2017年09月03日

オレンジバンクは真夏のヒロイン争奪戦! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、8/23(水)〜25(金)の3日間、「ガールズ&S級シリーズ オッズパーク杯争奪戦(FT)」が開催されました。通算14回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「オレンジバンクは真夏のヒロイン争奪戦!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。


○2日目 8/24(木)

初日と同様、デスクワークを済ませた後の12時半頃競輪場に到着しました。そして6Rの車券発売が締め切られ、記者室からメインスタンドに出てきた際に空を見上げれば、前日と違って青一色。これ以上ない夏空と暑さにちょっと目まいがしそうになりました。

2日目の上空はまさに「快晴」

2日目の上空はまさに「快晴」


<2日目6R VTR>
号砲で各車若干見合った後、F関口が誘導を追いかけて正攻法に収まります。周回中は、関口−E長澤−C渡辺−A宮内−B加瀬−@坂口−D藤原の順。赤板HS(残り2周)を迎えても誰一人として動く気配がなく、ジャン3角まで一列棒状が続きます。ジャン過ぎに、坂口が仕掛けるタイミングを計って車を外に持ち出すと、藤原がインをすくって加瀬後位に入ります。

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防
初手の一本棒から動く気配のないところ、@坂口が車を外に持ち出したのを見て、D藤原がインをすくって1車追い上げる



しかし坂口の動きを察知した加瀬が最終HSからスパート。坂口は一瞬立ち遅れたものの、加瀬後位を奪って追走。しかし前々踏み上げた長澤が飛び付き、加瀬後位を確保します。インすくわれた坂口は何とか3番手に入り込みます。

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防
最終HSからB加瀬が前団を叩いて先行勝負。マーク追走した@坂口は、E長澤に番手飛び付かれて3番手に後退する



加瀬のカカリはまずまずで、若干車間が空いた状態で長澤は加瀬を追います。しかし長澤は最終3角で加瀬に追い付いた勢いでそのまま差し交わしに出ます。坂口も長澤の仕掛けを追って、さらに外に車を持ち出します。

2日目6R 最終2センターの攻防

2日目6R 最終2センターの攻防
B加瀬が快調に先行するところ、車間を詰めた勢いでE長澤が差し交わしに出る。3番手追走の@坂口も外に車を持ち出す



結局、長澤が加瀬を捉えて1着になり、坂口が続いて2着になりました。加瀬は3着に粘りました。

長澤が加瀬にリベンジ

長澤が加瀬に初日のリベンジ

2車単と3連単の配当が同じ金額になる珍しい結果になりましたが、上位陣が順当に決勝進出を決めました。


先行して3着の加瀬は、先行選手としてのプライドが先にレースを動かしたことになったようです。

レースを振り返る加瀬選手(左)と関口選手(右)

レースを振り返る加瀬選手(左)と関口選手(右)

「坂口さんが来るのを待つというより、先に仕掛けてレースを動かそうと自然に体が動きました」と、さすが先行で鳴らしてきた選手の心意気です。


加瀬と一緒にレースを振り返っていた関口は、第2先行状態になりながらも我慢して4着。7Rの結果次第では決勝進出の可能性も残されているだけに、口調も明るくなります。

開口一番「頑張ったでしょう!」と自分自身をほめていた関口。「落欠明け2場所目としては動けているよ」と話すと(またまたエラソーに)、「前回が6・6・6だったけど、今回ここまで4・4。明日も4(着)で4・4・4かも」と、早くも翌日に期待を込めていました。


加瀬に先手を奪われ、追走一杯ながらも2着に食い込んだ坂口。喜んでいるかと思いきや、ポリシーの自力を出すことができなかったことをむしろ悔やんでいました。

坂口選手「もっと自力出さなきゃ」

坂口選手「もっと自力出さなきゃ」

「今日はハナ切りに行きたかったんですけど、加瀬さんに行かれてしまいました」と、自分の展開に持ち込めなかったことを反省です。「もっと自力出さなきゃダメですね」と、自らのポリシーに反してしまったことを悔やんでいました。すると横にいた加瀬が「先行しなきゃ、脚はすぐになまってしまうよ。こんなオバサンが言ってるんだから、坂口なんてなおさら行かなきゃダメよ」と指導なのかエールなのか、声を掛けていました。


