2015年05月29日

初夏のオレンジバンクをガールズの薫風が吹き抜けた! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのC・最終回)

和歌山競輪場では、5/22(金)〜24(日)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。今回で通算7回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「初夏のオレンジバンクをガールズの薫風が吹き抜けた!」と題してご紹介する4回シリーズ。今回が最終回です。


○最終日 5/24(日)

週間天気予報では雨の予報だったこの日でしたが、雨は未明にごくわずか降っただけで、昼前から一気に天候が回復してきました。

最終日 ガールズレースの頃には快晴になりました

最終日 ガールズレースの頃には快晴になりました


この日はガールズレースに先立って、7R発売中に「107回生新人選手紹介」がバンク内で行われました。地元和歌山からは、中西大選手と小林史也選手の2選手が7月にデビューします。やや緊張した面持ちでバンク内に登場したお二人に、スタンドから大きな声援が飛んでいました。

107期新人選手紹介

107期新人選手紹介


それぞれのプロフィールを紹介された後、場内実況担当でWTVの中村隆之アナから、インタビューを受けていました。

在校30位も卒記決勝進出の小林史也選手

在校30位も卒業記念レース決勝進出の小林史也選手

プロ野球・関西独立リーグ・紀州レンジャーズのエース投手だった小林選手。競輪学校では、ケガなどもあって在校成績30位に終わりましたが、競走訓練では果敢な先行スタイルを貫きました。卒業記念レースでは3連勝で決勝進出し、決勝では最終BK番手回りというVチャンスもありました。
インタビューでは「学校時代は地脚を活かした先行で頑張れました。(師匠の)東口(善朋)さんとGTで連携できるように頑張りたいです。デビュー戦から思い切ったレースをしたいです」と話してくれました。


和歌山初の在校1位 中西大選手

和歌山初の在校1位 中西大選手

陸上競技・投てき種目から転身の中西大選手です。在籍していた大阪体育大学の陸上部に、稲毛健太選手の同級生がいた関係で、和歌山で訓練を重ねて競輪学校に合格しました。なんと、和歌山初「在校1位」の栄誉にも輝いています。
「捲り・追込み中心だったが、何でも1位になってやろうと思っていたら、在校1位になれて良かったです。(師匠の)池田(智毅)さんの指導を受けて、デビュー戦は逃げ切れるように頑張りたいです。それからは稲毛さんのように、パワー全開で逃げ切れるようなスタイルを目指したいです」と、力強く誓っていました。


そして最後に、プレス用にツーショットのポーズを決めてくれました。

俺たちがオレンジバンクを盛り上げるぜ!

俺たちがオレンジバンクを盛り上げるぜ!


そして、いよいよ9R「ガールズ一般」の発走時刻が近づいてきました。レース写真を撮るためのカメラと、新聞や資料を留めたクリップボードを携えてメインスタンドへ移動です。


<最終日9R VTR>
号砲で@竹井とA小坂の内枠2車、それにE菅田が飛び出して、枠順を活かして竹井が正攻法に収まります。周回中の位置取りは、竹井−小坂−菅田−B金田−C高松−D飯塚−F倉野の順。このレースは、メンバーに徹底自力型がいないこともあって、ジャンを迎えても各車の動きはなく、一列棒状が続きます。

最終日9R ジャン2センターの攻防

最終日9R ジャン2センターの攻防
ジャン3角で誘導員が強制退避も、各車動く気配なし。正攻法の@竹井が後続の動きを目で警戒する



そして最終HSで小坂がやや車間を切り、飯塚がゆっくりと踏み上げて行くも、先行の素振りは全くありません。そしてHS線を過ぎて、意を決した竹井が成り行き先行となりましたが、1センターから小坂が番手捲りに打って出ます。

最終日9R 最終1センター過ぎの攻防

最終日9R 最終1センター過ぎの攻防
@竹井が最終HSから成り行き先行に出るも、番手追走のA小坂がすかさず番手捲りを敢行。竹井は番手に飛び付こうとさらに踏み上げる



番手に飛び付こうとした竹井は飛び付きに失敗し、後退を余儀なくされます。小坂後位を回っていた菅田が、最終BKでクチ(車間)が空いてしまったものの、2センターで追いつき、そのまま早目の差しに構えます。

最終日9R 最終3コーナー過ぎの攻防

最終日9R 最終3コーナー過ぎの攻防
@竹井はA小坂の番手へ飛び付こうとするも、失敗して後退。BKでやや車間の空いていたE菅田が、懸命に追い付こうとする



結局、菅田が小坂を差し交わすと、そのままの勢いで後続の追撃を振り切り1着になりました。菅田後位に切り替え追走した飯塚が2着、さらに飯塚の後ろに切り替えた金田が3着にそれぞれ流れ込みました。

菅田が最終4角で小坂を交わし先頭に躍り出ると、「賀子(がこ=正しくは「のりこ」)ちゃん! 賀子(がこ)ちゃん、頑張れ!」と思わず声が出てしまいました。というのも…

最終日9R車券

最終日9R車券 おや? これって…


そうです。獲らせて頂きました〜!!

