2016年07月27日

ガールズ戦士よ、夏の太陽の如く高く大きく強く輝け! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、7/22(金)〜24(日)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算10回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「ガールズ戦士よ、夏の太陽の如く高く大きく強く輝け!」と題して紹介する4回シリーズ。今回が2回目です。


○初日 7/22(金)

前検日にも増して、初日はまさに“ピーカン”。雲一つない夏空が広がっていました。立っているだけで汗が噴き出てきます。

初日は快晴。強い日差しが降り注ぎます

初日は快晴。強い日差しが降り注ぎます


空模様は夏そのものですが、風は若干強め。そのためガールズレースは、前輪:スポークホイール、後輪:ディスクホイールで実施されました。
そして6Rには、地元初のガールズ選手・山本知佳選手がオレンジバンクに初登場。ファンの注目・声援を浴びながら、山本選手が敢闘門からバンクに姿を現しました。

地元初登場の山本知佳選手

地元初登場の山本知佳選手


<初日6R VTR>
号砲でE福田が飛び出して正攻法を確保するも、上昇して来たD中川を正攻法に迎え入れます。周回中は、中川−福田−@井上−A長澤−B山本知−F三宅−C野口の順。赤板HS(残り2周)を過ぎても動きはなく、ジャン前BKから山本が踏み上げてハナに立ちます。後続は仕掛ける動きはなく、中川が後方を見やりながら2番手位置での追走で、隊列一本棒が続きます。

初日6R ジャン過ぎ2センターの攻防

初日6R ジャン過ぎ2センターの攻防
ジャン前BKからB山本知が踏み上げ、イン切り気味にハナに立つ。2番手追走になったD中川が若干車を外に持ち出しながら、A長澤の仕掛けを目でけん制する



ジャン過ぎ2センターから長澤が徐々に上昇していくと、最終HSの進入からスパート。先頭の山本知は飛び付けず、長澤マークの三宅もクチ(車間)が空いてしまい、長澤の動きに併せて上昇した中川が難なく番手に収まります。

初日6R 最終1センター過ぎの攻防

初日6R 最終1センター過ぎの攻防
最終HSから先行勝負に出たA長澤が主導権を握る。B山本知が飛び付けず、F三宅が離れてしまったことで、番手は追い上げたD中川が確保する



飛び付けなかった山本知は、三宅にも割り込まれ、ズルズルと下がってしまいます。最終BKは、前団が長澤−中川−三宅−野口の順で通過。早くも主力2車によるマッチレースの様相です。

初日6R 最終4コーナーの攻防

初日6R 最終4コーナーの攻防
C長澤が快調に飛ばすと、番手マークのD中川が差しのタイミングを計る。3番手のF三宅、4番手のC野口も必死に差を詰めようとする



中川がゴール寸前、必死の差しハンドルを投げましたが、結局、長澤が1/8輪こらえて1着。中川が2着で、3番手追走の三宅が3着を確保しました。


4着に終わった野口は思い通りにクルマが伸びず、気分は晴れません。

野口選手「夏場は全然ダメ」と表情は晴れず

野口選手「夏場は全然ダメ」と表情は晴れず

「頑張ってはいるけど、夏場はいつもこんな感じですね。全然ダメです」と、調子が上がらないことにお手上げのようでした。「追い込んで練習したら、むしろダメだったりするんで…」と、夏場の調整方法をどうしようか困っていました。


2着惜敗の中川は、長澤の番手に入ってからの立ち回りを反省です。

「もったいなかった」と残念がる中川選手

「もったいなかった」と残念がる中川選手 ※撮影は7R終了後

最終HSで長澤の仕掛けに併せて踏み上げ、番手に入った動きは「理想的な展開でした」と作戦通りでしたが、「踏み直された分だけ届かなかったです」とポツリ。「最終BKから番手捲りでも良かったかもしれませんね。もったいなかったです」と、手に入れられたはずの白星を逃した悔しさがにじみ出ていました。


