2015年12月13日

初冬のオレンジバンクに波乱の嵐が吹き荒れた! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのC・最終回)

和歌山競輪場では、12/3(木)〜5(土)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。今回で通算8回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「初冬のオレンジバンクに波乱の嵐が吹き荒れた!」と題してご紹介する4回シリーズ。今回が最終回です。


○最終日 12/5(土)


この日も心配された空模様。厚い雲が覆ってはいましたが、雲の隙間から日も差すまずまずのお天気。風は初日や2日目ほど強くはありませんでしたが、ガールズレースは前輪・スポークホイール、後輪・ディスクホイール使用での実施となりました。

最終日は、厚い雲に覆われながらも日差しが

最終日は、厚い雲に覆われながらも日差しが  ※撮影は9R終了後


この日は、和歌山競輪ファンクラブ「わかちゃんファンCLUB」のイベント「会員限定 ガールズ決勝バンク内観戦会」が行われるとあって、1R発売直前に競輪場へ到着。午前中はチャレンジレースの車券を買ったり、今後のファンクラブイベントの実施内容を打合せしたりと、慌ただしく過ごしました。

さらにこの日は、日本競輪選手会和歌山支部チャリティーオークションのお手伝いをすることになっていました。選手会和歌山支部が和歌山市内の福祉施設に毎年行っているクリスマス慰問に際し、自転車を贈呈する資金を捻出するために、スター選手・トップ選手・ガールズ選手のサイン入りグッズをオークション販売するというものです。
和歌山支部からも池田智毅支部長(併売の佐世保記念にあっせんが入っていましたが、練習中に落車負傷してしまい欠場したとのこと)と、ルーキーの中西大選手がやって来て、一緒にファンの皆さんへ協力をお願いすることにしました。

チャリティーオークションは、中西大選手がお手伝い

チャリティーオークションは、中西大選手(左)がお手伝い


用意されたスター選手・トップ選手のサイン入りTシャツは合わせて15枚。私の「1000円からいきましょ〜!」の掛け声に合わせて、次々と落札されていきました。

お買い上げありがとうございます!

お買い上げありがとうございます!


なかでもファンの注目を集めたのが、この日のガールズ決勝に出走する7選手の内、6選手にサインを書いて頂いた「紀の国わかやま国体開催記念ポロシャツ」。この商品については「百均ならぬ千均(1000円均一)で参ります!」と呼びかけると、何人かの選手については複数の方から手が挙がる人気ぶりでした。

ガールズ選手のサイン入りポロシャツは大人気!

ガールズ選手のサイン入りポロシャツは大人気!


ちなみに、この日の売り上げは一般募金も含めて3万5390円でした。お買い上げいただいたファンの皆様、ご協力ありがとうございました。なお選手会和歌山支部では、同様のチャリティーオークションを「開設記念・和歌山グランプリ」の初日(1/9)と2日目(1/10)にも実施するそうです。その時の目玉商品は、なんと「深谷知広選手サイン入りSSユニフォーム(1番車)」と、スター選手サイン入りヘルメットだそうです。どうぞお楽しみに!

チャリティーオークションを終えて昼食を取っていると、バンク内観戦会の参加者らが三々五々集まって来ました。会員さんから「決勝は、やっぱり奥井でしょうがないんか?」「莉子ちゃんの動きがいまいちピリッとしてないような気がするんやけど、逆転は無理なんかな?」「白井ちゃんが優勝するための条件は?」などと、ガールズ決勝に関する熱いトークが、早くも繰り広げられます。

そうしている内に9R「ガールズ一般」の発走時刻が近づいてきました。補充でF山本レナが入ってきたことで、先行一車のメンバー構成です。ただ2日目からの補充参戦で、目下絶好調のD飯塚の位置取り・スピードが一歩リードと見ました。そこで車券はDアタマ流しを基本に、力的に抜けているD飯塚・A山口菜津子・F山本の3車BOXも押さえることにしました。

