2015年01月07日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 岸和田グランプリシリーズ 頂(てっぺん)を目指す強者たちの闘いを見た!(そのD)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。去る12月28日(日)〜30日(火)に岸和田競輪場で開催された「KEIRINグランプリ2014シリーズ」へ「自腹出張」した6回シリーズのリポート。今回が5回目です。


○最終日 12/30(火)

いよいよGP当日がやってきました。岸和田をはじめとする近畿の競輪ファンが、待ちに待ったGP当日です。SSイレブン問題による出場メンバーの格落ちも懸念されましたが、「これぞGP」と言える9選手が揃いました。

私も、前日までの車券マイナスはどこかに忘れ去って(バカ)、競輪場へ出発。そしてAM10時半頃、岸和田競輪場の第4駐車場に愛車を入れました。すると、さすがにGP当日です。駐車場はいつもの3倍ぐらいの車で、既に満車近くになっていました。

GP当日の朝 第4駐車場には多くの車が

GP当日の朝 第4駐車場には多くの車が


場内に入ると、既に大勢のファンでごった返しています。“第二の根城”ガイダンスコーナーもあふれんばかりのファンで、すし詰め状態です。そのすし詰め状態のファンに向かって、岡本新吾さんは、この日も熱弁をふるっていました。そんな様子を眺めながら、この日は最初に記者室へ荷物を入れに行きました。

すると、私の席の近くで、聞き覚えのある甲高い女性の声がします。「誰かな?」と近寄って行くと、この方が来場していました。

おや? この方は「モム姐」じゃ、あ〜りませんか!?

おや? この方は「モム姐」じゃ、あ〜りませんか!?


そうです。小松島競輪場の女性実況アナ、「モム姐」こと茂村華奈さんです。小松島競輪場の方と一緒に来場したとのことですが、胸の名札をよく見ると「小松島市 茂村華奈」の文字が。

山本「いつの間に、小松島市役所の職員になったんよ?」
茂村「(小松島競輪場の)次長と一緒に来たら、こんな肩書になってたけん」
山本「『私の顔、知らんけ?』って言うて、顔パスにできるんちゃうん?」
茂村「さすがにそれはアカンじゃろ?」

などと、記者室で早速“競輪夫婦漫才”が始まります。

ひとしきり会話(漫才?)を楽しんだところ、茂村さんが「次長と一緒に、井上茂徳さんの予想会見たいけん、連れてってよ?」とおっしゃるので、一緒にイベントステージへ向かうことにしました。すると、記者室からすぐ出た所で、赤澤佳美さんと服部佳代子さんの競輪中継美人MC2人とバッタリ。「女3人寄れば、かしましい」の言葉通り、ここで衆人環視の中ガールズトークが炸裂。当然のごとく茂村さんのIDカードにもチェックが入り、ここぞとばかりイジられていました。

茂村さんらをイベントステージに案内した後、ガイダンスコーナーへ。岡本さんや顔なじみのお客さんらと一緒に「あ〜でもない、こ〜でもない」とレースの見どころを話し込んでいると、時間は5Rの締め切り近くに。今日最初の車券の検討に入ります。

5Rはライン3車ずつの3分戦。F古屋琢晶の率いる関東勢が本線ですが、@神田紘輔が引っ張る近畿・中部や、A中村雅仁が前回りの九州2車にE齋藤明が3番手を回る混成ラインにも妙味があります。展開は神田が先行して、古屋と中村が捲り返す流れが基本と考えました。

そこで車券は、このレベルなら十分勝ち負けできそうな古屋を信頼し、Fアタマ流しを基本に入れ、関東2車と近畿2車のFH@G4車BOXを押さえることにしました。

5R車券

5R車券


レース写真を撮ろうと1コーナースタンドに向かうと、既にギッシリとお客さんが座っています。岸和田で、記念はおろか、これまでのGTでも、これほどのファンがこの時間(12時半)に詰めかけているのは、見たことがありません。

場内は早くも超満員!

場内は早くも超満員!


