2015年10月14日

「紀の国わかやま国体」自転車競技会が開かれました(そのH)

9/26(日)〜10/1(木)の5日間、「紀の国わかやま国体」自転車競技が行われました。和歌山県チームが2年連続で総合優勝し、大会新記録も続出した今回の国体。和歌山県勢の活躍を中心に大会の様子を紹介する11回シリーズ(予定変更します!)。今回が9回目です。


スプリント種目が休む間もなく続きます。和歌山県チーム少年・成年スプリントアベック優勝の期待が限りなく膨らむ中、スタンドもさらに盛り上がりを見せます。私も、予備カメラの写真の写り具合や電池残量などを気にしながら、レース観戦を続けます。

今度の種目は、少年男子スプリント3位決定戦の2本目。今度はイン・アウトを入れ替えてのスタートで、田中選手がインスタート。ホイッスルでスタートすると、田中選手が前に出ました。

少年男子スプリント3位決定戦2本目 田中が前に出て中島の動きを注視する

少年男子スプリント3位決定戦2本目 1周目4角の攻防 田中(岡山、白&ピンク袖)が前に出て、中島(山梨、白&紫)の動きを注視する


ギリギリまで動きを見せない両車でしたが、最終2角から田中が先行勝負。しかし、中島選手もピタリと追走。そして最終3角を過ぎてから、中島選手が差し交わしを図ります。

少年男子スプリント3位決定戦2本目 田中の先行を中島が交わす

少年男子スプリント3位決定戦2本目 最終直線の攻防 田中の先行を中島が交わす


追う者の強みでしょうか、中島選手が田中選手を最終4角で捉えて先着。これで1勝1敗となって、勝負は3本目にもつれ込みました。

続いては、成年男子スプリント3位決定戦の2本目です。こちらも少年男子と同様、1本目のイン・アウトを入れ替えてのスタート。曽我選手がインスタートで、身体一つ前に出て坂本選手の動きをチェックします。さらに最終HSに向いてから、曽我選手はペースを上げて坂本選手に少しずつ差を付けます。

成年男子スプリント3位決定戦2本目 曽我が先行を狙ってペースアップ

成年男子スプリント3位決定戦2本目 最終HSの攻防 曽我(熊本、白&オレンジ)が先行を狙ってペースアップする


すると、最終1角から坂本選手が一気にスパートして、曽我選手の前に出ます。坂本選手が先行するという1本目と同じ展開です。しかし、曽我選手は慌てず最終2センターから差し交わしに出ます。

成年男子スプリント3位決定戦2本目 先行する坂本を曽我が差し交わしに出る

成年男子スプリント3位決定戦2本目 最終2センターの攻防 先行する坂本を曽我が差し交わしに出る


曽我選手は、直線で坂本選手を突き放して2連勝を決めます。これで曽我選手が総合3位、坂本選手が総合4位となりました。

決勝を前に、少年男子スプリント3位決定戦の3本目です。2本目が終わってから10分も経っていません。ハードなスケジュールですが、条件はどちらも同じ。1本目を制した田中選手か、逆王手をかけた中島選手か、好勝負に期待しました。3本目のイン・アウトは再度くじ引きで決められるルールですが、田中選手がインスタートとなり、序盤から体一つ先行します。

少年男子スプリント3位決定戦3本目 インスタートの田中が中島の前に出て様子を窺う

少年男子スプリント3位決定戦3本目 1周目4角の攻防 インスタートの田中(岡山、白&ピンク袖)が中島(山梨、白&紫)の前に出て様子を窺う


そして最終1角の山おろしで田中選手が先に仕掛けますが、負けずに中島選手が捲って出ます。

少年男子スプリント3位決定戦3本目 中島が田中を捲ってハナに立つ

少年男子スプリント3位決定戦3本目 最終2センターの攻防 中島が田中を捲ってハナに立つ


このまま中島選手の勝ちかと思われましたが、直線で猛然と追い込んだ田中選手がゴール寸前で、中島選手を捉えて先着。2勝1敗で田中選手が勝って、総合3位に輝きました。中島選手は惜しくも総合4位です。

いよいよ、スプリント決勝戦の2本目です。まずは少年男子。先ほどインスタートだった布居選手は、今度はアウトスタート。しかし3角からインに降りて、梶原選手の前に出て行きます。

