2018年02月16日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 四日市「全日本選抜競輪」(GT) 椎木尾、頂点をつかめ!(その@)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する「山本ディレクターの自腹出張日記」。今回のシリーズは、去る2月12日(振休・月)に四日市競輪場で開催された「第33回全日本選抜競輪」最終日へ「自腹出張」したリポート。今回から3回にわたってお送りします。

去年のお盆過ぎ、下半期の開催スケジュールを見て「諸々が上手く調整できれば四日市に行けるかも」とは思っていました。しかし和歌山競輪ファンクラブ「わかちゃんファンCLUB」のバスツアーを松阪記念で実施したこともあって、中部遠征が続くことになるとあって、早い段階で「四日市はもうエエやろ。パス」となっていました。

ところが地元・和歌山の椎木尾拓哉選手が決勝に進出したことで、状況は一変。「宇都宮の高松宮記念杯で東口が優参した時に現地に行って(その時の様子はこちら)おきながら、それよりも近い四日市で行かん訳にはいかんやろ」と思い、11日のレース終了後、いそいそと会社で荷造りしている私がいました。

しかし4年前の宇都宮で活躍した、共用のパソコンは使い物にならずダメ、ポケットWi-fiは充電ができてなくこれまた使えない始末(アンタがちゃんと用意しとけ!)。そこで私のスマホのメールソフトに、前回・宇都宮でのニュース原稿をひな型に虫食い状態で仮入力しておき、現地からスマホでニュース原稿を送信するという方法に止むを得ず変更。

当日はAM7時に起床。「こういう時に限って、何故かちゃんとお目覚めできるんやろ?」と思いながら愛車に乗り込み、AM8時前に自宅を出発。阪和道から西名阪道に入ると、折からの寒波のせいで雪がチラついていたものの、交通には全く支障なく快調にドライブ。そして9時過ぎに天理PAに到着し、トイレと朝ごはんを済ませようと駐車場に進入すると、辺り一面はうっすらと雪化粧です。しかも路面にはシャーベット状の雪が残っているではありませんか。

天理PAにはうっすらと雪が

天理PAにはうっすらと雪が


その頃、電車で四日市に向かう競輪仲間から「近鉄特急は雪で遅れが出てます」とのLINEが。この先の状況を心配しながらも「腹減っているし、メシ優先や」とPAの中に入って行きました(あのね?)。

天理PAは上下線とも松屋フーズが運営していて、当然お目当ては松屋の牛めしです。満腹で眠たくなっては運転に支障が出るので、ここは心を鬼にして並盛で我慢です。

天理PAでの朝食は松屋の牛めし

天理PAでの朝食は松屋の牛めし


食後は車内で飲むホットコーヒーを買い足して、名阪国道に愛車を進めます。しかし名阪国道名物「Ωカーブ」に差し掛かると、粉雪が舞い、辺りは一面雪化粧。中央分離帯の脇や走行車線の路肩には雪が積もっています。運転中ということで写真に残すことはできませんでしたが、和歌山ではなかなか見られない風景。その雪模様も、大内インター(名阪上野ドライブイン)を過ぎると、冬晴れの好天にすっかり変わっていました。

東名阪道に入って、亀山PAで再度トイレ休憩。店内では帰りで購入する予定のお土産を品定め。「車券で大儲けして『目に付いたやつ全部買うたるゎ』って言うてみたいなぁ」と思いながら(バカ)、四日市に向けて愛車を再度走らせます。

そしてAM11時過ぎ、四日市競輪場に到着。今回の「全日本選抜競輪」は、四日市で初のGT開催とあって、看板やのぼりが所狭しと飾りつけられていました。

四日市競輪場に到着

四日市競輪場に到着!


そして記者室に入れてもらおうとしましたが、椎木尾選手の決勝進出を受けての「アポなし取材」のため、報道受付で時間を要することに。それには慣れていましたが、入室が許されてもこんなやり取りが…

JKA「TV関係者の控室は2階です」
山本D「ラジオ局の者ですので、懇意にさせて頂いている近畿のスポーツ紙の方と一緒がありがたいです」
JKA「なんで新聞の方と一緒がいいんですか? 記者さんの了解が必要ですんで」
山本D「荷物を置かせて頂けるだけで結構ですので、そこを何とか…」


などと、明らかに不審者扱いしている様子がありあり。そうしていると、各スポーツ紙の記者さんから「山本さん、お疲れ。こっちこっち!」と手招きして下さりました。しかもそこには、井上茂徳氏や内林久徳氏など解説者のお歴々もいらっしゃり、ご挨拶や軽口を叩いていると、これにはJKAスタッフ諸氏も驚きの様子。

