2014年09月01日

紀の国わかやま国体リハーサル大会「第49回全国都道府県対抗自転車競技大会」が開かれました(そのC・最終回)

8/24(日)〜26(火)の3日間、「第49回全国都道府県対抗自転車競技大会」が、和歌山県で初めて開催されました。来年の「紀の国わかやま国体」自転車競技のリハーサルとして開かれた今回の大会。和歌山県勢の活躍を中心に、大会の様子を紹介する4回シリーズ。今回が最終回です。

女子ポイントレースまで終えて、和歌山県勢は3種目で優勝し、2位と3位が1種目ずつで、都道府県対抗総合優勝に限りなく近づいてきました。そして、優勝のチャンスを残している種目が、まだ2つ残っているという状況です。

続いては、そのVチャンスを残す2つのうちの1つ、男子チームスプリント決勝です。予選では、今年の国体開催地・長崎県チームが大会新記録を叩き出して1位通過。和歌山県チームは遅れを取りましたが、2位で決勝にコマを進めてきました。

バンク内から写真を撮ろうと報道員控えの特観席から降りてきましたが、レースが発走するとのことでバンクを横切れず(ボーっとすんな!)、HS脇から写真を撮ることに。ところが予選2位の和歌山チームは、BK側からのスタート。バンク入口には声援を送ろうとする大会関係者などが大勢いて、撮るタイミングがつかめません。しかし、1走の布居翼選手が離脱するタイミングで、長崎チームに2秒近くの差をリードしているとのこと。スタンドのボルテージが一気に上がります。

男子チームスプリント決勝 2走の橋本がグングン加速

男子チームスプリント決勝 2走の橋本(前)がグングン加速


2走の橋本選手が離脱するタイミングで、若干リードは縮まりましたが、十分余裕があるように見えました。和歌山チームの3走は和北高2年の南潤選手、長崎チームの3走は社会人の佐々木龍選手。差はぐんぐん縮まっているというアナウンス。そして大歓声の中、両者フィニッシュ! 気になるタイムと勝敗は…

1分17秒675の大会新記録で和歌山チームが優勝

1分17秒675の大会新記録で和歌山チームが優勝!


BKスタートの和歌山チームのタイム表示が、HSスタートの長崎チームを上回っていました。実にこれで4種目の優勝です。しかも、予選で長崎チームが出した記録を上回る大会新記録です。スタンドは拍手、拍手、拍手です。私も興奮して、いち早くタイム表示の写真を撮ろうと、バンク内の中央通路(花道)を横切ろうとしたんですが、その際、レース終了直後の長崎チームの自転車と危うくぶつかりそうになりました。

「おら〜! 危ないやろ〜!! 選手優先なんや! 周りよく見とけや!!」

長崎チームの関係者に、こっぴどく怒られてしまいました。大変、失礼いたしました〜!!(大バカ)

しかし「大会新記録出しますよ」と言っていた、上野監督や選手たちの有言実行ぶりには驚かされました(アンタも見習え!)。

続いては、和歌山県チームが出場しない女子チームスプリント。女子は1チーム2人が、男子と同じ要領でレースします。今回は9チームによるタイムレースでしたが、優勝は静岡チーム。ただ東京チームが静岡チームをタイムで上回っていましたが、先頭交代タイミングに関する競技規則に抵触していたため7位降格となりました。

今度は、男子4qチームパーシュート(団体追い抜き)3位決定戦と決勝です。3位決定戦は岐阜と岡山の対戦でしたが、僅差で岐阜が勝利し3位になりました。決勝は大分と京都の間で行われましたが、両チームが見事なチームワークとスピードで、追いつ追われつの好レースを展開。結局、大分が4分24秒795の大会新記録で優勝しました。ただ、2位の京都が出した4分25秒753も大会新記録でした。両チームのハイレベルな戦いに、スタンドからは惜しみない拍手が送られていました。

そして続くは、橋本選手が出場の男子スプリント3位決定戦。ところが、スタート地点には橋本選手しかいません。「なんで?」と、頭の上をいくつもの「?」マークが飛び交います。実は、本来の対戦相手が、準決勝1本目で降着し、2本目も敗れた上に警告を受け(ブルーバンド走行(競輪でいう「内線踏み切り」)のため)、そのため累計2回の反則行為(警告および降着)で失格となっていました。従って、橋本選手はスタート地点に就いて発走した時点で勝ちとなります。そして、ホイッスルの合図で橋本選手が発走。これで、あっけなくも、橋本選手の3位が決定したのです。

続く男子スプリント決勝は、太田竜馬選手(徳島)と一丸尚伍選手(大分)の対戦。1本目が行われる時間でしたが、一丸選手が4qチームパーシュートに出場していたため、10分程度発走を遅らせる処置が取られました。しかし、高校チャンピオンの太田選手のスピードと戦術が勝り、まずは太田選手が先勝です。

引き続き行われたのは、少年男子ケイリン。まずは、7−12位決定戦です。

少年男子ケイリン7−12位決定戦 4周3角の攻防

少年男子ケイリン7−12位決定戦 4周3角の攻防
ペーサー後位(正攻法)の徳田(京都・白&青)が後方を警戒するなか、小島(大分・ピンク&青線)が上昇を見せる



少年男子ケイリン7−12位決定戦 最終4角の攻防

少年男子ケイリン7−12位決定戦 最終4角の攻防
正攻法からそのまま先行した徳田(京都・白&青)が先頭で直線へ帰ってくると、そのまま逃げ切りで1着となる。田中(岡山・白&ピンク袖)が2位入線も、走行レーン違反で6着に降着。小島(大分・ピンク&青線)が2着に、澤口(岩手・白)が3着にそれぞれ繰り上がる