ジャン過ぎに加瀬後位を確保していながら、踏み出しで離れてしまい末着に甘んじた藤原は、追い上げたその後の動きが欲しかったと反省です。

藤原選手「自分で動いた方が良かった」

藤原選手「自分で動いた方が良かった」

加瀬後位に付いたことで「ちょっとホッとしてしまって、HSで離れてしまいました」とガックリ。ただ「後ろから(坂口が)来るのを待つより、自分で動いた方が良かったかも」と、前々踏み上げてレースを動かすべきだったと反省していました。


加瀬後位を奪って、直線ズバッと差し切った長澤。先行・飛び付きの両面作戦が功を奏したようです。

渡会宏和選手(右)と談笑する長澤彩選手

渡会宏和選手(右)と談笑する長澤選手 ※撮影は8R終了後

まずは体調に関して「アップの時から感じは良かったし、レース中もいつもより余裕がありました」と、体調は上向きモードのようでした。そして最終HSでの仕掛けに関して「本当は自分が叩きに行きたかったけど、位置取りに切り替えて脚を貯められたのが良かったです」と、最高の結果オーライだったようです。「年末のガールズGPに向けて調子上げて行きたいんで、明日は優勝狙いますよ」と、ハスキーボイスで力強く誓ってくれました。

写真はありませんが、6着の宮内は「ダッシュ力がないんで、第2集団に追い付いた時には脚(力)が無くなってしまいました」と、やはり課題の脚力不足が展開有利に持ち込めない原因のようです。


<初日7R VTR>
D三宅が急病で当日欠場となり6車でのレースに。号砲で周りを見ながらF高橋が誘導を追いかけ、正攻法に収まります。周回中は、高橋−C井上−A奥井−B猪子−E白井−@山本の順。赤板HS(残り2周)を一列棒状で通過すると、1角から山本がゆっくり上昇を見せます。そして山本が奥井を抑えたところでジャンを迎えますが、奥井もバックを踏んでさらに車を外に持ち出し、スパートのタイミングを計ります。

2日目7R ジャン3コーナー過ぎの攻防

2日目7R ジャン3コーナー過ぎの攻防
誘導が強制退避して全体的にペースはスロー。@山本がA奥井を抑えるも、奥井はバックを踏んで車を外へ持ち出す



奥井が2センターからスパートに入りますが、山本も併せて踏み合いを挑みます。正攻法の高橋は山本番手を確保しますが、奥井も外々浮きながらも山本を叩き返そうと応戦します。

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防
A奥井のスパートに併せて@山本も突っ張り先行。奥井は外々踏みながらも先行争いを繰り広げる。正攻法だったF高橋は山本後位を確保する



奥井は最終BKで山本を捉えて先頭へ躍り出る。後続は千切れながらも何とか喰らい付こうとします。後続集団の中から抜け出そうと、猪子も単独で捲り返しに出ます。

2日目7R 最終4コーナーの攻防

2日目7R 最終4コーナーの攻防
@山本を叩き切ったA奥井は、後続を千切ってセーフティーリードを築く。山本は第2先行状態で追いすがると、後位確保したF高橋が差し交わしに出る。B猪子も単独捲りを仕掛ける



