2015年09月29日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 松戸「オールスター競輪」(GT) 輪界のスター達よ、私のお願いきいて!(そのA)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。今回は、去る9月20日(日)〜21日(祝・月)に開催された、松戸競輪場の「第68回オールスター競輪(GT)」2〜3日目へ「自腹出張」した4回シリーズのリポート。今回が2回目です。

順調にチャリティーオークション用のサインをお願いできていたところ、まさかの大チョンボ。あまりのショックに検車場を出てしまいました。そして外の空気を吸おうと、場内へ。すると、イベントステージで「懐かしのオールスター競輪トークショー」として、したらじゅん子さんと、元・RFラジオ日本アナウンサーの樋口忠正さんがおしゃべりしていました。

懐かしのオールスター競輪トークショー

懐かしのオールスター競輪トークショー


トークショーの中で、樋口さんがかつてのオールスター競輪・決勝戦(いつのレースだったかは忘れました)のラジオ実況を再現されていました。あまりの実況描写の素晴らしさと、レース内容の記憶力に、ステージを取り囲んだファンの皆さんから感嘆の声が上がるとともに、大きな拍手が送られていました。ラジオ局に身を置き、競輪中継・番組・場内イベントに携わる者の一人として、樋口さんは雲の上の存在ですが、少しでもその領域に近づくことができるよう、私も努力を重ねていかなければならないと改めて感じました(そうや、しっかり頑張れや!)。

そして、車券を買い逃してしまった5Rをメインスタンド下で見届け、再度検車室に戻って来ました。すると、3Rで1着を取った稲毛健太選手がクールダウンを終えて、囲み取材を受けていました。私もその輪に加わります。

1着になって満面の笑みの稲毛健太選手

1着になって満面の笑みの稲毛健太選手

山本「よかったね、1着おめでとう。会心のレースやったけど、ラインで決めたかったね…」
稲毛「自分ひとりだけの仕掛けになってしまって、そこは反省ですけど、しっかり踏み切ることができました。緩めたら、吉本(卓仁)さんにやり返されるかもしれんかったんで」
山本「これで、最終日まで残ることになったし、よかったね」
稲毛「3走で終わりと、4走できるのとでは、いろんな意味で全然違いますからね」


稲毛選手に一通り話を聞いたところで、ローラー台に目を転じると、ガールズケイリンコレクション出場選手が、ウォーミングアップの真っ最中です。

ローラー台でウォームアップをする(左から)加瀬・梶田・長澤選手

ローラー台でウォームアップをする(左から)加瀬選手・梶田選手・長澤選手


ローラー台でウォームアップをする(左から)石井寛・高木選手

ローラー台でウォームアップをする(左から)石井寛子選手・高木選手


ローラー台でウォームアップをする小林選手

ローラー台でウォームアップをする小林選手


ローラー台でウォームアップをする石井貴選手

ローラー台でウォームアップをする石井貴子選手


レースが終わるまで、ガールズ選手へのサインをお願いすることができなくなったこともあり、記者室での車券勝負へ戻ることにしました。

7Rの締め切りが迫っていたこともあり、予想に急いで取りかかります。3分戦+単騎1車の構図で、F郡司−@海老根−G和田の地元南関ラインが人気でした。B三谷竜の後ろはD岩本、C阿竹の後ろはA橋本ということで、マーク陣の信頼度にやや?マークを感じました。結局、南関3車を軸に三谷を絡めたF@GB、阿竹を絡めたF@GCの4車BOX2通りを買うことにしました(車券の写真は撮るのを忘れました)。

レースは、号砲直後、若干けん制の後、C阿竹智史が誘導員を追いかけます。序盤の位置取りは、瀬戸内3車−南関3車−単騎のE稲村好将−近畿・中部2車の順。青板BK(残り2周半)からB三谷竜生が上昇を始めると、F郡司浩平が車を下げ、さらに三谷がそのまま踏み込んで行きます。しかし郡司が巻き返しに打って出ると、郡司・三谷の叩き合いとなります。

