2014年08月28日

紀の国わかやま国体リハーサル大会「第49回全国都道府県対抗自転車競技大会」が開かれました(その@)

8/24(日)〜26(火)の3日間、「第49回全国都道府県対抗自転車競技大会」が、和歌山県で初めて開催されました。来年の「紀の国わかやま国体」自転車競技のリハーサルとして開かれた今回の大会。和歌山県勢の活躍を中心に、大会の様子を今回から4回シリーズでご紹介します。

冒頭の通り、今回の都道府県対抗は「紀の国わかやま国体」のリハーサル大会。普段は公営競技(ギャンブルの?)の競輪に偏っている私も、来年に向けての和歌山県勢の現況を確かめようと、取材へ赴くことにしました。大会は、日・月・火の3日間開催でしたが、前半の日・月は一応シフト休み。火曜日も午前中で競技が終わることから、3日間とも取材することに決めました。


○8/24(日) 大会初日

初日は、印南町で個人ロードレースが行われました。町内(一部みなべ町内)の県道と広域農道「黒潮フルーツライン」を使った1周15.8qのコースを、男子は6周94.8q、女子は3周47.4q走ります。

レースが午前8:30スタートのため、8時前後から交通規制が始まるということから、和歌山市(南部)の自宅を6時に出発しました。眠い目をこすりながら阪和道・湯浅御坊道路を経由し、7時過ぎ、印南町に到着。コースから数百m離れた駐車場に車を止め、歩いて発着点の清流中学校に向かいます。

印南町のロードレース会場に到着

ロードレース会場の印南町・清流中学校に到着


取材用のIDカードと赤いビブスを受け取り、早速、学校のグラウンド内へ進んでいくと、既に参加選手の召集と検車が始まっていました。

すでに召集・検車が始まっていました

召集・検車を受ける参加選手たち


グラウンドの隅では、町内の中学生らがオープニングセレモニー用の行進準備中でした。町内の各幼保園・小中学校の子どもたちが描いた絵を使った、各都道府県を応援するのぼり旗を手にしています。

参加各県を応援するのぼり旗

手にしているのは各都道府県を応援するのぼり旗


ちなみにこののぼり旗は、清流中学校の校内やコースの周辺にも掲げられていました。選手も自分の県の旗を見つけて、笑顔を見せたり、気合を入れ直したりしていました。

グラウンド内の選手村には、各県1張りづつのテントブースが割り当てられ、ウォーミングアップや作戦会議をするシーンが見られました。和歌山県のブース(ピット)に向かい、上野孝監督に挨拶すると「わざわざ見に来てくれたんですか」と歓迎して下さいました。雑談しながらピットの様子を窺うと、窪木一茂選手・和田力選手ともにリラックスしている様子。

和歌山県チームのピット

和歌山県チームのピット 窪木(中央・左)と和田(中央・右)が上野監督(右端)の指示を受ける


そして8:15、山口太鼓の演奏でスタートセレモニーが始まりました。勇壮な太鼓の演奏に雰囲気が盛り上がる中、紀の国わかやま国体のマスコットキャラクター「きいちゃん」、印南町のマスコットキャラクター「カッくん」「エルちゃん」も選手達を激励します。

スタートを盛り上げる山口太鼓の演奏(左)と、きいちゃん(中)&カッくん(右・緑)・エルちゃん(右・黄)

スタートを盛り上げる山口太鼓の演奏(左)と、きいちゃん(中)&カッくん(右・緑)・エルちゃん(右・黄)


そして定刻の8:30、日裏勝己・印南町長の号砲で、男子の6周94.8qのレースがスタートしました。

日裏勝己・印南町長の号砲で男子がスタート

日裏勝己・印南町長の号砲で男子がスタート


引き続いて、5分後の8:35に女子の3周47.4qもスタートです。

5分後、女子もスタート

5分後、女子もスタート


実際は、スタート地点からしばらくはパレード走行です。コミッセール(競技委員)から、約1qを過ぎたあたりで、旗の合図が出されて正式にローリングスタートとなります。


レースは、男子が1周目で3人が飛び出し、およそ1分ほど遅れた後続集団が、先頭交代を繰り返し脚を溜めながら追う展開です。

男子 1周目を終えて先頭集団は3人

男子 1周目を終えて先頭集団は3人


2周目に入る後続集団

2周目に入る後続集団


一方、女子も3人が飛び出し、後続集団を引き離します。

女子も先頭集団は3人

女子も先頭集団は3人


その後は、交通規制がかかっていて移動もままならないため、中学校周辺でレースシーンを撮ることにしました。

3周目に入った男子を、清流中学校そばの直角ターンで待っていると、後続集団の和田力選手の姿を捉えることができました。

清流中学校前の直角ターンを駆け抜ける和田力(中央・オレンジ)

