2016年09月14日

ガールズたちの熱風で季節は逆戻り? 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのC・最終回)


今回のブログが、投稿通算1000回を数えることになりました(事後に非公開にしたものを含む)。今後とも愛読者の皆様に楽しんでいただけるよう頑張って参りますので、よろしくお願いいたします!


和歌山競輪場では、9/5(月)〜7(水)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算11回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「ガールズたちの熱風で季節は逆戻り?」と題して紹介する4回シリーズ。今回が最終回です。


○最終日 9/7(水)

連日もうひとつスッキリしない天気でしたが、最終日も曇りベースの空模様。しかし雲の間から、青空も見えていました。

最終日は薄雲の間に青空も

最終日は薄雲の間に青空も


少し早目のPM2時前に着いて、まずは9Rガールズ一般戦の車券を検討します。自力意欲のある選手がほとんどない中、2日間の積極的な走りから、各紙、D小坂に本命の◎印を付けていました。しかし私は小坂の末の粘りにやや不安を感じて、その後ろを回りそうなC小川やE荒川を絡めたBOXを本線に据え、C⇔E→Dを買い足しました。さらに取りガミになるのを覚悟で、立ち回りの上手いB齋藤と、真っすぐ走れば車券に絡んでくれそうな@関口の、それぞれ3着流しを追加しました。

最終日9R車券

最終日9R車券


<最終日9R VTR>
号砲でB齋藤・C小川・D小坂が誘導を追いかけ、枠順を活かして齋藤が正攻法に収まります。周回中の位置取りは、齋藤−@関口−小川−小坂−E荒川−A金田−F上原の順。赤板HS(残り2周)を通過も動きがなく、ジャン前BKから最後方の上原が前々踏み上げて行きます。ジャンを迎えても大きな動きがなく、踏み上げた上原と金田が入れ替わるだけです。正攻法の齋藤が徐々にペースを上げますが、隊列一本棒は変わりません。

最終日9R ジャン2センターの攻防

最終日9R ジャン2センターの攻防
誘導員の強制退避後も、正攻法のB齋藤が徐々にペースアップするのみで、仕掛ける動きはない



最終HSから齋藤は、このまま成り行き先行態勢に入りスパートしますが、この勢いをもらった小坂が最終1センターから早目の捲り返しに出ます。

最終日9R 最終1センターの攻防

最終日9R 最終1センターの攻防
B齋藤が成り行き先行に入るも、勢いをもらった形のD小坂が先捲りに出る



小坂の捲りは最終3角手前で決まり、先頭に躍り出ます。これを見て、齋藤後位に付けていた関口が切り替え気味に併せて出ると、小坂マークの荒川と2列並走になります。さらに小川も荒川後位に切り替え、直線勝負に備えます。

最終日9R 最終2センターの攻防

最終日9R 最終2センターの攻防
先捲りのD小坂が最終3角で前団を捉えて先頭へ。小坂後位はマーク追走のE荒川と、切り替え追走の@関口が内外並走になる



小坂が押し切るかに見えましたが、直線の進入から早目に交わしに出た荒川が差し切って、デビュー初勝利を飾りました。2着には荒川を追って直線伸びた小川が入り、内すくった関口が3着に突っ込みました。


力上位選手がワンツーを決めましたが、3着に伏兵の関口が突っ込んだことで、車券的には若干配当を付ける結果となりました。

関口が3着に絡んで、ちょっぴり好配

関口が3着に絡んで、ちょっぴり好配


車券は当たりましたが取りガミ。ちょっぴり残念な思いを引きずりながら、検車場へ選手コメントを聞きに向かいます(そやそや、仕事せぃ、仕事!)。


最終1センターから捲りを仕掛けた小坂は、末脚がもたずに4着。最後のひと粘りを課題に挙げました。

小坂選手「あとは末の粘りだけ」

小坂選手「あとは末の粘りだけ」

「あそこから駆けて上位争いになったんで、自分としては(よく)やった方です」との自己評価。「スリーセブン(7着・7着・7着)じゃなかったんで、ヨシとします」としながらも、「あとは末の粘りだけなんで、そこを伸ばせるように頑張ります」と前を向いていました。そして今節封印していた小坂得意のお茶目なポーズとして、「まだまだ負けないわよ」とばかりにファイティングポーズを最後に見せてくれました。


