2016年07月28日

ガールズ戦士よ、夏の太陽の如く高く大きく強く輝け! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、7/22(金)〜24(日)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算10回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「ガールズ戦士よ、夏の太陽の如く高く大きく強く輝け!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。


○2日目 7/23(土)

既に梅雨明けした和歌山県地方でしたが、週間予報では、シリーズ後半は曇りベース。この日はその予報が当たって昼前から曇ってきました。また、やや強めの風がオレンジバンクに吹いているということで、初日と同様、ガールズレースは前輪:スポークホイール、後輪:ディスクホイールでの実施とのこと。土曜日の報道デスク業務に加え、高校野球中継のスタジオ処理の段取りもあったため、競輪場への到着がギリギリになってしまいました。

2日目は薄雲が広がる空模様

2日目は薄雲が広がる空模様


<2日目6R VTR>
号砲でC藤谷と外枠2車が誘導員を追いかけると、F東口が正攻法に収まります。周回中は、東口−E山本レ−C藤谷−@杉沢−A中川−B福田−D山本知の順。赤板HS(残り2周)は一列棒状で通過も、ジャン前BKから杉沢が上昇し、これを併せるように山本レも前々へ踏み上げます。さらに藤谷も、後方からの仕掛けに飛び付くべく同様に踏み上げて行きます。

2日目6R ジャン3コーナーの攻防

2日目6R ジャン3コーナーの攻防
正攻法のF東口をE山本レ、@杉沢がイン切り気味に次々と叩く。C藤谷も踏み上げて行く



後方からの仕掛けがないのを見て、山本レが最終HSから果敢に先行勝負を挑みます。これに藤谷が追走し、飛び付けなかった杉沢は3番手に収まろうとしますが、東口が捲り気味に追い上げて3番手に割り込みます。そして東口の動きを目標に、中川が後捲り気味で追い上げます。

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防
E山本レが最終HSから先行勝負。C藤谷がマークに入り、F東口が捲り気味に追い上げ3番手に割り込む。東口の追い上げを目標にA中川が捲り上げる



最終2角過ぎから藤谷が番手捲りに出ますが、車が前になかなか進みません。藤谷の仕掛けを見た中川が、前団に追い付いた勢いでさらに捲り上げます。中川をマークした福田が千切れながらも追走し、この後位を山本知がさらに追走します。

2日目6R 最終4コーナーの攻防

2日目6R 最終4コーナーの攻防
C藤谷が仕掛けたのに呼応して、A中川が最終BKから捲り上げると、後続を千切って先頭へ。中川マークのB福田が千切れながらも喰らい付く



結局、中川が2着に3車身の差を付けて1着。千切れながらもマーク喰い下がった福田が2着を確保し、直線猛追した山本知が1/2輪届かず3着になりました。


中川が力を見せつけて1着になりましたが、2着にノーマークの福田だったこともあって、3連単は2万2千円台の波乱となりました。

典型的なヒモ穴で2万円車券に

典型的なヒモ穴で2万円車券に


2着に入って逆転優参を確定させた福田は、最後まで諦めなかった姿勢が着につながったようです。

福田選手「4角から必死に踏んだ」と優参に笑顔

福田選手「4角から必死に踏んだ」と優参に笑顔

「4角から踏まなきゃと思って、必死に踏んだら車が進んでくれました」と、初日5着からの逆転優参に笑顔があふれます。5場所ぶりの決勝進出ですが、予選・敗け戦でもまずまず着をまとめていることに「今年に入ってから、自分で仕掛けて動けているぶん決勝に繋がっていますね」と、積極的な動きが好結果につながっているようです。


果敢に先行して末着(7着)だった山本レ。初日3着からの決勝進出を逃しましたが、自分のレースに徹したようでした。

山本レナ選手「結果を考えずに思い切って行った」

山本レナ選手「結果を考えずに思い切って行った」


「いつも通りの、結果を考えずに自分のレースを心掛けました」と、優参を逃したことのショックは見受けられませんでした。しかし「冷静に踏んで行けたら、もうちょっと着は良かったかな?」と、ちょっぴり悔しさをにじませた表情でした。


ジャンでイン切り気味にハナを切った杉沢は5着。自分の求めるポジション取りのためには、やはり脚力の回復が必要と感じているようです。

杉沢選手「自分の位置からと思っていたけど…」

杉沢選手「自分の位置からと思っていたけど…」

「もっと流れを見て、自分の位置からと思ったんですけど、それが確保できていないと苦しいですね」と、最終HSで藤谷・東口に割り込まれたことを反省です。しかし脚力が回復傾向にあるのは実感しているようで「今よりひどかったときは、どの位置取っても全然ダメだったんで、前々踏めているだけでもマシですかね」とのこと。


イン詰まりで4着に終わった東口ですが、新フレームの感触がかなり良いそうです。

東口選手「新車が進みたがっている」

東口選手「新車が進みたがっている」 ※撮影は7R終了後

「今日は自分で動けば2着はあったかな?」と、レース内容に不満を見せました。しかし「踏んだ感じは相当良いです。新車が進みたがっているけど、むしろ体が付いて行けてない感じです」と、嬉しい悲鳴。「これだけ(車が)出るんだから、明日はギヤを3.71に上げようかな?」


