2015年01月06日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 岸和田グランプリシリーズ 頂(てっぺん)を目指す強者たちの闘いを見た!(そのC)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。去る12月28日(日)〜30日(火)に岸和田競輪場で開催された「KEIRINグランプリ2014シリーズ」へ「自腹出張」した6回シリーズのリポート。今回が4回目です。

岸和田競輪場に集う競輪ファン、メディア関係者、そして施行者をはじめとする運営関係者らが、それぞれのGPシリーズを楽しんでいるなか(忙しくてそれどころじゃない方もいらっしゃったでしょうが…)、私といえば車券が当たらずちょっと消化不良気味です。取りあえず6R終了後に、荷物をガイダンスコーナーから記者室に移し、車券&取材モードに切り替えようとしました。

席に着くなり、締め切りが迫っている7Rの車券を検討しますが、本線ラインがなかなか決まりません。@柴田竜史が率いる静岡・関東3車に、A佐藤和也が先頭の北日本3車が対抗する2分戦の構図。さらに中部3車はB吉田健市が前回りの愛知2車と、単騎で切れ目を回るG坂上樹大とに分かれました。中部3車はいずれも追い込み型で、レースの流れを作るのは東日本・北日本どちらかのラインであるのは間違いなさそうです。

そこで、先行の決まり手のある佐藤が飛び出し、南関が捲って突っ込むと予想して、静岡2車からそれぞれ佐藤番手のD大森慶一へ引っ張る2車単を基本に、佐藤の押し切りの2車単筋車券を押さえました。さらに3連単はその4車BOXに加え、穴狙いで吉田が3着に突っ込む3着流しを買いました。

7R車券

7R車券


レースは、号砲でA佐藤和也が飛び出してSを決めます。周回中の位置取りは、北日本3車−愛知2車−静岡・関東3車−単騎のG坂上樹大の順。赤板HS(残り2周)を迎え、@柴田竜二が上昇して、正攻法の佐藤を抑えます。坂上は柴田の動きを引き続き追走し、B吉田健市もこれに乗る構えを見せます。ジャン前BKで柴田がハナを切るも流して(ペースを上げずにいること)いると、佐藤はインで粘る動きを見せます。すると、坂上がイン切り気味に柴田を叩いて一旦先頭に出ると、さらにこの動きに乗った吉田が、猛然とスピードを上げて大カマシに出ます。

7Rジャン3コーナー過ぎの攻防

7Rジャン3コーナー過ぎの攻防
@柴田が流していると、A佐藤がイン粘りに出る。これを見たG坂上がイン切りすると、B吉田が一気にカマして先頭に躍り出る



吉田のカマシに後続は付いて行けず、3番手位置の坂上はおろか4番手の柴田も、それぞれ大きく車間が空いてしまいます。

7R最終2コーナーの攻防

7R最終2コーナーの攻防
B吉田の大カマシが成功し、G坂上や@柴田は大きく置かれてしまう



愛知2車と後続との距離はなかなか縮まらず、結局、吉田マークのF渡邊健が直線抜け出して1着になり、吉田も2着に粘りました。そして愛知勢を諦めずに追いかけた坂上が3着を確保です。

7R最終4コーナーの攻防

7R最終4コーナーの攻防
大カマシのB吉田をマークしたF渡邊が差しに構える。後続との差は縮まらず、G坂上が3着を確保する



まさかまさかの吉田の大カマシに、場内は騒然。しかもレース終了後、ファンから柴田や佐藤へ厳しいヤジが浴びせられました。柴田には「ラインの先頭なら、ちゃんと先行して責任果たさんかい!」、佐藤には「2分戦やのに、イン粘りみたいなセコイことすんな!」などの罵声が上がっていました。車券は相当な大穴になるかと思いきや、中部3車の上位独占ということもあってか、3連単が2万円チョイとそれほどの配当にはなりませんでした。

