2014年10月08日

熱いレースで嵐を吹き飛ばせ! 「ガールズケイリン」和歌山開催リポート(その@)

和歌山競輪場では、10/4(土)〜6(月)の3日間、「ガールズケイリン(FU)」が開催されました。通算5回目となる和歌山でのガールズ開催。今回から「熱いレースで嵐を吹き飛ばせ!」と題して、ガールズ和歌山開催の様子を3回シリーズでご紹介します。


○前検日 10/3(金)

今回のガールズ開催は、和歌山3度目の参戦となる加瀬加奈子(新潟)と、和歌山初参戦の中村由香里(東京)の1期生ライバル同士に加え、2期生トップクラスの梶田舞(栃木)という、年末のガールズGP出場が見込まれる3選手の激突に注目が集まりました。

ところが前検日当日は、午前中に番組収録の予定が入っていて、競輪場に着いた時には、既に指定練習が行われていました。

ガールズ指定練習@

ガールズ指定練習 その@
右から、飯塚朋子(大阪)、竹井史香(香川)、矢野光世(福岡)、猪子真美(愛知)、野口諭実可(群馬)の各選手



ガールズ指定練習A

ガールズ指定練習 そのA
右からヘルメットの位置順で、中村由香里(東京)、杉沢毛伊子(静岡)、加瀬加奈子(新潟)、浦部郁里(千葉)、飯田よしの(東京)、梶田舞(栃木)、小坂知子(岐阜)、奈良岡彩子(青森)の各選手



しかしながらこのまま帰る訳にはいかず、指定練習を終えた選手に、今シリーズCS中継の解説を務めた岡本新吾さんと2人で、手当たり次第に声を掛けます。

岡本新吾さんの取材を受ける猪子真美選手

岡本新吾さんの取材を受ける猪子真美選手(愛知・104期)

愛知の猪子真美選手です。猪子選手にとって、和歌山バンクは「思い出のバンク」。というのも、昨年6月のガールズ和歌山初開催に参戦した猪子選手は、最終日一般戦で見事1着、初勝利を挙げました。「調子は決して悪くないんで、頑張ります」と話してくれました。


野口諭実可選手

野口諭実可選手(群馬・102期)

群馬の野口諭実可選手です。「今は、流れに乗せた追い込みに決め打ちして走っています」とのこと。ちなみに野口選手に声を掛けた際、岡本さんともども、別の選手の名前で呼んでしまいました(ちゃんと調べてから、声掛けんかい! バカ!)。大変失礼いたしました!

杉沢毛伊子選手

杉沢毛伊子選手(静岡・104期)

「クマモン」のサイクルジャージを身に着けた、静岡の杉沢毛伊子選手です。直前に南関地区のガールズ選手らと、富士山麓で合宿をしてきたとのこと。「ようやく良くなってきました。結果出したいですね」と朗らかに話してくれました。

もっと他の選手にも話を聞きたいところでしたが、残念ながらここで時間切れ。翌日の土曜日は番組「夕暮れわかちゃんCLUB」があることから、「明日しっかり取材しよう」と心に誓って、競輪場を後にしました。



○初日 10/4(土)

台風が近づいていることから、この日はどんよりとした曇り空。風も強く、ガールズレースは、本来の前輪バトンホイール・後輪ディスクホイールではなく、男子と同様、前後輪ともスポークホイールでの実施となりました。それでも、一つ目のガールズレースとなる6Rが始まる頃には、大勢のファンがスタンドに詰めかけていました。

<初日6R VTR>
B梶田とF杉沢が号砲で飛び出し、杉沢がSを決めて正攻法へ。周回中は、杉沢−梶田−@猪子−C中村−A竹井−D浦部−E飯塚の順。赤板HSからの動きはなく、ジャン前2角から飯塚が踏み上げると、これを浦部が追走。中村も併せて車を外へ持ち出します。

初日6R ジャン3コーナー過ぎの攻防

初日6R ジャン3コーナー過ぎの攻防
2角からE飯塚が上昇すると、これを見たC中村は併せるべく車を外へ持ち出す



すると、最終HSから飯塚がカマシて行こうとします。これを見て、正攻法の杉沢もピッチを上げて突っ張り先行を仕掛けます。飯塚は梶田の横で行き脚が鈍り、3番手の外で猪子と並走します。さらに浦部が追い上げるべく外々踏んで行くと、中団の中村が前走の飯塚、インの猪子、外の浦部に囲まれる形で、完全にコースを塞がれてしまいます。後方のもつれを尻目に、2角から梶田が番手捲りに出ます。

初日6R 最終3コーナー過ぎの攻防

初日6R 最終3コーナー過ぎの攻防
E飯塚のカマシを見てF杉沢が突っ張り先行し、杉沢後位からB梶田が番手捲り。C中村は、飯塚・@猪子・D浦部に囲まれ、出るに出られない



結局、梶田が後続を6車身千切る圧勝でした。2着には杉沢が逃げ粘り、2センターから外々踏み上げ突っ込んだ中村が3着を確保しました。


1着になった梶田選手は、全力を出し切ったのか、むしろ青白い顔つきで検車場に戻って来ました。

「展開に恵まれた」とレースを振り返る梶田舞選手

「展開に恵まれた」とレースを振り返る梶田舞選手

開口一番「展開に恵まれました」とホッと一息。「スタートの時から、自分の後ろが狙われているような気がしていました。杉沢さんの先行が良いんで、その番手にいられたのはむしろラッキーでした」とレースを振り返ってくれました。


