2017年01月02日

師走のオレンジバンクにスピードの天使が舞い降りた! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、12/26(月)〜28(水)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算13回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「師走のオレンジバンクにスピードの天使が舞い降りた!」と題して紹介する3回シリーズ。今回が2回目です。


○2日目 12/27(火)

和歌山は前夜から激しい雨が降り続きました。その雨は昼前に止みましたが、私は到着したガールズレースの頃は、まだバンクが半乾き状態でした。

2日目は雨上がりでバンクは半乾き状態

2日目は雨上がりでバンクは半乾き状態


意外にも到着時の風は弱かったのですが、朝方まで強い風が吹いていたためか、初日に続いてスポークホイールによるレース実施となりました。

<2日目6R VTR>
号砲で5車が飛び出すS争いとなりましたが、大外のF中川がダッシュ良く正攻法を確保します。周回中は、中川−E篠崎−B佐々木−@梅田−A岡村−C荒川−D飯田の順。赤板HS(残り2周)を過ぎ、2角に差し掛かった時、最後方の飯田が一気にペースアップして、カマシ先行に打って出ます。これには前団もノーケアで飯田が5〜6車身千切って行き、中川が第二先行状態で追いかけます。

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防
ジャン前2角からカマしたD飯田が前団を千切って先行。不意を突かれた正攻法のF中川が第二先行状態で追いかける



中川が飯田を追いかけますが、最終1センター過ぎでまだ5車身程度の差があります。セーフティーリードとは言えないものの、思わぬ展開にスタンドのファンも騒然となります。後方の梅田や岡村は立ち遅れてしまい、車間がさらに開きます。

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防
D飯田のカマシ先行が決まり、F中川が必死の追走。その差は5車身程度



しかし中川は最終3角で飯田を捉え、先頭に躍り出ます。後続勢も追い付き、飯田を除く6車が一団で最終4角へ進入します。

2日目6R 最終3コーナーの攻防

2日目6R 最終3コーナーの攻防
F中川がD飯田を捉えて先頭へ。やや離れ気味だった@梅田やA岡村も集団に追い付き最終4角へ進んで行く



中川は最終4角で踏み直しますが、マーク追走の篠崎が鋭く追い込んで1着になりました。2着には篠崎後位を終始進んだ佐々木が突っ込み、中川は3着を確保しました。


佐々木が2着でいわゆる「ヒモ穴」になりましたが、2車単は万車券、さらに3連単は5万円オーバーの大波乱となりました。

佐々木選手2着で大波乱の結果に

佐々木選手2着で大波乱の結果に


2着に突っ込んで大波乱を演出した佐々木は、逆転の決勝進出確定で破顔一笑です。

佐々木選手「初手からあの位置が取れたのは大きかった」

佐々木選手「初手からあの位置が取れたのは大きかった」

「初手からあの位置が取れたのは大きかったですね」と、レース展開が最高の流れだったことに笑いが止まらない様子。前日から話していたニューフレームの調整も上手くいったようでした。しかも「師匠(山田二三補選手)も良い結果(チャレンジ2連勝で優参)だったし、頑張れました」とも話していました。師匠の前で弟子は頑張らない訳にはいきませんからね。


荒川は最終1センターで内をすくおうとしたところ、佐々木に阻まれて行き脚を失う不運もあって5着。優参ボーダーライン上という厳しい立場になりました。

荒川選手「前方不注意です」

荒川選手「前方不注意です」

「内をすくって行ったのは良かったけど、佐々木さんがいたし、それ以上行けなかったです」と、アテがハズれてしまった様子。しかも「飯田さんが(カマして)行ったのは分からなくて…。前方不注意ですね。付いて行くべきでした」と、レースの流れが見えていなかったことを悔やんでいました。


第二先行状態で飯田を追走して、結局3着まで沈んだ中川。着を残せなかったことを悔やんでいました。

中川選手「脚が足らないですね」

中川選手「脚が足らないですね」

「(カマされてからは)誰も来ていなかったんで、そのまま行こうと思っていたんですけど、あそこ(最終HS)から行って交わされたんですから、脚が足らないですね」と、本人にとっては不合格の印象。ただ駆け出したのが「自分のタイミングじゃなかった」とのことで、展開負けとの認識も含んでいました。


梅田は自分がカマシ先行する腹づもりだったのが、飯田に先にやられてしまう大誤算。4着だったものの、自分の力を出し切れず残念がっていました。

梅田選手「カマされて、しまったと思いました」

梅田選手「カマされて、しまったと思いました」 ※撮影は7R終了後

「飯田さんにカマされて、しまったと思いました」と、想定展開に持ち込めなかった悔しさいっぱいの様子。「ジャンから出す(先行する)つもりなら、もう少し踏んでおくべきでした」「明日は頑張ります、という気合いを見せて」と無茶振りをしたところ(やめんかい、そんな無理強い!)、グイッとガッツポーズを見せてくれました。