う〜ん、この車券は買えない…

う〜ん、この車券は買えない…

でも、私は展開想定からして大ハズレですから、まずこの車券は買えません。完全にお手上げでした。

続く8Rからは、FT「寺内大吉記念杯」の準決勝です。前夜に当ブログと「わかちゃんファンCLUB」会員向けのメールマガジンで予想を出していますので、狙いの基本線は出しています。後はそれをどう実戦の車券に落とし込んで行くかです(へっ、エラソーに)。

最初の準決勝、8Rは4分戦。E箱田優樹率いる北日本・南関3車の主導権取りが濃厚ですが、G伊藤裕貴が前回りの中部2車も主導権取りに動きそうです。この先手争いを、@芦澤大輔率いる関東2車と、B原田研太朗が引っ張る瀬戸内2車が捲り返すという流れです。スポーツ紙・専門紙各紙は、原田を本命視していましたが、位置取りの捌きも含めて考えると、芦澤が有利になると考え、前夜の予想では芦澤に本命を打っていました。

そこで、ブログ・メルマガ予想の責任車券を兼ねて、芦澤から筋のF稲村成浩と、北日本番手のA櫻井正孝への2車単と、原田からの2車単、さらに3連単で中部番手のD岩本和也を絡めた@ABD4車BOX車券をそれぞれ買いました。

8R車券

8R車券


レースは、号砲でC前反祐一郎とD岩本和也が飛び出すと、枠順を活かした前反がSを決め、B原田研太朗を正攻法に迎え入れます。序盤の並びは、瀬戸内2車−中部2車−関東2車−北日本・南関3車の順。早くも青板2センター(残り2周半過ぎ)からE箱田優樹が上昇して原田を抑えると、一旦併せる動きを見せた@芦澤大輔は箱田を追走します。そしてジャン前BKで芦澤はさらに踏み上げ、イン切り気味に前へ出ると、これを追走したG伊藤裕貴がカマシ気味に叩いて先頭へ躍り出ます。

8Rジャン過ぎ2センターの攻防

8Rジャン過ぎ2センターの攻防
インを切った@芦澤をカマシ気味に叩いたG伊藤が主導権取りに成功。後続はやや車間が空いてしまう



叩かれた芦澤は3番手を確保します。箱田は5番手も立ち遅れてしまい、車間が空いてしまいます。伊藤の先行は、カカリが良く後続の車間は詰まらず、箱田の逆襲を前に最終3角手前から芦澤が捲り返しに出ます。

8R最終2センターの攻防

8R最終2センターの攻防
カマシ先行のG伊藤を、3番手から@芦澤が捲り返しに出る。E箱田以降は大きく立ち遅れ、車間が詰まらない



結局、芦澤マークのF稲村成浩が芦澤を交わして1着、芦澤が2着に残って関東ワンツーを決めました。3着には伊藤マークから伸びたD岩本和也が入りました。

車券的には配当が付ける方の稲村が1着で、2車単は満足の配当です。しかし3連単は、岩本が3着穴として絡んで、こちらもまずまずの好配当でありながら、稲村を抜いていたためハズレ。このレース単体では若干のプラスにとどまりました。

2車単は当たったものの…

2車単は当たったものの…


マイナスを取り戻すことが叶わぬまま、9Rに突入します。このレースは変則の3分戦で、A小松崎大地が引っ張る北日本3車と@山田義彦率いる関東3車が主力2派で、G坂本健太郎が前回りの九州2車と単騎のE村田雅一がどう立ち向かうかが焦点です。小松崎の先行意欲が高そうですが、山田も茨栃のマーク2車を従えているだけに、それなりの積極性が求められます。

そこで、小松崎・山田どちらが主導権になっても力で押し切るだろうと見て、3連単は@HADの主力2派の先頭と番手の4車BOXを入れ、さらに福岡2車も絡めた@HACGの3連複5車BOXを加えました。あとは、前夜のブログ・メルマガ予想の責任車券を加えました。

