2015年01月04日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 岸和田グランプリシリーズ 頂(てっぺん)を目指す強者たちの闘いを見た!(そのA)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。去る12月28日(日)〜30日(火)に岸和田競輪場で開催された「KEIRINグランプリ2014シリーズ」へ「自腹出張」した6回シリーズのリポート。今回が2回目です。

シリーズ最初の車券を写真判定でハズしてしまい、いきなり暗雲が立ちこめた私。「いつもの事やがな」と脳天気に考えてはみたものの、やはりイヤな感じは否めません。「そんな感じを払しょくするには、車券を当てるのが一番の薬や」と、気持ちを切り替えて10Rの予想にかかります。

10Rはライン4分戦。初日特選らしく各派拮抗していますが、F稲垣裕之−A南修二の近畿2車が本線です。しかしB小松崎大地が引っ張る福島2車、D原田研太朗が前回りの瀬戸内2車、自在脚が魅力のE芦澤大輔が先頭の関東3車も、それぞれチャンス十分です。ただ、小松崎が引っ張り、稲垣が捲り返すという流れが自然で、近畿2車が有利になりそうです。そこで個人戦は、近畿2車と、小松崎、番手のH佐藤慎太郎、後捲りになりそうな原田を組み合わせた2通りの4車BOXにしました。それと前夜に出したブログ予想の責任車券も合わせて購入です。

10R車券

10R車券


号砲でG筒井敦史がSを決め、正攻法にD原田研太朗を迎え入れます。周回中の位置取りは、瀬戸内2車−関東3車−近畿2車−福島2車の順。レースの動きは早く、青板3角(残り2周半)からB小松崎大地が上昇して原田を抑えると、F稲垣裕之もこれを追走します。抑えられた原田は車を下げ、小松崎が先頭に躍り出ますがも、さらに稲垣が叩きます。しかし稲垣が流して(ペースを上げずに緩めること)いると、ジャン過ぎ3角から原田が一気にカマして先行勝負に出ました。

10Rジャン過ぎ2センターの攻防

10Rジャン過ぎ2センターの攻防
F稲垣が流しているところをD原田がカマシて先頭へ。B小松崎は中団取りに内へもぐり込む



叩かれた稲垣は原田を追走して3番手を確保。内に潜り込もうとした小松崎は、芦澤や稲垣に押さえ込まれ、5番手をなんとか確保します。

10R最終1コーナーの攻防

10R最終1コーナーの攻防
D原田のカマシ先行で、隊列は一本棒。F稲垣は3番手、B小松崎は5番手から捲り返しを狙う



稲垣が最終2角から早目の捲り返しに出ると、3角で早くも先頭に躍り出ます。小松崎も追走しつつ捲り追い込みに構えます。

10R最終2センターの攻防

10R最終2センターの攻防
最終2角から捲り返したF稲垣が先頭。B小松崎も追走し、捲り追い込みに出る



結局、稲垣マークから伸びたA南修二がゴール寸前、稲垣を交わして1着になり、稲垣も2着に粘って近畿ワンツーを決めました。捲り追い込みの小松崎マークから、中割り気味に突っ込んだH佐藤慎太郎が3着を確保しました。

こちらも本線決着。取りましたが…

このレースも本線決着。取りましたが…


車券は取りましたが、お約束の取りガミ(投資額より払戻額が少なく、損をすること)です。「慎太郎が突っ込んで、A→H→Fか、A→H→Bにしてくれよ…」と、またまたボヤキです。A→H→Fなら1万8千円台、A→H→Bなら3万円オーバーで、この日のプラス計上がほぼ確定するところでした。

「まぁ、次は得意の(?)ガールズやし、ここで一発決めたるゎ」と、天気は小雨にもかかわらず、頭の中は快晴という、またまた脳天気モード全開(その通り!)です。

11Rはガールズグランプリで、ラインの検討は必要ありませんが、7選手の実力と展開指向を推し量る必要があります。前検日に「男前先行を見せます」と宣言をしたB加瀬加奈子の先行が濃厚で、54戦53勝の@小林優香やD中川諒子が捲り、C石井寛子・E梶田舞が好位キープから差し込みを狙う、という構図が考えられました。

そこで車券は、実績に敬意を表して“絶対本命”小林のアタマ流しを基本に、小林の2〜3着受けにも対応が可能な@CDEの4車BOXを入れました。和歌山ガールズでも気さくに取材に応じてくれる加瀬を、応援の意味も込めて車券に絡めたいところですが、「先行して後続の目標にされるなら、厳しいのでは」という判断で敢えてオミットしました。
そうしていると、記者室の車券窓口でH新聞のS記者と立ち話になり、「小林に唯一土を付けている梶田アタマで、E→全→全でもエエんちゃう? 3000円で夢見られるで」とのアドバイスを受け、その車券も追加することにしました。さらに2車単のE→@も押さえておきました。

11RガールズGP 車券

11RガールズGP 車券


レースは、号砲でE梶田舞が飛び出してSを決め、正攻法に収まります。周回中の隊列は、正攻法から梶田−D中川諒子−B加瀬加奈子−C石井寛子−F山原さくら−@小林優香−A中村由香里の順。ジャン前BKの誘導退避を迎えても、各車けん制状態で動きがないところ、ジャン過ぎ3角から山原が車を外へ持ち出して、一気のカマシ先行に打って出ます。

