2014年10月09日

熱いレースで嵐を吹き飛ばせ! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(そのA)

和歌山競輪場では、10/4(土)〜6(月)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算5回目となる和歌山でのガールズケイリン開催。「熱いレースで嵐を吹き飛ばせ!」と題して、ガールズ和歌山開催の様子を紹介する3回シリーズ。今回が2回目です。


○2日目 10/5(日)

台風の接近に伴って、空は前日よりも厚い雲に覆われていました。雨は降っていないものの、風がかなり強く吹いていて、この日もガールズレースは前後輪ともスポークホイールでの実施となりました。ただ日曜日ということもあって、家族連れや遠来の方も含めて多くのファンが来場。ガールズ選手に大きな声援を送っていました。

<2日目6R VTR>
@飯塚・C浦部・D梶田の3車が号砲で飛び出し、若干けん制の後、浦部が正攻法に収まります。周回中は、浦部−飯塚−梶田−A杉沢−F奈良岡−B野口−E飯田の順。赤板HS過ぎの1角から、飯田が踏み上げ、いったん奈良岡を抑える動きを見せます。さらに飯田はジャン前BKから踏み上げ、ジャンで前団を叩いて先頭へ躍り出ます。梶田は、やや車間を切って後続をけん制しながら、スパートのタイミングを図ります。

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防

2日目6R ジャン過ぎ2センターの攻防
最後方から踏み上げたE飯田が、ジャンでC浦部を叩いて先頭へ。D梶田は車間を切りつつ仕掛けるタイミングを図る



梶田が仕掛けようとした最終HSから、梶田後位の杉沢がさらに叩いて先行勝負に出ます。梶田・杉沢の仕掛けに併せて、浦部も前々踏んで行きますが飛び付けず、最終BKは杉沢−梶田−奈良岡の順で通過。さらにそこへ野口が外々踏んで追い上げ、さらに飯塚も中へ切り込んで行きます。

2日目6R 最終3コーナー過ぎの攻防

2日目6R 最終3コーナー過ぎの攻防
最終HSから仕掛けたA杉沢が先行。D梶田が追走し、さらにF奈良岡も続く。これを追ってB野口が外を、@飯塚がインを突っ込んで行く



結局、番手マークから早目の差しに構えた梶田が1着になり、後位マークの奈良岡が2着に続きました。そして直線伸び勝負になった3着争いは、外を踏んだ野口に軍配が上がりました。


連勝を決めた梶田選手は、手応え十分の様子です。

快勝で「落ち着いてレースは見れている」と話す梶田選手

快勝で「落ち着いてレースは見れている」と話す梶田選手

「昨日のレースから、杉沢さん・奈良岡さん・飯塚さんの動きを気にしながら進めました。奈良岡さんが3角から突っ込んでこないかな、と思って一回後ろを振り返りました。落ち着いてレースはできていますね」と、動きの良さをアピールです。


杉沢選手は、先行も最後は失速して5着。

「組み立てが甘かった」と反省の杉沢選手

「組み立てが甘かった」と反省の杉沢選手

「組み立てが甘いですね。梶田さんの動きに乗るか、一瞬考えたけど、自分のレースをしようと先行勝負に出ました。粘れる力がまだまだないですね」と、レースの組み立てを反省していました。


飯塚選手との直線勝負を制して、3着に入った野口選手。強い選手との対戦に緊張していたようです。

「始まる前はビクビクしてた」と緊張の残る野口選手

「始まる前はビクビクしてた」と緊張の残る野口選手

「特に作戦は考えずに行きました。今回のシリーズはメンバーが強いんで、始まる前はビクビクしていました。ラスト(直線)で飯塚さんに詰め寄られたんで『ああ、終わった』と思いました。もっとピッタリ付いて行かなければ…。追走がちょっと下手ですね」と、決勝進出の可能性を残しつつも、緊張状態が続いていたようでした。


梶田選手追走で2着の奈良岡選手は、積極的なレースができなかったことに後悔も。

「むしろ自分で仕掛けた方が良かったかも」と、2着も反省の奈良岡選手

「初手で、あんなに位置にいるとは思いませんでした。並びが並びだし、梶田さんが自分を見ていたこともあったし、ちょっと躊躇しました。回転が上がり切らない最終2角から、むしろ自分から仕掛けて行けば良かったかな?」と、梶田選手が一瞬脚を休めた最終2角の攻防を、勝敗を分けたポイントに挙げていました。