9R車券その@

9R車券その@ ブログ・メルマガ責任車券です


9R車券そのA

9R車券そのA 個人戦の2車単・3連複車券です


号砲直後は若干けん制状態となりましたが、G坂本健太郎が飛び出して(記録上はS)正攻法に収まります。周回中の並びは、福岡2車−北日本3車−単騎のE村田雅一−関東3車の順。レースの動きは早く、青板3角(残り2周半)から中団のA小松崎大地を抑え込もうと、@山田義彦が上昇します。抑えられるのを嫌った小松崎は併せるも、構わず山田が踏み上げ先頭へ立ちます。ここへ村田が切り替え、4番手は村田と小松崎が並走。山田は後方のもつれを受け、ベタ流し(極端にペースダウンすること)で後方の動きをけん制します。

9Rジャン3コーナー過ぎの攻防

9Rジャン3コーナー過ぎの攻防
早くからA小松崎を抑えた@山田が、叩いてベタ流しの先行。中団が欲しいG坂本も攻め上がろうとする



さらに坂本が中団位置を求めて攻め上がり、小松崎は最終HSでは7番手まで下げさせられます。ハナを切った山田は、最終HSから駆け出します。

9R最終1コーナー過ぎの攻防

9R最終1コーナー過ぎの攻防
山田はHSから全速スパート。G坂本は5番手を確保するも、A小松崎も早目の捲り返しを狙う



小松崎は最終1センターから捲り返しに出ると、快調なスピードで前団に迫ります。

9R最終2センターの攻防

9R最終2センターの攻防
@山田の先行を、A小松崎が最終1センターからの捲り返しで反撃。山田マークのH飯嶋がブロック態勢に入る



結局、山田マークのH飯嶋則之のブロックをかいくぐった小松崎が1着になり、飯島が2着に入る。そして3着には、道中千切れながらも大外伸びたB佐藤朋也が突っ込みました。

飯嶋のブロックを受けながらも、直線で先頭に立った小松崎には、各紙の記者さんから改めて高い評価が付いていました。たすき掛けの筋違いではありますが、車券的には読み筋だったのか、2車単は1200円台にとどまりました。しかし3着に、北ライン3番手の佐藤が突っ込んできたため、3連単は8Rと同様、3着穴車券になりました。

またもや3着抜けですゎ…

またもや3着抜けですゎ…


学習能力のない私は、またもや3着抜けで取りガミでした(自慢すんな! トホホ…)。

マイナスをさらに広げて迎えた10R、最後の準決勝です。このレースはまさに「地元番組」。地元選手が勝ち上がりやすいように、やや他のラインの力加減に配慮した3分戦の構成です。@稲垣裕之が率いる近畿3車が絶対本命で、A安部貴之が前回りの北日本3車と、G才迫開が引っ張る山陽2車、さらに単騎回りのF杉本正隆が対抗する構図です。

車券的には、先行・捲りいずれでも、稲垣と番手回りのD南修二の実績が抜けていて、@⇔Dからが車券の人気となっています。私も逆らう手はないのですが、あまりの低倍率だったので@アタマ流しを買うのを止めました。そこで、ハズれる可能性が高まるのを承知の上で、2車単はウラのD流しと、穴軸のA安部から流すことにしました。そして3連単は、力上位の@DAの3車BOXを基本に、安部マークのH伊藤大志を絡めた@DAH4車BOXも押さえることにしました。

10R車券その@

10R車券その@ 2車単のDアタマ・Aアタマの車券です


10R車券そのA

10R車券そのA 個人戦の3連単車券です


レースは、号砲で@稲垣裕之が飛び出してSを決め、正攻法に収まります。周回中の隊列は、近畿3車−北日本3車−瀬戸内2車−単騎のF杉本正隆の順です。赤板HSを前に、後方からG才迫開が上昇すると、併せるかのようにA安部貴之も踏み上げて行きます。赤板HS(残り2周)で安部が前を切って行きましたが、さらに才迫が安部を叩いて先頭に躍り出ます。杉本は才迫ラインの3番手を追走し、一本棒のままジャンを迎えます。