2日目7R赤板1角の攻防

2日目7R赤板1角の攻防
C阿竹を叩いたB三谷を、F郡司が叩き合いを挑む



この叩き合いは郡司に軍配が上がります。そしてジャンを迎え、もはや下げられない三谷はインで粘り、番手の@海老根恵太に競りを挑みます。しかし最終HSで海老根が三谷をキメて(インに押し込むこと)競り勝ち、番手を死守します。

2日目7R最終1角の攻防

2日目7R最終1角の攻防
F郡司がB三谷を叩いて先行。三谷は@海老根に飛び付くが、海老根が捌き切って番手を確保する



3番手位置もG和田健太郎とD岩本が競り合いますが、千切れながらも和田に軍配が上がります。こうした前団のもつれを見て、阿竹が捲り返しを狙いますが不発気味。すると、これを見た阿竹後位のA橋本強が自力を発動し、前団に迫ります。

2日目7R最終4角の攻防

2日目7R最終4角の攻防
叩き先行のF郡司が先頭で直線へ。@海老根が差し交わしを狙うところ、捲り追い込んだA橋本が前団に迫る



結局、郡司をゴール寸前で捉えた海老根が1着、粘った郡司が2着で、南関ワンツーを決めました。3着には橋本が流れ込みました。

橋本が自力発動した時点で、私の車券はほとんどハズレが確定。写真を撮りながら「あ〜、あ〜、あ〜」というため息しか出てきません。当然、3Rで仕留めたわずかな浮きは、まさに「右から左」です。

「まっ、しょうがねえな」とあきらめたところで、携帯にメールが。競輪仲間のS女史からで、「今、H君ともども競輪場に着きました」とのこと。2人と会うのは、去年10月の千葉記念・日帰り自腹出張の帰りがけにJR成田線の車中でおしゃべりして以来です。

3人で場内を軽く散策していると、イベントステージで選手会千葉支部の「台風18号水害 チャリティーオークション」が行われていました。

選手会千葉支部チャリティーオークション

選手会千葉支部チャリティーオークション


この日の目玉は、中村浩士選手のピストレーサー。しかもフルパーツです。サイフの中身に余裕があれば、参加したいところでしたが、自転車のサイズが合わないだろうと判断してパスしました。結局○万×千円で買い手がついて、めでたし、メデタシ。
しかしサイン入りTシャツやジャージは、選手によって買い値に大きな差が付き、挙句の果てには、司会役の篠田宗克支部長が「え〜、▲▲選手のサイン入りTシャツですが、欲しい人います? もう、千円でいいや!」などという、爆弾発言も飛び出す始末。それでも参加者の中から「2千円!」という掛け声が上がったりするのを見ていると「さすが首都圏の競輪場やな」と、感じざるを得ませんでした。

そしてメインスタンドの1コーナー奥に、当日限定の「ガールズケイリンカフェ」がオープンしていました。岸和田・高松宮記念杯でも設けられていましたが、この日も3選手が“看板娘”として頑張っていました。

ガールズケイリンカフェで接客する(中央左から)戸田・佐藤・福田選手

ガールズケイリンカフェで接客する(中央左から)戸田みよ子選手・佐藤亜貴子選手・福田礼佳選手


カフェブースを訪れたファンの皆さんは、それぞれにお目当ての選手からサインをもらっていたり、飲み物を出してもらったりしていました。

そうこうしている内に8Rも終わり、いよいよこの日の最初のメインイベント・9R「ガールズケイリンコレクション」が近づいてきました。

前夜に出したブログ予想では「A小林が絶対視できる」と、本命の◎印を打っていました。やはり逆らう手はないと思い、低配当であるのを承知で、2車単のAD@の3車BOXを厚めに入れて、3連単もAアタマ流しですが2〜3着をやや絞ってみました。さらに、今回のチャリティーに多大なる協力をして下さったE加瀬に敬意を表して、2車単Eアタマ総流し・ヒモ流し4点も買うことにしました。

2日目9R「ガールズケイリンコレクション」車券

2日目9R「ガールズケイリンコレクション」車券


軍資金が許せば、サインに協力してくれた7選手全員BOX(3連単210通り)を買いたいところですが、そうもいきません。そこはシビアに車券勝負に徹することとしました。そして気分を入れ替えようと、バックスタンドの中央部から写真を撮ることにしました。

