2016年09月10日

ガールズたちの熱風で季節は逆戻り? 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(その@)

和歌山競輪場では、9/5(月)〜7(水)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算11回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「ガールズたちの熱風で季節は逆戻り?」と題して、4回シリーズで紹介します。


○前検日 9/4(日)

前回から1か月半後の開催となった今回の和歌山ガールズ。季節は真夏から初秋へと移りつつある最中ですが、やはり暑いことには変わりはありません。しかし、私が着いたのはAM11時前(いつも通り、ちょっと遅くね?)でしたが、検車場の冷房は7月下旬ほどの強度ではなく“弱冷房”といった感じ。ただ、上空には台風12号接近に伴う黒い雲もあって、今後の空模様がやや心配されました。

台風接近で上空には黒い雲も

台風12号接近で上空には黒い雲も


ガールズの検車が始まる直前での検車場入りでしたので、目に付いた選手に片っ端から話を聞きます。

中村由香里選手

中村由香里選手(102期・東京)

ガールズ1期生で東京の中村由香里選手です。川崎・サマーナイトは優参を逃したものの、やはり力上位となる通常開催では確実に優参しています。ひと頃は、位置取りからの追込み・自在のレースが目立ちましたが、近歴は先行・捲り両面で、自力も見せるレースが続きます。「とにかく自力を見せられるように頑張っています」と意識づけてレースに臨んでいるようでした。


小坂知子選手

小坂知子選手(104期・岐阜)

2期生で岐阜の小坂知子選手です。小坂選手は今回で実に5回目の和歌山参戦。高松美代子選手(102期・神奈川)と並ぶあっせん回数です。「えっ、高松さんに抜かれてたんですか? 何でも抜かれるのはイヤですね」と冗談も飛び出しました。レースについては、「S取り女王」の異名を持つくらいスタートが早い小坂選手ですが、「最近はSにこだわらず、自力も出せるように意識して走っています」とのこと。


金田洋世選手

金田洋世選手(104期・神奈川)

元ビーチバレーの選手で、尾崎睦選手(108期・神奈川)とペアを組んでいた金田洋世選手です。関西(大阪)出身ということで親しみを感じる選手で、準地元の和歌山バンクではまずまず健闘しています。ただ近歴は大きな着が続いていて、ちょっぴり寂しい限り。「とにかく集団に喰らい付いて走れるよう、頑張ります」と、健闘を誓ってくれました。


奥井迪選手

奥井迪選手(106期・東京)

ガールズ3期生で、今節のシリーズリーダー格の奥井迪選手です。スケールの大きい先行はファンの支持も高く、見ていて気持ちがいいもの。ただ和歌山バンク過去2回の参戦はともに優参も、B着、1着失格と相性はイマイチです。「特に前回はファンの皆さんに迷惑かけたんで、何としても優勝したいです」と、気合い十分の様子。完全Vを飾った前回の立川は「地元戦でプレッシャーもハンパなかった」とのことで、今回は「ある意味、気楽にやれそう」と笑顔で応えてくれました。


小川美咲選手

小川美咲選手(106期・静岡)

ガールズケイリンのポスターにも登場する、静岡の3期生・小川美咲選手です。松戸オールスターでのガールズコレクションでは、残念ながら最下位。しかし、5場所前の名古屋では初日予選で1着、決勝2着の好成績で、前回の立川でも優参(5着)と健闘しています。「ガールズCでは、上位陣と差のあることを痛感しました」としながらも、「ある意味、そこ(上位陣)を目標にやれるんで、離されないように頑張りたいです」と、今回のシリーズでの活躍を予感させるコメントでした。


山路藍選手

山路藍選手(106期・京都)

今回近畿の選手としては唯一参戦となる、京都の3期生・山路藍選手です。山路選手とは、前の週に和歌山マリーナシティで行われた「紀州夢まつり」の選手会和歌山支部ブースで顔を合わせていました。「この前はお疲れね」と声を掛けると、「あれからまずまず良い練習ができているんで、頑張りたいです」と心強い一言を返してくれました。前回は地元・京都向日町でのレース。最終日・一般戦こそ1着で締めくくりましたが「初日予選1で6着になったレースはヘタでした。今回はそうならないように、うまく走りたいです」と反省も忘れていませんでした。


上原七衣選手

上原七衣選手(106期・新潟)

新潟の上原七衣選手です。デビュー直前のケガで同期とは出遅れてしまいましたが、以降はまずまず。しかし大きい着が目立つこともあって、ここが踏ん張りどころです。「調子は悪くないんですが、なんとか集団に付いて行けるように走りたいです」と話していました。


三宅玲奈選手

三宅玲奈選手(108期・岡山)

岡山のガールズ4期生・三宅玲奈選手です。前回の和歌山ガールズに参加した三宅愛梨選手は実姉。スピードあふれる捲りや勝負所での立ち回りに目を見張るものがあります。優参が続いていたものの、前回・立川では一般戦回り(1着)。「最近調子を戻してきたつもりだったのに、立川で悪い方向に戻ってしまいました」と、予選で自力を出せなかったことを反省です。「前回は奥井さんの強さを見ているんで、負けないように頑張りたいです」と、今回をリターンマッチの開催にしたいようです。


大谷杏奈選手

大谷杏奈選手(110期・愛知)

