2014年10月27日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 千葉GV「滝澤正光杯」 競輪グッズと雨と当たり車券を追いかけて(そのB・最終回)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する記事コンテンツ「山本ディレクターの自腹出張日記」。去る10月21日(火)に開催された千葉競輪場の「開設65周年記念・滝澤正光杯」最終日へ「自腹出張」した3回シリーズのリポート。今回が最終回です。

9Rは穴狙いの4車BOXで最後の一人が抜け11万円車券を取り逃がし、10Rは大本命車券で勝負も見事な空振り三振。まさにこの日の運気そのものといった車券結果となっている私ですが、なんとか最終11R・決勝戦を当てて帰りたいところです。

その11Rは、H石井秀治が同県4車を引き連れる、地元千葉5人ラインが強力・長大で大本線。あとの4車は地区的にバラバラで、ラインとなるのは、連日好調なD菊地圭尚にA加藤慎平がマークするところだけで、F荒井崇博とG布居寛幸はそれぞれ「単騎で」というコメントです。

車券は、千葉ラインが中心になるのは当然ですが、「あとの4車は『多勢に無勢』なのか?」「誰か一矢報いる可能性はあるのか?」がポイントとなりそうです。ただ、千葉ライン先頭の石井は直前の大垣GVで記念初Vを飾ったいわゆる「お腹一杯」の状態で、なおかつライン3番手の@成清貴之のみがGV優勝未経験。ならば、石井が弾役(たまやく、いわゆるラインを引っ張って終わりの“機関車”役)で、C海老根恵太の番手捲りも成清を引き出すためのものと考えれば、スポーツ紙・専門紙が本線としているC→@ではなく、@→Cが本線車券になると見ました。そこで、@⇔CからB中村浩士とE鈴木誠を3着につけた千葉ライン上位独占車券を基本に据え、@→C流しを厚めに、C→@流しを押さえで追加しました。

11R車券その@

11R車券その@ 千葉ワンツーを基本にした車券です


そして、和歌山のG布居選手の頑張りにちょっとだけ期待して(『ちょっとだけ』って、失礼な!)、ご祝儀代わりに2車単Gアタマ・ヒモ総流し車券を買い足しします。

11R車券そのA 「ガンバレ布居」車券です

11R車券そのA 「ガンバレ布居」車券です


布居選手Vなら最低5万円台の大穴。ヒモでも最低2万円台です。実はこれを買った時点で、財布の中の軍資金は無くなりました。まさに千葉ライン独占か、布居がこの日の流れに沿った大穴を演出するか、いずれか一方しかない、まさに「有り金勝負」となりました。

そうしている内に車券の発売が締め切られ、ファイナリスト9選手がバンクに姿を現しました。いつもながらではありますが、祈るような思いで各選手を見つめます。

11R決勝戦 発走直前

11R決勝戦 発走直前


号砲が鳴って決勝レースがスタート。まずはG布居寛幸が誘導員を追いますが、その後、D菊地圭尚に正攻法位置を譲ります。序盤の位置取りは、菊地−マークのA加藤慎平−単騎のF荒井崇博−同じく単騎の布居−千葉5車の順。周回は淡々と進みましたが、ジャン前BKからH石井秀治が車を上げて、スパートのタイミングを図ります。

11R決勝戦 ジャン前BKの攻防

11R決勝戦 ジャン前BKの攻防
前受けしたD菊地をH石井が叩いて出ようとする



ジャン過ぎ2センターで石井が前に出ると、菊地も突っ張るかのように踏み上げ、イン粘りの構えを見せます。これで前団はゴチャつき一気に隊列が短くなりました。これを見てG布居寛幸が車を外へ持ち出し、決死の単騎ガマシを敢行。見る見るうちに差を広げていきます。すると、石井マークのC海老根恵太が自ら踏み上げ、必死に布居を追います。

11R決勝戦 最終HSの攻防

11R決勝戦 最終HSの攻防
D菊地がイン粘りの動きを見せたことでゴチャついたところを、G布居が単騎で大ガマシを敢行。C海老根がH石井を見切って布居を追いかける



布居は最終BKの進入で12〜3車身のリードを得ます。海老根も第二先行の状態ながら、布居との差を徐々に詰めていきます。

11R決勝戦 最終3コーナーの攻防

11R決勝戦 最終3コーナーの攻防
@布居の単騎ガマシは成功も、C海老根が徐々に差と詰めていく



セーフティーリードと思われた布居と海老根との差は、最終2センターで完全になくなり、海老根が先頭で最終4角へ進入します。海老根マークの@成清貴之や、成清後位に切り替えた石井が直線勝負に備えます。

11R決勝戦 最終4コーナーの攻防

11R決勝戦 最終4コーナーの攻防(思いっきり手ブレしていますが…)
C海老根がG布居に追い付いた勢いで先頭に立つ。@成清やH石井が直線勝負に備え、車を外へ持ち出す



結局、海老根を直線で捉えた成清が、嬉しいGV初優勝のVゴールを駆け抜けました。直線で成清と海老根の中を割って突っ込んだ菊地が2着に飛び込み、海老根が3着に粘りました。

