2017年09月02日

オレンジバンクは真夏のヒロイン争奪戦! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、8/23(水)〜25(金)の3日間、「ガールズ&S級シリーズ オッズパーク杯争奪戦(FT)」が開催されました。通算14回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「オレンジバンクは真夏のヒロイン争奪戦!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が2回目です。


○初日 8/23(水)

週間予報では、開催3日間は快晴の見込み。社内でのデスクワークを終え、ガールズレース発走前の最高気温になろうかという12時半過ぎに競輪場に到着すると、予報通りに、薄雲の隙間からジリジリとした日差しがバンクに降り注いでいました。

初日は薄雲の中にも晴れ間が

初日は薄雲の中にも晴れ間が


記者室でわずかの時間涼んでいると、6R発売締切のベルが。「あと1時間くらいここで居させて!」という思いを引きずりながら、メインスタンドに移動します(そやそや、仕事せい!仕事!)。


<初日6R VTR>
号砲で各車若干見合った後、内枠2車とF加瀬が誘導を追いかけ、一旦正攻法に付いたA長澤がF加瀬を迎え入れます。周回中は、加瀬−長澤−@藤原−B宮内−D井上−E山本−C三宅の順。赤板HS(残り2周)を迎え山本が上昇を開始すると、長澤を抑えます。山本の動きに三宅、さらに井上が追走します。さらに誘導員が強制退避するジャンで、三宅がイン切り気味に前団を叩いて先頭へ躍り出ます。叩かれた加瀬はあえて叩き返しに行かず、三宅の番手に収まります。

初日6R ジャン過ぎ2センターの攻防

初日6R ジャン過ぎ2センターの攻防
C三宅がイン切り気味に上昇してハナに立つと、叩かれたF加瀬は一旦番手に収まる



長澤を抑えていた山本は、最終HSでゆっくりと前々さらに踏み上げると、加瀬が下げて空いた三宅の番手に収まります。すると、車を外に持ち出した長澤が、一気に前団を叩いて出ようとスパートします。三宅・山本も併せて行こうとしますが、全体的に外にふくらんだのを見逃さなかった山本後位の加瀬が、内をすくってイン捲りに出ます。

初日6R 最終1センター過ぎの攻防

初日6R 最終1センター過ぎの攻防
A長澤が叩き返しに出ると、C三宅・E山本も併せようとする。前団が外にふくらむと、F加瀬がイン捲りを狙って踏み上げる



加瀬はイン捲りが成功し、3角手前で先頭に躍り出ます。外々踏まされた長澤は山本・三宅を乗り越えると、加瀬の番手に収まって差し交わしのタイミングを計ります。長澤に捲られた山本が長澤後位に喰らい付きます。

初日6R 最終4コーナーの攻防

初日6R 最終4コーナーの攻防
イン捲りに成功したF加瀬が先頭に出ると、前団を捲ったA長澤が外から追い上げ番手に収まる。長澤後位にはE山本がぴったり追走



直線に入ると長澤が交わしにかかりますが、差は詰まらず、そのまま加瀬が1着になりました。2着には長澤、3着には山本が続きました。

主力選手が上位独占し、平穏な結果に

主力選手が上位独占して平穏な結果に


前々踏み上げて仕掛ける構えも見せた山本でしたが、初手の周回で加瀬と長澤が並ぶという意外な流れになったことで、思ったような走りができなかったようです。

山本選手「簡単に走らせてもらえなかった」

山本選手「簡単に走らせてもらえなかった」

「長澤さんを抑えたり、飛び付きを狙って前々踏んで行ったんですが、簡単に走らせてもらえませんでした」と思惑違いが続いたようです。「強い2人(長澤・加瀬)が並んでいたんで、どちらかが先行を仕掛けた時の番手に行こうとしましたが、脚がないですね」と、あと一歩の脚力不足を痛感していました。


体調不安のなか参戦して2着の長澤は、予想以上の走りができたことを評価していました。

長澤選手「思ったよりは踏めていた」

長澤選手「思ったよりは踏めていた」

「思ったよりは体調が戻っていたし、踏めていたと思います。昨日よりは良いですね」と、前検日同様のハスキーボイスで明るく答えていました。「こんな感じで体調が戻って行くようなら、明日はもっとやれると思います」と自信も回復したようです。


初手は長澤後位に付いていた藤原は、道中の入れ替わりに巻き込まれて追走できず5着に終わりました。

藤原選手「加瀬さんに付いて行きたかったけど…」

藤原選手「加瀬さんに付いて行きたかったけど…」 ※撮影は8R終了後

「みんなが引いて来て、その際バックを踏んでしまった。その時に長澤さんが出て行って付いて行けませんでした。すると加瀬さんの後ろが空いていたんで、そこへ付いて行きたかったけど…」と、最終HSでの位置取りを悔やんでいました。さらに加瀬のイン捲りにも対応できなかったことについては「一緒に付いて行ったら失格になるかもしれなかったんで、行けませんでした」と、こちらも悔いが残る立ち回りになったようです。

内並走からイン詰まりのままになってしまった宮内は7着。位置取りの失敗を反省です。

宮内選手「インで詰まってしまった」

宮内選手「インで詰まってしまった」 ※撮影は8R終了後

初手周回の後方選手が上がったため、赤板HSからは終始最後方になってしまいましたが「勝負所でもずーっと内に差し込んだままになってしまって、イン詰まりのままで終わってしまいました」とのこと。「位置取りも脚もまだまだです」


