2015年06月24日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 岸和田「高松宮記念杯競輪」(GT) ビッグレースの興奮と感動が再び岸和田へ!(そのA)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。去る6月21日(日)に岸和田競輪場で開催された「第66回高松宮記念杯競輪」最終日へ「自腹出張」した3回シリーズのリポート。今回は2回目です。

ガールズ選手のレース前の様子を眺めてから記者室に戻ってくると、8Rの締め切り音楽が流れていました。急いで車券検討に入ります。

8Rは4分戦+単騎が1車の構図。E阿竹・G小埜がいるもののいずれも捲り志向で、徹底先行型が不在のメンバー構成です。しかもB佐藤はともかく、@稲川も「自分で」と自力発動するとあって、確たる本線ライン不在といった感じです。迷いに迷いましたが、先手取りしそうな小埜をマークのA林、単騎で立ち回るF柴崎、自力発動で自らチャンスをつかむ@稲川の3車を軸に、稲川マークのD三谷とのAF@D4車BOXと、大穴狙いで佐藤の頑張りから浮上しそうなC伏見とのAF@C4車BOXで勝負です。

8R車券

8R車券


レースは、号砲で内枠3車とH池田憲昭が飛び出し、B佐藤が一旦正攻法に収まります。しかしA林が外から正攻法位置を主張して割り込むと、G小埜を正攻法に迎え入れます。周回中の位置取りは、南関2車−北日本2車−近畿2車−単騎のF柴崎淳−四国2車の順。青板2センターから阿竹が踏み上げて正攻法へ入れ替わると、これを追った稲川がイン切り気味に叩いて先頭に躍り出ます。すると今度は、ジャンで佐藤が稲川を叩いてハナに立ちますが、さらに小埜が叩き返して出ようとします。

8Rジャン2センター過ぎの攻防

8Rジャン2センター過ぎの攻防
E阿竹がハナに立つと、そこからは@稲川、B佐藤が次々とイン切り合戦。さらにG小埜がペースアップして先行態勢に入る



小埜が叩き先行で主導権を奪うも、インをすくって上昇した稲川が番手マークの林に飛び付き、2車は絡んで離れてしまいます。

8R最終1センターの攻防

8R最終1センターの攻防
G小埜が最終主導権。インをすくった@稲川がA林に飛び付き、競り合いに。F柴崎が捲り返しを狙う



前団のもつれを見たF柴崎が単独で捲り返しに出ると、これに阿竹も追走します。番手競りは林に軍配が上がったものの、それぞれが千切れてしまい、勝負権から大きく離れてしまいます。

8R最終2センターの攻防

8R最終2センターの攻防
G小埜が快調に飛ばすところ、F柴崎が捲り返しで迫り、これをE阿竹が追いかける



結局、4角で小埜を捉えた柴崎が1着で、阿竹が2着に続き、小埜が3着に逃げ粘りました。


稲川と林が絡み合った時点で、私の車券はパーがほぼ確定。稲川の飛び付き狙いは理解できましたが「それなら一発で、どかさなアカンやないか…」と、怒りとも呆れともつかない言葉が口を衝いて出てきます。ただ穴決着だった割に3連単が5万円弱だったのは意外でした。でもなかなか取りにくい車券です。

う〜ん、これはなかなか難しい…

う〜ん、これはなかなか難しい…


気を取り直して、この日のもう一つのメインレース、9Rの「ガールズケイリンコレクション」の予想に入ります。とはいうものの、@梶田・A小林優が頭一つリードであるのは変わらず、先行が濃厚なD奥井・C加瀬は目標にされるだけに若干不利になるという、一般的な見立てになりました。追込み勢のB荒牧・E小林莉・F石井は位置取りが全てだけに、アタマ勝負という気にはなりません。そこで、@梶田・A小林優・F石井の3車BOXを基本に、A小林優アタマ流し、@梶田アタマ流しでまとめることにしました。ただしアタマ流しは、低配当となる@⇔Aの折り返しをオミットしました。

9R車券

9R車券


いよいよ発走時刻になり、7選手が一人一人コールされ、バンクに登場してきました。スモーク演出で雰囲気を盛り上げます。

スモーク演出の中、7選手が登場

スモーク演出の中、7選手が登場


レースは、若干様子見の後、@梶田が誘導員を追いかけます。序盤の位置取りは、梶田−C加瀬−F石井−A小林優−E小林莉−B荒牧−D奥井の順。ガールズレースとしては動きが早く、青板3角(残り2周半)から奥井が踏み上げ、正攻法の梶田を抑えます。ジャンで誘導が強制退避すると、奥井がさらに踏み込んで先頭に躍り出ます。奥井後位は荒牧が追走するも、梶田も飛び付きを見せ、番手は並走状態になります。

9R「ガールズKC」ジャン過ぎ2センターの攻防

9R「ガールズKC」ジャン過ぎ2センターの攻防
D奥井が@梶田を抑えて先行。梶田が番手に収まろうとすると、奥井を追走したB荒牧と並走になる



最終HSから加瀬が捲り返しに出ると、これを併せるかのように最終2角から小林優も前へ踏み込んで行きます。

9R「ガールズKC」最終1センターの攻防

9R「ガールズKC」最終1センターの攻防
D奥井が最終主導権で、@梶田とB荒牧の並走が続く。C加瀬もHSから捲り返しに打って出る



小林優は最終3角手前で奥井を捉えるも、小林の後位を巡って追いかけた小林莉と荒牧が接触し、荒牧・梶田が落車します。このアクシデントを尻目に、小林優が後続を千切って、セーフティーリードを築きます。