11R決勝戦 ゴール前の攻防

11R決勝戦 ゴール前の攻防(これも思いっきり手ブレしています。スミマセン…)
C海老根をマークの@成清がGV初Vを決め、2着には中割ったD菊地が突っ込む。3着には海老根が粘り込む



写真を撮りながら「よっしゃ! @→C→Dで取った!」と思ったのも束の間、写真をチェックしていると「ん?(菊地)圭尚突っ込んでる?」と自信が無くなりました。他のお客さんからも「@→D→Fかな?」「いや、@→D→A(の可能性)もあるよ」の声が。結局、@→D→Cは、千葉ライン独占で売れていた中での盲点車券ということで、1万1千円台の意外な好配当となりました。

菊地が割り込んで、3連単は万車券の意外な好配当

菊地が割り込んで、3連単は万車券の意外な好配当


それにしても、布居選手の大ガマシには驚きました。12〜3車身のリードは、セーフティーリードに見えましたし、最終2角では写真を撮るのも忘れて

「布居〜! そのまま行ってしまえ〜〜!!」

と、思わず叫んでしまいました。スピードチャンネルの実況中継や、録画ダイジェスト番組に声が乗っているかもしれないと後で考えれば、赤面ものです。でも、成清選手とともに、自身初のGV制覇がかかっていたのは布居選手も同じ。布居選手は夢を見たでしょうし、千葉バンクに居合わせた私も「夢」を見ました。でも、大敗覚悟で果敢に攻めて行った布居選手に言いたいです。

「感動をありがとう 夢をありがとう」


さてレース後は、表彰式の様子を撮るためにメインスタンド前に移動。千葉記念としては9年ぶりとなる地元選手の優勝とあって、ステージ前には大勢のファンが残ってヒーローの登場を待っていました。そして成清選手が入場すると、大きな拍手と歓声に包まれました。

優勝インタビューに答える成清選手

優勝インタビューに答える成清選手


優勝インタビューで成清選手は「千葉の先輩・後輩のおかげで優勝できた。GV優勝という一つステップをあがったので、今度はGTでも活躍できるようにさらに頑張りたい」と話していました。

「滝澤正光杯」となってからは初めてとなる地元選手の優勝。「若い頃から、一緒にメシを食ったりしていた」という成清選手の優勝に、優勝カップを手渡す滝澤正光さんの顔も嬉しそうでした。

滝澤正光さんからカップを受ける成清選手

滝澤正光さんから優勝カップ(滝澤正光杯)を受ける成清選手


そして表彰式の最後は、千葉ロッテマリーンズのキャラクターや「M☆Splash!!」に囲まれながら、賞金ボードを掲げての記念撮影です。

記念撮影に応える成清選手

記念撮影に応える成清選手


表彰式終了後は、無料バスが出て行ってしまったため(もうちょっとだけ、待っといてヨ…)、JR千葉駅まではオケラ街道をトボトボと歩くことに。そのため到着後は千葉駅のタリーズコーヒーでひと休みし、競輪仲間のH君、さらにはS女史と合流。エアポート快速で成田空港へ向かう車内で、今回の千葉記念の感想や岸和田GPへ向けての輪界の動向などをテーマに大討論会です。でもそんな時間はあっという間に過ぎ、岸和田GP・住之江ボート「クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)」での再開を約束して、成田駅で2人と別れました。

成田空港には、今年1月の大宮・取手行脚でピーチに乗り遅れた教訓を活かして、早めに到着。チェックインを済ませた後、空港ターミナルビルをぶらり散歩。そして機材調整のため15分ほど出発が遅れたものの、関空に無事帰り着くことができました。


千葉までメダリスト社を追いかけて競輪グッズの調達は完了。そして雨男の私らしく、千葉まで雨を追いかけた形に。ところが、追いかけた当たり車券を捕えることはできずじまい。結局一本も当たらずウン万円の負けで、昨年末のFUでのマイナスを合わせると、千葉単独としてもちょっとシャレにならないレベルになってしまいました。いつになったら、大当たりを捕まえることができるのでしょうかね?(へっ、知らねーよっ!)


まぁ、これにめげずに、またまた頑張りまっせ〜!!

           (はいはい、ゴクローサン…)



(千葉記念の項終わり)
posted by wbs at 18:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
この記事へのコメント
大変お疲れ様でした。布居選手の奇襲攻撃は『やったー、決まった!』と思う勢いでした。しかし、上には上がいてはりますねぇ。私も車券購入はまめにしてますが、やっぱり上には上がいてはります。ねぇ?
そんな方がいて競輪が成り立ってるんですよ!山もっちゃん、万歳!
Posted by 岸和田オヤジ at 2014年10月27日 21:36
岸和田オヤジさんへ

いつもコメントありがとうございます。

お褒め(?)の言葉はありがたいんですが、大きく勝負したときに限って、大ハズレを喰らってしまうもんですね。なかなかウマいこといきませんね。豆券でエエから、しっかり当てるというのが勝負事では大事ですね。分かってるつもりなんやけどなぁ…。
Posted by 山本D at 2014年10月28日 11:17
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