6Rの選手に話を聞いている間に、7Rの車券発売が締め切りに。いつものごとく、息を切らせながらメインスタンドに移動します。

<2日目7R VTR>
号砲で最内の@野口と最外のF渡辺が飛び出し、渡辺が正攻法に収まります。周回中は、渡辺−野口−A尾崎−B三宅−C長澤−D井上−E中嶋の順。赤板HS(残り2周)から中嶋がゆっくり上昇すると、これに井上が追走。尾崎が初日と同様、車を外に持ち出しながら中嶋と併せて前に上がります。ジャンでハナに立った尾崎は駆け出すタイミングを計りつつ、中嶋を目でけん制。尾崎後位は、一瞬踏み遅れてクチ(車間)が空いた三宅に代わって、イン粘り気味に飛び付きに出た渡辺が奪います。

2日目7R ジャン3コーナー過ぎの攻防

2日目7R ジャン3コーナー過ぎの攻防
最終HSから踏み上げたE中嶋の行き脚を阻まんと、A尾崎がハナに立つ。後位は、踏み遅れたB三宅に代わってF渡辺が飛び付いた形になる



尾崎は最終HSからペースアップ。番手は渡辺が確保し、野口が3番手に続きます。踏み返せなかった中嶋は徐々に後退し、代わって長澤が巻き返しに出ます。

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防
A尾崎は最終HSからペースを上げて最終主導権を握り、番手マークはF渡辺が確保。E中嶋は叩き返せず後退するところ、C長澤が巻き返しを狙って上昇する



尾崎のカカリは良く、長澤の捲り上げも3番手・野口の横までで一杯。野口が軽くけん制を入れると、長澤の勢いはなくなりました。

2日目7R 最終4コーナーの攻防

2日目7R 最終4コーナーの攻防
A尾崎が快調に飛ばして行くところ、C長澤の捲り返しは@野口のけん制もあって失敗。番手マークのF渡辺が差しに構える



結局、尾崎が後続を寄せ付けず、そのまま逃げ切って1着になりました。2着は渡辺が確保し、3番手から直線猛追した野口は届かず3着になりました。

各スポーツ紙・専門紙で本命に推された尾崎が1着にはなりましたが、2着に渡辺、3着に野口と、ともに印の薄い選手が入って、このレースもヒモ穴・3着穴の結果に。払戻金の発表に、スタンドは驚きの声が上がりました。

こちらもヒモ穴・3着穴で7万円近くの大波乱

こちらもヒモ穴・3着穴で7万円近くの大波乱


5着に敗退でしたが辛くも決勝進出を決めた長澤は、組み立て失敗を反省です。

長澤選手「レースの組み立て失敗しました」

長澤選手「レースの組み立てを失敗しました」

「組み立てに失敗しました。7番手からではキツイですね。まさか尾崎さんが駆けるとは思いませんでした」と、想定外の展開に戸惑ったようです。


勝った尾崎は、敢えて早目のスパートを選択したのが奏功。やはり長澤の存在を気にしてのことだったようです。

尾崎選手「早めに出て行った」

尾崎選手「早めに出て行った」

「昨日みたいに、中嶋さんが早めに出て来そうだったんで、長澤さんに行かれても仕方がないと思って、早めに仕掛けて行きました」と、先行勝負に出た訳を話してくれました。


3着を確保してなんとか優参を決めた野口。しかし夏場は不調になるのを訴えます。

野口選手「やっぱり調子は良くない」

野口選手「やっぱり調子は良くない」

「あの展開なら2着には入りたかったです」と、直線での伸び勝負で渡辺を交わせなかったことに不満を見せました。「昨日も夏は不調って言ってたけど、やはり今日も関係あるの?」と尋ねると、「そうですね。それもあって、今回はちょっと調子は良くないです。自力が出せる感じじゃないですし…」とのことで、最後まで話のトーンは上がりませんでした。


初日5着から逆転で決勝進出を決めた渡辺は、ホッとした表情を見せながらも、視線は先を見据えていました。

逆転優参の渡辺選手「頑張ってきたごほうびかな?」

逆転優参の渡辺選手「頑張ってきたごほうびかな?」

「スンナリ前を取れたのが、たまたま結果につながりました」と控え目に喜びを現していました。2場所ぶりではありますが、近歴、厳しい戦いを強いられていたことから、今回はいわば“復活優参”。「頑張ってきたことへのごほうびだと思って、明日は頑張りたいです」とのこと。そして「心の底では、また上に上がって行ければと思っています。その意味で、明日はビッグを走ったメンバーとレースできるのは、大きいですね」と、今の力がどこまで通用するのか、試してみたい気持ちが垣間見えました。


混戦シリーズの予想通り、連勝での決勝進出者はなし。ポイントトップ(18点)はともに2着・1着の尾崎と中川。13点で長澤・東口・福田・渡辺の4人、12点で野口と、決勝進出はここまでの7人となりました。上位陣が苦しみながらも勝ち上がった感があり、ガールズでは珍しい3連単万車券も連日飛び出すほどの荒れ相場。展開ひとつで波乱もありそうです。一般戦は、地元戦優参を逃した山本知と、先行力でアピールの山本レの近畿2車に期待ですが、積極駆けなら負けない中嶋、レース巧者・三宅もいるだけに、こちらも横一線です。

他の選手にもコメントを取りたいところでしたが、PM2時半を回り、残念ながら時間切れ。後ろ髪を引かれながら、最終日の好レースに期待しつつ競輪場をあとにしました。


最終回・そのCに続く)
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