そしていよいよ、少年男子ケイリン決勝です。地元和歌山の南潤選手に観客の期待がかかります。

少年男子ケイリン決勝 2周3角

少年男子ケイリン決勝 2周3角
S取り合戦となったが、南(和歌山・オレンジ)がペーサー後位を確保する。序盤の並びは、南−鈴木(東京・白&赤二本線)−上川(栃木・緑)−藤井(香川・青)−田川(熊本・白&オレンジ線)−松尾(長崎・赤&黄&水色)の順



少年男子ケイリン決勝 4周2センターの攻防

少年男子ケイリン決勝 4周2センターの攻防
ペーサー退避後、南は後続の動きを警戒しながら、そのまま先行態勢に入る。松尾が上昇して先行争いを挑もうとする



少年男子ケイリン決勝 最終1センターの攻防

少年男子ケイリン決勝 最終1センターの攻防
南は、松尾のカマシに併せられず先行を許す。しかし南は、松尾後位に切り替えようとした鈴木のクチ(車間)が空いているのを見て、松尾番手にはまろうと踏み上げる



少年男子ケイリン決勝 ゴール直前の攻防

少年男子ケイリン決勝 ゴール直前の攻防
松尾の番手を確保した南は、直線で抜け出しVゴールを駆け抜ける。南の後位を確保した鈴木が2着に続き、松尾が3着に粘る



1回戦・準決勝と逃げ切り勝ちを収めていた南でしたが、松尾にまさかの先行を許してしまいました。しかしそこから冷静に、松尾の番手に入って脚を貯める戦術に変更。後方の仕掛けがないのを確認して、ゴール前抜け出して見事な優勝を飾りました。スタンドからは拍手喝采です。和歌山県勢は、これで実に5種目制覇。素晴らしい結果を残しました。

続いて行われたのが、成年男子ケイリン決勝。エントリーが4人しかなく一発決勝でしたが、佐野伸弥選手(岐阜)が最終BKから捲って優勝を決めました。

最後の決勝種目は、男子スプリント決勝の2本目。1本目を取られた一丸選手にとっては、後がありません。インスタートの一丸選手が前に出ます。

男子スプリント決勝 太田vs一丸 2回戦

男子スプリント決勝 太田vs一丸 2回戦
インスタートの一丸(大分・ピンク&白ヘルメット)が先行。



太田がインから仕掛ける

最終1センター インに切り込んだ太田(徳島・青)が仕掛ける


一丸が詰め寄るも交わせず、太田の優勝が決まる

ゴール前 一丸が詰め寄るも捕えられず、太田が2−0で優勝を決める。


さすが高校チャンピオンの走りにスタンドは圧倒されました。長崎国体の少年男子・短距離系種目は、太田選手を中心に回っていくのかとも思えましたが、和歌山県勢も負けずに頑張って欲しいですね。

これで全ての種目が終了し、表彰式&閉会式に移りました。

女子ポイントレース表彰式

女子ポイントレース表彰式 吉川(上段右)はアクシデントにもめげずに3位


男子チームスプリント表彰式

男子チームスプリント表彰式 上段中央の左から布居翼・橋本凌甫・南潤の各選手


少年男子ケイリン表彰式

少年男子ケイリン表彰式 南(上段中央)が3連勝の完全優勝


男子スプリント表彰式

男子スプリント表彰式 橋本(上段右)が3位


この日一日だけでも、和歌山県勢は2種目で優勝、2種目で3位という好成績です。そして都道府県対抗は、男子が初の総合優勝を果たしました!

都道府県対抗・男子総合 表彰式

都道府県対抗・男子総合 表彰式 初の男子総合優勝です


チーム得点は61点。2位の大分(40点)に大差を付けての見事な優勝です。4種目で優勝、2位と3位が1種目ずつという素晴らしい結果でした。また女子総合は、吉川選手ただ一人のエントリーだったにもかかわらず、優勝と3位が1種目ずつで、総合6位(14点)と健闘を見せました。なお優勝は静岡(31点)でした。

表彰式終了後、チームスタッフと選手が集まって記念撮影です。

長崎国体でも総合優勝するぞ!

チームスタッフと選手で記念撮影 長崎国体でも総合優勝するぞ!


当日の和歌山放送ニュースはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://wbs.co.jp/news/2014/08/26/47753.html


今回の都道府県対抗では、地元開催のアドバンテージに加え、県内アマチュアのオールスター的なチーム編成をしたのが男子総合優勝につながりました。インカレを翌週に控えた大学生の大半がエントリーを回避したことで、他県が高校生主体のチーム編成になったことにも助けられた感があります。しかし、10月の長崎国体はあっという間にやってきますし、来年の「紀の国わかやま国体」に向けてのチーム強化・レベルアップも引き続いての課題です。来年の地元国体本番でも、今回と同じ感動が味わえることを願って、競輪場を後にしました。


(国体リハーサル大会の項 終わり)
この記事へのコメント
凄い記録ラッシュでしたね。観戦してても面白いでしょうね。まして、身近な選手の活躍は勇気付けられますね。ユウヤは、
Posted by 岸和田オヤジ at 2014年09月03日 20:22
つづき。
ユウヤは出られんかったんか。インターハイで優勝してたのに残念。良いイメージで週末のバイチャでハッスルしてや!
Posted by 岸和田オヤジ at 2014年09月03日 20:25
岸和田オヤジさんへ

コメントありがとうございます。
湧也くんが出られなかったのは、各県別のエントリー数に制限があったからで、一応、予備選手にエントリーはされていましたよ。
でも、地元で知っている選手が活躍してくれると、応援や取材のしがいがありますね。長崎国体だけでなく、来年の紀の国わかやま国体が今から楽しみになってきました。
今週末のバイチャもよろしくです。
Posted by 山本D at 2014年09月03日 22:41
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