2015年05月27日

初夏のオレンジバンクをガールズの薫風が吹き抜けた! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、5/22(金)〜24(日)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。今回で通算7回目となる和歌山ガールズ開催の様子を「初夏のオレンジバンクをガールズの薫風が吹き抜けた!」と題してご紹介する4回シリーズ。今回が2回目です。


○初日 5/22(金)

お天気が心配されましたが、薄雲が広がるものの素晴らしい5月の青空の下、今回のシリーズがスタートしました。風は若干強めですが、観戦する分には全く問題のない絶好のコンディションです。

初日 上空は見事な晴天です

初日 上空は見事な晴天です


ガールズレースの一つ目、6Rの発走直前に競輪場に着いた私。荷物を記者室に入れ、チャレンジレースの結果などをチェックしていると、早くも車券の締切時刻が迫ってきました。レース写真用のカメラなどを持ってメインスタンドに出ましたが、『車券は買わないの?』という勝利の女神(違うゎ、悪魔や!)からのささやきが聞こえてきたように感じて、車券売り場へ急行です。

初日6R車券

初日6R車券

絶対本命のD奥井を軸に、B竹井・F篠崎の2着受けを厚めに、C小坂・E野口の2着受けを薄めにそれぞれ流してみました。


<初日6R VTR>
予想通りC小坂が号砲で飛び出し、B竹井・F篠崎を抑えてSを決めます。周回中は、小坂−篠崎−竹井−@菅田−D奥井−A高松−E野口の順で一列棒状。赤板HS(残り2周)過ぎの1角から、奥井が早くも車を上げて行くと、これを高松が追走。そしてジャン前から奥井が果敢に先行勝負を仕掛けると、高松が離れてしまいます。そして併せようとした篠崎が番手にはまろうとすると、正攻法から踏み込んだ小坂と内外並走となります。

初日6R ジャン3コーナーの攻防

初日6R ジャン3コーナーの攻防
ジャン前から仕掛けたD奥井が難なく先制。後位は外F篠崎・内C小坂が、3番手位置は外A高松・内B竹井がそれぞれ並走



最終HSを迎えると、奥井が一気に加速しフルパワー先行に入ると、踏み出しで勝った篠崎が番手を確保します。3番手位置の並走も、高松が下がる形で竹井に軍配。しかし奥井の加速が強烈で、小坂が千切れてしまいます。

初日6R 最終1センターの攻防

初日6R 最終1センターの攻防
最終HSからD奥井が加速すると、F篠崎は追走するもC小坂が離れてしまう



最終3角の時点で奥井・篠崎の後ろは4〜5車身の差が開き、早くもマッチレースの様相です。最終1センター過ぎから、小坂の後位にいた竹井が必死に追いかけますが、なかなか差は詰まりません。

初日6R 最終2センター過ぎの攻防

初日6R 最終2センター過ぎの攻防
D奥井が快調に飛ばし、F篠崎がぴったり追走。B竹井が追いかけるも5車身の差が開き、前2車のマッチレースになる



結局、追いすがる篠崎を振り切った奥井が1着、篠崎が2着にそれぞれ入り、3着には大外追い込んでゴール前で竹井を交わした野口が突っ込みました。


第二先行の形になって、ゴール寸前、野口に捉えられ4着になった竹井。積極的に動いていくべきだったと反省です。

竹井選手「小坂さんが切れてるなら追い上げたかった」と反省

竹井選手「小坂さんが切れてるなら追い上げたかった」

「小坂さんが千切れたのを見て、篠崎さんの後ろにもっと早く追い上げたかったです。でも、篠崎さんと小坂さんがやりあっているのを見てしまって、結局付いて行けなかったです。明日は何とか3着に入りたいです」と、反省しつつも2日目のレースに目を向けていました。


ジャン前先行から、番手ぴったりマークした篠崎をラストの強烈な踏み直しで振り切った奥井。完勝の喜びよりも、自分のスタイルのレースができたことに満足のようでした。

奥井選手「ジャン先行を試してみたかった」

奥井選手「ジャン先行を試してみたかった」

ジャン前からの早い仕掛けでしたが「ジャン先行を試してみたかったんです」と、今後を見据えたレースだったようです。しかも1着という結果に満足な顔つき。「BKが向かい風で、結構強かったんですよ」という厳しいコンディションを克服したことで、自信を深めた様子でした。


3着に飛び込んだ野口は、前2人の強さに驚きながらも、来月の地元戦に向けての手応えを感じていました。

野口選手は「自力脚を使えるようになれば」と結果に満足

野口選手は「自力脚を使えるようになれば」と結果に満足

後続5車の中から仕掛けた動きを「2段ロケットみたいな流れになりましたね」と表現。そして「来月、地元・前橋でガールズがあるんですが、自力がなければ対処できないバンクなんで、自力脚を使えるように頑張りたいです」と話していました。


5着に終わった菅田は、車間が空き過ぎたことを後悔していました。

「車間が空き過ぎでした」と反省する菅田選手

「車間が空き過ぎでした」と反省する菅田選手

「何とか追い上げて行きたかったんですが、まだ脚がないんで、車間が詰まらなかったです。空き過ぎでした」と反省していました。「本来は、野口さんの動き(捲り追い込み)をしたかったんですが、野口さんがものすごいスピードでやってきて、どこから飛んで来たのかも分かりませんでした」と、この日の野口の走りに脱帽していました。