9R「ガールズKC」最終3コーナー過ぎの攻防

9R「ガールズKC」最終3コーナー過ぎの攻防
A小林優がD梶田を捉えて先頭へ。落車を避けたE小林莉・C加瀬・F石井が急追する



結局小林優が、5車身の大差をつけてVゴールを駆け抜けました。2着には奥井が逃げ粘り、小林優を追いかけた小林莉が3着を確保しました。


落車した2選手のうち荒牧は比較的早々に担送されましたが、梶田は頭を打っていたためか、ドクターもバンク内に入って、なかなか担送されません。その行方を見やりながら検車場に向かいました。そして検車場内の医務室には、完走した5選手も入って状況を見守っているようで、様子が窺い知れない私たち記者やカメラマンは、外で選手が出てくるのを待っているしかありません。

そうこうしているうちに、優勝選手の共同記者会見が始まるということで、共同インタビュールームへ向かいました。

優勝共同インタビューに答える小林優香選手

優勝選手共同インタビューに答える小林優香選手

「奥井さんが上がって来たんで後ろに付けていたら、他の選手が出られなさそうだったんで、自分から出て行きました。落車があったんで素直には喜べません。ガールズGPで悔しい思いをした、ここのバンク(岸和田)で勝てたのが嬉しいです。これで満足せず、サマーナイト・オールスター・GP全部取って、(年間)グランドスラムにするつもりで、しっかり頑張りたいです。競技を離れて、私はガールズケイリンで頑張っていこう、食っていこうと思って頑張って来たのが結果となって嬉しい」と、落車レースになったこともあって慎重に言葉を選びながらも、喜びを語ってくれました。

再び検車場に戻りましたが、なかなか他の選手は出てきません。さらに15分ほど後、10Rが終わったあたりで、各選手が医務室から出てきました。

2着の奥井選手は、小林優選手との力の差を痛感したようです。

奥井選手「スピードが足らないと思った」

奥井選手「スピードが足らないと思った」

「(小林優選手との)スピードが違いました。力が入り過ぎて、いつもの自分のカカリじゃないなと思いました。上位との差を感じました。サマーナイトに向けて、レベルを上げて、脚を作り直していきたいです」。


5着に終わった石井選手は、絶対的スピードが不足していることを痛感したようです。

石井選手「このメンバーでは一番弱いと感じた」

石井選手「このメンバーでは一番弱いと感じた」

「まさか一番後ろ(7番手)になるとは思わなかったです。このメンバーの中では一番弱いな、って感じました。加瀬さんの後ろから組み立てるつもりで、それは良かったんですけど…。あっせんが詰まっていることもあって、練習ができていないのが辛いですね。また脚を作り直してきます」。


小林莉子選手は、3着に入ったものの、表情は最後まで晴れませんでした。

小林莉子選手「落車の原因を作ってしまって申し訳ない」

小林莉子選手「落車の原因を作ってしまって申し訳ない」

「奥井さんの後ろ・梶田さんの後ろ、ここから絶対に離れないと思っていましたが、他の選手の状況全体をきちんと見れていなかった。少しでも落車の原因を作ってしまったのは申し訳ないです。ガールズケイリンは落車が一番いけないことなんで…。まさかというくらいベストな位置だったし、荒牧さんがちょっと下がって来たんで、加瀬さんの方向へ寄って行ったら、接触してしまいました。今回のために練習して脚作って来たんで、今後も気を抜かずに頑張っていきたいです。奥井さんも強いし、同門で地元・京王閣のGPに出たいです」。


加瀬選手は、最終HSから捲り返しでの反撃にまずまず納得していたようでした。

加瀬選手「自分としてはやれた方のレース」

加瀬選手「自分としてはやれた方のレース」

「4車並走の一番外になりましたが、自分としてはやれたほうかな? 落車の予感はありました」


そして最終12レース終了後に、梶田選手が病院から戻って来ました。落車した際、後頭部を強打したようで、その衝撃もハンパなかったようです。

梶田選手「ケガは大丈夫」

梶田選手「ケガは大丈夫」

「ケガは大丈夫です。後頭部から落ちて、ヘルメットが割れていました。一車下げるかどうか迷っている内に、下がるタイミングを失ってしまって、落車してしまいました」


ガールズKCは、落車アクシデントもあって意外な波乱となりました。しかし車券の結果よりも、梶田のケガがそれほどでもなかったのが何よりでした。加瀬のコメントを取り終えた時点で、既に11Rの車券が締め切られ、残るは最終12R・決勝戦のみとなりました。


(そのB・最終回に続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
この記事へのコメント
前夜にコンビニ端末でコンドル予想紙を入手した私でしたが、私用で5〜10レースの時間は場を離れてました。更には抽選会に並んだところ予想外に時間がかかり1レースは場に居ながらにして観戦できず(^_^;)。我ながらアホかいなと思える地元ビッグ観戦になりました。
前半は地元勢が別線引いた挙げ句の叩き合いや自爆の落車失格、応援車券買ったのをちと後悔しながら春木駅に向かいました。現地観戦はできないものの、ガールズコレクションだけはと前売りで小林⇒石井の一本勝負。しかしあの位置取り上手な石井選手がまさかの立ち遅れて七番手で万事休す(>_<)。私用を済ませ場にトンボ帰りしての11レースは売れている浅井の差し目より深谷の押し切り勝負へ、しかし欲張って三連単の三着を渡部・伊藤に絞って自滅(=_=;)。なお 現地に居ないからと見送った7レースの九州ワンツースリーがキッチリ決まるという悪循環の中でいよいよ優勝戦を迎えました。
Posted by コタカ at 2015年06月26日 10:53
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