2015年01月03日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 岸和田グランプリシリーズ 頂(てっぺん)を目指す強者たちの闘いを見た!(その@)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。今回は、去る12月28日(日)〜30日(火)に岸和田競輪場で開催された「KEIRINグランプリ2014シリーズ」へ「自腹出張」したリポートです。今回から6回シリーズでお送りします。

和歌山競輪場にとってはお隣となる岸和田競輪場。私にとっては、数限りなく訪れた準地元で第二のホームバンク。「自腹出張」というほどの距離でもありませんが、やっぱりグランプリ開催ということもあって、事前に取材申請を行い、仕事も片づけて(ホンマか?)、万全の態勢で開催に臨むことにしました。

その岸和田での「KEIRINグランプリ」開催が決まったのが、2012年4月。元大阪の選手で競輪解説者の井上薫氏が「山もっちゃん、グランプリ開催決まったで!」と嬉しそうに電話をかけてきたのを、今でも鮮烈に覚えています。
岸和田にとって、GP開催は10年来の悲願。特に今回の開催誘致にあたっては、当時の野口聖市長自らが経産省や関係団体に、何度も陳情したと聞いています。それだけに「競輪界 西のメッカ」岸和田のプライドを賭けたGP開催で、「何が何でも成功させなければ…」という気合いが日を追うごとに高まっていくのが、手に取るように分かりました。

そして今回のGPにあたって度肝を抜いたのが「開催イメージアーティスト」に、あの長渕剛氏を起用したことです。それも単にイメージソングを作ってもらうだけでなく、GPのPV(プロモーションビデオ)まで作ってしまう念の入れようです。長渕氏本人の熱いキャラクターと競輪の熱いレースが相まって、なかなかいい感じに仕上がっていたように感じました。


○初日 12/28(日)

5R終了後(PM12:50頃〜)に、その長渕氏がサプライズゲストとして来場し、GP開会式が行われるという発表がされたのが、4日前の12/24。井上薫氏からも「GP当日の30日やったら場内の収拾がつかなくなるやろうから、開催初日の28日あたりに来場という噂やで」との話も聞いていたため、特別驚きはしませんでした。
私は長渕氏のファンというわけではありませんが、あの“ナガブチ”が岸和田にやって来るとあっては、何が何でも来場時刻に間に合わさなければなりません。AM11時頃、自宅を出て愛車を飛ばすこと1時間弱で、岸和田競輪場に到着です。

岸和田競輪場 正門

岸和田競輪場 正門


旧国道26号沿いにあるのが正門です。三角形のトンガリ屋根が特徴ですが、大きくてなかなか立派な入場門です。その正門の左脇には、GP出場9選手がプリントされた横幕が、飾り付けられていました。

正門脇に飾り付けられた横幕

正門脇に飾り付けられたGP9選手の横幕


この他、場内や周辺の道路沿いなどには、出場9選手ののぼり旗も掲げられていて、GPムードを盛り上げていました。入場料50円を払って場内に入ると、すでに大勢のお客さんで賑わっています。その中には、いかにも「長渕ファン」という人たちが、グループを組んで長渕氏の顔写真が掲載されたポスターの前で記念写真を撮っていました。また競輪場に来るのが初めての長渕ファンでしょうか、私に「すみません、バンクってどこにあるんですか?」などという、競輪ファンにとっては甚だトンチンカンなお尋ねをして来る方もいらっしゃいました。

私は、岸和田競輪場に来ると、いつも井上薫さんがいらっしゃるガイダンスコーナーで、薫さんのお手伝いをボランティアでさせて頂いています。ただ今節、薫さんは1〜5Rの間は、CS中継の解説で部屋を留守にしています。その代わりと言ってはなんですが、薫さんの同期(42期)で「紀州の競輪博士」こと岡本新吾さんが、ガイダンスコーナーの助っ人として連日来場していました。早速、コーナーを訪れると、新吾さんのマシンガントークが炸裂しています。

