2014年08月30日

紀の国わかやま国体リハーサル大会「第49回全国都道府県対抗自転車競技大会」が開かれました(そのB)

8/24(日)〜26(火)の3日間、「第49回全国都道府県対抗自転車競技大会」が、和歌山県で初めて開催されました。来年の「紀の国わかやま国体」自転車競技のリハーサルとして開かれた今回の大会。和歌山県勢の活躍を中心に、大会の様子を紹介する4回シリーズ。今回が3回目です。

蒸し暑いなか午前中の競技で、和歌山県勢が、女子500mTTで優勝、少年男子1qTTで2位と、トラックレースでも好成績を連発。午後からの競技にも期待が高まります。

午後の部の最初は、男子スプリント1/8決勝。予選を2位で通過した橋本選手が2組で、予選15位の亀山尊仁選手(神奈川)と対戦します。

男子スプリント1/8決勝2組 橋本vs亀山

男子スプリント1/8決勝2組 橋本vs亀山
1周目4角 インスタートの亀山(青)が前に出て、橋本(オレンジ)の動きをうかがう



亀山が2角から先行

亀山が最終2角から先行


最終2センター 亀山に並びかける橋本

最終2センター 亀山に並びかける橋本


亀山選手の先行をものともせず、橋本選手が最終4角で前に出ると、そのままの勢いで先着。1/4決勝への勝ち上がりを決めました。


続いては少年男子ポイントレース。今回の距離は24q(60周)です。ポイントレースは20〜30人の選手が出走し、中間周回(今回は5周ごと)の通過順位に従って1位から4位までにポイントが与えられ、その累計ポイントで順位が決まります。ゴール着順が1着でも優勝になる訳ではない、ゲーム性の高いレースです。

1周のパレードラップを経てローリングスタート。参加27人の選手が先頭交代を繰り返しながら、一団となって駆け引きを繰り広げる様はなかなか面白いです。

少年男子ポイントレース 序盤周回の集団走行

少年男子ポイントレース 序盤周回の集団走行


結局、第4スプリント(20周目)を過ぎてから、草場選手(京都)と曽我部選手(大阪)がアタックを仕掛け、中間スプリントの1〜2着ポイントを独占します。さらにメイン集団を周回遅れにし、ボーナスポイントも加えるなど、他の選手をポイントで大きく引き離し、まさにマッチレースとなりました。さすがに残り10周以降はバテたのか、他の選手の先着を許しましたが、草場が51点で優勝、曽我部が47点で2位と、堂々の上位独占でした。

続いては、成年男子ポイントレースが行われ、和歌山県チームからは前日の個人ロードレースで優勝した窪木一茂選手が出場です。しかし参加総数が5人で、距離が30q(75周)から24q(60周)に変更されました。レースは、5人が小刻みに先頭交代を繰り返しながら進みますが、他の4人を圧倒した窪木選手が、全ての中間スプリントを1位で通過(!)。しかも残り10周を切ってから、自らスパートして、最後は2着の大場選手(茨城)を120m引き離して、余裕のフィニッシュ。結局、満点となる合計60点で、前日の個人ロードレースに続いて優勝を飾りました。

窪木選手は「この種目としては珍しい少人数のレースのため、先頭交代が頻繁にあって、しんどいレースでした。でも1位は1位なんで、素直に嬉しいですね」とレース後、話してくれました。

トラックレース初日のプログラムも終盤戦。続いて行われたのが、少年男子ケイリン敗者復活戦。17選手が、4組に分かれての競走。1着のみが翌日の準決勝に進出で、森川(山梨)・澤田(岩手)・藤井(香川)・徳田(京都)の各選手が準決勝にコマを進めました。

そしてこの日の最終種目、男子スプリント1/4決勝が行われました。2組で登場の橋本選手が、予選10位の上野将幸選手(富山)と対戦です。

男子スプリント1/4決勝 橋本vs上野

男子スプリント1/4決勝2組 橋本vs上野
インスタートの橋本(オレンジ&白)が初めは前に出るが、1周目3角手前から上野(赤&白&緑)が前に出る。


最終2角から先行する橋本

インをすくって最終2角から先行する橋本

結局、橋本が上野に先着して、翌日の1/2決勝にコマを進めました。

これで2日目の全ての競技が終了。日程の最後に、少年男子と成年男子のポイントレースの表彰式が行われました。

少年男子ポイントレース表彰式

少年男子ポイントレース表彰式


成年男子ポイントレース表彰式 窪木が個人ロードと合わせて2冠

成年男子ポイントレース表彰式 窪木(中央)が個人ロードと合わせて2冠


ただ、成年男子ポイントレースは出場が5人で、参加すれば最低でも入賞となります。出走人数が少ないのなら、少年男子との混合競走でも良かったのではという意見も聞かれました。高校生が束になって、社会人や日本代表の窪木選手らに勝負を挑むというのも、面白かったのではと思います。

そして表彰式が終わったのがPM5:30。夕方の生ワイド番組「ちょくダネ」でスタジオ生リポートしなければならなくなり、急いで競輪場を後にしました。

当日の和歌山放送ニュースはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://wbs.co.jp/news/2014/08/25/47721.html

番組でもしゃべりましたが、和歌山県勢がここまで3種目で優勝、1種目で2位とあって、初の都道府県対抗総合優勝の期待も高まってきました。


○8/26(火)大会最終日


この日は、前日より30分早いAM8:30から競技開始。連日の早起きで、ちょっと頭がボーっとしつつ(いつものことや!?)、和歌山競輪場へ赴きます。未明から雨が降ったためか、バンクは一部がまだ乾いていない状態でした。