篠崎は中川マークから直線差し切り、2連勝で優参を決めました。

篠崎選手「展開に恵まれました」

篠崎選手「展開に恵まれました」 ※撮影は7R終了後

「今日は初手から良かったし、展開に恵まれました」と控え目に喜んでいました。


写真はありませんが、大カマシを打った飯田は「ダメ元で行きました。5着までには粘れるかなとは思いましたが、残念でした」と、むしろサバサバした様子でした。


<2日目7R VTR>
号砲直後のやや様子見状態から@高松・B野口・D山本が誘導を追いかけ、野口が正攻法に付きます。周回中は、野口−高松−山本−A青木−E石井−F山口−C齋藤の順。赤板HS(残り2周)過ぎから、山口が前々踏み上げ、ジャン前BKから野口を叩いて先頭に躍り出ます。しかしペースを上げずに流し続け、後方の仕掛けを待ちます。

2日目7R ジャン2センターの攻防

2日目7R ジャン2センターの攻防
ジャン前BKからハナに立ったF山口は、後方の動きをケアしながら流し続ける


すると4角進入から石井が一気に踏み込み、山口を叩き切って先行勝負に出ます。石井マークの齋藤は離れ、一人旅の状態になります。山口も番手に飛び付けず、第二先行で追走です。

2日目7R 最終1センターの攻防

2日目7R 最終1センターの攻防
最終HSの進入から一気にカマして出たE石井が一人旅状態に。飛び付けなかったF山口が第二先行で追走する



石井は快調なペースで飛ばして後続を寄せ付けず、セーフティーリードを築きます。山口も第二先行で喰らい付きますが差は縮まらず、後方で脚を貯めた選手が襲いかかります。

2日目7R 最終4コーナーの攻防

2日目7R 最終4コーナーの攻防
E石井はセーフティーリードを保ち直線へ。第二先行のF山口を目がけて、B野口やA青木、D山本らが襲いかかる



結局、石井は2着に大差を付けて1着になりました。注目の2着争いは大外強襲した山本が制し、インをすくって伸びた青木が3着に飛び込みました。

石井選手の圧勝で車券は平穏な結果に

石井選手の圧勝で車券は平穏な結果に


第二先行状態で追走し、もう少しで2着確保もあった山口。力は出し切れたようですが、最後のツメが甘かったことを反省です。

山口選手「インを空けなかったら良かった」

山口選手「インを空けなかったら良かった」

「内空けなかったらよかったのに…」と、青木にインに入られて4着まで沈んだことを残念がっていました。しかし「昨日が何もできなかったダメパターンのレースだったんで、自力が出せたのは良かったです」と、レース内容については満足していました。


大差で圧勝した石井は、周りに翻ろうされず走れたことを勝因に挙げました。

石井選手「自分のタイミングで車は出せた」

石井選手「自分のタイミングで車は出せた」

「今日は走りやすかったです。自分のタイミングで車を出せたんでしっかり踏み切れました」と、結果・内容ともに合格の自己評価でした。


写真はありませんが、2着で優参を確定させた山本は「伸びている感じがなかったです」と伸び脚には不満顔。「石井さんを追いかけなきゃと思って、慌てて踏み過ぎてしまいました」と、後続集団での立ち回りを反省していました。

3着に食い込み決勝進出ラインに滑り込んだ青木は「千切れてしまってヤバいなぁと思っていたら、後からカカって来て得意のイン突っ込みができました」と、レースを諦めなかったことを入着の理由に挙げていました。

また5着で決勝進出ボーダーの野口は「石井さんに飛び付きたかったんですけど、ダッシュ力がなかったです」と、最終HSでの攻防で前々踏み込めなかったことを悔やんでいました。


戦前の予想通り上位陣が確実に決勝進出を決めましたが、波乱もあったことで、ポイント順は意外な結果になりました。ポイント首位は2連勝で19点の篠崎で、18点の石井、17点の山本と続き、中川と佐々木が14点、11点の青木までが当確。そして10点で荒川と野口が並び、着順も初日3着・2日目5着で同じ。結局、平均競走得点で上回る野口が辛うじて決勝進出となりました。

一方の一般戦も、優参を逃した荒川を筆頭に、自力のある梅田や山口、大カマシを見せた飯田と高松、立ち回りの上手い齋藤、混戦ならチャンスある岡村と、こちらも一筋縄ではいかないメンバー構成となりました。

他の選手のコメントを聞きたいところでしたが時間になってしまい、悔し涙を流しながら(ホンマか?)帰社することにしました。


そのB・最終回に続く)
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