2015年12月12日

初冬のオレンジバンクに波乱の嵐が吹き荒れた! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのB)

和歌山競輪場では、12/3(木)〜5(土)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。今回で通算8回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「初冬のオレンジバンクに波乱の嵐が吹き荒れた!」と題してご紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。


○2日目 12/4(金)


この日の天気は、初日と打って変わって好天に恵まれました。しかし風は、初日と同様、1センターから2センターにかけて強く吹いていました。決定表示板に掲げられていた日の丸などの旗も、引きちぎれんばかりになびいていました。このためガールズレースは、初日に続いて、前後輪ともスポーク車輪で実施されることになりました。

2日目は晴れたものの、強風との戦いになりました

2日目は晴れたものの、強風との戦いになりました


<2日目6R VTR>
号砲でC藤原・F戸田が飛び出し、戸田がSを決めて正攻法に収まります。周回中は、戸田−D小林−藤原−B大和−A溝口−E宮安−@森の順で一列棒状。初日6Rと同様、徹底先行不在のレースですが、このレースは赤板HS(残り2周)どころか、最終HSを過ぎても誰も動く気配がありません。正攻法の戸田も後方を警戒しながらのベタ流しです。

2日目6R ジャン3コーナーの攻防

2日目6R ジャン3コーナーの攻防
Sを決めた戸田が、誘導退避後もベタ流しで後続の仕掛けを警戒。しかし誰も仕掛ける動きが無く、流れは超スローペースとなる



最終1コーナー過ぎで、後方から溝口と宮安が先行・イン切り両面含みで上昇しますが、これを見て大和も踏み上げます。中団が藤原も含めて4車並走の混戦状態。すると最終2コーナーから、戸田が成り行き先行に打って出ます。

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防

2日目6R 最終1センター過ぎの攻防
最終1角からE宮安・A溝口・B大和が踏み上げ、C藤原を含めて中団は4車並走。これを見てF戸田が成り行き先行に出る



捲り上げの形となった宮安と大和は、戸田番手マークの小林の横までで、脚色が一杯になります。実質“番手無風”で回った小林は、宮安らが後退するのを確認して、2センター過ぎから差し交わしに出ます。

2日目6R 最終4コーナーの攻防

2日目6R 最終4コーナーの攻防
F戸田の成り行き先行を番手無風で回ったD小林が、戸田を差し交わしに出る。小林後位を追走するC藤原が3番手を確保し、E宮安・B大和は後退する



後続の追撃がないことを確認した小林が、余裕一杯に戸田を交わして1着になりました。戸田が2着に逃げ粘り、小林後位を追走した藤原が3着に流れ込みました。

力上位の2車がワンツーを決め、2車単は160円の一番人気。3連単も1230円と人気サイドでの決着でした。コメントを取るべく大急ぎで検車場に向かうと、3着に入った藤原が、初日と同様、敢闘門後方の長椅子に座っていました。

藤原選手「2着には入りたかった」

藤原選手「2着には入りたかった」

「決勝行きを確実にするためにも、2着には入りたかったですね」と残念がっていました。小林後位から流れ込むという流れでしたが「展開を味方に付けられたけど、ラストでもうひと伸び欲しかったです。脚がないですね」と、悔しさ一杯の3着だったようです。


自ら仕掛けて行きましたが5着に終わった大和。積極性が足らなかったと自己分析です。

大和選手「もう少しレースが早く動くかと思っていた」

大和選手「もう少しレースが早く動くかと思っていた」

最終HSを過ぎてもお見合い状態だった展開を「もう少し早くレースが動くと思っていました」と、想定通りにならなかったようです。前団まで迫ったことに「動いた感じは悪くなかったです」と手応えありとのこと。


先行逃げ粘って2着の戸田と、捲り不発で4着の宮安が、ローラー室で並んでクールダウンしていました。

並んでクールダウンする宮安選手(左)と戸田選手(右)

並んでクールダウンする宮安選手(左)と戸田選手(右)

宮安選手は「自分が仕掛けたのを見て、溝口さんも仕掛けて来たんで、さらに前々踏んで行きました。だけどダッシュ力がないですね。もう少し外へ車を振って、山おろしを使いたかったですね」と、スピード不足を悔やんでいました。
一方の戸田選手は一言「先行が出ただけに、2日とも脚の状態は良いと思います」とのこと。


1着になった小林は、7R終了後に話を聞きましたが、自力が出せなかったことを反省していました。

小林選手「自力が出せずに、反省ですね」

小林選手「自力が出せずに、反省ですね」

「先行できそうな流れだったけど」と他の記者さんが聞くと、「自力を出したい、とコメントしておきながら出さなかったことは率直に反省ですね」とのこと。ただ、「アップの時からあんまり脚の状態が良くなかったです。あの展開になってしまい、みんなの脚が合ってしまったのが、むしろ不安です」と、状態に若干不安を抱えていました。