5着の福田は、イチかバチかの勝負に出たものの車が伸びなかったようです。

福田選手は「インを突いたけど抜けなかった」

福田選手「インを突いたけど抜けなかった」 ※撮影は7R終了後

前団が外へ外へふくれる動きを見て、最終2センターからインを突きましたが「風が強くて、バンクも重かったです。直線で内に切り込んで行ったけど、抜けませんでした」と、悔しさいっぱいでした。


勝った長澤は、先行逃げ切りという、本人にとって最高の結果に手放しで喜んでいました。

長澤選手「自分のレースができた」と満足顔

長澤選手「自分のレースができた」と満足顔 ※撮影は7R終了後

「中川さんに行かれるかも、と覚悟して前へ踏んで行きました。中2日ですが、自分のレースができていますね」と、結果を伴ったレース内容に満足していました。


地元初戦だった山本知はどん尻の7着。展開と脚力が伴わなかったことを反省です。

山本選手は「反応が悪かった」と残念がる

山本知選手は「反応が悪かった」と残念がる ※撮影は7R終了後

ジャン前BKから踏み上げハナに立った動きは「飛び付きメインで考えていましたが、先行も止むを得ずでした」と、初手から自力・追込み両面作戦だったようです。しかし「HSに来た時、向かい風が強くて、ペースが緩め過ぎたのがダメでした。道中は長澤さんの後ろとは思っていましたが、反応が悪かったです」と、思い通りの流れにできず残念がっていました。「明日は勝負駆けやね」と励ますと、「アタマ取って決勝へ乗れるように頑張ります」と力強く誓ってくれました。


写真はありませんが、6着の井上は「力がないですね。点数通りの脚と展開でした」と、後方での追走に終始したレースを反省です。

また3着の三宅は「今日走ってみて、ケガの影響はなさそう。でもレース勘が戻ってないのが明日以降も心配」と、気を引き締めていました。


レース終了後コメントが取れたのは野口のみで、あとの選手はクールダウンや着替え待ち。そうしている内に7Rの車券発売が締め切られ、汗をかきかきメインスタンドへ移動です。

<初日7R VTR>
号砲でD山本レが飛び出して正攻法を確保。2番手位置は@東口が一旦確保も、東口はその後上昇して来たC尾崎を前に迎え入れます。周回中は、山本レ−尾崎−東口−A渡辺−E藤谷−B中嶋−F杉沢の順。赤板HS(残り2周)を迎え、中嶋が早くも上昇し、これに藤谷−杉沢の順で追走。中嶋の動きを見た尾崎がけん制気味に外へ車を持ち出し、ゆっくりとハナに立って駆ける素振りを見せると、中嶋はジャンで強引に尾崎を叩いて先行勝負に出ます。しかし中嶋後位の藤谷は追えず、番手に尾崎が難なく収まる格好になります。

初日7R ジャン3コーナーの攻防

初日7R ジャン3コーナーの攻防
赤板HSから上昇したB中嶋がジャン先行。しかしマークしていたE藤谷が続けず、C尾崎が番手にはまる



中嶋はさらにペースアップしますが、尾崎は車間を切って後続の仕掛けがないか目でけん制します。そうしていると、中嶋に叩かれ5番手まで下げていた山本レが最終1角から捲り返しに出て、前団に迫ります。

初日7R 最終1センターの攻防

初日7R 最終1センターの攻防
B中嶋はさらにペースアップ。番手回るC尾崎は車間を切って、後方を目でけん制。5番手まで下げていたD山本レが捲り返しに打って出る



尾崎は山本レの仕掛けを見て、最終2角から番手捲りを発動。東口がスンナリ追走し、捲り切れなかった山本レは3番手に収まります。番手の東口は、最終2センターから早目の差しに構えます。