3連単E→D→Bは、なんと35080円の万車券です。前夜にお出ししたヘボヘボ予想・責任車券の延長とはいえ、あがり7万円とは…。

ありがとうございました〜!!

      (浮かれてる場合か! このバカモン!)



しかしレース後コメントを取りに行くために、取りあえず払い戻しを我慢して、検車場へ直行します(そやそや。仕事せぃ、仕事!)。


果敢に先行した竹井は5着。飛び付き策ではなく、本気で先行に打って出たようです。

竹井選手は「先行するつもりだった」と言いながらも後悔

竹井選手は「先行するつもりだった」と言いながらも後悔

開口一番「やってしまいました」と悔しさ一杯。「もともと先行するつもりでした。でも後ろを千切るような先行だったんで、捲る目標にされてしまって、むしろマズかったかな」と作戦ミスを後悔です。「これでガールズケイリンフェスティバル出場権の(平均競走)得点が取れなくなったかも…」と心配がふくらんでしまいます。


1着になった菅田は、代謝制度の目安となる平均競走得点47点をクリアーできるメドが付いたことを喜んでいました。

「点数が確保できました」と喜ぶ菅田選手

「点数が確保できました」と喜ぶ菅田選手

「クチ(車間)が空いてしまって、BKでは追い付けないかもと思いました。良い位置が取れたことが全てですね」と、展開が思い通りだったようです。「(代謝制度の対象から逃れられる)点数も確保できて良かったです。次以降のレースにつながると思います」と、1着を素直に喜んでいました。


6着の高松は、狙っていた展開と違っていたようです。

高松選手は「思っていた展開と違った」と反省

高松選手は「思っていた展開と違った」と反省

「小坂さんが行った時に(付いて)行かなければと思いましたが、踏み上げるタイミングが遅れてしまいました」と反省です。その上で「(竹井の成り行き先行ではなく)もっと早い段階で小坂さんが仕掛けてくれるかなと思ってたんで、もしそうなっていたら、さらに違う展開になったかも」と、想定に狂いが出てしまい、その後の対応に苦しんだようです。


番手捲りで発進も4着に終わった小坂は、自力を出せたことに納得です。

小坂選手は4着も「自力出す練習をもっとします」と前向き

小坂選手は4着も「自力出す練習をもっとします」と前向き

「前との車間が詰まってしまって、むしろ空けてから追い付く勢いで捲りたかったですね」と、立ち回り方を反省です。「でも自力が出せたんで、まぁ良しとします。一般では自力出せなきゃダメなんで、帰ってからは自力出す練習をもっとします」と前向きに話してくれました。

その他の選手にも話を聞こうとしましたが、片づけや着替えのためなのか、戻ってくる気配はなし。続く10Rの「チャレンジ決勝」に地元の川西亮介選手が出場していることもあって、観戦のため検車場を後にしました。

そして、いよいよ11R「ガールズ決勝」の発走時刻が近づいてきました。またしてもカメラとクリップボードを持って、メインスタンドに移動です。先ほどの的中車券を元手に、車券の検討に入りましたが、前日の予選2で見せたA石井・E奥井の強さが抜き出ていると考え、Aアタマ流しとEアタマ流し、それに穴狙いでD篠崎アタマ流しを押さえました。