外を伸びて2着に飛び込んだ小川。立ち回り方によっては1着もあったのではと反省しながらも、結果には満足していました。

小川選手「2着に入れたので良しとします」

小川選手「2着に入れたので良しとします」

小坂に捲られてからの立ち回りについては「もう少し後ろでサラ脚を貯めてから捲り追い込みにするか、荒川さんにベタ付けして直線勝負でもよかったかも」と、最後の攻めが中途半端だったことを反省していました。しかし「クルマも伸びたし、2着に入れたんでヨシとします」と、顔をほころばせました。


最内強襲の関口は、4月静岡・予選2以来の確定板となる3着。しかしそれ以上に、和歌山ガールズ3回目の出場で3走完走したことを素直に喜んでいました。

関口選手「和歌山開催・初完走ウレシーです」

関口選手「和歌山開催・初完走ウレシーです」

私が「車券取らせてもらいました」と話すと、「えっ、マジっすか? 私の車券買ってたんですか?」と、目を丸くして驚いていました。「コメント通り真っすぐ走ってくれたらチャンスはあるかな、って思ってたんですよ」とさらに話すと、「小坂さんのハコに行こうとしたら、内が空いて、真っすぐ走ったら内並走まで行けたんでラッキーでした。それ以上に和歌山開催初完走できたのがウレシーです」と、手放しの喜びようでした。


順調に戦績を重ねて来たものの、デビュー初勝利の荒川。初めての1着で気持ちが吹っ切れたようです。

荒川選手「初勝利でちょっと吹っ切れました」

荒川選手「初勝利でちょっと吹っ切れました」

「今日は、自分から動く勇気がなくて、ちょっとビビってしまって。小坂さんが仕掛けたんで、後ろに付いて行こうと思いました」と積極的に行けなかったことを反省も、あえて脚を貯めるという立ち回りが功を奏したようです。「デビュー12戦目での初勝利ですね」と話すと、「何とか勝ちたいと思って走って来ましたが、これでちょっと吹っ切れました」とホッとした様子でした。


他の選手にも話を聞きたいところですが、クールダウンや着替えなどで検車場を離れていたため、記者室へ戻って11R・ガールズ決勝の車券を検討します。

検討とはいうものの、一枚看板・奥井のアタマは揺るぎそうもなく、絞るか、取りガミ覚悟で散らすか、の二者択一に感じました。結局、取りガミ覚悟で力上位の@奥井→D中村流しと、@→(ヒモ穴選手)→Dのハサミ目車券を中心に、Dを抜いてヒモ穴選手の2・3着流し、さらに奥井2着の保険として2車単のヒモ流し2点と、まさに“買い込み”ました。

最終日11R「ガールズ決勝戦」車券

最終日11R「ガールズ決勝戦」車券


<最終日11R VTR>
号砲でD中村・E東口が飛び出し、Sを決めた東口が正攻法に入ります。序盤の位置取りは、東口−中村−@奥井−A三宅−C大谷−F山路−B森の順。先行力ある奥井の番手を巡って、赤板HS(残り2周)の進入を合図に隊列が崩れます。まず、C大谷が予選2と同様、奥井の後位外まで車を上げると、山路・森もさらに前々踏み上げ、中村の外で3列並走の形になります。奥井は中村と山路の間をすり抜けて、先行勝負に出ようとしますが、これを見て森がさらに前に踏み上げ、ジャンから先行・イン切りの両面作戦に出ます。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン3コーナーの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン3コーナーの攻防
@奥井の後位を巡ってE東口・C山路・A三宅が位置取り争いを繰り広げる中、B森が先行・イン切り両面作戦に出るべく先頭に躍り出る



