2016年09月12日

ガールズたちの熱風で季節は逆戻り? 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、9/5(月)〜7(水)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算11回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「ガールズたちの熱風で季節は逆戻り?」と題して紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。


○2日目 9/6(火)

台風の心配はなくなったものの、2日目も風が強めに吹くコンディション。空は薄雲が広がりましたが、時折晴れ間も見えました。

2日目は薄雲が広がり、風は引き続き強め

2日目は薄雲が広がり、風は引き続き強め


そして風が強めということで、初日に続き後輪はスポーク車輪でのレースとなりました。

強風のため、後輪はスポーク車輪使用で実施

強風のため、後輪はスポーク車輪使用で実施


<2日目6R VTR>
号砲で飛び出したE大谷がSを決めて、正攻法に収まります。周回中は、大谷−B三宅−@中村−A関口−D小川−C金田−F齋藤の順。赤板HS(残り2周)は一列棒状で通過し、ジャンから最後方の齋藤が動く気配を見せ、少しずつ前へ踏み上げて行きます。

2日目6R 最終HS進入の攻防

2日目6R 最終HS進入の攻防
先頭のE大谷が後方を警戒しながら進む。最後方からF齋藤が、位置を求めて踏み上げる



すると、大谷直後の三宅が一気にカマして先行勝負に出ます。大谷は番手に飛び付きますが、外々踏み上げた齋藤も位置を譲らず、2車並走となります。

2日目6R 最終2コーナーの攻防

2日目6R 最終2コーナーの攻防
最終HSからカマしたB三宅が主導権を握る。番手は飛び付いたE大谷と、外踏み上げたF齋藤が競り合う形になる



齋藤と大谷の位置取り争いは、齋藤が踏み負ける形で最終3角で決着します。これを見て、大谷が早目の差しに構えますが、三宅も踏み直して、差が詰まりません。それを見た3番手位置の中村が、外に車を持ち出して直線勝負に備えます。

2日目6R 最終3コーナー過ぎの攻防

2日目6R 最終3コーナー過ぎの攻防
B三宅が快調に飛ばすところ、番手を確保したE大谷が差しに構える。下がってきたF齋藤に気を付けながら@中村が外へ車を持ち出そうとする



結局、後続の追撃をしのいだ三宅が1着になり、外に車を持ち出した中村が直線伸びて2着に入りました。3着は小川の猛追をこらえた大谷が確保しました。


番手確保から3着の大谷は、見せ場を作れたことには満足していましたが、3着という着順に不満が残りました。

大谷選手「見せ場は作りたかった」

大谷選手「見せ場は作りたかった」

「見せ場は作りたかったんで、番手を回れてからの組み立てにはちょっと不満がありますね」と、自分のレースの流れを作れなかったことを後悔していました。中村が直後から追い込んできた動きも「併せられなかったのは残念です」と、さらに上の着を狙えたのにできなかったことを悔やんでいました。


4着の小川は、まさに決勝進出ボーダーライン上に。あと1つ着が上なら優参の可能性も膨らんでいただけに、悔しがることしきりです。

小川選手「3着には入りたかった」

小川選手「3着には入りたかった」

顔を合わせるなり「あ〜、やっちゃった感一杯です」と頭を抱えていました。「調子は悪くなかったんですけど、3着には入りたかったです」と、4着・4着のポイント10点なら優参が厳しいことが分かっていただけに、悔しさも倍増です。


会心の逃げ切り勝ちを決めた三宅は、自ら求めていた展開を出して勝てた意義を強調していました。

三宅選手「自力を出して勝てたのは大きい」

三宅選手「自力を出して勝てたのは大きい」

この日の展開は「(中村)由香里さんの前で仕掛けたかった」とのこと。そしてハナを切ってからは「2角までは全力で踏まず、後方を一本棒にするつもりで駆けました」と理想的な流れだったようで、「自力出すべき時に出すことができて、勝てているのが良いですね」と、淡々とながらも嬉しい心の内を話してくれました。


金田選手は最下位。それも集団から離れた形でのゴールで、場内実況のTV画面から抜けてしまったのが悔しかったみたいです。

金田選手「もうちょっと頑張って、画面に載るようにしたい」

金田選手「もうちょっと頑張って、画面に載るようにしたい」


何とか直線だけで2着に突っ込んだ中村は、ライバルの動きをアテにしたことを悔やんでいました。

中村選手「積極的に行きたかった」

中村選手「積極的に行きたかった」

道中は3番手で前の動きを見る格好になり「もっと積極的に行きたかったですね」と悔しがっていました。さらに「相手の仕掛けをアテにしているようじゃダメですね」と、大谷の差し交わしの動きを頼ってしまい、直線伸びきらなかったことを反省していました。