少年男子スプリント決勝2本目 布居が梶原の前に出る

少年男子スプリント決勝2本目 1周目4角の攻防 布居(和歌山、オレンジ&青)が梶原(福岡、紺&青&白文字袖)の前に出る


お互いに見合った状態が続きましたが、2角から布居が先にスパート。梶原が2車身遅れで続きます。

少年男子スプリント決勝2本目 布居が先行。2車身遅れで梶原が続く

少年男子スプリント決勝2本目 最終3角の攻防 布居が先行し、2車身遅れで梶原が続く


布居選手は、直線に入って詰め寄った梶原選手を僅差で退け、2連勝で優勝を決めました。予選6位の布居選手が、上位選手を次々と蹴散らかしての見事な優勝です。スタンドは拍手と大歓声。和北高の同級生が手を振って祝福すると、布居選手もガッツポーズで応えます。

優勝した布居を同級生が手を振って祝福

優勝した布居を同級生が手を振って祝福する


こうなれば、成年男子の橋本凌甫選手にアベック優勝の期待がかかります。少年男子と同様、1本目のイン・アウトが入れ替わり、橋本凌甫選手はアウトスタート。ホイッスルで両車発走すると、イン側の橋本瑠偉選手が2車身程度前に出て、凌甫選手の動きを窺います。

成年男子スプリント決勝2本目 前に出た橋本瑠偉が橋本凌甫の動きを窺う

成年男子スプリント決勝2本目 1周目4角の攻防 前に出た橋本瑠偉(佐賀、白)が、橋本凌甫(和歌山、オレンジ&青)の動きを窺う

そして最終1センターから、インに切れ込んだ凌甫選手が先にスパート。1本目と同様、スプリンターレーンに先に進入します。瑠偉選手もピッタリ凌甫選手をマークして、直線勝負にかけます。

成年男子スプリント決勝2本目 橋本凌甫が先行も瑠偉がぴったりマーク

成年男子スプリント決勝2本目 最終2センターの攻防 橋本凌甫が先行も瑠偉がぴったりマークする


そしてゴール寸前、瑠偉選手が捉えにかかり、フィニッシュライン上はほぼ同体。レースアナウンサーのDJがらぱさんも「これは際どい!」とコール。結局、写真判定の末、凌甫選手が僅かにしのいで先着。2連勝となり、凌甫選手が2年ぶり3度目の成年男子スプリント優勝を決めました。

メインスタンドのゴールライン脇には、県教育庁の同僚を中心に、他競技を含む和歌山県選手団の役員・スタッフらが橋本選手に声援を送っていました。その声援が、優勝決定のコールで祝福に変わりました。橋本選手も右手を大きく上げて応えます。

橋本凌甫がスタンドの祝福に応える

橋本凌甫がスタンドの祝福に応える


いずれも厳しいレースを制しての、スプリント少年・成年アベック優勝で、スタンドは大盛り上がりでこの日の競技を終了しました。そしてスケジュールは、メインスタンド下・エスカレーター前広場での、少年男子・成年男子スプリント表彰式に移ります。

「表彰式程度の時間なら、新カメラの電池も保つやろうな」と思い、一旦、報道員控室に置いていた新カメラを取りに行き、表彰エリアに戻ります。

少年男子スプリント表彰式

少年男子スプリント表彰式 和歌山・布居選手(後列中央)が優勝


成年男子スプリント表彰式

成年男子スプリント表彰式 和歌山・橋本凌甫選手(後列中央)が優勝 2位の橋本瑠偉選手(佐賀、後列左)と3位の曽我圭佑選手(熊本、後列右)に担がれる一幕も


そしてセレモニー終了直後、橋本凌甫選手を他の入賞選手7人が胴上げするシーンがありました。ライバル選手が互いの健闘を称えて優勝選手を胴上げする、なんていうのは聞いたことはなく、ビックリすると同時に感動のひとコマでした。

橋本凌甫選手がライバル選手に胴上げされる

橋本凌甫選手がライバル選手に胴上げされるシーンも


実はレース直後にも、橋本選手は曽我選手らに胴上げされていました。レース後橋本選手にインタビューした際、このシーンについて聞くと「学校は違ったりするけど、みんな学生時代の合宿所や下宿が近所で、プライベートでも仲が良いんですよ。そんな“仲間”に祝福してもらえて、久しぶりの全国大会の優勝は嬉しかったです」と、喜びもひとしおでした。

選手たちが、敵対するだけでなく、互いに認め合いながら切磋琢磨していく、ある意味「同志」の“絆”に感動を覚えました。またまたウルウル来てしまいそうなのを我慢しながら、橋本選手・布居選手へのインタビューを終えて(そやそや、仕事せい! 仕事!)、日の暮れた和歌山競輪場を後にして帰社することに(早う帰って、次の仕事せ〜よ!)。

いよいよ翌日は競技最終日。6つの決勝種目(エキシビションを除く)の内、4種目に和歌山県チームの選手が出場。競技別総合優勝をほぼ手中に収めたとはいえ、最後まで楽しませてくれそうな予感がしました。


当日の和歌山放送ニュースはこちら


そのIに続く)
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