写真はありませんが、残り3選手のレース後コメントを紹介すると、イン捲りを決めて快勝の加瀬は「インに詰まったんで『終わったかな?』って思ったけど、コースが空いたんで全開で行きました」とレースが見えていることを自己評価していました。「(地元の支部長)池田さんからも『加瀬ちゃん、あんな変化技もできるんやなぁ?』って言われました」と、予想外のイン捲りに周りも驚いていたようでした。
見せ場を作るも4着の三宅は「自分が動かないと何もできないし、2人が初手で並んだんで何とか間に割り込みたかったです」とイン切り気味に叩いて行った意図を話してくれました。「着は残せませんでしたが、明日にはつながったと思います」と前向きに話してくれました。
6着の井上は「感覚的には悪くなかったですけど、勝負どころや、千切れた後の4人での走りでは意外に伸びなかったです」と、こちらは不満の残る結果だったようです。


<初日7R VTR>
号砲直後@白井のクリップバンドが外れ、再発走となりました。再発走ではD坂口が飛び出してSを決め、正攻法に収まります。周回中は、坂口−高橋−A関口−F奥井−白井−C猪子−E渡辺の順。赤板HS(残り2周)を迎えますが一列棒状は変わらず、ジャン前BKから奥井がゆっくり上昇を見せます。正攻法の坂口も、誘導退避後から奥井の上昇に併せて徐々にペースアップしていきます。

初日7R ジャン3コーナー過ぎの攻防

初日7R ジャン3コーナー過ぎの攻防
F奥井が4番手から上昇すると、正攻法のD坂口も徐々にペースアップする



最終HSを迎え、奥井が一気にペースを上げて坂口を叩いて主導権を奪います。奥井後位の白井もぴったりマークして、高橋や坂口の飛び付きを許しません。

初日7R 最終1センター過ぎの攻防

初日7R 最終1センター過ぎの攻防
F奥井がD坂口を叩いて主導権を奪取。@白井が番手をマークし、叩かれた坂口はインで喰らい付く



奥井は快調に飛ばして行くと、番手の白井は追走できたものの、それ以降の車間が空いてしまいます。3番手を確保するべく高橋が追い上げますが、下がってきた坂口が第2先行ながらも3番手位置を確保します。さらにインをすくって関口が坂口後位を狙って追い上げます。

初日7R 最終4コーナーの攻防

初日7R 最終4コーナーの攻防
F奥井は快ペースで先行すると、マークする@白井ともども後続を引き離す。D坂口が第2先行状態で喰らい付く



奥井はゴール寸前の踏み直しで白井を突き放して1着でゴールです。白井が2着、坂口が3着をそれぞれ確保しました。

奥井の1着でこちらも平穏な結果に

奥井の1着で7Rも平穏な結果に終わりました


狙い通りの先行逃げ切りで快勝の奥井。しかし踏み出しがイメージ通りでなかったようです。

奥井選手「ガツンと出た感じではなかった」

奥井選手「ガツンと出た感じではなかった」

「正面(最終HS)から出した感じがガツンという出方ではなかったし、自然に回して踏んで行ったら、あんな感じのレースになりました」と、パワー型の奥井にとっては踏み出しに納得できない気持ちを見せていました。ただ雨続きで比較的涼しい東京から、酷暑の和歌山に参戦した奥井はしきりに汗を拭いながらも、この日は「思ったほど暑くはなかったですね」とのこと。


奥井の番手ベタマークで2着の白井。最終HSの奥井の仕掛けに付いて行けたことが全てだったようです。

白井選手「追走第一で行ったのがよかった」

白井選手「追走第一で行ったのがよかった」

開口一番「再発走は申し訳なかったです」とアクシデントの原因になったことを詫びていました。終始、奥井後位をキープしていた白井ですが、最終HSで奥井が発進したタイミングについて「(高橋)朋恵が飛び付こうとしていたのも見えていたんで、まずはしっかり追走することを第一に考えました」と、集中して走れていたことを強調です。


一方、最終HSで奥井後位に飛び付けずズルズル後退してしまい、7着大敗を喫した高橋。中途半端な立ち回りになってしまったことを反省していました。

高橋選手「追走か飛び付きか、迷ってしまった」

高橋選手「追走か飛び付きか、迷ってしまった」

「白井さんの後ろをそのまま付いて行くか、奥井さんの後ろへ飛び付くか、迷ってしまいました。中途半端な動きになってしまいました」と、悔いの残る走りになってしまったことを反省です。大逆転での決勝進出には3着以内が必須条件になったことで「じゃあ、明日は3着狙いで」と報道陣を笑わせていました。


最終3角から大外を捲り追い込んで5着入線の猪子は、踏んだ感触は悪くなかったようです。

猪子選手「スピードに乗っていて悪くなかった」

猪子選手「スピードに乗っていて悪くなかった」

「もうあと1つ2つ着が良いかなって思ったけど、ダメでしたね」と大敗に悔しがっていましたが、「大外回されましたけど、スピードに乗っていて、感じは悪くなかったですね」と手応えはあったようです。


写真はありませんが、3着確保の坂口は「奥井さんと先行争いしたかったんですけど…」とチャレンジャー精神を出し切れなかったことを反省です。「ジャン前BK(の誘導退避)で行けてただけにもったいないことしました。ジャン過ぎ(ハナに立ってから)でも緩めてしまって、失敗しました」と反省の弁が続きました。

そして関口・渡辺のレース後コメントを取ろうと待っていましたが、控室に引き上げてしまったのか、なかなか出て来ません。そうこうしている内に時間切れに。

今シリーズの有力選手が軒並み上位を占め、平穏な結果に終わった初日のガールズレース。翌日も猛暑の中、好レースを繰り広げてくれることを期待して、他の記者さんともども記者室に戻ってS級戦の取材にシフトすることにしました。


そのBへ続く)
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