「このレースはねぇ、○○が先行して、それを××が…」

合いの手すら入れられないような速射砲トーク。私も慣れてはいるつもりですが、横でニヤニヤしながら見つめることしかできませんでした。

そうこうしている内に5Rが終了。いよいよ長渕氏の登場です。明らかに人の流れがレース直前以上に、バンクに向かっているのが分かりました。バンク脇の金網には、ギッシリとファン(それも長渕ファン?)が詰めかけ、1コーナーや4コーナー脇のスタンドにも、大勢のファン(こっちは競輪ファン?)がバンク内を見つめていました。そして競輪GP・ヤングGP出場選手に続いて、長渕氏が誘導員・走路審判員用の地下通路から姿を現すと、大きな歓声がバンクを包み込みました。

「ナガブチ〜!!」「ツヨシ〜!!」「ウホッ、本物や〜!」

「我らが長渕」を見ようと集まった大勢のファン

「我らが長渕」を見ようと集まった大勢のファン


老いも若きも、長渕氏の姿に興奮を隠しきれません。そうしていると、長渕氏が今回のイメージソング「走る」をバラード調にアレンジして、生ギターによる熱唱が始まりました。

長渕剛 熱唱中!

長渕剛 熱唱中!


岸和田競輪場のバンク脇に、あれだけの人がすし詰め状態になっているのを、私はこれまで見たことがありません。それだけ、長渕氏の集客力に圧倒されました。そして歌を終えた長渕氏が、GP出場選手全員に握手をすると、元来た通路を通って引き上げました。

そうすると、引き波のごとく大勢のファン(長渕氏の?)が帰って行くではありませんか? 「もうちょっとだけ、おっといてよ?」と思いましたが、これは無理な話なんでしょうね。大半の方には、競輪は全く関心がないんでしょうね。ちょっぴり残念でした。

そして6R終了後、今度は「ガールズGP」出場選手の特別紹介が行われました。比較的多くのファンがメインスタンド前バンク脇にいましたが、長渕氏に比べれば、10分の1くらいでしょうか。「寂しいなぁ…」という感情を抱きつつ、カメラを持って1コーナースタンドからバンク脇に移動です。

「ガールズGP」特別選手紹介

「ガールズGP」特別選手紹介


「小林(優香)、連勝記録伸ばせよ〜!!」

   「加瀬ちゃん、先行逃げ切りやで! 頑張れよ〜!」

      「(梶田)舞ちゃん、優香を差せよ〜!」


などなど、ガールズ選手に大きな声援が送られていました。

イベントが終わったのを見届けて、ローズルーム内の記者室へ移動します。JKA近畿支部のN課長に席を案内され、落ち着いたところで、遅いお昼ご飯を頂きました。

そして、第二のホームバンクだけに場内見学する必要のない私ですが、このブログ用に、取りあえずバンク脇の施設をカメラに収めます。

メインスタンドと1コーナースタンド

(中央)メインスタンド (左)1コーナースタンド


メインスタンドの2階と3階は特別観覧席です。この開催は、全てインターネットによる予約販売で、28・29日については残席分を当日販売していたようです。そしてメインスタンドの屋根には、今回のGP開催に合わせて取り付けられた仮設照明も見えます。


3〜4コーナースタンド

3〜4コーナースタンド


3〜4コーナースタンドと1コーナースタンドは、今回の開催に合わせて、大規模な屋根の修理や塗装のやり直しなどが行われたそうです。


2センターにあるオーロラビジョン

オーロラビジョン


2センターにあるオーロラビジョンは300インチの大画面。10年前の3連単車券発売開始に合わせて、新設されました。また場内のTV設備も、秋にHV(ハイビジョン)化され、デジタル映像ということもあって、よりきれいな画像で楽しめるようになっています。


バックスタンド跡のBMXコース

バックスタンド跡のBMXコース


バックスタンドを取り壊して、2011年4月にオープンしたBMXコースです。GP開催用の仮設照明を設置するなどで、しばらくコースが閉鎖されています(1/3から営業再開らしいです)。そのためコース上にはビニールシートがかぶせられていました。通常、土・日・祝日にはBMXの大会や子どもたちの教室などが行われ、その時は大変賑やかです。