<2日目7R VTR>
A小坂・D矢野が号砲で飛び出すと、小坂がSを決め、正攻法に収まります。周回中は、小坂−矢野−C加瀬−@明珍−B中村−E猪子−F竹井の順。赤板HSを過ぎても動きがなかったものの、1センターから矢野が前との車間を空け、その直後の加瀬も車間を切って、それぞれ仕掛けるタイミングを図ります。そしてジャン前BKで、中村が加瀬をマークするべく追い上げると、猪子も追い上げ、加瀬の後位はインの明珍と合わせて3車並走となります。そしてジャンを合図に、矢野が果敢に先行勝負に出ると、加瀬はこれを追走。加瀬後位争いは、踏み出しに勝った中村が確保します。

2日目7R ジャン2センター過ぎの攻防

2日目7R ジャン2センター過ぎの攻防
ジャン過ぎからD矢野が先行勝負。C加瀬は敢えて叩きに行かず、矢野後位を追走。加瀬後位は、3車並走から踏み出しに勝ったB中村が確保



正攻法の小坂は矢野に飛び付くことができず、クチ(車間)が空いてしまいます。そこへ加瀬が割り込み、さらに最終2角から番手捲りに出ます。最終3角では、加瀬と番手マークの中村、さらに中村を追走する竹井までの3車が出切ります。

2日目7R 最終2センター過ぎの攻防

2日目7R 最終2センター過ぎの攻防
D矢野の先行を、C加瀬が最終2角から番手捲って先頭。マークするB中村が、差し交わしのタイミングを図る



結局、ゴール前詰め寄る中村を振り切った加瀬が1着、中村が2着に入りました。3着には竹井が続きました。

3着を確保した竹井選手は、前日のレースを反省しての組み立てだったようです。

「位置取りだけを考えていた」と話す竹井選手

「位置取りだけを考えていた」と話す竹井選手

「昨日のレースを反省して、位置取りだけを考えて走りました。小坂さんの後ろに行こうとしましたが、みんな取りに行ったんで、取りあえず動きそうな人の後ろへ行きました」とのこと。着順もさることなら、プラン通りのレースができたことに満足していました。


5着に敗れた小坂選手は、レースの読みが合ってなかったようです。

「矢野さんが駆けるとは…」と悔やむ小坂選手

「矢野さんが駆けるとは…」と悔やむ小坂選手

「いつも通りSは取れたんですけど、矢野さんが駆けるとは考えていませんでした。勉強不足ですね」と悔やんでいました。


1着で連勝となった加瀬選手。中村選手の追撃をしのいだことで、表情は明るいものがありました。

「(中村)由香里に差されなかったのは自信に」とレースを振り返る加瀬選手

「(中村)由香里に差されなかったのは自信に」とレースを振り返る加瀬選手

「もっと車間を切って、矢野を叩きに行っても良かったかも」と反省を口にしましたが、「アジア大会後で疲れているけど、ガールズの追い込み型ではbPの(中村)由香里に差されなかったのは、明日以降の自信になりました」と、Vへの手応え十分といった顔つきでした。


これで決勝進出メンバーが決定。加瀬・梶田が連勝し、中村も3着・2着での優出。ガールズGP出場濃厚の3人が、いよいよファイナルで激突です。まさに「GP前哨戦」の様相ですが、伏兵陣も充実。いずれもガールズ2期生で自力自在型の矢野・奈良岡・杉沢、それに追い込み一本で勝負の野口。7選手ともに個性あふれるメンバーでの頂上決戦となりました。
一方、一般戦もまさに「ドングリの背比べ」。徹底的な自力型がいなくて、普段はS取りに積極的な小坂も「S取りに行くと(内に)包まれてしまうかも…」と、正攻法位置にこだわらない考え。
どちらのレースも展開一つで本命も穴もない、和歌山のファンにとっては車券的にも楽しめそうなレースになりそうです。


(そのB・最終回に続く)
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