レースは、号砲で飛び出したB高木真備がSを決めて、正攻法に収まります。序盤の並びは、高木−D梶田舞−C石井貴子−E加瀬加奈子−@石井寛子−A小林優香−F長澤彩の順。赤板HS(残り2周)から長澤が上昇すると、梶田が車を下げて2番手位置に長澤を入れたタイミングで誘導が退避、ジャンを迎えます。すると、長澤がさらに踏み込んで高木を叩こうとしますが、高木も突っ張って抵抗、前団は雁行状態となります。

2日目9R「ガールズケイリンコレクション」ジャン過ぎ2センターの攻防

2日目9R「ガールズケイリンコレクション」ジャン過ぎ2センターの攻防
F長澤が最後尾から上昇。併せるかのようにB高木も突っ張り、前団は雁行状態となる



踏み合いを挑んだ長澤は叩き切れず後退します。さらに、一瞬外に浮いた梶田のインを衝いて、石井貴が高木の番手に収まります。さらに加瀬が外を踏み上げ、捲り返しに出ます。

2日目9R「ガールズケイリンコレクション」最終1角過ぎの攻防

2日目9R「ガールズケイリンコレクション」最終1角過ぎの攻防
F長澤はB高木を叩けず後退。C石井貴もD梶田のインをすくって高木の番手を奪う。E加瀬も捲り返しに出る



今度は小林も最終2角から後捲りに行こうとしたものの、加瀬がカベになって外に浮き、車が前に進みません。

2日目9R「ガールズケイリンコレクション」最終2センターの攻防

2日目9R「ガールズケイリンコレクション」最終2センターの攻防
A小林が捲り追い込んで行くも、E加瀬らがカベになって、車が前に進まない。番手からC石井貴が差し交わしを狙う



結局、番手絶好の石井貴が、ゴール寸前で高木を差し交わしてVゴールを駆け抜けました。逃げ粘った高木が2着、最終3角から再度捲り追い込みを狙った加瀬が3着に入り、波乱の決着となりました。

「ガールズケイリンコレクション」は大波乱の決着に

「ガールズケイリンコレクション」は大波乱の決着に


しかし小林が外々浮かされた時点で、私の車券は90%パーが確定。加瀬が2着に突っ込めば、2車単C→Eが8千円台で、この日の負けがほぼなくなるところでしたが、なかなかそう上手くは行きません。前述の通り、210通り買っていれば20万円余りの大儲けですが、そんなのが初めから分かっていれば誰も苦労しません(なにブー垂れてんねん!)。

車券は波乱となりましたが、地元・千葉の石井が優勝したことで、スタンドからは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こっていました。個人的には残念な結果でしたが、これはこれでいい光景です。

その様子を見届けて、再び検車場へ。各選手のレース後コメントの囲み取材に加わります。


高木選手は、僅差での2着に悔しさを前面に出していました。

高木選手「悔し〜い!」

高木選手
「悔し〜い! 長澤さんがHSでもう一回来たんで、思い切り踏んで行きました。自分のイメージ通りのレースはできたけど、力の差も感じました」



梶田選手は展開負けに納得がいきません。

梶田選手「調子も良かったけど」

梶田選手
「車を持ち出した時、出れるかなと思ったけど、車が進まなかった。余裕もあったし、調子も良かったけど…」



長澤選手は一瞬の判断ミスを悔やんでいました。

長澤選手「出るべき時に出ないと」

長澤選手
「もう少し待ってから、シューンと行きたかったです。判断がダメですね。出るべき時に出て行かないと」



石井寛子選手は、小林の番手に入ったものの、前任せにし過ぎたことを後悔です。

石井寛子選手「位置が良すぎて…」

石井寛子選手(後ろ姿は中野浩一氏)
「位置が良すぎて、緊張してしまった。(小林は)松戸であることを考えて、もう少し早めに動くなどして欲しかったけど…」



泣きべそをかく仕草を見せた加瀬選手。3着に終わったものの、自ら動いた結果に納得の様子でした。

加瀬選手「精一杯やりました」

加瀬選手
「捲り上げて突っ込んだ感じは良かったけど、足らなかった。精一杯やりました。あと1場所あるけど、GP出場目指して、さらに頑張りたいです。でも、ナショナルチームで一緒に頑張っている(石井)貴子が優勝してくれて、それはそれで嬉しいです」