奥井は予選2走同様、最終HSの進入から、中バンクから山おろしをかけて先行勝負に打って出ます。森は飛び付けず叩かれて後退し、奥井番手は東口が確保しぴったり続きます。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終1センターの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終1センターの攻防
最終HSから@奥井が先行勝負に出ると、B森は飛び付けず後退。番手はE東口がぴったり追走する



追い上げに失敗した山路と、叩かれた森は最終BKで前団から大きく離れ、V争いの圏外に去ります。先行する奥井は自分のペースで駆け続け、上位5人の隊列は一列棒状で最終BKを通過します。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終3コーナーの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終3コーナーの攻防
@奥井が快調なペースで先行し、上位5車による隊列は一列棒状となる



最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終直線進入の攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終直線進入の攻防
@奥井のスピードは衰えることなく直線へ。E東口・A三宅が差しに構える



直線に入っても奥井のペースは緩むことなく、踏み直したことで東口らは追走一杯です。結局、奥井が堂々の逃げ切りでVゴールを駆け抜け、和歌山ガールズ自身初優勝を飾りました。2着には東口、3着には三宅がそれぞれ続きました。

車券は当たり、まずまずの3着穴の結果となりました。しかし思ったほどの配当にはならず、しかも100円取り。またまた取りガミとなってしまいました(バカ)。

車券は3着穴でまずまずの好配

車券は3着穴でまずまずの好配


表彰式に出てきた奥井選手は、前検日で話していた「これまでの2回で迷惑を掛けた、和歌山のファンにお返しをしたい」の目標を達成できたことで、晴れやかな表情でした。

優勝インタビューに答える奥井選手

優勝インタビューに答える奥井選手

奥井選手の優勝インタビューは和歌山競輪HPのこちらをご覧下さい。


県公営競技事務所・中松定寛所長(左)と記念撮影する奥井選手

県公営競技事務所・中松定寛所長(左)と記念撮影する奥井選手


決勝の敗者にも話を聞きたいところでしたが、この日は本業(ラジオCM制作)の時間が迫っていたこともあって、いつも以上に後ろ髪を引かれる思いで競輪場を後にしました。


今回の和歌山ガールズは一枚看板・奥井のVで幕を閉じましたが、伏兵陣が「打倒奥井」「奥井の番手争奪戦」を見せ、各レース見応え十分の内容でした。

しかし奥井のレースぶりに、地元ファンからは「あれだけの体格がパワー先行したら、付いて行くだけでも大変やろうなぁ」という感嘆の声があった一方、「あれでガールズコレクション・ガールズGP勝てんのやから、いかに上のレベルは高いかということやな」という驚きの声も聞かれました。表彰式で奥井に対して掛けられた「ガールズGP優勝せ〜よ!」という声援は、年末に大きなパワーとなって奥井の先行を後押ししてくれるでしょう。

一方、この開催に参加した3人のルーキーも、大谷が優参し、一般戦で荒川が初勝利を挙げるなど、それぞれの持ち味を発揮して開催を盛り上げました。ガールズケイリンも5年目に入って、さらにレース内容が充実して熱くさせてくれたように思いました。まさに初秋の涼風が吹いていたオレンジバンクに、ガールズ選手が熱気を運んで季節を逆戻りさせたようでした。

これで2016年度上半期の和歌山ガールズ開催は終わり、下半期は、ガールズFTとして11/21(月)〜23(祝・水)、FUとして12/26(月)〜28(水)の2開催が、それぞれ予定されています。

ところが、11月の開催は毎年恒例の「wbsラジオまつり」とダブっており、12月の開催も前検日の12/25が「チャリティーミュージックソン」とダブり、開催期間中も年末年始作業でレース取材は恐らく不可能になりそうです。ということで、当ブログのガールズ開催リポートは、下半期についてはお休みさせて頂くことになります。あらかじめご了承下さい(大バカなコイツに本業の仕事させてやって下さい。スンマセン)。


(「ガールズたちの熱風で季節は逆戻り?」の項 終わり)
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