S取りから飛び付きを狙った小坂ですが、奥井・篠崎の迫力に手が出なかったようです。

奥井選手(右)とレースを振り返る小坂選手

奥井選手(右)とレースを振り返る小坂選手

「飛び付きたかったんですが、あれだけのスピードで前に入られたらね…」と、先陣争いを繰り広げた奥井・篠崎にお手上げだったようです。


話を聞けたのはここまでで、7Rの発走時刻が迫ってきたため、汗だくになりながらメインスタンドに走って移動です。


<初日7R VTR>
号砲直後は若干けん制状態になるも、@飯塚が正攻法に収まり、E石井が続いて行きます。周回中は、飯塚−石井−B高木−D戸田−A倉野−C金田−F高橋の順で一列棒状。赤板HS(残り2周)から、金田が高木後位を求めて上昇すると、さらに高橋が金田を交わし高木後位に付いたところでジャンを迎えます。しかし、ここへ石井が割り込んで高木の番手を奪います。

初日7R ジャン3コーナーの攻防

初日7R ジャン3コーナーの攻防
B高木の上昇に合わせてF高橋がマークに入ろうとするも、E石井が割り込んで番手を確保する



正攻法位置で叩かれた飯塚は、飛び付けず3番手まで下がり、内で高橋と並走。後続4番手位置も、内・戸田、外・金田が並走します。

初日7R 最終1センターの攻防

初日7R 最終1センターの攻防
@飯塚を叩いたB高木が難なく主導権を奪い、番手はE石井が確保。後続は内外で並走



高木が快調に先行するところ、3番手以降のもつれが続きます。最終BKに入ってから、金田が下がっていったのを見て、戸田が捲り追い込んで行きますが、3番手並走のさらに外を回らされます。

初日7R 最終3コーナーの攻防

初日7R 最終3コーナーの攻防
B高木が快調に先行し、番手のE石井も盤石の態勢。3番手並走のさらに外へD戸田が捲り追い込んで行く



結局、石井が直線で抜け出して1着になりました。逃げた高木が2着に粘り込み、直線中バンクを伸びた高橋が1/8輪差の3着に突っ込みました。


すんなり番手を確保して、直線差し交した石井。最高の展開だったからか、息ひとつ切らすことなく検車場に戻って来ました。

「絶好のポジションが勝因」と話す石井選手

「絶好のポジションが勝因」と話す石井選手

「絶好のポジションを取れたのが勝因ですね。真備が来たら飛び付こうとは思ってました。戦法に助けられました」と、展開利を活かせたことに、思わず笑みがこぼれます。「脚は軽かったけど、番手に付いていて、風が強かったことについては大変でした」とも話していました。


高橋と金田が2人でレースを振り返っていました。6着に終わった金田は、仕掛けが上手く行かなかったことを悔やんでいました。また3着に突っ込んだ高橋は、外並走を持ちこたえたことを評価していました。

レースを振り返る金田選手(左)と高橋選手

レースを振り返る金田選手(左)と高橋選手

金田は「赤板過ぎで自分からアクションを仕掛けて行けたのは良かったんですけど、その後がパニックになってしまいました」と、想定通りの流れにならなかったのが痛かったようです。

一方の高橋は「後ろで石井さんの見える所には付けたかったんで、外並走でも我慢しました」と、下がらずに外並走策を続けた理由を説明。そして「厳しい展開だったですけど、良く伸びました。初日の動きとしてはまずまずで、明日も気を抜かないように頑張りたいですね」と、気を引き締めていました。


前受けも飛び付けず、5着に終わった飯塚は内並走に苦しみました。

「じわじわペースが上がる流れなら」と話す飯塚選手

「じわじわペースが上がる流れなら」と話す飯塚選手

「全体的に、もう少しペースがじわじわ上がる流れなら良かったんですけど、一気にペースアップしましたね。ゼロ発進の打ち合いは、私向きじゃないんです」と敗因を分析。「しかも4コーナーからがバンクが重くて、なかなか前に進まなかったです。最終3コーナーでは『行けるかな?』とは思いましたけど、コースが空きませんでしたね」と、内並走が思いのほかキツかったようです。


2着に逃げ粘った高木は、自分の持ち味を生かしたレース内容に納得でした。

「自分のスタイルのレースはできた」と自己評価する高木選手

「自分のスタイルのレースはできた」と自己評価する高木選手

「マイペースで駆けるという、自分のスタイルのレースができました」と、自己採点は合格。「前々回の静岡では石井さんに捲られたんで、捲られないような自分なりの組み立てを考えていました」と、作戦の立て方も合格だったようです。


戸田選手は追い上げてからの伸びが足らず、差のある4着に敗れました。

外並走は「コケても良いくらいで」と振り返る戸田選手

外並走は「コケても良いくらいで」と振り返る戸田選手

「金田さんを捌いて、追い上げてからの3番手外並走は、コケルくらいの感じで並走していたんですけど…」と、最後の伸び勝負まで脚が残っていなかったのを悔やんでいました。


6Rも含めて、まだ3人の選手から話を聞いていません。しかしこの日は、夕方から大阪で会議出張の予定が早くから入っており、残念ながら14:10でタイムアップ。「篠崎・高松・倉野の話も聞きたいけど…」と、後ろ髪を引かれる思いで競輪場を後にして、南海和歌山市駅から大阪に向かいました。


(そのBに続く)
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