そうしているとJKA本部の責任者と思しき男性が「そのような方とは知らずに、失礼しました」と、手の平を180度返した対応。これには閉口しながらも、写真撮影許可者の真っ赤なビブス(恥ずかし〜)を着用して、取りあえず様子を窺いに検車場へ。しかし目ぼしい撮影ターゲットが無かったことで、10分程度で記者室に戻ってくると、今度は別のJKAスタッフが私の元に。

JKA「山本さん、検車場内の取材可能エリアですが…」
山本D「さっき検車場の中で、虎テープ(虎柄のガムテープ)の位置、確認しました」
JKA「それと出走前の選手には声を掛けないで下さい。自転車などには触れないで…」
山本D「和歌山競輪場でも、たびたび開催中に取材させて頂いておりますので、そのあたりは一応理解しているつもりですので…」


やっぱり不審者扱いしているようで、これにはいささかおかんむり。しかし
「そんなもん分かっとるわ! オレを誰やと思ってんのや!」とキレてしまうと何にもなりませんので、ここはグッと我慢。ちなみにその後、室内を通りかかったJKAのお偉いさん(当然、顔見知り)にご挨拶すると、スタッフ諸氏の顔色がさらに一変。これには余りにも可笑しくて、笑いをこらえるのに必死になりました。

そうこうしている内に、4Rの締切時刻が近づいて来ました。不審者扱いされているのは承知の上で車券を検討します。

4Rは4分戦。ライン3車の南関勢が本線。新進気鋭の@小川真太郎がいますが、ライン先頭のA郡司浩平がカマシ含みの先行を仕掛けてマークするF桐山敬太郎−C海老根恵太まで突き抜けると見て、ここを軸に据えました。残りは小川番手のD北野武史、一発捲りそうなB北津留翼を絡めて、穴狙いのBCDF4車BOXとしました。

4R車券

4R車券


「番号の打ち方が、なんか愛想ないな」と、手渡された車券にブツブツ文句を付けながら(バカ)記者室を出ます。そして真っ赤なビブスを着たまま、1〜2コーナー脇に立つ第2スタンドの、1コーナー寄り最上段に立ってカメラを構えます。

周長400mの四日市競輪場は、和歌山競輪場と似ていて、直線が長い横長の形状。しかも海のそばに立っているため、一年を通してHSが強い向かい風となっています。しかしこの日は、寒いものの穏やかな冬晴れということもあって、コンディションは悪くなさそうです。

レースは、B北津留翼とH園田匠が飛び出して誘導を追います。周回中の位置取りは、九州2車−南関3車−@小川真太郎−マークのD北野武史−北日本2車の順。青板3角(残り2周半)からG高橋陽介が上昇し、正攻法の北津留を抑えます。ジャンで高橋が北津留を叩いてハナに立つも、A郡司浩平が一気にペースアップして、小川が併せようとするのも構わず先行勝負に出ます。

4Rジャン2センターの攻防

4Rジャン2センターの攻防
G高橋がB北津留を叩くと、さらにA郡司が@小川の抵抗も構わず先頭に躍り出る



郡司はさらに飛ばして、最終HSでは完全にカカリ切って後続を一列棒状にします。併せきれなかった小川は4番手に車を下げ、車間を空けながら捲り返しのタイミングを計ります。

4R最終2コーナーの攻防

4R最終2コーナーの攻防
A郡司のジャン先行は快調。@小川が車間を空けて捲り返すタイミングを計る



最終BK中間から、小川が車間を詰めつつ先捲りを敢行。郡司マークのF桐山敬太郎がけん制を見せると、小川は桐山のインをすくって出し抜こうとします。これに小川マークの北野は、たまらずクチ(車間)が空いてしまいます。

4R最終2センターの攻防

4R最終2センターの攻防
@小川が最終BK4番手から先捲り。A郡司を番手マークのF桐山がけん制を見せると、桐山のインに小川が切り込んで行く



結局、イン切り込みに成功した小川が後続を突き放して1着になりました。桐山が2着を確保し、後捲りで大外突っ込んだ北津留が3着に入りました。

小川の「X字攻撃」には驚かされました。写真を取りながら、何が起こったのか一瞬分からなくなるほどでした。小川を外していたため、最終4角の時点で車券はパー。上位3人全てライン違いだったため、なかなかの好配当となりました。

