2017年01月03日

師走のオレンジバンクにスピードの天使が舞い降りた! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB・最終回)

和歌山競輪場では、12/26(月)〜28(水)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算13回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「師走のオレンジバンクにスピードの天使が舞い降りた!」と題して紹介する3回シリーズ。今回が最終回です。


○最終日 12/28(水)

この日の私も社内でギリギリまで業務を行っていたため、競輪場に到着したのが2時過ぎ。天候は2日目と打って変わって回復はしましたが、雨上がりのオレンジバンク特有の強風が吹きつけ、体感気温はかなり低くなりました。

最終日は強風の中でのレースに

最終日は強風の中でのレースに


しかも写真の日章旗などをご覧いただければわかると思いますが、HS向かい風・BK追い風という、この時期の通常とは逆方向の風が吹いていました。男子レースも含めて、ここも一つの車券作戦のポイントになるかと思いました。

決勝取材に来られていた報知新聞・内田修身記者と、記者室で軽く談笑しながら車券検討します。力的にはA荒川が一歩リードで、各紙の本命に推されてはいます。しかし積極性では他車より上回るB梅田・C山口を絡めると、まずまずの好配も見込めます。あとは立ち回りの良い@飯田のヒモ・3着受けも好配期待で押さえることにしました。

最終日9R車券

最終日9R車券


<最終日9R VTR>
号砲で@飯田・B梅田・F高松が誘導を追いかけ、枠順を活かして飯田が正攻法に収まります。周回中の位置取りは、飯田−梅田−高松−A荒川−C山口−E岡村−D齋藤の順。赤板HS(残り2周)を通過しますが、前団の飯田や梅田が後続の仕掛けを警戒も動きがなく、一列棒状でジャン前BKへスローペースで進入します。すると岡村がインを進んで1車前に動くと、内をすくわれた形の山口が車を外へ持ち出して、仕掛ける構えを見せます。

最終日9R ジャン2センターの攻防

最終日9R ジャン2センターの攻防
前団には大きな動きがなくペースはスロー。E岡村にすくわれた形のC山口が仕掛ける構えを見せる



山口がじわじわと上昇すると、追い出しをかけられたように梅田が先行勝負に打って出ます。山口は梅田の番手に収まり、梅田マークに切り替えた齋藤が、最終1角から勢いをつけて捲り返しを狙います。

最終日9R 最終1センターの攻防

最終日9R 最終1センターの攻防
C山口に追い出しを掛けられた形のB梅田が先行。山口が番手マークに入ると、山口後位のD齋藤が捲り返しを狙う



齋藤の捲りはややスピードに乗り切れず、外に浮いて不発の様相です。最終BK中間から今度は併せ気味に山口が番手捲りを敢行すると、最終3角で梅田を捉えて先頭に躍り出ます。齋藤後位にいた飯田が、捲られた梅田と齋藤の間を割るように山口マークへ切り替えます。後続も外々踏んで捲り追い込みをかけます。

最終日9R 最終2センターの攻防

最終日9R 最終2センターの攻防
番手捲りを成功させたC山口が先頭。外に浮きそうになりながらもD齋藤が追走し、@飯田も中割り気味に山口後位を狙う



結局、勢いそのままに山口が押し切って1着になり、切り替え追走して山口に迫った飯田が2着に入りました。3着争いはインを突っ込んで直線伸びた岡村が飛び込みました。

私の“穴軸本命−対抗”の山口→飯田で決まって好配必至の結果になりましたが、3着にまさかの岡村が突っ込み大波乱の結果に。

3連単は7万円を超える大波乱

3連単は7万円を超える大波乱

「しまった、これは取れてた〜!(エコー付き)」と叫んでしまいたいくらいの悔しい結果です。その悔しさを押し殺して、検車場へレース後コメントを聞きに向かいます(そやそや、仕事せい!仕事!)。


2着に突っ込んだ飯田は嬉しさいっぱい。前日、気合いのカマシ先行したのが、この日のレースにつながったようです。

飯田選手「競輪の神様が見てくれていました」

飯田選手「競輪の神様が見てくれていました」

「こんなレースができたのも、競輪の神様が見ていてくれているんですね」と大喜び。「きのう先行したご褒美かもね」と話すと(でたっ、またまたエラソーに!)、「点数(代謝基準となる平均競走得点47点)はクリアーできているんで、きのうは思い切って仕掛けました。今日はシビアにと思っていたらこんな展開になって嬉しいです」と、次走以降につながった大きな2着を実感していました。


梅田の先行を誘いつつ、番手捲りで勝ち星を挙げた山口。前回・武雄での優参に続いて、結果を残せたことにこちらも大喜びです。

山口選手「ラッキーな展開でした」

山口選手「ラッキーな展開でした」

「自分が仕掛けようと上がって行ったら、梅田さんが先行してくれてラッキーな展開でした。一般戦で着を残せたのは大きいですね」と、こちらも大喜び。両手でVサインを見せてくれました。でも撮った写真は目がつぶってしまったもの。山口さん、ごめんね(相変わらず、仕事のツメが甘いの〜!)。


