2015年04月15日

オレンジバンクはガールズの花が満開! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、4/10(金)〜12(日)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。今回で通算6回目となる和歌山ガールズ開催。「オレンジバンクはガールズの花が満開!」と題して、ガールズ和歌山開催の様子を紹介する3回シリーズ。今回が2回目です。


○初日 4/10(金)

前検日は菜種梅雨の谷間で、時折晴れ間も見える天気でしたが、この日は未明から本降りの雨。5R終了直後に到着しましたが、脚見せに出てきた6Rのガールズ選手や、バンク内の走路審判員・補助員は雨ガッパを着用していました。

開催初日はあいにくの雨模様

開催初日はあいにくの雨模様

そんな悪天候だからでしょうか、これまでのガールズ開催に比べ、スタンドのファンも少なめ。6Rの発走時刻が近づいてきても、なかなかファンは集まって来ません。そうしている内に、車券発売が締め切られ、6Rに出走する7選手がバンクに姿を現しました。


<2日目6R VTR>
@田中麻とD山口が号砲で飛び出し、山口が正攻法に収まります。周回中は、山口−田中麻−A井上−F関口−B長澤−C藤原の順で一列になり、E田中まが田中麻の外で並走後、青板BK(残り2周半)で田中麻の前に入ります。赤板HS過ぎの1角から、関口がイン切り気味に踏み上げ、誘導を交わしてハナに立つと、田中ま・長澤はスパートのタイミングを計ります。

初日6R ジャン3コーナー過ぎの攻防

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防
中団から踏み上げたF関口が先頭に立ち、後続の動きを待つ。B長澤が仕掛けるタイミングを計ると、E田中まは後続を目でけん制する



ジャン過ぎ2センターから長澤が踏み上げるのに併せて、最終HSから田中まもスパートします。この動きに乗ろうとした山口が関口を叩いて先頭へ躍り出ますが、田中まがさらに叩いて先頭に入れ替わります。すると田中まを追いかける形になった長澤が、追い付きざまに捲り上げて行きます。

初日6R 最終BKの攻防

初日6R 最終BKの攻防
先行選手の番手を狙って前に出たD山口を、E田中まが叩いて先頭へ。さらに田中まの動きを目標に踏み上げたB長澤が、追い付いた勢いで捲り上げる



完璧な形で捲りを決めた長澤は、田中まをグングン引き離し、4〜5車身のセーフティーリードを築きます。長澤を追走した藤原は追走しきれず、第2先行となった田中まの番手に収まります。

初日6R 最終4コーナーの攻防

初日6R 最終4コーナーの攻防
B長澤はセーフティーリードを築いて直線に入る。E田中まは第2先行の形になり、この後位へC藤原・A井上が切り替え追走し、直線勝負に備える



結局、2着に4車身の差を付けた長澤が圧勝。2着は流れ込んだ田中まが確保し、第2先行の田中まの3番手から直線伸びた井上が3着に突っ込みました。


快勝の長澤選手は、手応え十分の様子です。

長澤選手「もっと千切りたかった」

「もっと千切りたかった」と話す長澤選手

「周りを見て冷静に走ることができました。田中(まい)さんを追って、そのまま捲って行きましたが、もっと千切りたかったですね」と、前回(名古屋)からの好調ぶりをアピールです。


田中まい選手は、レースの組み立ても含めて反省です。

イマイチ表情が冴えない、田中まい選手

イマイチ表情が冴えない、田中まい選手

「パラ世界選帰りの疲れはない。体は動けているけど、仕掛けたタイミングが悪かった。素直に正攻法取っていても良かったかも…。明日は先行して残れなければ、決勝でも戦えないんで、その点を注意して頑張りたい」と、レースを振り返っていました。


直線伸びて3着に入った井上選手。脚力不足を反省です。

井上選手は3着も「もう少し迫りたかった」

井上選手は3着も「もう少し迫りたかった」

「ゴール前は迫ることができたけど、まだまだ脚が足らないですね。もうちょっと前々に行きたかったけど、初手の位置からだと、道中はあの位置(実質4番手)まででしょうかね」と、ちょっぴり悔しさも垣間見せていました。