到着していきなりの3万車券

到着していきなり3万車券が飛び出しました


「う〜ん、やられたなぁ…」と思いながら、そのまま場内見学することにしました。1コーナー裏の、南入場門入ってすぐの広場には、主なインターネット車券販売サイトのスタッフが、会員募集にいそしんでいました。

南入場門すぐの広場

南入場門すぐの広場


写真向かって左側は食堂エリアで、競輪場グルメをつまみにビールなどを一杯やっている姿が繰り広げられていました。そうしていると、近鉄で四日市に向かっていた、先ほどの競輪仲間とバッタリ。場内イベントの中身や決勝戦の狙い目などを話し込んでいる内に、5Rが締め切りになりました。

今度はメインスタンドの1コーナー側の最上段に上がって、カメラを構えます。5Rは太田竜馬が引っ張る瀬戸内ラインが本線の4分戦。2車ずつの北日本・中部・南関各ラインがどこまで迫れるかが見所でした。

レースは、若干けん制の後B太田竜馬・H松浦悠士が誘導員を追います。周回中の位置取りは、瀬戸内3車−中部2車−北日本2車−南関2車の順。赤板HSからF渡邉雄太が上昇するのに併せて、D高橋和也も前々踏み込んで行きます。ジャン前2角で高橋がハナに立つと、さらに踏み込んだ渡邉が先頭に出て先行勝負です。これを目標にC坂本貴史も前々踏み込みます。

5Rジャン2センターの攻防

5Rジャン2センターの攻防
B太田を抑えてハナを切ったA高橋を、F渡邉がさらに叩いて先行勝負。C坂本も前々踏み込んで行く



坂本の巻き返しは3番手外で脚色が一杯。高橋が捌きに出ると失速、後退しました。坂本マークのA大槻寛徳は5番手位置にもぐり込みます。最終BKに入って、その高橋が先捲りを仕掛けると、それを目標に太田も後捲りで参戦します。

5R最終BKの攻防

5R最終BKの攻防
F渡邉が快調に飛ばすところ、3番手のD高橋が先捲り。これを目標にB太田も後捲りで参戦



最終3角を前に渡邉番手のG東龍之介が千切れてしまい、けん制を受けずに高橋が捲り成功しますが、さらにその外を太田が捲り追い込んで来ます。しかし太田後位の松浦も千切れ気味の追走です。

5R最終4コーナーの攻防

5R最終4コーナーの攻防
F渡邉のカカリで番手マークG東は千切れ気味。D高橋が捲り上げるも、さらにその外をB太田が捲り追い込む。太田マークのH松浦は離れ気味に追走



太田はさらに加速すると、後続を4車身千切る圧勝。2着には高橋後位から切り替え気味に突っ込んだ@笠松信幸が強襲し、松浦が3着を確保しました。

場内のファンは、太田の強さに驚きの声を隠せません。「こんな所で走ってたらダメだろ〜!」の声も上がるほどでした。車券は本線ラインの1着・3着でしたが、2着に人気薄の笠松が入ったことでこれまたなかなかの好配当でした。

このレースはヒモ穴の中波乱

このレースはヒモ穴の中波乱


「車券買ってなくて、よかった」と思わずにはいられない、私にとっては取りにくい2万車券でした。レース予想はこちらに置いといて、途中になっていた場内見学を続けます。

メインスタンド裏の広場は「ジョイフルスペース」。車券売り場、無料休憩所、喫煙スペース、CS公開放送用スタジオ(この開催は使われていませんでした)などがあります。

メインスタンド裏のジョイフルスペース

メインスタンド裏の「ジョイフルスペース」


ジョイフルスペースの4コーナー側の端には「ビギナーズルーム」として、初心者の方が立ち寄れる部屋が設けられています。

ビギナーズルーム

ビギナーズルーム


そのビギナーズルームの脇では、年末に「KEIRINグランプリ2018」を開催する静岡競輪場のマスコットキャラクター「レーサーパンダ」と、次回「全日本選抜競輪」開催地・別府競輪場からマスコットキャラクター「ゆー坊」「まーくん」が、それぞれの競輪場をPRしていました。

静岡競輪の「レーサーパンダ」(左)、別府競輪の「ゆ〜坊」も来場

静岡競輪の「レーサーパンダ」(左)、別府競輪の「まーくん」(中)・「ゆ〜坊」も来場


さらにその奥、3〜4コーナーに立つ第3スタンドの下に進んで行くと「ドリームスペース」です。車券売り場や常設のイベントステージのほか、各種イベントも行えるようになっています。