最終日は一部濡れ走路でスタート

最終日は一部濡れ走路でスタート


最初の種目は、男子スプリント1/2決勝(準決勝)です。2組で橋本選手が登場、予選3位の太田竜馬選手(小松島西高)との対戦です。ここからは3本制で2本先取した方が勝ち上がりになります。ちなみに太田選手は、春の高校選抜大会、夏のインターハイでいずれも優勝していて、高校生同士では負けなしという強敵です。

男子スプリント1/2決勝 橋本vs太田 1回戦

男子スプリント1/2決勝2組 橋本vs太田 1回戦
2周目にかかるHS。インスタートの太田(青)が前に出て、橋本(オレンジ)の仕掛けを目でけん制する


橋本は太田を追い込むも惜敗

ゴール直前 橋本は最終2角から先行した太田を追い込むも、わずかに及ばず


スタンドの声援の後押しも空しく、橋本は1本目を取ることができませんでした。「2本目は30分後くらいかな?」と思っていたら、レースアナウンサーから「引き続いて1組の2本目を行います」の案内。そうです、10分の間も置かずに2本目が行われるのです。めっちゃ、ハードやん…。ちなみに、その1組は、予選1位の一丸尚伍選手(大分)が、1本目は先着されたものの相手反則による降着で取り、2本目は先着して、2対0で決勝への進出を決めました。

2組2本目は、1本目の逆で橋本選手がインスタート。1周目は先行する義務があります。もう後がないだけに、橋本選手は太田選手の動きを警戒します。

男子スプリント1/2決勝 橋本vs太田 2回戦

男子スプリント1/2決勝2組 橋本vs太田 2回戦
前走する橋本が太田の動きを警戒する


2回戦最終3角の攻防 このレースも先に仕掛けられ敗退

2回戦最終3角の攻防
太田が先に最終2角の山おろしを仕掛け、またもや橋本が追いかける展開



太田の先仕掛けに橋本は付いて行けずにまたも先着を許し、0対2で敗退が決まりました。橋本は3位決定戦に進みます。

続いては、少年男子ケイリンの準決勝です。前日の予選と敗者復活戦から勝ち上がってきた12選手が、6人ずつ2組に分かれて戦い、それぞれ3着までが決勝に進みます。

少年男子ケイリン準決勝1組 最終3角の攻防

少年男子ケイリン準決勝1組 4周3角の攻防
Sを決めて正攻法を取った森川(山梨、白&紫)が、ペーサー退避で押し出されるように先頭へ躍り出る



少年男子ケイリン準決勝1組 最終3角の攻防

少年男子ケイリン準決勝1組 最終3角の攻防
最終2角から上川(栃木、緑)が番手捲りを打つと、上川後位の鈴木(東京、白&赤二本線)がさらに捲り追い込みを仕掛ける。直線捉えた鈴木が1着。最後方から追い上げ鈴木後位を取り切った田川(熊本、白&オレンジ線)が2着に入り、上川が3着に粘る。



そして2組には、地元和歌山の南選手が登場。1回戦が見事な逃げ切り勝ちだっただけに、期待が膨らみます。

少年男子ケイリン準決勝2組 4周3角の攻防

少年男子ケイリン準決勝2組 4周3角の攻防
1回戦同様、南(オレンジ)がSを決めて正攻法へ。南は一旦ペースを緩めて、後方からの仕掛けをけん制する



少年男子ケイリン準決勝2組 最終4角の攻防

少年男子ケイリン準決勝2組 最終4角の攻防
澤口(岩手・白)の最終HSからの仕掛けを、南が突っ張り先行でしのぐと、そのままの勢いで逃げ切りを決める。2位で入線した小島(大分・ピンク色ウェア&水色ヘルメット)は走行ライン保持違反で5着に降着。松尾(長崎・赤と水色ウェア&黄色ヘルメット)が2着、藤井(香川・青ウェア&白ヘルメット)が3着にそれぞれ繰り上がる。



1回戦に続く、南選手の先行逃げ切りにスタンドは大拍手です。積極的な走りに好感が持てます。優勝もさることながら、決勝でもスケールの大きいレースを期待せずにはいられませんでした。

続いては、女子ポイントレースが行われました。和歌山県チームからは、前日の500mタイムトライアルで優勝した吉川美穂選手が出場で、2冠に期待がかかります。

女子ポイントレース 序盤周回の集団走行

女子ポイントレース 序盤周回の集団走行


吉川は、序盤から積極的な走りでポイントを積み上げていきます。

第3スプリント(15周目) 先行に立ち5点を挙げる吉川(右・腰ゼッケン9番)

第3スプリント(15周目) 吉川(右・腰ゼッケン9番)は、先頭で通過して5点を挙げる


「吉川、なかなかエエ感じで進めてるなぁ…」と思っていた矢先、

バシャンという大きな音が。

振り返ると、なんと1コーナーで吉川が落車しているではありませんか!

17周目の1角で転倒する吉川

17周目の1角で転倒する吉川


吉川は棄権することなく、3周後に戦列復帰します。ポイントレースのルールで、転倒や車体トラブルの選手はニュートラルとして一定周回(今回は3周)離脱が認められていて、ニュートラル周回数以内に戦列復帰すれば、同一周回を走ったと見なされます。復帰直後の10周前後は、なかなかスピードが戻ってきませんでしたが、終盤は猛烈に追い上げ、最終周回で先頭に立って1着でフィニッシュ。この5点が効いて、吉川は3位(13点)に食い込むことができました。落車しても諦めず、1着でゴールした姿にスタンドから大きな拍手が送られました。

この後は、男子チームスプリント決勝。今年の国体開催地・長崎との決戦にスタンドはさらに盛り上がりを見せます。


(そのC・最終回に続く)
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