レースは、@神田紘輔・B伊藤一貴・F古屋琢晶の3車が号砲で飛び出すと、伊藤が正攻法に収まり、古屋とH尾崎剛を迎え入れます。序盤は、関東3車−近畿・中部3車−九州2車−ライン3番手のE齋藤明の順で周回。レースが動いたのは、青板2センター(残り2周半過ぎ)。A中村雅仁が上昇して、中団の神田を抑えます。赤板HSを迎えると、中村はさらに上昇しますが、中村をけん制しようと古屋がインを空けたところを、神田がスルスルと踏み上げ、前団で神田と中村が再度並走します。神田が踏み込むタイミングを計っていると、中村がイン切り気味に神田を叩いてハナに立ち、さらに古屋がカマシ気味にスパートを仕掛けます。

5Rジャン3コーナー過ぎの攻防

5Rジャン3コーナー過ぎの攻防
A中村がイン切り気味にハナに立つも、F古屋が巻き返しを図ろうとペースを上げる



古屋のカマシは成功し先頭に躍り出ましたが、古屋マークのH尾崎剛が追走できず、番手に中村がはまり込む展開に。尾崎は中村マークのD高木和仁に捌かれ、あえなく後退。古屋は快調に飛ばして行き、後方の神田は仕掛けるタイミングを逸してしまい、最終BKから踏み込むも、思いのほか車が前に進みません。

5R最終2センター過ぎの攻防

5R最終2センター過ぎの攻防
F古屋が快調に先行し、番手を奪ったA中村は差し込みのタイミングを計る。捲り返した@神田が3番手外まで迫って来る



結局、番手マークを手にした中村が直線伸びて1着、マークの高木が2着になり、3番手を死守したE齋藤が3着に続いてライン上位独占を果たしました。

尾崎が千切れ中村がはまった時点で、私にとっては好配車券getのチャンスとなりましたが、高木が追走していたことで、同時に3着抜けの恐れもありました。結局、中村が差しに構えた時点で、実質ハズレが確定。ライン上位独占でしたが、第3ラインということもあって、まずまずの好配当です。

え〜ん! 抜いたラインで決まっちゃった!

え〜ん(大泣)! 抜いたラインで決まっちゃった!


ヒモ抜け・3着抜けならともかく、抜いたライン丸ごとそっくりで決まってしまうと、もう言葉がありません。「はは、やってしもうたわ…」と半ば目はうつろ。こうなってしまうと、その後の車券の狙いも少しずつズレていくものですが、そこは私の思考回路。「まぁ、次のレース当てて、軌道修正やな」という言葉を振り絞るしかありません(バカ)。

その軌道修正をかける、6Rの予想に取りかかります。このレースは3分戦+単騎が2車。C外山三平が率いる中部3車を、D柴田竜史が前回りの南関2車とA石丸寛之が先頭の岡山2車が捲り返し、そこへ単騎のB高橋大作とE小橋正義が絡んで行くという構図です。

前日捲り追い込みでワンツーを決めた岡山2車に人気が集まりました。私も、外山の先行力や、前日に見せた柴田の消極的なレースに疑問符で、岡山両者が良く見えました。そこで、「送りバント級で良いので、まずは当てに行く」と決め、低配当を覚悟でA石丸から筋のG藤田昌宏と南関の2車へ流して行く車券を基本に据えました。そして、2着へ引っ張った3車と石丸とのAGDF4車BOXも押さえることにしました。

6R車券

6R車券


レースは、号砲で内枠2車とF和泉田喜一がけん制しながら出ると、和泉田が正攻法に収まり、D柴田竜史を迎え入れます。周回中の位置取りは、南関2車−中部3車−単騎のB高橋大作−岡山2車−単騎のE小橋正義の順。赤板HS(残り2周)から、A石丸寛之が上昇するそぶりを見せるも上がって行かず、これを見て小橋が中部ライン後位へ切り替えます。そしてC外山三平が車間を切って仕掛けるタイミングを計りつつも動きがなく、誘導員も退避しないまま隊列一本棒でジャンを迎えます。

6Rジャン3コーナー過ぎの攻防

6Rジャン3コーナー過ぎの攻防
正攻法のD柴田が後方を警戒しつつも動きなく、C外山が車間を切って先行するタイミングを計る



最終HSを迎え、外山が先行勝負を仕掛けていきますが、これを併せるかのように、正攻法の柴田もスパート。すると、柴田マークの和泉田が千切れ、外山が番手に割り込んで行きます。

