが少し足らなかったけど、今日はしっかり踏み切れました」と手応えを感じていました。「明日は力出し切れるように頑張りたいです」と、早くも児玉との決勝を見据えていました。


番手追走から1/2輪まで迫って2着の野口。初手でS取れなかった誤算も結果オーライだったようです。

野口選手「長澤さんに喰らい付こうと頑張った」

野口選手「長澤さんに喰らい付こうと頑張った」

「東口さんもS早いし、前団に入れてくれるかなとも思ったけど、入れてくれませんでした」と、序盤の位置取りの失敗が、最後方まで下げさせられた理由のようです。「でも長澤さん後位に入って喰らい付こうと頑張りました」と追い上げマーク策に転じたのが功を奏したようです。「後方からの攻めの方が断然楽です」と本音もチラリ。


第2先行になって4着となった高橋智香。決勝は7Rの結果待ちになりました。

高橋智香選手「しっかり粘りたかった」

高橋智香選手「しっかり粘りたかった」

「山本さんが先行で、(長澤)彩さんが捲りかなって最初は思っていました」と、展開の読みがハズれてしまったようです。「でもあの流れになってしまった以上、しっかり粘りたかった」と、笑顔の中にも悔しさを隠していませんでした。

中団での位置争いをしのいで3着を確保した東口。S取りがむしろレースを難しくしたようでした。

東口選手「前受けでちょっと迷ってしまった」

東口選手「前受けでちょっと迷ってしまった」 ※写真は8R終了後

「前受けしたことで、ちょっとレース運びに迷ってしまいました」と、飛び付きにするか、叩かれた後の追い上げにするか考えがまとまらなくなったようです。山本との位置争いについては「BK向かい風だったけど、それほど苦にはならなかった」と話す一方、「体はちょっと重いかな?」と、動きにキレがなかった理由を分析していました。

写真はありませんが、5着敗退で優参を逃した山本は「力は出し切りましたけど、もう一つ上の着が欲しかったですね」と、長欠明けからのレベルアップの必要性を痛感したようでした。


<2日目7R VTR>
号砲でE吉村が飛び出してSを決め、正攻法に収まります。周回中は、吉村−@山口−D高橋梨−A飯田−B松尾−C児玉−F島田の順。赤板HS(残り2周)を迎えても誰一人として動く気配がなく、ジャン前BKまで一列棒状が続き、さらに誘導退避後も一本棒が続きます。

2日目7R ジャン2センターの攻防

2日目7R ジャン2センターの攻防
Sを決めたE吉村が正攻法。後続の仕掛けの動きはなく、吉村がスパートのタイミングを計る



最終HS進入の4角で児玉が猛然とカマして行くと、そのまま一気に前団を叩きに出ます。後位マークしていた島田は離れ、併せようと踏んだ吉村も最終1センターで飲み込まれてしまいます。すると高橋梨が児玉を追いかけて行きます。

2日目7R 最終2コーナーの攻防

2日目7R 最終2コーナーの攻防
最終HSからスパートしたC児玉が、併せようとしたE吉村を叩いて最終主導権を奪う。後続はD高橋梨が抜け出しを図る



児玉はみるみるうちに後続との差を広げて、セーフティーリードを築きます。児玉を追いかけた高橋梨が吉村を交わして2番手に浮上。徐々に差を詰めていきます。

2日目7R 最終4コーナーの攻防

2日目7R 最終4コーナーの攻防
C児玉が一時5〜6車身の差を付けて先行。後続組は単独で追いかけたD高橋梨が、E吉村を交わして児玉との差を詰める



結局、児玉が高橋梨に3車身の差を付けて1着に入りました。2着には高橋梨、3着には吉村が後続の追撃をしのいで粘り込みました。

3連単270円は、なんと2番人気

3連単270円は、それでも2番人気


最終HSからカマシ先行で逃げ切った児玉は、会心のレースで手応え十分だったようです。

児玉選手「いい感じで踏めました」

児玉選手「いい感じで踏めました」

「風もなかったし、いい感じで踏めました」とまずは笑顔。「吉村さんに行かれる前に叩き切れて、理想的な展開でした」と、プラン通りのレースができたことで、さらに満足感一杯の様子でした。


捲り追い込みのような形で2着に突っ込んだ高橋梨香は、決勝進出を決めてホッとした顔つきでした。

高橋梨香選手「自分でも踏めたし、感じは良かった」

高橋梨香選手「自分でも踏めたし、感じは良かった」

「児玉さん相手に自力を出すと、目標にされて自滅してしまうんで、勝ち上がれるように大事に走った」と、こちらもレースプラン通りの走りができたことに満足していました。「児玉さんには行かれたけど、自分でも踏めたし、脚の感じは前回より良いですね」とこちらも、手応え十分の感触です。


正攻法を取ってそのままマイペース先行を考えていた吉村は粘って3着。決勝シートを確保です。

吉村選手「スピードを上げたかったけど…」

吉村選手「スピードを上げたかったけど…」

「児玉さんのスピードが違いました。もっとスピードを上げたかったけど、瞬間的に来られてしまいました」と、先行でのトップスピードをさらに上げることを課題に挙げました。しかし自力2連続で決勝に残ったことで「ちょっと、自分にやる気が出てきました」と、良い意味でスイッチが入ったようです。


後続集団から抜け出し切れずに4着の飯田は、惜しくも決勝進出を逃しました。

飯田選手「(高橋)梨香さんに付いて行きたかった」

飯田選手「(高橋)梨香さんに付いて行きたかった」

開口一番「(高橋)梨香さんに付いて行けたら、3(着)はあったかもしれませんね」と、勝負所で仕掛けられなかったことを悔やんでいました。しかしその高橋梨の捲り追い込みは「ホント、強いですね」と感心することしきりでした。それでも「明日の一般戦、オロナ○ンC飲んで頑張ります」と、空瓶を見せながらお茶目なところを見せてくれました。


今回も予想通り、実力上位陣が確実に決勝進出を決めました。ポイント首位は2連勝で19点の長澤・児玉で、連続2着で16点の高橋梨、13点の東口・野口・吉村と続き、12点の高橋智までが決勝進出となりました。

一方、一般戦は、地元戦で復活にかける山本や、ポイント2点差で優参を逃した飯田をはじめ、「自力を出したい」とコメントを残した梅田が中心になりそうですが、残る4選手も展開次第で十分チャンスがあります。男子選手ではありませんが、ハラを括って大敗覚悟で仕掛けた選手が、むしろ1着に近づくのではと思いました。

最終日も天気の心配はない模様で、好コンディションの下で行われるガールズレースが、決勝・一般戦ともに熱戦になることを期待して競輪場を後にしました。


そのC・最終回に続く)
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