優勝した石井貴子選手は、表彰式やインタビューなどでバタバタしながらも、師匠でもある篠田支部長に頭をナデナデされていました。石井選手は目を潤ませながら囲み取材に応じ、篠田支部長は“孝行娘”のさらなる成長に期待を寄せていました。

石井貴子選手「恩返しができて嬉しい」

(右)石井貴子選手「初手は3番手ならベストかなと思った。内をすくったのは、外を踏んだらキツいバンクの特性があったからです。地元なんで、勝ちたいという思いは強かったです。いろんな方々にお世話になって、これで少し恩返しができたかと思うと嬉しいです」
(左)篠田宗克・千葉支部長「GKCを取るような強い選手になったんだし、今後は自分の立場をしっかりわきまえたガールズレーサーになってほしい。自転車競技でも、オリンピック出場に手が届くよう、頑張って欲しいですね」



そして、なかなか取材可能エリアに姿を見せなかったのが小林選手。中野浩一氏や彼女の地元・久留米勢と長い長い反省会が続きました。そして最終11R「オリオン賞」の車券発売が締め切られたくらいのタイミングで、やって来てくれました。

小林選手「この敗戦がGP前で良かった」

小林選手
「今日のような敗け方が、GP前でむしろ良かった。反省するべき点もあったし、その一方で収穫もあった。もう一度初心に戻って、先行で脚を作って、グランプリに臨みたいです」



各社の記者さんが、やっとの思いで小林選手のコメントを取り終えたタイミングで、オリオン賞がスタートしました。「あっちゃ〜、車券買いもらした」とちょっぴり後悔したものの、「こういった時は、買えたら大ハズレになったりすること、多いからな…」とタカをくくっていました。

ところが

こんな時に限って、ヘボヘボ予想が当たってしまったんです。


穴軸本命を打っていたD中川誠一郎が、原田研太朗の捲り返しを活かして1着。本線・穴軸ともに対抗に推したH稲垣裕之が、脇本雄太の先行を活かして2着。2車単D→Hは4670円の好配当で、3連単のD→H→Eは、穴軸予想の◎→○→▲でなんと2万5420円。「最低でも2車単5枚と、3連単2枚取りで、あがり8万円オーバーやったで! クソ〜!!」と、悔しさこの上なしです。「もっと早く小林が出て来てたら、買えてたんや…」とか、タラレバを言ってはみたものの、事前に買ってなかった自分が悪いんであって、人のせいにしてはいけません(その通り!)。

そんな地団駄を踏んでいる私の前を、この日唯一の登場を見せた選手が通りかかりました。私の顔を見るなり、ニヤリと微笑んでいます。村上義弘選手です。

村上「えっ、今日何なんですか?」
山本「村上君の応援もあるけど、かくかくしかじかの理由でサインもらいに来たんですよ。和歌山で書いて頂いてるのと、同じ感じでお願いします。それでも、村上さんに『いつもサインもらいに来る和歌山のラジオディレクター』って覚えて頂いているだけでも、今日和歌山から出てきた甲斐がありましたゎ」

などと話をしながら、村上選手は快くサインに応じて下さいました。

村上義弘選手サイン入り名古屋ダービー優勝記念Tシャツ

村上義弘選手サイン入り名古屋ダービー優勝記念Tシャツ
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それでもこの日は、チョンボして深谷選手からサインをもらい損ねたり、車券を買い損ねたりと「泣きっ面に蜂」状態。しかも初っ端のレースで当てたものの、それ以降は鳴かず飛ばずで、野球でいう「スミイチ」に終わりました。

翌日用のコメント取材も一応聞いた上で、「まぁ、こんなこともあるわ」と思いながら(それって、いつもやん!)、お食事会をするためにH君・S女史が待つ北松戸駅へ向かうべく、夕暮れの松戸競輪場を後にしました。

夕やみ迫る松戸競輪場の上空

夕やみ迫る松戸競輪場の上空


(そのBに続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
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