6R最終HSの攻防

6R最終HSの攻防
C外山の仕掛けに併せてD柴田が先行。番手のF和泉田が千切れて外山が番手に収まる



外山は一息入れた後の最終2角から番手捲りを仕掛けますが、カカリがイマイチで完全に柴田を捉えきれません。その動きを見たB高橋大作が最終2角から先に捲り、これを追いかける形で石丸も後捲りに動きます。

6R最終3コーナーの攻防

6R最終3コーナーの攻防
C外山の番手捲りは伸びがなく、B高橋・A石丸の捲りが前団に迫る。外山マークのH島野がブロックに動く



結局、外山マークのH島野浩司が、高橋・石丸をブロックしつつ直線伸びて1着になりました。2着には石丸、3着には高橋がそれぞれ入りました。

中部ラインを完全にオミットしていたため、島野をBOX車券に入れておらず、またまた大ハズレです。しかも単騎の高橋も抜いていたため、カスリもしていません。おまけに、これがなかなかの好配当で、さらにガックリです。

う〜ん、この車券もなかなか難しいぞ…

う〜ん、この車券もなかなか難しいぞ…


展開は読めているのに結果が伴わない、まさに「負のスパイラル」に陥ってしまっています。そのどうしようもない状態の私を、さらにトラブルが襲います。


大切な臨時報道取材パスが無くなっているではありませんか!?(バカヤロー! by有名元プロレスラー)


6R終了後にガイダンスコーナーに戻った際、社員証とともに首にぶら下げていたはずの「管理センター通行証」がなくなっているのに気が付きました。まさに顔が青ざめているのが分かるぐらいのショック。通常のFT・FU開催ならともかく、GPということもあって記者室や検車場への“なりすまし「ちん入」”の可能性も否定できません。「どうしよう? どうしよう?」という言葉が頭の中を駆け巡ります。「見つからんかったら、二度と出入りできへんようになるかも…」と、頭を抱え込んでしまいます。

とにかく大事になる前に手を打とうと、立ち寄ったスタンドや車券売り場、ガイダンスコーナーの周辺を探しましたが、見つかりません。拾われて届けられる可能性もあるかもしれませんので、顔なじみのガードマンや自主警備隊の本部にもIDカード紛失の連絡をしました。心易い競輪仲間にも、こっそり紛失の話をしました。もうそうなってしまうと、車券なんて考える余裕なんてありません(当たり前や! このバカヤロー! by有名元プロレスラー)。

まさに首をうなだれたまま、取りあえず記者室に戻って、報道本部のJKA・N課長に紛失の話をしました。すると返ってきた答えは


「そうか。おい、山本にカード再発行してやれや」


なんとも意外な答えに驚いてしまいました。N課長によると、Gレースの開催中には、この種の紛失事案が毎回1〜2件あるとのこと。特に私のような臨時パス発給者に、しばしば起こることだそうです。

とりあえず気持ちを落ち着けるために、記者席で7Rを観戦。でもレースの中身は、頭の中に入って来ません。パスが再発給され、ひとまず問題は解決されたのもかかわらず「どこで失くしたんやろ…」という疑問が、頭の中をずっと駆け巡ります。

パスが再発行されたのを知らせるために、ガイダンスコーナーのスタッフや、ガードマン、警備隊本部に連絡を入れるために、再度場内へ戻ります。「これで心置きなく車券勝負できますやん」と、慰められているのか、おちょっくられているのか分からない言葉も掛けられましたが、少しずつ心の落ち着きを取り戻していきました。

「それなら車券を当てて、一気に気持ちもプラスに持って行こう」と考えて(大バカ)、8Rの車券予想にかかります。8Rは3車ずつの3分戦。C伊藤裕貴が引っ張る中部勢、F櫻井正孝が前の北日本勢、G才迫開が率いる山陽・九州勢に分かれます。ラインの先頭3車はいずれも先行意欲が高く、出入りの激しいレースになると予想されましたが、その中でも積極的な動きが目立つ才迫が最終主導権を取ると見ました。