7着に終わりましたが、山口選手は決して悪い感触ではなかったようです。

山口選手「自分で動けているんで」

山口選手「自分で動けているんで」

「最終HSのように自分で動けているんで、決して悪くはないと思います」と自己評価してくれました。


そして写真はありませんが、4着の藤原選手は、積極性が足らなかったことに反省です。
「アップの時から脚が重い感じがしてました。最終BKで長澤が仕掛けた時、付いて行けば良かった。それに(田中)まいちゃんが長澤の番手に切り替え追走すると思ったんで、それで長澤を追わなかったのがダメでしたね。積極的に行くべきでした」と、最終BKでの攻防と位置取りが着順の良し悪しを分けたポイントだったようです。


<初日7R VTR>
@門脇・C中村・E石井が号砲で飛び出すと、石井が正攻法位置を確保します。周回中は、石井−中村−門脇−A濱田−B猪頭−F青木−D越田の順。赤板HSを過ぎても動きがなく、さらにジャンを迎えても誰も仕掛ける選手がいません。誘導員が強制退避し、石井がスローで流して行きます。そこを越田がカマシ先行を狙って車を外へ持ち出します。

初日7R ジャン過ぎ4コーナーの攻防

初日7R ジャン過ぎ4コーナーの攻防
序盤の隊列から動きがなく、E石井がスローで流す。D越田がこれを見て、カマシ先行狙いで車を外へ持ち出す



越田のカマシ先行が成功し、後続とは3車身程度のリードを得ます。石井が、車間を詰めながら第2先行の状態となります。

初日7R 最終2コーナーの攻防

初日7R 最終2コーナーの攻防
D越田のカマシ先行が成功し、後続に3車身ほどのリードをつける。E石井は第2先行となるも、徐々に差を詰めようとする



石井は最終3角で越田を捉えて、先頭に躍り出ます。番手マークの中村、3番手位置追走の門脇も差し交わしのタイミングを計ります。

初日7R 最終3コーナー過ぎの攻防

初日7R 最終3コーナー過ぎの攻防
D越田のカマシを捉えたE石井が先頭へ。石井をマークしたC中村、3番手位置を回った@門脇が差し交わしのタイミングを計る



結局、直線で石井を交わした中村が1着、その後位から伸びた門脇が2着に入りました。石井は3着に粘り込みました。


1着の中村選手は仕上がっているようで、自信満々のコメントでした。

中村選手は「ここ最近で一番よく伸びた」

中村選手「ここ最近で一番よく伸びた」

「良い位置が取れたし、人気を背負っている以上、1着を取りたかった。ここ最近の中では、一番伸びが良かったですね。本来は自力で行くべきなんでしょうけど、大切に(追い込みで)行きました」と、絶好調宣言です。


2着の門脇選手は、レースの流れに乗れたことで、コメントに「ラッキー」を連発です。

門脇選手「ラッキーな展開でした」

門脇選手「ラッキーな展開でした」

「前の2人(石井・中村)が仕掛けてくれる流れになって、ラッキーな展開でした。ラストは、もうちょっと伸びると思ったけど、(1/2車身までしか迫れず)脚がないですね」と、喜びの中にも反省を口にしていました。


3着の石井選手。思い切った仕掛けで着を残せたことに、ホッとした表情でした。

「仕掛けた感じは悪くなかった」と話す石井選手

「仕掛けた感じは悪くなかった」と話す石井選手

「前取ったのは、元々行くつもりはなかったんですけど、誰も来なかったんで正攻法に付きました。それで突っ張っても良いかなと思ったら、越田さんが来ました。それから車間を空けて、仕掛けた感じも悪くなかったです。」と、欠場後1走目の状態も大丈夫だったようです。


まずまず力通りの結果に終わった「予選1」。この他の選手にも話を聞こうと思いましたが、残念ながら毎度のごとく時間切れで、帰社時刻になってしまいました。翌日の「予選2」のメンバー表を見ると、6Rで石井vs長澤、7Rで田中まvs中村の構図。翌日の天候回復と熱戦に期待して、競輪場を後にしました。



○2日目 4/11(土)