9R車券

9R車券


<最終日9R「ガールズ一般」 VTR>
号砲でF山本が飛び出し、Sを決めて正攻法に収まります。周回中は、山本−D飯塚−A山口−@大和−B岡村−E森の順で並びます。そしてC高松が初日7Rと同様、位置を求めて各車の外で並走をしますが、入れてもらえず、結局、最後方まで下がります。赤板HS(残り2周)を過ぎ、正攻法の山本がスパートのタイミングを計るべく車間を切ったところで、ジャンを迎えます。それでも誰も動く気配がありません。

最終日9R ジャン2センターの攻防

最終日9R「ガールズ一般」 ジャン2センターの攻防
Sを決め正攻法のF山本が、誘導退避後もベタ流しでスパートのタイミングを計る。他車から仕掛ける動きは無い



一列棒状のまま迎えた最終HSから山本がスパート。番手マークの飯塚、さらに後位の山口、大和もぴったり追走し、前団はそのままの隊列で最終BKに進入します。

最終日9R 最終2コーナーの攻防

最終日9R「ガールズ一般」 最終2コーナーの攻防
最終HSから先行態勢に入ったF山本が引っ張る形で、番手はD飯塚が確保。3番手以降も周回中と位置が変わらず、後方各車は前団4車と千切れ気味になる



1周駆けとなった山本はまずまずのカカリ具合で、最終BKを先頭で通過。飯塚・山口は脚を貯めて捲り追込みにかけます。4番手の大和が、最終3コーナーから先捲りに出ます。

最終日9R 最終2センターの攻防

最終日9R「ガールズ一般」 最終2センターの攻防
F山本の成り行き先行はまずまずのカカリ。番手無風で回るD飯塚、3番手のA山口は脚を貯める作戦に。4番手から@大和が捲り追い込みに出る



結局、最終2センター過ぎから交わしに出た飯塚が、余裕の差し切り勝ちを収め、2着には飯塚マークの山口が続きました。3着には山本が逃げ粘りました。

力通り・点数通りの決着で、2車単は250円、3連単も560円の一番人気でした。車券は、取って大損の“取りガミ”となってしまいました(いつものことです)。気を取り直して、10Rの「チャレンジ決勝」の検討に入りたいところですが、バンク内観戦会の集合時刻を前に参加者が全員集合したため、イベントを開始することにしました(そやそや、仕事優先やで〜!)。

そして10R終了後、参加者へ諸注意をした後、車券を購入するのですが、C奥井が他車を力的に2歩リードしている状況から、Cアタマ流しで絞ることに。力上位3選手の2着受けを厚めに入れ、2選手をヒモ穴としてやや薄めにしました。

11R車券

11R「ガールズ決勝」車券


そしていよいよ発走時刻が近づいてきました。参加者をメインスタンド最上階からエレベーターで1階に降ろし、バンク内へ誘導します。スタンドのファンから「あ〜? あれ何な?」という、疑問ともクレームともつかない声が聞こえてきましたが、委細構わず、バンク内の発走台格納テント脇に着席しました。

そうしていると車券発売が締め切られました。ほどなく敢闘門が開き、ガールズケイリンのテーマ曲「2 THE FUTURE」に乗って、7番の元砂七夕美選手から順に決勝レースに出走する選手が、バンク内に姿を現しました。

花道を通ってガールズ決勝出走選手が入場

花道(中央通路)を通って「ガールズ決勝」出走選手が入場


<最終日11R「ガールズ決勝」 VTR>
号砲でA戸田・D白井・F元砂が飛び出し、元砂がSを決めて正攻法位置に付きます。周回中は、元砂−戸田−白井−@宮安−B小林−E藤原の順で一列棒状。赤板HS(残り2周)を過ぎ、1センターから奥井が徐々に車を上げると、併せて小林、さらに宮安も前々と踏み上げて行きます。ジャンを迎えると元砂を叩く形で宮安がハナを切り、これを奥井が追走。先行勝負のタイミングを計ります。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン2センターの攻防

最終日11R「ガールズ決勝」 ジャン2センターの攻防
F元砂をイン切り気味に叩いた@宮安がハナを切る。しかしその後位からC奥井が先行勝負のタイミングを計るべくペースを上げる