10Rジャン過ぎ2センターの攻防

10Rジャン過ぎ2センターの攻防
赤板HS過ぎにハナに立ったA阿部を、G才迫が叩いて全速先行。後方は隊列一本棒となる



才迫は一気にペースアップして行きましたが、最終HSから稲垣が先に捲り上げると、併せるように安部も捲り上げて行きます。

10R最終1コーナーの攻防

10R最終1コーナーの攻防
G才迫が先行するところ、最終HSから@稲垣が早目の捲り返しに出る。A阿部も併せて出ようとする



今度は、稲垣や安倍の動きを察知して、才迫マークのB筒井敦史も番手捲りを敢行します。しかし稲垣が最終3角で筒井を捉えます。

10R最終2センターの攻防

10R最終2センターの攻防
B筒井が番手捲りで後続の捲りに対応するも、@稲垣−D南の近畿勢が捉えて先頭へ躍り出る。近畿勢の3番手にA阿部も切り替える



結局、稲垣が後続を振り切って1着になり、2着には稲垣マークのD南修二が続きました。そして3着には南後位に切り替えた安部が流れ込んで決勝進出を確保しました。

稲垣の圧倒的な強さが目立ったレースでしたが。当然、車券は大本命サイドでの決着。2車単は当然ハズレで、3連単も低配当のため、プラスには程遠い払い戻しとなりました。

こちらも本線決着。当たりましたけどね…

こちらも本線決着。当たりましたけどね…


10R終了後は、検車場へ決勝進出選手へのコメント取りに向かいました。なかなか決勝進出選手に、直に話が聞けないなか、自転車の整備をしていた和歌山の池田智毅選手とよもやま話。そうしている内に、11Rの締め切りが近づき、慌てて記者室へUターンします(仕事せ〜よ!)。

11Rは、デビュー3年未満の若手選手によるヤンググランプリ。このレースは、ルーキーチャンピオンレースやレインボーカップチャレンジファイナルと同様、ラインがあってラインじゃないという、なかなか難しい構図となっているのが常です。今回もH野原雅也率いる近畿3車と、D金子幸央が前回りの栃木2車がラインを組んでいますが、残りの4車はいずれも単騎。しかもF近藤龍徳は、追い込み宣言をしている選手だけに、どう立ち回るのかが分からないところです。

ただ、野原のブン駆け(着を度外視して先行すること)が想定されているだけに、番手を回る@三谷竜生が絶対有利であるのは間違いなく、ライン3番手のE栗山俊介との2車単折り返しを車券の基本に置きました。あとは、前夜のブログ予想で穴軸に押したG坂本将太郎絡みの2車単車券を押さえ、個人戦の3連単は単騎選手の中でも近藤とA小原唯志を絡めた4車BOX3通りを入れることにしました。

11RヤングGP 車券その@

11RヤングGP 車券その@ ブログ・メルマガ予想を基本にした2車単車券です


11RヤングGP 車券そのA

11RヤングGP 車券そのA 個人戦の3連単車券3通りです


そしてこのレースは、記者室からではなく、1コーナースタンド最上段から見ることにしました。そこには、当ブログのコメント欄常連の「岸和田オヤジ」さんがいて、一緒に観戦することにしました。仮設照明に照らされたバンクに9選手が登場すると、いつもながら祈るように各選手を見つめました。

ヤングGPの出走メンバーが登場

ヤングGPの出走メンバーが登場


レースは、号砲直後は、各車前受けを嫌ってけん制状態となり、押し出されるようにH野原雅也が誘導員を追走します。序盤の並びは、近畿3車−単騎のF近藤龍徳−関東2車−単騎のA小原唯志−単騎のB小岩哲也−単騎のC土屋壮登の順。レースは早くも青板3角(残り2周半)から動きを見せ、小原が他の単騎2車を連れて野原を抑えにかかります。