果敢に先行した梅田は7着。理想的な展開だったもの番手捲りを喰らったことで、脚力アップの必要性を痛感したようです。

梅田選手「また脚を鍛え直して来ます」

梅田選手「また脚を鍛え直して来ます」

「レースは作れたけど、7着じゃダメですねぇ。また脚を鍛え直して頑張ります」と話してくれました。取らせてもらった写真は、ちょっぴりガックリな表情。「今度はニッコリ良い顔の写真撮らせてね」と励ましました(またまたエラソーに)。


写真はありませんが、3着に入った岡村は「上手くコースが空きました。次は決勝目指して頑張ります」と、2節連続一般戦3着に気を緩めず、次節での健闘を誓ってくれました。


10Rのチャレンジ決勝を挟んで、いよいよ11R「ガールズ決勝」の発走時刻が近づいてきました。記者室に戻って車券の検討に入ります。とはいうものの、今節3強の石井・中川・篠崎を外すことはできず、山本との4車BOXをまず買います。あとは自力が出る石井と中川をそれぞれアタマから流したもの。そして応援車券として、山本アタマ流しを2車単で入れました。

最終日11R「ガールズ決勝戦」車券

最終日11R「ガールズ決勝戦」車券

ちなみに「なぜシワが寄ってるの?」という疑問は、この際、宇宙の彼方へ追いやって下さい(な〜るほど。ケケケ…)。


<最終日11R VTR>
号砲で内枠2車とD篠崎が飛び出し、A中川がSを決めて正攻法に入ります。序盤の位置取りは、中川−@石井−B山本−C青木−篠崎−F野口−E佐々木の順。ジャン3角での誘導員強制退避後も大きな動きはなく、正攻法の中川がスローにペースを落とします。石井が外に車を持ち出して仕掛けるタイミングを計ります。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン3コーナー過ぎの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン3コーナー過ぎの攻防
誘導退避後もペースはスローの一列棒状。@石井が仕掛けるタイミングを計るべく、車を外へ持ち出す



まさに写真を撮った直後に、石井後位の山本が石井の後輪に前輪をハウス(接触)して落車。これに後続の青木・篠崎・野口の3車が乗り上げて大量落車となります。石井はハウスされたためか即座にスパートできず、中川が最終HSに入ってもベタ流し(極端なスローペースに保つこと)で進めます。落車を避けた佐々木が追い上げ、そのまま捲り返そうとしたところ、石井が併せるように最終1角から捲りに出ます。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終1センターの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終1センターの攻防
A中川がベタ流しするところ、落車を避けて捲り上げを図ったE佐々木を併せるように@石井がスパートする



石井は最終2角で中川を捉えると、そのままの勢いで中川・佐々木を3車身ほど千切り、半ばセーフティーリードを築きます。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終3コーナーの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終3コーナーの攻防
@石井は最終2角でA中川を捉え、セーフティーリードに持ち込む。中川とE佐々木が必死の追走を見せる



結局、石井がそのまま押し切ってVゴールを駆け抜け、半ば第二先行となった中川が佐々木を振り切って2着を確保しました。


レース直後「審議対象は@番・B番です」の審判放送がありましたが、地元・山本へのひいき目に見ても石井の失格はなさそうに思えました。結局「@番選手は違反性のない…(略)、B番選手は過失性のない…」として、到達順位通り確定しました。車券は、2車単は上位人気選手の組み合わせで平穏な結果でしたが、3連単は佐々木選手が3着穴となって、まずまずの好配当となりました。

またもや佐々木選手が絡んで好配決着に

またもや佐々木選手が絡んで好配決着に


表彰式に出てきた石井は落車した4選手を気遣いながら、「来年はグランプリに乗れるよう頑張りたい」と、年明け以降の飛躍をファンに誓っていました。

石井選手の優勝インタビューは和歌山競輪HPのこちらをご覧下さい。

記念撮影する石井選手(右)と中松所長

記念撮影する石井選手(右)と県公営競技事務所・中松所長


落車した選手の状況や決勝の敗者にも取材をしたいところでしたが、この日も本業(ラジオCM制作)の時間が迫っていたこともあって、気掛かりになりながらも競輪場を後にしました。

地元・山本が審議対象になる大量落車もあって後味の悪い結果となりましたが、実力上位選手が揃って優参するなど、見応え十分のシリーズでした。山本も予選で連続2連対を決めるなど、徐々に成長しているように見えました。また佐々木や山口が大穴を開けるなど、伏兵陣の活躍も目立ちました。「ガールズは固くて車券の対象にならん」という、アンチガールズ競輪ファンの声を封じるような、今回の彼女らの健闘は大いに称えてあげて欲しいと思います。

これで2016年度下半期の和歌山ガールズ開催は終わりましたが、2017年上半期の日程が今から待ち遠しくなってきました。気候も良くなってくるでしょうし、今節以上のガールズたちのファイトを楽しみにしたいと思います。


(「師走のオレンジバンクにスピードの天使が舞い降りた!」の項 終わり)
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