愛知のルーキー・大谷杏奈選手です。公式発表では「身長:147p、体重:47s」とガールズの中でもひときわ小柄です。しかし、小兵ゆえの俊敏さを兼ね備えているのが強みで、前回の西武園では最終日・一般戦で初勝利を挙げています。「捲りでしたが、やっぱり嬉しかったです」とキュートな笑顔を見せてくれました。


齋藤由紀選手

齋藤由紀選手(110期・愛知)

今節参加のルーキー2人目となる、愛知の齋藤由紀選手です。大谷選手同様、豊橋がホームバンクで「T−GUP」(豊橋競輪ガールズケイリン育成プロジェクト)の2期生です。前回・立川では3・6・3と2度車券に絡みましたが、「前回は動けていました」と手応えをつかんだ様子です。


東口純選手

東口純選手(108期・石川)

石川の東口純選手です。今回の参加選手で唯一、7月に続いて和歌山ガールズ出場の選手です。「2カ月経ってないのに、ワイルドさがアップしたね」と声を掛けましたが、「そうですかね?」とスルーされてしまいました(バカ)。「7月の和歌山では準優勝やったし、今回は優勝したいね?」と話すと、「前回よりは状態は良いと思います」とのこと。7月の和歌山ガールズから投入した新フレームが、アタリ続けているようです。

カラビンカのフレーム

東口選手のカラビンカのフレーム

グリーン基調ではありますが、ヘアースタイル同様、ワイルドなグラデーションのカラビンカ社製フレーム。漢字の当て字で書かれた字体も、古風ではありますが、これはこれでなかなかおしゃれです。


荒川ひかり選手

荒川ひかり選手(110期・茨城)

今節参加のルーキー3人目、茨城の荒川ひかり選手です。デビュー場所の京王閣で、いきなり2・3で優参。その決勝でも大外捲り追い込んで、高木真にタイヤ差まで迫った2着と大健闘でした。「緊張した割には落ち着いて走れました」と振り返ってくれました。2場所前の玉野は「練習で落車して」欠場。しかし前回の地元・取手では5・4ながらも優参(6着)。「自分から動くレースを心掛けました」と、今後に期待を抱かせてくれそうな選手です。


森美紀選手

森美紀選手(102期・福岡)

福岡のガールズ1期生・森美紀選手です。前回の和歌山参加の際はヘルペス話で盛り上がりましたが(その時の様子はこちら)、「練習もしっかりできているんで、調子は良いですね」と好感触。それもそのはず、3場所前の小倉MNで加瀬加奈子選手の番手から差し切って通算4度目のVを飾っています。「加瀬さん抜いちゃったの初めてで、嬉しかったですね」とハニカミながらポツリ。ちなみにこの日着用していたウェアは「タマゲン(玉村元気選手・福井)にもらいました」とのこと。なかなかイケてます。


関口美穂選手

関口美穂選手(102期・埼玉)

最後はガールズ1期生で、埼玉の関口美穂選手です。関口選手は3度目の和歌山参戦ですが、これまでの2回はいずれも予選2で、失格(14年3月)・落車(15年4月)と、バンク相性は最悪。「もう和歌山にあっせんしないでって言ったんですよ」というくらい、和歌山参戦はイヤだったようです。「でもここへ来た以上は、頑張ってよ」と声を掛けると(でたっ、エラソーに)、「は〜い。安全に真っすぐ走りま〜す」と返してくれました。さらに「(タータン)チェック柄のそのサイクルジャージ、なかなかオシャレやね」と声を掛けると、「なかなかカワイイでしょう。腰ポケットのところ見て下さいよ」と関口選手が話すので注目すると(変な視線やないやろな!)、腰ポケットのところにはビール瓶がプリントされていました。


腰ポケットにはビール瓶のプリントが

腰ポケットにはビール瓶のプリントが

なかなかシャレが利いてるデザインで、「バンク内の飲酒運転は真っすぐ走れなくなるので、警察ではなく選手管理に検挙されます。どうぞご注意下さい」と返しておきました(バカ)。


そうしていると、11:45のガールズ指定練習の時間になり、各選手がバンクに飛び出して周回を重ねていました。

指定練習@

指定練習その@
先頭から奥井迪・金田洋世(内)・小川美咲(外)・上原七衣の各選手



指定練習A

指定練習そのA
先頭から関口美穂・森美紀・小坂知子の各選手



指定練習B

指定練習そのB
先頭から三宅玲奈・東口純の各選手



指定練習C

指定練習そのC
先頭から大谷杏奈・齋藤由紀・荒川ひかりの各選手



そして一人、指定練習中、自転車に乗らずバンク内の退避路をウォーキングする選手の姿が。中村由香里選手です。

自転車に乗らず、退避路をウォーキングの中村選手

自転車に乗らず、退避路をウォーキングの中村選手

前職が学校の先生だけあって、自転車部の合宿を監督する顧問の先生のような雰囲気がしていました。「『あんたら、ペース守って、前向いて走るんやで!』ってな雰囲気、たっぷりやったで」と冗談めかして声を掛けると、「もう、やめて下さいよ…」と恥ずかしそうにしていました(当たり前やろ、この大バカ!)。

台風12号が紀伊半島に上陸する可能性はほとんどないものの、開催中のレースに影響を及ぼさないか心配な空模様。翌日以降は何とか雨が降らないことを祈りつつ、競輪場を後にしました。


そのAへ続く)
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