11RヤングGP 赤板HS前4コーナーの攻防

11RヤングGP 赤板HS前4コーナーの攻防
正攻法に位置するH野原を抑えるべく、A小原がB小岩・C土屋を引き連れて上昇する



しかし野原も突っ張り、小原との先行争いで、前団は雁行状態になります。野原番手の@三谷竜生はこの動きを見てしまい、踏み遅れてマークを外すと、小原・小岩に割り込まれてしまいます。しかもD金子幸央も追い上げて3番手外で小岩と並走し、さらにジャンで近藤もインをすくって中団5番手位置を確保するなど前団がもつれます。

11RヤングGP ジャン2センターの攻防

11RヤングGP ジャン2センターの攻防
H野原の突っ張り先行を受けて、A小原が番手に割り込む。D金子も追い上げて3番手でB小岩と並走。さらにF近藤がインをすくい、@三谷は6番手まで下げさせられる



野原が全力先行するところ、最終1センターから近藤と三谷が捲り返しで逆襲すると、小原も2角から番手捲りで対応します。

11RヤングGP 最終2コーナーの攻防

11RヤングGP 最終2コーナーの攻防
最終1センターからF近藤と@三谷が捲り返して反撃。A小原も番手捲りで応戦



ところが先行する野原が、自ら小原を捌きに行くと、小原の行き脚が鈍ります。このもつれを横目に、近藤が後続を千切ってVゴールを駆け抜けました。2着には後捲りとなった三谷、3着には三谷マークから流れ込んだE栗山俊介が続きました。

11RヤングGP 最終3コーナーの攻防

11RヤングGP 最終3コーナーの攻防
番手捲りを打ったA小原は、H野原の捌きに遭ってスピードが乗りきらない。F近藤が前団のもつれを横目に先頭に躍り出る



11RヤングGP ゴール前の攻防

11RヤングGP ゴール前の攻防
F近藤が後続の追撃を振り切ってVゴールを駆け抜ける。@三谷は追撃及ばず2着、E栗山が3着に入る



ゴール後、近藤は右手の人差し指を高く上げて、優勝の喜びに浸っていました。

「オレが勝ったぜ!」と、人差し指を立てる近藤選手

「オレが勝ったぜ!」と、人差し指を立てる近藤選手


インフィールドに戻ってきた近藤は、中部地区の先輩選手らから、ちょっと珍しい“腹這い”の胴上げを受けていました。「いじられ屋」の近藤らしい、先輩たちからの祝福のしるしです。

腹這いの状態で胴上げされる近藤選手

腹這いの状態で胴上げされる近藤選手


大本命の三谷が敗れたことで、またまた3連単は1万3千台の好配当。3連単BOX車券で押さえていましたが、やはりプラスを計上するには至りませんでした。

大本命・三谷選手敗退で、まずまずの好配当

大本命・三谷選手敗退で、まずまずの好配当


車券のチェックは取りあえず後回しにして、レース後の各選手のコメント取りに検車場に再度向かいます(そや、そや! 仕事せい、仕事!)

先行して9着に終わった野原選手は、三谷選手を引き出す役目が果たせなかった悔しさを押し殺しながら、取材に応えていました。

野原選手「自分の仕事はしたけど…」

野原雅也選手「後ろが三谷さんじゃないのに気が付いて、どうしようかと思った。BKまでは引っ張るのが自分の役目と思っていただけに、残念です」


大本命を背負っていながら、不本意なレース運びで2着に敗れた三谷選手も、表情は曇っていました。

悔しさを押し殺しながら後片付けする三谷選手

三谷選手「今日のレースに関しては何も言えません。しっかり付いて行って、切れないようなレースをしなければならないのに離れてしまって、野原に迷惑をかけた。自分が取らなあかんレースで結果を出せなくて悔しい」


そして写真はありませんが、3着の栗山選手もレース運びにミスがあったと後悔していました。

栗山俊介選手「いつもと違う3番手追走という形だったけど、近藤にインをもぐられないように、インを締めていればよかった。来年出られるなら、野原ともどもリベンジできるよう頑張りたい」