初日7R 最終2センターの攻防

初日7R 最終2センターの攻防
D山本レの捲りを見て、C尾崎が番手捲りで対応。山本レは捲り切れずも3番手を追走。尾崎マークの@東口が早目の差し態勢に入る



そして直線で尾崎を捉えた東口が1着になり、尾崎が2着に粘りました。3番手に切り替え追走した山本レが、そのまま3着に流れ込みました。


メインスタンドから敢闘門まで戻ってくると、3着に入った山本レが汗を滴らせながら後片付けをしていました。先行できなかったことに反省の言葉が口をつきます。

山本レナ選手「むしろ後ろで焦ってしまった」

山本レナ選手「むしろ後ろで焦ってしまった」

「誘導退避のタイミングで来られてしまう展開が苦手で、むしろ後方に下げさせられた分、焦ってしまいました」と、自分の展開にできなかったことに反省です。ただ3着に入ったことで、翌日の予選2の着順次第で、十分決勝進出の可能性が残されていることから「大きい着を取らないようにしたいです」


1着の東口は、なんとこれが予選競走での初勝利。喜びをあらわにします。

東口選手「予選で初の1着」と喜ぶ

東口選手「予選で初の1着」と喜ぶ

「道中動ける人(山本レ・尾崎・中嶋)がいたんで、どう立ち回ろうか迷いました」と、作戦面での難しさがあったようです。「でもこれが予選で初めての1着なんで、めっちゃ嬉しいです。展開に恵まれました」と手放しの喜びよう。「去年末で(平均競走得点が)51点だったのが、いま53点台。良い流れに乗れています」と、手応えも十分のようでした。


4着の藤谷は、中嶋の動きに付いて行けなかったことに悔いを残しました。

藤谷選手は「ちょっと脚に来てしまった」

藤谷選手は「ちょっと脚に来てしまった」

「(中嶋さんに)付き過ぎて、ちょっとフラフラした走りになってしまいました。中嶋さんの動きに付いて行こうとしたけど、行けずに残念です」と、ある意味このレースの明暗を分けたポイントで、追走できなかったことを反省していました。追走に窮して割り込んだ際に「バック踏んだりして、ちょっと脚に来てしまいました」と、展開面でも苦戦を強いられたようです。


ジャン前BKから果敢に先行した中嶋は7着大敗。尾崎の巧みな陽動作戦にやられてしまったことを悔やんでいました。

中嶋選手「挑発に乗ってしまった」と苦笑い

中嶋選手「挑発に乗ってしまった」と苦笑い

「今日は(尾崎さんの)挑発に乗ってしまいました」と苦笑いです。ただ先行勝負したことは後悔していないようでしたが「気持ちの強さがあっても、1周半出切れなければダメなんで…」と、脚力強化が課題と感じたようです。


杉沢は終始、後方での追走で6着。積極性が足らなかったことを反省です。

杉沢選手「7番手で苦しかった」

杉沢選手「7番手で苦しかった」

「初手から7番手だったのが苦しかったし、そういう展開(後方待機)は得意じゃないんで、先に踏んで行けなかったのがダメでしたね」と、自分で展開を作っていけなかったのを悔やんでいました。ただ「その上を行くだけの脚もないんで」と、回復途上の脚勢をさらにプラスしていく必要性を訴えていました。


5着の渡辺選手は、最終2角での展開不利に泣かされました。

渡辺選手「バック踏まされ展開が苦しく」

渡辺選手「バック踏まされ展開が苦しく」

「最終2角で、外入(外帯線の外から入り込んでくること)があって前に割り込まれ、危なくてそこでバックを踏まされました」と、展開不利に苦しめられたようです。でも「明日の着順次第では逆転で決勝に乗れるんで、頑張ります」と、気持ちを切り替えていました。


そして写真はありませんが(エッ、また?)、2着の尾崎は「新人が先に仕掛けてくるのは分かっていたし、自分が同じ立場だったら同様に先行勝負していたと思います。展開に恵まれましたが、差されたのは残念です」とちょっぴり悔しさをのぞかせていました。


車券的には、6Rこそ本命戦で終わりましたが、7Rは尾崎の2着・山本レの3着穴で、3連単1万8千円台と中波乱に終わりました。しかしガールズ選手たちが異口同音に「新人が入るごとに、レベルが上がっている」と話すように、いずれも接近戦、一団でゴール入線するなど、レースとして形ができてきたように見えました。2日目も好レースになることを期待して、帰社することにしました。


そのBに続く)
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