2016年02月16日

スピードの乙女たちよ、チャンスをつかめ! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのC・最終回)

和歌山競輪場では、2/8(月)〜10(水)の3日間、「ガールズ&S級シリーズ WBS和歌山放送杯争奪戦(FT)」が開催されました。通算9回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「スピードの乙女たちよ、チャンスをつかめ!」と題してご紹介する4回シリーズ。今回が最終回です。


○最終日 2/10(水)

この日も天気が心配されましたが、まずまずの空模様。前日ほどの強い風も吹いておらず、ガールズレースは通常通り、前輪:バトンホイール、後輪:ディスクホイール使用での実施となりました。

ブログ冒頭でもご紹介の通り、この開催は「WBS和歌山放送杯争奪戦」と弊社の冠レースで、この最終日にファンサービスイベントを集約して実施しました。開門からの「揚げたてコロッケ配布」や「特観席抽選会」、さらにFT開催最終日恒例の「S級決勝予想トークライブ」などを実施しましたが、これに加えて日本競輪選手会和歌山支部の協力による「自転車ローラー体験」や「競輪グッズチャリティーオークション」も行われ、私もお手伝いさせて頂きました。

「自転車ローラー体験」は和歌山記念競輪でも行われましたが、固定されたピストレーサーの後輪が接触回転したローラーの回転速度をセンサーが読み取り、まさに走っているかのようにCG画面に映し出すというもので(すいません、よく分かりませ〜ん!)、一度に複数のレーサーでバーチャルレースをすることもできるという優れモノです。

体験イベント開始直後は、私もファンに参加の呼びかけをしましたが、なにぶん平日開催でなかなか喰い付いてくれません。そこで、私も賑やかしで参加することに(ヤル気満々やったんちゃうんかぃ…)。すると、この日の選手会運営代表を務めた岡田篤選手が「(中野)智公! 山本さんの相手したってくれや」と中野選手に声を掛け、思わぬドリームマッチ(?)が実現しました。

CGバーチャルレースで中野智公選手と対戦

CGバーチャルレースで中野智公選手と対戦


スタート10秒前からカウントダウンが始まり、スタートとともにフル回転。200mの走破タイムを競うものですが、私は善戦及ばず(遊ばれただけや!)敗れました。ちなみに私のタイムは13秒93で、中野選手は11秒73でした。さすがプロの走りは違いますね(当たり前や!)。

さらにイベント内容について詳しくは、こちらをご覧下さい。

和歌山競輪ブログはこちら
競輪選手会和歌山支部ブログはこちら


そしてスピードチャレンジを終えて、ふらつく足を引きずりながらメインスタンドの階段を上って、いつもの撮影ポイントに移動。5Rガールズ一般のレースシーンを撮影です。

<最終日5R「ガールズ一般」 VTR>
号砲でB猪頭とD梅田がゆっくりと車を出すと、梅田が正攻法に収まります。周回中は、梅田−猪頭−@山口−A高松−E井上−C濱田−F金田の順で並びます。実質先行不在のレースだけあって、赤板HS(残り2周)を過ぎても誰も仕掛ける気配がありません。ジャンを迎え、後続の選手が仕掛けるタイミングを計るところ、最後方の金田が車を外に持ち出します。

最終日5R「ガールズ一般」 ジャン過ぎ2センターの攻防

最終日5R「ガールズ一般」 ジャン過ぎ2センターの攻防
誘導が強制退避後も隊列は崩れず一列棒状。その中で、最後方のF金田が車を外に持ち出す



金田は最終HSでさらに踏み上げて梅田を叩こうとしますが、梅田が併せてスパートし前に出られません。金田が失速したのを受けて、追走した濱田がさらに前々踏み上げ、捲り返しに出ます。

最終日5R「ガールズ一般」 最終2コーナーの攻防

最終日5R「ガールズ一般」 最終2コーナーの攻防
踏み上げたF金田を併せたD梅田がそのまま成り行き先行。金田を追走したC濱田が捲り返しに出る



濱田の捲り返しは、梅田マークの猪頭がけん制で対応し、濱田の脚色は猪頭の横までで一杯になります。そして猪頭が、返す刀で梅田を差し交わしに出ます。

最終日5R 最終4コーナーの攻防

最終日5R 最終4コーナーの攻防
捲り返すC濱田を、B猪頭がけん制して勢いを止めると、猪頭が先行したD梅田を差し交わしに出る



結局、先行した梅田の番手を無風で回った猪頭が、ゴール前で梅田を交わして1着になりました。梅田は2着に粘り、濱田とインを突っ込んで伸びた山口との3着争いは1/8輪差しのいだ濱田が制しました。

実績上位の濱田・猪頭に人気が集まりましたが、梅田が絡んだことで意外な好配の結果となりました。

まずまずの好配当でした

まずまずの好配当でした


レース後取材はイベント進行の関係であきらめましたが、落ち着いた立ち回りだった猪頭の通算7勝目は、アクシデントなく自らの力でつかんだもので喜びもひとしおだったでしょうし、初勝利目前だった梅田の積極的な走りは今後につながるだろうと評価できるものでした。山口も僅差の4着でしたが、今回のシリーズは3・4・4と着をまとめ、彼女自身が言う「練習の成果が出ている」ように感じました。