そして、応援に来ていた近藤選手の父・幸徳選手は、息子の優勝に涙ぐみながらも、あくまでも通過点であることを強調していました。

「龍徳はこれからが大変ですよ」と、父・近藤幸徳選手

近藤龍徳選手の父・幸徳選手
「ヤングGPを取ったからといって、おごることなく、さらにステップアップしてもらいたい。『YGPを取った選手』として見られるから、これからが大変なんですよ。これまでは、親2割・選手8割という感じで見ていたが、やっと選手10割で見ることができるかな? 今日の作戦は、師匠の鰐淵(正利)に任せていたが、ギヤ1枚上げで考えていたのを、岸和田に来てから更に1枚上げるようにしたそうだ。これが良かったかと思うし、前々踏んだのが、結果、功を奏したと思う」



サッカーの本田選手とそっくりの近藤選手ですが、前検日でも「サッカーなら本田、競輪なら近藤と言ってもらえるように、これからも頑張りたい」と話していました。しかも「そう言ってもらうためにも、絶対勝ちます」と勝利宣言するほどのビッグマウスも、本田選手と同じでしょうか。その近藤選手は表彰式から戻って来るなり、チャンピオンジャージを師匠の鰐淵選手に着せてあげる、思いやりを見せました。

師匠・鰐渕正利選手と記念撮影の近藤選手

師匠・鰐渕正利選手と記念撮影の近藤選手
「最後の直線が長かった。三谷さんが後ろに来ているのは分かっていたんで、差されるかもと思いました。今日の優勝でアドレナリンが出過ぎて、3日くらい寝られないかも(笑)。ジャン3角でインをしゃくって行ったけど、内しか見てなかったです。ゴールしてからのウイニングランの時、泣きそうになったけど、泣きませんでしたよ」



まさに現代っ子のニュースターの誕生に、今後の活躍を期待せずにはいられませんでした。明るい性格そのままに、周囲を笑いの渦に巻きこむキャラクター。翌日のGPに、深谷選手の応援に来ていた時の私服も、何か本田選手のと同じテイストを感じたのは私だけではないでしょう。そんなスター候補生が、これをステップに本物の「スター」になってくれるものと期待しています。

一通り話を聞いて、記者室に戻ると、仮設照明に照らされたバンク内では、GP戦士のうち6選手が指定練習に参加していました。優勝賞金1億170万円(副賞込み)をかけた大一番「KEIRINグランプリ2014」の発走の時が、刻一刻と近づいてきました。

しかしながら私のフトコロの中は、連日の敗戦で早くもギブアップ寸前。GPまでは持ちこたえられるか、ちょっと心配になってきました(そんな心配するなら、仕事せい! 大バカ!)。


(そのDに続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
この記事へのコメント
もうそろそろ入っていかないと頭が冷めないと思いキーボードに手を掛けました。トリガミ地獄じゃーないですか!それも万車券なのに⁉狙いすぎ、考え過ぎではないですか?肩の力を抜いて行きましょう。GGP.YGGと当ててるのは立派ですね。いよいよ次にGP が出てくるのかな?二度あることは三度あるで当たりかな?
Posted by 岸和田オヤジ at 2015年01月06日 23:19
岸和田オヤジさんへ

コメントありがとうございます。
シリーズ当日でもお話ししましたが、まさに「取りガミ地獄」に陥ってしまいました。GGP・YGPを当ったのはありがたかったんですが、取れていなければ、GP当日を前に完全にパンクしてましたゎ。まぁ狙い過ぎ・考え過ぎは確かですが、ひねらな穴車券は取れませんし、いつもながら、なかなか難しいところです。
ちなみに「そのD」は、GP当日の前半〜中盤戦のお話です。例の一件の話も、出したくないけど出てきますよ。
Posted by 山本D at 2015年01月07日 02:28
この29日は行きませんでしたが仕事は休みで身体は空いてました。準決勝だけ車券をサテライト大阪で購入。グランプリシリーズ三日間お休みなんて岸和田競輪場ファンの鑑σ(^_^;)?いやぁ 希望は30日しか出してなかったのですからたまたまです。ここまで2日間で車券はほぼイーブンで最終日を迎えた私でした。
Posted by コタカ at 2015年01月09日 07:54
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