11RガールズGP ジャン3コーナーの攻防

11RガールズGP ジャン3コーナーの攻防
E梶田が前受けし、各車が発進のタイミングをうかがうところ、車を外に持ち出したF山原が一気にカマシ先行を仕掛ける



11RガールズGP 最終HSの攻防

11RガールズGP 最終HSの攻防
F山原のカマシ先行が成功し、後続との車間を徐々に広げる



山原は最終1角の時点で5〜6車身のリードで後方を千切って行くと、加瀬が山原を全力で追いかけて行きます。

11RガールズGP 最終2コーナーの攻防

11RガールズGP 最終2コーナーの攻防
F山原が最大6車身ほどのリードを得るも、B加瀬やE梶田が猛追する



加瀬は最終3角で山原を捉えて先頭に躍り出ると、加瀬後位を回った中川がややクチ(車間)が空いてしまい、内並走の梶田が好位を狙って併走します。

11RガールズGP 最終3コーナーの攻防

11RガールズGP 最終3コーナーの攻防
カマシ先行したF山原を捉えたB加瀬が先頭に躍り出ると、加瀬後位を巡ってD中川とE梶田が併走する



そして加瀬好位を奪った梶田が、ゴール寸前で加瀬を捉えてVゴールを駆け抜けました。2着には加瀬が粘り、中バンクを捲り追い込んだ小林が3着を確保しました。

バンクを取り囲んだ大勢のファンから祝福を受けた梶田選手は、大きく右手を挙げて声援に応えていました。

ファンの声援に応える梶田選手

ファンの声援に応える梶田選手


そして、絶対本命視された小林選手が3着に敗れたことで、車券はまずまずの好配当になりました。

小林が3着に敗れて、意外な好配に

小林が3着に敗れて、意外な好配に


車券が当たったことは分かりましたが、取りあえずは検車場に向かい、各選手のコメントを集めることにしました(そやそや、仕事せい! 仕事!)。

4着に終わった中川選手は、見せ場はありながらも梶田選手の勢いに冷静さを失ってしまったようです。

「冷静さを失ってしまった」中川選手

中川諒子選手「自分としては頑張ったが、内から梶田さんが突っ込んで来た勢いが良かった。それで冷静さを失ってしまった。3月のガールズケイリンCはちょっと点数が足らないと思うんで、年明けからまたやり直していきたいです」


5着に敗れた石井選手は、自分の得意の流れになったものの、追走にミスがあったようです。

石井選手は「自分のパターンにはなったけど…」

石井寛子選手「誰かの仕掛けに乗って追いかけていくという、自分のパターンにはなったけど、加瀬さんを見失って、さらにコースも空かなかった。調子も悪くなかったし、残念です」


決死のカマシ先行を打った山原選手は、7着も納得の表情です。

山原選手「これしかなかった」

山原さくら選手「早いかなとは思ったが、カマシの仕掛け自体は悪くなかったです。私にとって作戦といえば、これしかないんで」


前年女王の中村選手は6着。14年の後半はケガに泣かされたことから、更なるパワーアップの必要性を感じていました。

中村選手「早く元のレベルに戻したい」

中村由香里選手「小林さんの後ろにいたけど、小林さんが行けないようなら、自分で仕掛けるべきでした。時間をかけてはいられないが、これまでをさらに越えるようなレベルアップを図りたいです。若い子らも次々と出てきているし…」


今年も準Vに終わった加瀬選手は、先行できなかったとはいえ、自分の持ち味を出せた内容に納得している様子でした。

加瀬選手「やれるだけのことはやった」

加瀬加奈子選手「やるだけのことはやりました。(山原)さくらは一発があるし、ああいう展開もあるかなとは思っていました。行ける所まで行こうと頑張ったけど、脚も使いました。小林さんには先着したけど、GP取っちゃうと、不幸が訪れるんで…(笑)」


“絶対本命”とされながらも、持ち味を出せずに3着に敗れた小林選手は、戻って来るなり泣きじゃくっていました。師匠の藤田剣次選手に、検車場だけでなく出走選手控室でも慰められていました。

師匠の藤田剣次選手に慰められる小林選手

小林優香選手「山原さんが仕掛けたのを見てしまい、付いて行けなかった。中川さんのけん制もきつかった。脚も仕上がっていたのに負けてしまった。勝つためのメンタル面の準備ができていなかった」


そして優勝した梶田選手は、日本一になったことに素直に喜んでいました。

優勝した梶田選手「良い一年の締めくくりになりました」

梶田舞選手「走っていて、大勢のファンから大きな声援を受けたことに、これがグランプリだなぁって感じていました。1番車(小林)の姿が見えなくて、余裕もなかったんですが、加瀬さんの後ろに入った瞬間に、いけると思いました。今年一番のデキだったし、良い1年の締めくくりになりました。今後はナショナルチームに入って、世界と戦いたいです」


梶田選手の爽やかな笑顔を見ていると、こちらも嬉しくなってしまいました。賞金1000万円もさることながら、ガールズケイリンCを含め、初めて頂点に立ったことが、よほど嬉しかったのでしょう。これからは、今まで以上に追いかけられる立場になりますが、それをはねのけて、さらにステップアップしていってもらたいたいですね。

コメント取りを終えて記者室に戻って、ポケットの中の車券をチェックしましたが、どう計算しても取りガミです。梶田→全→全の車券は当たっていましたが、小林選手アタマ流し車券に比重を置き過ぎたため、回収しきれませんでした。E→@→Bなら、3連単は5千円程度ですが、2車単が1500円くらいを1000円取りで、プラスに持って行けるはずだったのですが…。結局この日は1万円チョイのマイナス。2日目の巻き返しを誓って、岸和田競輪場の記者室を後にしました。


(そのBに続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
この記事へのコメント
特選レースは地元南選手の快勝。これをみた私は早くも最終日の勝負目を決めていました。結果は…、当該の更新に(^^;;。
ジャンから意外な展開になったガールズグランプリ。135のボックス勝負の私は最終バックで←F BD@…で走るのをみて ヤッタと思いましたが、結果は(^_^;)。
Posted by コタカ at 2015年01月09日 07:08
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