4コーナー裏のドリームスペース

3〜4コーナー裏の「ドリームスペース」


そうこうしている内に6Rの車券締め切り時刻が近づき、慌てて車券予想することに。

6Rは4分戦+単騎1車の細切れ戦です。本線は、着状況以上に好調な@和田真久留が前回り、D松谷秀幸がマークの南関2車。しかし関東・西日本・四国の各ラインも大きな差はなく、単騎で総力戦見せそうなC畑段嵐士も不気味です。H横山尚則の実質先行一車で、番手マークのE天田裕輝が展開有利になってチャンス到来と見て、天田と南関2車、さらに実績上位・A井上昌己を絡めた、@DEA4車BOXで狙うことにしました。

6R車券

6R車券


レースは、関東2車が号砲で飛び出して正攻法に位置します。序盤の位置取りは、関東2車−四国2車−西日本2車−単騎のC畑段嵐士−南関2車の順。青板2センター(残り2周半過ぎ)から@和田真久留が踏み上げると、正攻法のH横山尚則にフタをします。これをA井上昌己が追走してジャン前BKで和田を叩くと、イン切り気味に畑段がさらにハナに立ちました。するとジャンからB阿竹智史が踏み込んで先行勝負に打って出ます。

6Rジャン2センターの攻防

6Rジャン2センターの攻防
A井上・C畑段が次々とインを切ると、ジャンからB阿竹が踏み込んで先行勝負に出る



阿竹がペースを上げて先行するところ、巻き返しを狙った横山は4番手外までポジションを上げると、さらに最終HSから捲り返しに出ます。

6R最終2コーナーの攻防

6R最終2コーナーの攻防
B阿竹がジャン先行を敢行するところ、巻き返しを狙ったH横山が前団に迫る



横山は、3番手位置の畑段、阿竹番手のF佐々木則幸のけん制を乗り越えると、先頭に迫ります。これを目標に和田が後捲りに出ると、前団に急接近です。

6R最終2センターの攻防

6R最終2センターの攻防
先捲りのH横山がC畑段・F佐々木のけん制も構わず、前団に迫る。@和田も後捲りで大外を追い上げる



横山は最終4角過ぎで阿竹を捉えるも脚色が一杯になり、番手マークのE天田裕輝が鋭く伸びて1着になりました。2着には捲った和田後位のD松谷秀幸が差し脚を伸ばして入り、和田が3着を確保しました。

写真を撮りながら思わず「天田突っ込め〜!!」と声が上がるほど、私にとっては最高の展開。メインスタンド4コーナー側最上段からの撮影だったため、ゴールに入る選手を追いかける形でしたが、天田の1着は確信が持てました。2着争いも、ひいき目に見ても南関2車が優勢に思えたため、あとは組み合わせだけでした。「真久留くんが2着ならちょっと(配当が)つけるんやけどなぁ…」と期待しましたが、松谷が先着というのも分かりました。さらに払戻金の発表を聞いて、ちょっとニッコリでした。

ヨシッ、2万車券をget!

ヨシッ、2万車券をget!


車券購入2レース目で2万車券をgetです。思わず笑いがこみ上げて来そうになりました。しかし6R終了後に決勝戦出場選手特別紹介が控えていることもあって、それをかみ殺しつつ、メインスタンド最上段をベスト撮影ポイントを探して移動です(そやそや、仕事せい! 仕事!)。


そのAへ続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
この記事へのコメント
急きょの四日市取材 お疲れさまです。事情は全く違いましたが、私も前日の結果をみて遠征を決意、鶴橋駅7:36発の特急で駆けつけました。なお 私の列車は定刻着でした。
さて、JKAスタッフの件は そのままプリントアウトして送りつけたなる(何処へ?)ものですね
Posted by コタカ at 2018年02月17日 10:29
コタカさんへ

コメントありがとうございます。
コタカさんの遠征理由はブログで拝見しました。近畿勢が大量4車進出なら、急きょ参戦も当然かもしれませんね。
JKAスタッフとのやり取りは、出そうかどうか迷いましたが、山本が競輪マスコミの端くれでありながら、現状置かれている立場と、そういった中でも近畿地区以外でも何とか現場取材を試みようとしている様子を分かって頂きたく掲載しました。それ以外の他意はありませんので、何処ぞへ送り付けるなどというのは、ご遠慮下さいませ。
Posted by 山本D at 2018年02月18日 08:43
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