この日は、雨が上がったものの厚い雲に覆われる空模様。ただ雨上がりということで、オレンジバンク特有の紀ノ川からの強い風が吹いたこともあって、ガールズは前輪のみスポークホイールでのレースとなりました。それでも土曜日ということもあって、初日よりも多くのファンがスタンドに詰めかけていました。

雨が上がった2日目のスタンド

雨が上がった2日目のスタンド


<2日目6R VTR>
B藤原・F田中が号砲で飛び出し、田中が正攻法に収まります。周回中は、田中−A石井−藤原−C門脇−@越田−D長澤−E猪頭の順。赤板HSを過ぎても誰一人動く気配がなかったが、ジャンを合図に長澤が上昇します。

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防
誘導強制退避まで誰一人動く気配がなかったところ、ジャンを合図にD長澤が上昇。E猪頭がこれに続く



最終HSから、長澤がスパートして先行勝負に出ると、石井も併せて出て行こうとします。長澤がハナを切って先頭に躍り出ますが、長澤後位の猪頭が遅れ、石井が番手にはまり込みます。3番手には石井追走の藤原が続きます。

2日目6R 最終2コーナーの攻防

2日目6R 最終2コーナーの攻防
最終HSで前団を叩き切った長澤が先行。番手には踏み遅れたE猪頭に代わって、A石井がはまり込む



長澤が快調に先行するところ、番手の石井は追い込むタイミングを計ります。中団では、下がって行った猪頭を真ん中に、内・田中、外・門脇で3列併走となります。

2日目6R 最終3コーナーの攻防

2日目6R 最終3コーナーの攻防
D長澤が快調に先行。番手追走のA石井が差し交わしのタイミングを計る。中団は3列併走でもつれる



石井がゴール前、際どい所まで迫りましたが、長澤が振り切って1着。石井は2着に終わりました。そして3着には、石井後位を追走した藤原が流れ込みました。


写真はありませんが、連勝を決めた長澤選手は、納得のレースができたようです。
「初日より重く感じましたが、しっかり踏み切れました。抜かれそうになって、ちょっと危なかったけど、レース内容は良かったです」と、好調維持をアピールです。


1/4輪差で2着の石井選手は、何かが今一つ足らなかったようです。

笑顔を見せるも「何かがダメ」と不満の石井選手

笑顔を見せるも「何かがダメ」と不満の石井選手

「長澤さんに付ければとは思っていたけど、何かがダメでした。風もあったし、脚がまだまだなんで…。最終BKで1着取れたと思いました。体調面は大丈夫です」と、あとわずかなんでしょうが、上積みの必要性を感じていました。


3着に入って決勝進出を確実にした藤原選手は、自然と笑みが出てきていました。

藤原選手は「決勝に乗れてよかった」と笑顔

藤原選手は「決勝に乗れてよかった」と笑顔

「決勝に乗るために、今日は3着には入りたかったです。ラストもまずまず伸びていましたね」と、決勝進出とともに、レースの組み立てが上手く行ったのを喜んでいました。


5着の猪頭選手は、カメラに向かってピースサインも、初手の位置取りに反省です。

ピースサインを見せる猪頭選手「もう少し前から行けたら…」

ピースサインを見せる猪頭選手「もう少し前から行けたら…」

「ジャンBKで流していたんで、前々上がったうえで、もう少し前からだったら長澤さんに付いて行けたと思います」と、最終HSを前にした攻め方を反省していました。


初日2着だった門脇選手は、6着に終わったことで、決勝進出に黄信号が灯りました。

「どっしりと構えて行けば…」と悔やむ門脇選手

「どっしりと構えて行けば…」と悔やむ門脇選手

「最終HSで、もっと冷静になって、行くなら行く、見るなら見るで、どっしりと構えて決めていけばよかった。ちょっと考え過ぎました」と、最終HSからの立ち回りを反省していました。


後方に位置したまま7着に終わった越田選手は、策なしにあきらめ顔です。

越田選手「何もできなかった」

越田選手「何もできなかった」

「前が仕掛け合いで、中団は3列併走。何もできませんでした」


<2日目7R VTR>
D濱田・F井上が号砲でゆっくりと車を出し、井上が正攻法に収まります。周回中は、井上−濱田−C田中−E中村−@関口−B山口−A青木の順。赤板HSから青木が単騎で上昇し、正攻法の井上を抑えます。青木はジャン前で誘導を交わしてハナを切り、後方からの仕掛けを待ちます。そうしている内に、山口がインをすくって前々攻め上がろうとします。