最終日11R「ガールズ決勝戦」車券

最終日11R「ガールズ決勝戦」車券


そして敢闘門が開き、ファイナリスト7選手がバンク内に姿を現しました。9Rより多くのファンが、発走台脇を中心にメインスタンドに集まってきました。

決勝戦は大勢のファンがスタンドに詰めかけました

決勝戦は大勢のファンがスタンドに詰めかけました


<最終日11R VTR>
9Rと同様、このレースも号砲で内枠2車とD篠崎が誘導員を追いかけ、枠順の利を活かした@高木がSを決めて正攻法に収まります。序盤の隊列は、高木−A石井−篠崎−B野口−E奥井−C高橋−F戸田の順で一列棒状。赤板HS(残り2周)を過ぎて、正攻法の高木が車間を切って、後方を目でけん制しながら仕掛けるタイミングを計ります。車を外へ持ち出した奥井の後位・高橋の内へ戸田が踏み上げて内外並走となります。そしてジャン前BKの誘導員退避から高木が踏み上げると、奥井も一気にスパートして、前団は2車による雁行状態。その際、奥井後位を奪った戸田は千切れ、石井が追い上げてきた篠崎を捌きつつ、高木・奥井の後位を単独で確保します。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン3コーナーの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 ジャン3コーナーの攻防
正攻法から踏み込んだ@高木と、5番手からスパートしたE奥井が、2日目同様の叩き合いを演じる。番手は内A石井・外D篠崎が並走する



激化した先行争いは、最終HSで叩き切った奥井に軍配が上がり、番手は石井がスンナリ切り替え追走します。そして3番手は、篠崎が野口の前に割り込んで確保しましたが、叩かれた高木もインで並走して抵抗です。

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終1センター過ぎの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終1センター過ぎの攻防
先行争いを制したE奥井が最終主導権を握る。番手はA石井が確保し、3番手はD篠崎が追走も、叩かれた@高木が抵抗する



最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終3コーナーの攻防

最終日11R「ガールズ決勝戦」 最終3コーナーの攻防
状況は最終1センター過ぎと変わらず。最後尾のC高橋が、車を外に持ち出して捲り追い込みを仕掛けようとする



結局、最終4角で奥井が自らけん制するのも構わず突っ込んだ石井が、和歌山連続優勝&自身5場所連続完全優勝のVゴールを駆け抜けました。2着には篠崎が続き、奥井が3着に逃げ粘りました。


表彰式に現れた石井は、優勝インタビューで、展開を冷静に読めたことを勝因に挙げていました。

優勝インタビューに答える石井選手

優勝インタビューに答える石井選手

「和歌山は前回も3連勝で、良いバンクだと思います。昨日の高木さんと奥井さんの先行争いが、もう一回あると思っていました。今日は、勝ちたいという思いで位置取りをしました。5場所連続完全優勝も良いけれど、ガールズコレクションで勝ちたいです」と、来月の岸和田ガールズCでの活躍をファンに誓っていました。


県公営競技事務所・中松定寛所長(左)と記念撮影する石井選手

県公営競技事務所・中松定寛所長(左)と記念撮影する石井選手


表彰式後は、顔なじみのお客さんに囲まれ「次の(A級)優勝戦、誰が優勝するんよ〜?」「〈併売の〉宇都宮の優秀戦は、神山(雄一郎)大丈夫なんか?」などと尋ねられている内に、レース後コメントを検車場に取りに行くチャンスを逸してしまいました。残念!(何しとんねん? 相変わらず仕事のツメ甘いな!?)

今回のガールズは、石井・奥井・篠崎・高木の4枚看板が、実力を遺憾なく発揮してくれました。石井の強さ・位置取りの上手さもさることながら、奥井vs高木の先行バトルには多くのファンが熱くなったことでしょう。その証拠に「ガールズも、前よりええレースしてるやないか」という声を、今回は多く聞くことができました。しかも最終日一般戦は3連単3万5千円台の大穴が飛び出し、穴党が多い和歌山のファンを喜ばせました(って、獲ったアンタだけちゃうんか?)。その一方で、最終3角を前に展開がバラバラになるレースもあって、ちょっとさみしかったとも感じました。

ただ、上半期の和歌山ガールズ開催はこれで最後。下半期の開催は、ガールズ4期生(108期生)も登場するでしょう。今から、次の和歌山ガールズ開催が楽しみになってきました。


ガールズの皆さん、また大きいの獲らせてや〜!!

  (そんなのは滅多にありません。
      いつになったら分かるねん? この大バカ!)



(「初夏のオレンジバンクをガールズの薫風が吹き抜けた!」の項 終わり)
この記事へのコメント
今回のガールズ開催、初日は奈良F1最終日とカブり 最終日は所用で現地到着が大幅遅れ。それでも普段のガールズ開催と同じくらい楽しめました。唯一の手落ちはファン倶楽部の無料入場券を持って行き忘れたことでしょうかf(^_^)。
10月以降のガールズ開催日程がまだ発表されていません。近畿圏のガールズ開催にはできるだけ足を運んでいるだけに、秋以降の日程発表が待ち遠しいですね。
Posted by コタカ at 2015年06月10日 07:47
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