奥井は最終HS前の4コーナーから全速スパートに入ります。番手は小林が奪い、イン切りの宮安は飛び付きに失敗します。ところが最終1コーナーの進入で、小林が、前輪を奥井の後輪にハウス(車輪が接触すること)させて落車。これに後続の宮安・元砂・白井が乗り上げ、4車落車の大アクシデントが起こります。奥井後位は落車を避けた戸田が確保し、3番手は同じく落車を避けた藤原が続きます。しかし藤原は、最終3コーナーから千切れてしまい、奥井と戸田のマッチレース状態になります。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終2センターの攻防

最終日11R「ガールズ決勝」 最終2センターの攻防
先行したC奥井を、4車落車のアクシデントを避けたA戸田がぴったりマークし、マッチレースの様相となる。大きく離れた3番手をE藤原が追走する



奥井は直線で踏み直し、戸田の追撃を振り切って1着で入線します。2着には戸田、3着には藤原がそれぞれ入線します。そして落車した4車のうち、再乗した宮安が4着、元砂が5着に入線です。

勝負所での4車落車に驚いてしまい、その瞬間の写真を取り逃がしてしまいましたが、あまりの大アクシデントにバンク内観戦会の参加者らも驚きを隠せない様子でした。しかも審議対象が、奥井と小林の二人。「まさか奥井失格?」「相互接触でセーフ違うん?」など、それぞれの見解を出していました。

そしてしばらくしてから審判放送が。「審議の結果(中略)、4番選手は失格と判定します。4番選手は、最終周回1コーナーで外側に斜行し、3番選手の走行を妨害し落車させましたので…」

なんと奥井が1着失格、繰り上がりで戸田が優勝となりました。

1着失格で、大波乱の結末に

1着失格で、大波乱の結末に


2車単A→Eは14万3270円、3連単A→E→@は83万6410円の超ビッグ車券が飛び出しました。奥井・小林に人気が集中していたとはいえ、失格・落車で二人とも飛ぶという、ある意味“あり得ない”結果となりました。

レース終了後は表彰式で、バンク内観戦会の参加者も表彰式に加わります。優勝インタビューに答える戸田選手も、落車繰り上がりによるVだったからでしょうか、今一つ歯切れが良くない受け答えに終始していました。
ただバンク内観戦会の参加者の皆さんは、目の前にガールズ選手がいることで、ちょっとウキウキ。が、落車事故があり、それに伴いスタンドのファンから罵声も上がるなど、心の底から楽しめない感じも見て取れました。

優勝インタビューに答える戸田選手

優勝インタビューに答える戸田選手


参加者控室のメインスタンド4階特別室に戻ってから、モニターに放映された審議VTRを参加者らと確認しましたが、奥井が出切った際に内線を切っていて、さらに内外線間に戻ろうとした際に外帯線を外していました。この瞬間に小林の前輪とハウスし、小林らが落車。内線内から外線外へのいわゆる“ツーラインカット”の斜行です。一瞬の出来事ですので「何が問題なの?」と感じても不思議ではありませんし、微妙な判定だったことは確かでしょう。しかし落車が発生したツーラインカットだけに、奥井失格は止むを得ないと思いました。

しかも落車・失格が絡んだとはいえ、大本命選手が敗退し、ガールズとしては超ビッグ車券が飛び出しました。初日6Rで小林が宮安に敗れて3連単7万円弱のこれまたビッグ配当が出たこともあり、大波乱の嵐が吹き荒れ、まさに「競輪に絶対はない」というのを実証した今回のシリーズでした。

次回の和歌山ガールズ開催は、来年2月8日(月)〜10日(水)で、和歌山では初となるFTとのセット。ちなみに弊社の冠で「WBS和歌山放送杯争奪戦」として行われる予定です。多少の穴ならともかく、落車などのアクシデントが起こらず、クリーンなレースが行われるのを期待したいと思います。


(「初冬のオレンジバンクに波乱の嵐が吹き荒れた!」の項 終わり)
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