2日目7R ジャン2センターの攻防

2日目7R ジャン2センターの攻防
A青木がF井上を抑えた後、叩いて先頭へ。しかし後方の仕掛けを待つのか、ペースはスロー。B山口がインをすくって、前々攻め上がろうとする


ジャン過ぎ4角から田中が一気にカマして先行勝負に出ると、後位を回っていた中村がスンナリ追走します。田中が後方を警戒しながらの先行で、それに合わせて中村が蛇行する流れになったことで、3番手を追走していた関口が、中村の後輪にハウス(接触)して落車します。

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防

2日目7R 最終1センター過ぎの攻防
C田中が最終HSからカマシ先行しつつ、後続の動きを警戒。その動きに合わせて番手マークの中村が蛇行すると、@関口がハウスして落車する



前団の田中・中村が千切る一方、落車を避けた後続は車間がバラバラとなりました。落車を避けた際、車体故障を起こした井上は大きく置かれてしまいます。

2日目7R 最終2センターの攻防

2日目7R 最終2センター過ぎの攻防
C田中(写真に写っていませんが)の先行をE中村が追走。落車を避けた後続はバラバラになる



結局、田中を終始追走した中村が差し交わして1着、田中が2着に入りました。接戦となった3着争いは濱田が制しました。


1着の中村選手は、前日以上の手応えを感じていたようでした。

中村選手「伸びはむちゃくちゃ良い」と手応え十分

「位置取りだけを考えていた」と話す竹井選手

「昨日に引き続いて調子は良いですね。戦える状態で、伸びはむちゃくちゃ良いですね」と、“超”絶好調宣言です。


2着の田中選手は、審議でセーフになったとはいえ、関口選手の落車にショックを隠せません。

「落車があったんで」と、2着も浮かない顔の田中まい選手

「落車があったんで」と、2着も浮かない顔の田中まい選手

「自分が原因で落車になったんで、それはそれで悪かったと思います。その落車があったんで、脚が重かったかどうかは分からないです」と、スッキリしない様子でした。


3着で決勝進出を決めた濱田選手は、納得の走りだったようです。

「前々行こうとしたんで」と3着に納得の濱田選手

「前々行こうとしたんで」と3着に納得の濱田選手

「前々行こうとした気持ちが強かった分、3着に入れました。前でフラフラ波ができていた(蛇行していた)んで、走りにくかったです。バンクも重かったです」と、落車の原因になった動きについてやりにくさがあったことを口にしつつも、レース内容には納得していました。


写真はありませんが、4着の青木選手は「レースは動かすことはできたと思います」と、積極的に仕掛けていったことを評価していました。しかし3着になっていれば、決勝進出もあっただけに、ちょっぴり残念だったことでしょう。


これで決勝メンバーが決定。長澤・中村が連勝、田中まは2着・2着での進出です。石井も3着・2着で決勝へ。そして地元地区の門脇も何とか滑り込みで優参を決めました。濱田・藤原も伏兵として楽しみな存在です。今節の3強に石井・門脇らが挑む構図ですが、まさに「実力伯仲」のファイナル。

一方、一般戦は、落車欠場の関口に代わって、白井美早子選手(大阪・102期)が補充参戦。これで、実績上位の白井・青木によるマッチレースの様相となりました。ただ積極的な自力型がおらず、先行勝負に出ると後続の餌食になることも考えられ、誰が先行するかで大きく結果が変わって来そうな感じです。

どちらのレースも軸はハッキリしていますが、2〜3着荒れの可能性を秘めています。

実はここまで車券的には、ちょいマイナス。それというのも、取材に入ると車券を買う暇がなくなることから、大きく車券を買えない状況でした(当然やろ、仕事せい!)。最終日こそは、ガッツリ当たり車券をgetして、おニューのデジカメ購入費を取り返そうと誓って(バカ)、競輪場を後にしました。


(そのB・最終回に続く)
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