結局、奥井が2着に8車身の大差を付けて1着。後続の2着争いは山本マークから抜け出した高橋が制し、高橋後位にいた白井が3着を確保しました。

奥井が2連勝で、こちらも平穏な結果に

奥井が2連勝で、こちらも平穏な結果に


2着に入って決勝進出を決めた高橋は、まさに「ホッとした」表情で報道陣に応えてくれました。しかし初日7着からの大逆転優参に笑いが止まりません。

高橋選手「予選1の7着から這い上がれた」

高橋選手「予選1の7着から這い上がれた」

開口一番「予選1の7着から這い上がって来ました!」と嬉しさを爆発させました。「脚は悪くないんですけど、最近は展開が向かなかったりすることもあるんで」と、決勝での上位争いには展開の手助けも必要と話していました。


3着を確保して、こちらも優参を決めた白井。道中の思い切りが必要であるのを再認識していました。

白井選手「思い切って追いかけて行けば…」

白井選手「思い切って追いかけて行けば…」

「レースも見えているし余裕もあったんですけど、思い切って奥井さんを追いかけて行ったら2着もあったかもしれませんね」と、展開を十分味方に付けられなかったことを反省していました。最近の安定ぶりから「着狙いのレースが増えているのは確か」だそうです。しかしこの日は「今日は決勝に乗るための着をシビアに狙いに行きました」とのこと。


奥井選手に先行争いを挑み、叩かれたものの4着で決勝進出を何とか確保した山本。展開の思惑違いで止むを得ず、成り行きでの先行争いになったようです。

山本選手「そのまま駆けて行った」

山本選手「そのまま駆けて行った」

「ハマりに行けば良かったですね」と一言目は反省の言葉が出た山本。しかし「(奥井が)もう少し早目に来てくれていたら飛び付けていたけど、(上昇が一瞬遅れたことで)そのまま駆けて行きました」と、展開に対応した結果の先行争いだったようです。「今日は頑張りましたって顔して」と言いながらカメラを向けると(またまた無茶振りして、バカモン)、かわいい笑顔とともにピースサインを見せてくれました。


その先行争いを力でねじ伏せ、大差で1着になった奥井。山本の仕掛けにちょっぴり翻ろうされたようです。

奥井選手「知佳ちゃんと脚が合ってしまったけど」

奥井選手「知佳ちゃんと脚が合ってしまったけど」

「(山本)知佳ちゃんがガガッて踏んだんで、私はジワジワ踏むことになってしまいました」と、山本の邪魔が入ったゆえ自分の得意の展開に持ち込めなかったようです。その分「脚が合ってしまって危なかったです」と、着差ほど楽なレースではなかったようです。


自ら仕掛けていながら捲り切れず5着の猪子は、外に浮いていた奥井の仕掛けに付いて行けなかったことを反省です。

猪子選手「奥井さんに付いて行きたかった」

猪子選手「奥井さんに付いて行きたかった」

「もっと早く仕掛けて奥井さんに付いて行ければ、着も良かったでしょうね」と、自分で捲り上げた動きに思い切りが足らなかったことを悔やんでいました。


終始、後続集団の追走に力を使ってしまった井上はしんがりの6着。

井上選手「脚がないなぁ」

井上選手「脚がないなぁ」

「ずっと一番後ろで、前々に踏み上げて行く脚がなくて…」と、ここ一番での脚力不足を課題に挙げていました。


今回も戦前の予想通り、上位陣が確実に決勝進出を決めました。ポイント首位は2連勝で19点の奥井で、18点の長澤、15点の加瀬・坂口と続き、14点の白井、11点の山本・高橋までが決勝にコマを進めました。

一方、一般戦は、当日欠場の三宅に代わって、大阪のルーキー・成田可菜恵が補充参戦。自力・追込みの両面で頭角を現しつつあるだけに、成田が一躍レースの中心となりました。ただポイント1点差で優参を逃した関口をはじめ、残る5選手も混戦になればチャンス到来になることも予想されます。ワンチャンスを活かした選手が1着に近づく一般戦となりました。

決勝・一般戦ともに実力拮抗となったガールズレース。好勝負になることを期待して、初日同様、S級戦の取材にシフトすることにしました。


そのC・最終回に続く)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/180857312

この記事へのトラックバック