そこで好配狙いとして、才迫マークの@筒井敦史を軸に据えたアタマ流しを本線車券にしました。そして流しの相手にした筋のD山口貴嗣と北日本2車を組み合わせた@DFB4車BOXを入れます。さらに筒井と北日本突き抜けの2車に加え、前日大カマシで中波乱を呼んだH吉田健市を入れた@BEHの大穴4車BOXを仕込みました。

8R車券

8R車券


レースは、号砲で飛び出した@筒井敦史を制して、B佐藤慎太郎がSを決めてF櫻井正孝を正攻法に迎え入れます。周回中の位置取りは、北日本3車−山陽・九州3車−中部3車の順。後方からC伊藤裕貴が上昇して来たのを見て、G才迫開も併せて踏み上げます。才迫が櫻井を抑えてハナに立つも、ジャン前2角で伊藤が才迫を叩いて先頭に躍り出ます。伊藤は後方の動きを警戒しながら徐々にペースを上げ、ジャン過ぎ2センターから全速先行に入ります。

8Rジャン過ぎ2センターの攻防

8Rジャン過ぎ2センターの攻防
正攻法だったF櫻井を抑えたG才迫を、さらにC伊藤が叩いて先行態勢に入る



最終HSを迎えると、桜井が先に捲りを仕掛け、才迫もこれを併せるかのように前に踏み出します。

8R最終1センターの攻防

8R最終1センターの攻防
C伊藤の先行を受けて、F櫻井が先捲りを仕掛け、併せてG才迫も出ようとする



才迫の捲り返しのスピードが良く、櫻井は前に出られません。しかし才迫マークの筒井が、外の櫻井と内のH吉田健市に挟まれる形になって、追走できずに後退。才迫後位は櫻井が奪います。伊藤番手のA山口富生が才迫をブロックしに行きますが、才迫はこれをかいくぐって先頭に立ちます。櫻井マークの佐藤が、山口富が空けたインをすくって行くと、戻ってきた山口富は佐藤と接触して落車します。

8R最終3コーナーの攻防

8R最終3コーナーの攻防
C伊藤の先行を捲ったG才迫が先頭に躍り出る。才迫マークの@筒井が離れ、F櫻井が後位を追走。佐藤と接触したA山口富(H吉田の陰)が落車



結局、才迫が後続のアクシデントを尻目に押し切って1着になり、櫻井が2着になりました。審議対象の一人となった佐藤も「失格までには至らず」と判定され、3着になりました。

自力型同士のワンツーということで、なかなか取りにくい車券になりました。しかも人気薄の方の才迫がアタマですから、2車単は万車券、3連単は5万円オーバー。比較的おとなしい車券が続いていた今節の中で、最高の配当が飛び出しました。

今節イチの万車券。なんで取れんねん?

今節イチの万車券。なんで取れんねん?


本線4車BOXの一人を、D山口ではなくG才迫にすれば取れていた車券です。いつもなら入れてそうな車券ですが、この日(今節)の読みの悪さから引っかかって来ないのでしょうか(別にこの日だけに限った話ではありません。バカ!)。

GPの11Rが近づき、場内は否応なしに盛り上がってきましたが、車券が当たらないだけでなく臨時報道取材パスを失くすなど、止めども無く沈んで行く私の運気。私の心の中は盛り下がる一方でした。


(最終回・そのEに続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
この記事へのコメント
2日間に比べると 多少お祭りムードより臨戦態勢気分が勝ったような私。ファミマで予想紙FAXサービスを利用して前夜から車券検討。しかし買い目は空振りの連発で進みました。迎えた10レース阿佐田杯決勝、同じく競輪ファンである兄との一致した狙いは「稲垣の男気に応える南!」でした。果たしてその結果はいかに(^_^;)?
Posted by コタカ at 2015年01月09日 08:18
実はあの日の早い時間に服部さんがガイダンスコーナーを訪れてました。井上薫氏はおいでですかとのことでしたが、不在なのを知ると直ぐに出られました。お急ぎの用があるのかもと特にお引きとめはしませんでしたが、競輪ファンの私には誠に残念でした(>_<)。
Posted by コタカ at 2015年01月09日 13:29
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