そして写真はありませんが、齋藤は「思い切りが足りませんでした」と、追い上げマーク策での積極的な駆け方ができなかったことを反省です。ただ「少しずつ車が出るようになっています」と、予選落ちも翌日の一般戦に向けて手応えを感じていたようです。


<2日目7R VTR>
号砲でA小坂とD荒川が飛び出し、Sを決めた小坂が正攻法に収まります。周回中は、小坂−荒川−E森−@東口−F奥井−B山路−C上原の順。赤板HS(残り2周)過ぎの1センターから東口がゆっくり上昇し、直後の奥井の動きを注視します。ジャンでハナに立った奥井の番手は、連れて上がった山路、飛び付き狙いの東口、正攻法から突っ張り気味に前々踏む小坂の3車が並走します。

2日目7R ジャン2センター過ぎの攻防

2日目7R ジャン2センター過ぎの攻防
ジャン前BKからF奥井が踏み上げると、連れて上昇のB山路、飛び付き狙いの@東口、正攻法からやはり飛び付き狙いのA小坂が3列併走となる



最終HS進入の4角で、イエローライン直下の中バンクから山おろし気味に奥井が踏み込むと、番手争いは直後を回っていた山路に軍配が上がります。3番手位置は小坂が確保し、東口は踏み遅れて後退してしまいます。最終BKに入ると、ぐんぐんペースを上げる奥井と番手追走する山路が抜け出し、小坂は追走一杯で千切れます。代わって荒川が、車間を詰めるべく第二先行状態で追いかけますが、差はなかなか詰まりません。

2日目7R 最終4コーナーの攻防

2日目7R 最終4コーナーの攻防
最終BKからさらにペースを上げたF奥井と番手回ったB山路が抜け出し、マッチレース状態に。A小坂が追走に窮し、D荒川が第二先行状態で追いかける



結局、後続を突き放した奥井が1着になり、山路が2着に続きました。そして第2先行状態の荒川を差し交わした森が3着を確保しました。

車券は2〜3着穴の結果に

車券は2〜3着穴の結果に


ともに逃げ切りでの連勝で優参を決めた奥井は、風の強さに苦しめながらも、和歌山ガールズ初優勝への思いを口にしていました。

奥井選手「風がキツくて、けっこう脚にきました」

奥井選手「風がキツくて、けっこう脚にきました」

開口一番「風も強くて、キツかったです。けっこう脚にきました」と楽勝に見えたレースでしたが、なかなか辛かったようです。さらに、専門紙の載っているみなし直線の長さを見て「(ホームの)立川よりも長いんですか。そりゃ、キツいはずですね」と疲れが倍増になった感じでした。ただ前回、ホームの立川で優勝したことで「勢いもあるし、和歌山3回目の今回こそは絶対優勝したいですね」と、気合を入れ直していました。


2着に喰らい付いた山路は、展開に恵まれたことを強調です。

山路選手「展開に恵まれました」

山路選手「展開に恵まれました」

奥井の番手だったこともさることながら「とにかく前々にいようと思って、付いて行きました。千切れそうで踏みっぱなしでした」と、気持ちで喰らい付けたのが大きかったようです。「付いて行ける自信はなかったけど、運・展開に恵まれました」と話すと、ホッとした表情を見せました。


“残り5人の競輪”を制して3着を確保した森は、最後サラ脚で回れたことが着につながったようです。

森選手「とにかく前々でした」

森選手「とにかく前々でした」

「初手で、東口さんが奥井さんを入れようと車間を空けたし、私も前々にいたかったんで、東口さんの前に割り込みました」と、やや位置取りの厳しいところを見せたことを話した森。「あれ(初手の位置)が後ろだったら、ダメだったかもしれませんね。とにかく前々だったけど、あの展開で、脚使わずに良い位置が取れたのは良かったです」と位置取りがこのレースの全てだったようです。


写真はありませんが、4着で辛うじて決勝進出を決めた東口は「全然ダメでした。奥井さんの後ろが欲しくて前々踏んだのに…」と、レース直後は涙をにじませながら悔しがっていました。

また6着の上原は、集団の後方に終始してしまったことに「力不足ですね」の一言でした。


シリーズ戦前の予想通り、一枚看板・奥井だけが連勝で決勝進出し、その後はポイント順に三宅・中村(ともに17点)・大谷・森(ともに14点)・山路(13点)・東口(11点)までの7人が優参です。むしろ一般戦が混戦ムードいっぱいで、1ポイント差で優参を逃した小川、連続7着も積極的な先行が光る小坂、位置取り巧みな荒川が中心になりそうですが、普段から自力を繰り出している選手がいないだけに、展開ひとつで波乱の要素もあって横一線です。

各選手のコメントをもう少し聞きたいところでしたが、時計の針がPM2時半を指し、残念ながら時間切れ。いつもながら後ろ髪を引かれつつ競輪場を後にしました。


(そのC・最終回に続く)
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