そして写真はありませんが、6着に終わった溝口は開口一番「すみません。体調の回復が思わしくないんで、欠場します」と、苦渋の決断を下しました。


森選手のコメント取りを待っていると、モニターに車券発売締め切り後の各種インフォメーションが映し出されていました。大急ぎで走って、メインスタンドに戻ります。

<2日目7R VTR>
号砲直後は若干けん制状態。そこから@山口が飛び出してSを決めます。周回中は、山口−A奥井−C飯塚−B高松−E白井−F岡村の順で、さらにD元砂が隊列に入れてもらおうと、正攻法から順に外を並走しましたが入れてもらえず、結局しんがりまで車を下げます。赤板HS(残り2周)を迎え、元砂が再度上昇すると、白井も踏み上げて飯塚の後位へ切り替えます。奥井は赤板過ぎ1センターから車を外へ持ち出し、誘導を交わすタイミングを計ります。すると飯塚の外で並走していた元砂が、ジャンで奥井をイン切り気味に叩いてハナに立ちます。

2日目7R ジャン3コーナー過ぎの攻防

2日目7R ジャン3コーナー過ぎの攻防
誘導を交わして先行態勢に入ろうとするA奥井を、D元砂がイン切り気味に叩いて先頭へ。奥井は駆け出すタイミングを計る



奥井はジャン2センターから駆け出すと、向かい風の強い最終HSから全力スパートに入ります。後位をマークしていた山口や、番手飛び付こうとした元砂は付いて行けず、車間がみるみるうちに開いていきます。元砂が実質第二先行の状態で、奥井を追いかけます。

2日目7R 最終2コーナーの攻防

2日目7R 最終2コーナーの攻防
ジャン過ぎ2センターからスパートしたE奥井が最終主導権を奪うと、後続を大きく引き離してリードを広げる。番手は第二先行状態のD元砂。その後ろも千切れながら追走



奥井はさらにペースアップし、元砂とは14,5車身ほどの差を付けます。奥井がセーフティーリードの状態となると、焦点は2着争い。捲り気味に元砂を追いかけた飯塚と白井が、元砂に迫ります。

2日目7R 最終4コーナーの攻防

2日目7R 最終4コーナーの攻防
A奥井は15車身ほどの大差をつけ独走状態。2着争いが焦点となり、第二先行で粘るD元砂に捲り気味に追いかけたC飯塚・E白井が迫る



結局、奥井が2着に大差で1着。元砂を交わした飯塚が2着、飯塚を追走した白井が3着に続きました。

レース直後の敢闘門脇で、快勝した奥井が囲み取材を受けていて、私も取材の輪に加わります。ただ奥井は、快勝した割に感触はイマイチ良くなかったようです。

奥井選手「踏み出しの感覚は良くないですけど…」

奥井選手「踏み出しの感覚は良くないですけど…」

「ラスト半周は、タレているような気がしますし、脚が揺れるような感じがしました」と、納得の走りではなかったようでした。ただ「踏み出しは良くなかったし、風もありましたが、パワーがあるんで、今日のような条件では有利かもしれませんね」と、自身でも余裕を感じる走りだったようです。


第二先行になった元砂は5着。仕掛けが中途半端になったのを後悔するとともに、「2日間、力を出し切れているけど、奥井さんの前で駆けたかったです」と、展開を自分のモノに持ち込めなかったのを残念がっていました。そして、他の選手の自転車取りに来ていた小林から奥井対策を伝授してもらっていました。

元砂選手(左)は、小林選手(右)から「奥井対策」を伝授?

元砂選手(左)は、小林選手(右)から「奥井対策」を伝授?


あきらめずに元砂を追いかけて2着の飯塚と、3着の白井が、同じ大阪の選手同士でレースを振り返っていました。

レースを振り返る白井選手(左)と飯塚選手(右)

レースを振り返る白井選手(左)と飯塚選手(右)

飯塚は「ジャンで元砂さんがイン切りした動きを読んでなかったのがもったいなかったですね。車は確かに伸びてはいるけど」と、自分でレースを動かす積極性が欲しかったようです。
一方、白井は「今日はレースを見過ぎてしまいました。直前の調整で追い込んできたんで、少し体も重いです」と話していました。


写真はありませんが、4着の山口は「昨日より風が強くて、バンクも重くて、車がなかなか前に進まなかったです」と、パワーレースになってしまった流れに付いて行けなかったことを反省していました。


森・高松・岡村の3選手にコメントをもらおうとしましたが、宿舎に入り込んでしまっているのか、なかなか検車場に姿を現しません。この日は、このあと帰社して番組収録&編集、民放ラジオ各局CM担当者との会議を控え超多忙だったため、いつもよりも早くタイムリミットが来てしまい、3選手のコメント取りを断念しました。

決勝メンバーは、今シリーズ主力の奥井が唯一連勝での勝ち上がりで、抜けた存在です。ポイント2位の小林、3位・戸田、4位同点の宮安・白井、6位・元砂、7位・藤原の残り6人は、状態面からも大きな差はありません。奥井の後位を巡る争いが続くと、奥井の独走も考えられます。ワンチャンス勝負になりそうな感じがしました。
一方の一般戦は、溝口欠場の補充に山本レナ(京都・106期)が参戦。徹底先行の山本だけに、2日目補充(決勝進出権利なし)で目下絶好調の飯塚が番手を確保すれば、「飯塚絶対」のかなり固そうな本命戦の匂いがしてきました。3着争いも比較的分かり易そうで「点数を絞って勝負!」という感じがしてきました。

時間が無いことから、個人戦車券もあまり買っておらず、マイナスはそれほどではありません。最終日は「わかちゃんファンCLUB」のガールズ決勝バンク内観戦会があるため、参加される会員さんともども、バッチリ車券が当たることを祈りながら、競輪場を後にしました。


そのC・最終回に続く)
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