そして10Rのガールズ決勝。車券発売締め切りのタイミングで特観席抽選会の当選発表があったため、これまたギリギリにいつもの撮影ポイントへ移動です。

<最終日10R「ガールズ決勝」 VTR>
号砲で最内の@増茂と最外のF東口が車を出し、いったん東口が正攻法に収まりました。しかし東口は、後続の並びを確認したのち3番手位置まで車を下げました。周回中の位置取りは、増茂−E荒牧−東口−A石井−B飯塚−C明珍−D松尾の順。赤板HS(残り2周)過ぎの1センターから、一列棒状を崩したのが最後方の松尾。松尾が前々踏み上げると、これを併せるかのように石井が先行勝負でスパート。松尾が石井の番手を追走。さらに石井がそのままカマシ先行に打って出ると、松尾は追い切れず車間が空いてしまいます。

最終日10R「ガールズ決勝」 ジャン過ぎ2センターの攻防

最終日10R「ガールズ決勝」 ジャン過ぎ2センターの攻防
A石井がジャン前BKからカマシ先行。番手追走を狙ったD松尾は車間が空いてしまう



石井が快調に飛ばして行きますが、叩かれた3番手位置の増茂が車間を詰めるべく、最終1角で松尾を交わして猛追します。

最終日10R「ガールズ決勝」 最終1センター過ぎの攻防

最終日10R「ガールズ決勝」 最終1センター過ぎの攻防
A石井のカマシ先行を@増茂が猛追。車間がみるみるうちに詰まっていく



最終BK・3角手前で増茂が石井を捉えて先頭へ躍り出ると、今度は増茂後位を追走した荒牧が最終2センターから早くも差しに構えます。

最終日10R「ガールズ決勝」 最終2センター過ぎの攻防

最終日10R「ガールズ決勝」 最終2センター過ぎの攻防
最終3角手前で@増茂がA石井を捲ると、さらに増茂をマークしたE荒牧が早目の差しに構える



荒牧は、4角で増茂を捉えると、後続を振り切って完全優勝となるVゴールを駆け抜けました。2着には荒牧を追走した東口が続き、東口後位を追走した飯塚が3着を確保しました。

本命視された荒牧が勝ちましたが、予選の走りが芳しくなく評価を落としていた東口が2着に食い込んだことで、こちらも車券は好配の結果となりました。

人気薄の東口選手が飛び込んでヒモ穴決着に

人気薄の東口選手が飛び込んでヒモ穴決着に


荒牧選手は表彰式後の記念撮影で、晴れやかな笑顔を見せてくれました。通算9回目の優勝ですが、復帰場所での完全Vに控え目ながらも喜びを表していたのが印象的でした。

中松所長・わかちゃんと記念撮影する荒牧選手

県公営競技事務所・中松定寛所長と「わかちゃん」と記念撮影する荒牧選手


今回のシリーズは「ドングリの背比べ」という感じのメンバー構成でしたが、地力に勝る荒牧選手が優勝しました。落欠明けからの復帰場所という、精神的にも強さが求められる開催でしたが、自らチャンスを切り開いてVをもぎ取りました。
男子選手だけでなくスポーツ全般に言えることですが、チャンスをつかんで結果を残せるか否かは、自分自身にかかっています。今回はいつも以上に「優勝したい」「決勝に乗りたい」「一般戦でいいから1着を取りたい」「デビュー初勝利を挙げたい」「確定板に載りたい」という、それぞれ自分に課した目標を果たせるチャンスが目の前にころがっていた開催だったように感じました。それを目の当たりにしつつ、ガールズ選手の今後の活躍、目標達成に期待して当ブログ用の取材を終えました。

次回の和歌山ガールズ開催は、7/22(金)〜24(日)の3日間です。110期生(ガールズ5期生)がデビューする7月ですが、地元和歌山から初のガールズ選手となる山本知佳の、オレンジバンク初登場が期待される開催です。ただこの時期は高校野球県大会最終盤で、一年で最も忙しい季節の一つ。何とか仕事をやりくりして取材できればと、今から思っています。


(「スピードの乙女たちよ、チャンスをつかめ!」の項 終わり)
この記事へのコメント
最終日の一般戦、梅田選手が3.1mの風の中を積極的駆け、最終ホームから金田選手 そしてバックでは濱田選手が捲ってくるキツい展開を突っ張り切りました。最後こそ差されたものの、まるで本命背負った選手のような受けて立つレースは今後に期待できる内容でしたね。
前日の予選2では連携のような動きをみせた東京両者が 決勝戦はガチンコの自力対決をみせました。展開が向いた荒牧選手が伸びての優勝となりましたが、風が吹き荒れる和歌山とは思えない展開は見ごたえありました。飯塚選手は土壇場の位置取りが響きましたが、苦戦した一年目二年目からは想像できない素晴らしい成績が残ってます。そろそろ優勝戦の一発が出るかな(^^;;?
今シリーズも最終日にイベント・ファンサービスがいっぱいだったようです。期間中の休み希望を出せなかったので 二日目に休みが入っただけラッキーでしたが、今後はF1開催の最終日を狙って休み希望出したいトコですね。
Posted by コタカ at 2016年02月20日 22:44
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