1コーナースタンド(右)と、「ローズルーム」(左)

(左)「ローズルーム」 (右)1コーナースタンド ※撮影は29日(月)午前


2コーナー脇に建つローズルームは、かつては座席指定席として利用されていましたが、最近は閉鎖されています。ただ、記念やGTの際は臨時記者室・来賓席として使われています。

お腹も落ち着き、スタンド写真も撮ったということで、いよいよ車券モードに突入です。といっても、既に時刻はPM3時前。上がり3ホール(レース)しか、車券を買うことができません(それは、残念でしたネ)。まずは9Rを検討します。

9Rは関東・南関・中近3車ずつの3分戦。その中でも関東ラインが強力本線です。H山田義彦が先行して番手のF飯島則之が交わすという車券が人気ですが、山田が早仕掛けならライン3番手・A阿部康雄の突き抜けも考えられます。そこで実績上位の飯島を軸に筋車券の差し目と突き抜け目を中心に据え、さらにアタマ流しを押さえつつ、突き抜け2車と南関ライン先頭のB柴田竜史との3車BOXを買うことにしました。

9R車券

9R車券


レースはD和泉田喜一がSを決めて、B柴田竜史を正攻法に迎え入れます。序盤の並びは、南関3車−関東3車−中近3車の順。青板2センターからG奥平充男が上昇し、中団のH山田義彦を抑えます。そして奥平はジャン前BKからさらに踏み上げて先頭に立つと、そのまま先行勝負に出ます。山田は追走し、中団4番手で柴田と並走となりました。

9Rジャン過ぎ2センターの攻防

9Rジャン過ぎ2センターの攻防
G奥平が前団を叩いて先行態勢に入る。H山田も追走し、中団は並走



ところが山田は、追走した勢いで、奥平を最終HSで叩き返して主導権を奪います。しかもライン3車がきれいに出切って、関東ラインは万全の態勢になり、さらにここへ@坂上樹大が切り替えようとします。

9R最終1センターの攻防

9R最終1センターの攻防
H山田がG奥平を叩いて先行勝負に出る。F飯島−A阿部までライン3車が出切って、@坂上も切り替えようと追い上げる



山田が快調に飛ばして行く中、坂上の追い上げを活かして、柴田も捲り返しを狙いますが、山田番手の飯島が車間を切って後続をけん制します。

9R最終2センターの攻防

9R最終2センターの攻防
H山田が飛ばして行くと、番手のF飯島が車間を空けて後続をけん制。捲り上げたB柴田は4番手横で勢いが止まる



結局、山田が飯島を微差こらえる逃げ切りを決めて1着。飯島が2着、阿部が3着に続き、関東ラインが上位独占を決めました。

実質、飯島アタマ流しで勝負の私にとって、ゴールした瞬間は「よし、飯島交わした! 安くても取ったで!」と喜んでいました。ところが決定放送は、山田が先着のコール。しかも「写真を参考に判定しました」とのこと。

競輪(他のギャンブルでもそうでしょうが)では、大概、写真判定や審議でハズれると、その日の流れが一気に悪い方へ傾くと言われています。

そうです。ど初っ端から流れが悪い方へ傾いているのです。早くも、今シリーズの行く末が見えてきたような、イヤな感じがしてきました。


(そのAへ続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
この記事へのコメント
こんにちは
力作の更新 お疲れさまでした。28・30日の二回来場した私にもあらためてあの岸和田競輪場でグランプリシリーズを楽しんだ思い出がよみがえります。ではいくつかの更新に私の知るお話しも書き添えさせていただきます。
初日の開門が9:30、ゆっくり歩いて入場していきますと 長渕氏が唄うと思われるバンク内ステージ前(ちょうど発走台の真ん前)は熱烈ファンが早くも幾重にもポジション取り。三レース発走直前でしたが長渕氏がホームスタンド四階窓から顔を出したらしく ファンがこぞってそちらに手を振る姿がありました。
Posted by コタカ at 2015年01月09日 06:56
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