飯塚選手は6着も、明るい表情で取材に応じてくれました。

「レースの読みはOK」と、6着も明るい表情の飯塚朋子選手

「レースの読みはOK」と、6着も明るい表情の飯塚朋子選手

「レースの読みはOKでしたけど、自分の動きが見られてしまいました。杉沢さんの横までは行きたかったですね」と、ちょっぴり残念がっていました。「前回の佐世保がモーニング開催で、体内時計が狂ったまま。体が重くて、ちょっと練習不足なんです」と、自身の調子を分析していました。


2着に逃げ粘った杉沢選手も手応えをつかんだ様子です。

「良い感じが戻って来たかな」と手応えをつかんだ杉沢選手

「良い感じが戻って来たかな」と手応えをつかんだ杉沢選手

「今日は展開が良かったです。差のある2着でしたが、しっかり粘れているし、良い感じが戻ってきたような気がします」と好感触だったようです。「富士山合宿や、南関の先輩・男子選手らからいつも良いアドバイスをもらっているんで、早く成果を出したいです」と話してくれました。


7着と大敗した浦部選手は、レースの組み立てに悔いを残したようです。

「思い切って(前を)切って行けばよかった」と反省の浦部郁里選手

「思い切って(前を)切って行けばよかった」と反省の浦部郁里選手

「飯塚さんが踏み上げた時、思い切って(前に出て)(インを)切ればよかった。調子そのものは悪くないんですけど…」と、思い切りが足らなかったことを反省していました。


5着だった竹井選手も、位置取りに失敗したようです。

「内に詰まってしまった」と反省の竹井史香選手

「内に詰まってしまった」と反省の竹井史香選手

「今日はインに詰まってしまいました。自分から動いて行かなければダメですね」と反省していました。


<初日7R VTR>
号砲で@奈良岡とB矢野がゆっくりと車を出し、押し出されるように矢野が正攻法へ。周回中は、矢野−奈良岡−E加瀬−A飯田−C小坂−F野口−D明珍の順。このレースも赤板HSからの動きはなく、ジャン前2角から小坂が踏み上げ、ジャンでイン切り気味に叩いて先頭へ。矢野が小坂を追走すると、奈良岡は若干車間を空けて仕掛けるタイミングを図ります。

初日7R ジャン3コーナーの攻防

初日7R ジャン3コーナーの攻防
ジャン2角から踏み上げたC小坂がイン切りで先頭へ。叩かれたB矢野が追走し、@奈良岡が車間を空けて巻き返しのタイミングを図る



最終HSを迎え、奈良岡が踏み上げるも仕掛けを躊躇するところ、加瀬が一気にカマして先行態勢に入ります。奈良岡はそのまま加瀬を追って、離れた2番手位置をキープ。奈良岡を追走した野口は、脚色が一杯になって後退。3番手を確保した小坂後位の矢野が、最終BKから捲り追い込みを放ちます。

初日7R 最終3コーナー過ぎの攻防

初日7R 最終3コーナー過ぎの攻防
最終HSから先行したE加瀬を、車間が空きながらも@奈良岡が追いかける。最終BKからB矢野が捲り追い込みに動く



結局、後続の追撃をこらえた加瀬が1着になり、捲り追い込んだ矢野が2着、追走粘った奈良岡が3着にそれぞれ入りました。


捲り追い込みで2着の矢野選手は、思い切り行けなかったことを反省です。

「もっと早く行ってたら」と悔やむ矢野光世選手

「もっと早く行ってたら」と悔やむ矢野光世選手

「自分で仕掛けようかと思いましたが、風が強くて行けませんでした。(捲り追い込みは)練習の成果が出ましたが、もっと早く行けていたら、もっと差を詰められていたかも…」と話していました。


7着に敗れた明珍選手は、予想していたよりも早くペースが上がったことに脱帽でした。

「周りを見られなかった」と反省の明珍裕子選手

「周りを見られなかった」と反省の明珍裕子選手

「最終HSで加瀬さんが仕掛けた時、ペースがグンと上がりましたが、そこで仕掛けられたら良かった。周りが見えていませんね」と反省の言葉が出てきます。


得意のS取りを封印し、イン切りからの飛び付きを狙った小坂選手。6着に敗れてしまいました。

「粘れなかった…」と残念がる小坂知子選手

「粘れなかった…」と残念がる小坂知子選手

「Sを取ろうか迷いましたが、あえて取りませんでした。一気に加瀬さんが来て焦ってしまい、おまけに第3先行みたいになって粘れませんでした」と、残念がっていました。


奈良岡選手は、加瀬選手の仕掛けに対応できず3着に終わりました。

「真後ろから加瀬さんに来られて…」と振り返る奈良岡彩子選手

「真後ろから加瀬さんに来られて…」と振り返る奈良岡彩子選手

「真後ろから加瀬さんに、山おろし気味にゼロ発進で来られたんで、分からなかったです。ちょっとしんどかったです」と、写真では笑顔も、ちょっぴり悔しさをにじませていました。


先行逃げ切りで1着の加瀬選手は、落ち着いてレースを振り返ってくれました。

快勝も「ラストはタレ気味で」と反省の加瀬加奈子選手

快勝も「ラストはタレ気味で」と反省の加瀬加奈子選手

「風が強くて、自分で仕掛けるかどうしようか考えたけど、条件はみんな一緒なんで思い切って出て行きました」と先行した理由を説明。「BKは追い風でどんどん踏んで行きましたが、ラストはタレ気味で差されるかもと思いました」と反省も忘れません。


この他の選手にも話を聞こうと思いましたが、残念ながらまたもや時間切れ。帰社時刻になってしまいました。そして帰る直前に受け取った、翌日の「予選2」のメンバー表を見てビックリ! なんと、加瀬と中村の1期生ライバル対決が、決勝を前に実現するという番組(メンバー構成)です。私自身も上位陣の強さに圧倒されつつ、翌日の熱戦に期待して競輪場を後にしました。


(そのAへ続く)
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