清流中学校前の直角ターンを駆け抜ける和田力(中央・オレンジ)


直角ターンを猛スピードで駆け抜ける姿は圧巻です。写真を撮っている私の所に飛び込んで来そうなくらいの大迫力です。

今度は、表彰式のリハーサルが行われていた清流中学校体育館に移動。ベランダから、最終周回(3周目)に入った女子の後続集団を捉えることができました。

女子は3周目(最終周回)へ突入 第2集団が追いかける

女子は3周目(最終周回)へ突入 地元の女性ボランティア(下の青いシャツの集団)が声援を送るなか、第2集団が通過


結局、女子は飛び出した3選手の中から、上野みなみ(青森)がゴールスプリントで抜け出し、2年ぶり2度目の個人ロード優勝を果たしました。

女子のゴールを見届け、清流中学校のグラウンドに戻ると、「USTREAM」に配信されていた、男子のレースの模様がオーロラビジョンに映し出されていました。

USTREAMの映像を放映するオーロラビジョン

USTREAMの映像を放映するオーロラビジョン


今回のコースに関する説明は後述しますが、これを見ているだけでも、急な上り坂の連続が見て取れます。

そうこうしている内に、男子は最終周回(6周目)に突入です。先頭は大場政登志(茨城)ただ一人。

男子は大場政登志(茨城)の単独逃げで最終周回へ

男子は、大場政登志(茨城)の単独逃げで最終周回へ


レースアナウンサーの話では、後続集団は8人で約20秒差。この中に、地元和歌山のエース・窪木選手も含まれているとのこと。一緒にオーロラビジョンを眺めていた上野監督も「追い付きさえすれば、(優勝は)彼のモノでしょう」と、自信ありの顔つき。

そして残り3qで大場を捉えた後続集団は、そのままけん制をしながら抜け出すタイミングをはかると、ラスト1qを切ってからのゴールスプリントを窪木選手が制して、見事な優勝を飾りました。しかもユニフォームの胸の「WAKAYAMA」を突き出す余裕のフィニッシュです。

窪木一茂が胸の「WAKAYAMA」を強調しながらフィニッシュ

窪木一茂が胸の「WAKAYAMA」を強調しながらフィニッシュ


そしてPM1:00から、清流中学校体育館で表彰式が行われました。

女子表彰式

女子表彰式


男子表彰式

男子表彰式

特に、窪木選手にはひときわ大きな拍手が送られていました。ちなみに優勝選手には印南町の魚「イサキ」、2位には印南町特産の「きぬさやえんどう&ミニトマト」、3位には印南町の花「千両」が副賞として贈られました。

今回の個人ロードレースは、各チーム関係者に話を聞いても「とにかくタフなコース」という言葉が返ってきました。1周15.8qの前半が、3qの間に標高差200mを登り、登り切ってから5qで標高差220mを下るというジェットコースターのような登り坂。窪木選手いわく「グランツールの1級山岳並みの勾配」だそうです。後半は4qにわたって平坦な道が続き、ゴール直前の1.6qで最後のアップダウンがあるというものです。実際、完走できたのは、男子が83人中11人、女子が21人中8人にとどまる、まさに「サバイバルレース」でした。

そこで、そんな「タフなコース」を体験しようと思い(もちろん車で、表彰式終了後、交通規制が解除されたコースを走ってみることにしました(当然、車で

清流中学校前のスタート地点から急な左カーブ、続いて右直角ターンを曲がってから、ほぼ半円形に右に回ると、早くも最初の急坂が待ち受けます。

0.6km地点 既に結構な勾配です

0.6km地点 既に結構な勾配です


1.3km地点 登りは続く

1.3km地点 登りは続きます

一旦下りになりますが、T字路状の交差点を右に直角ターンして、最大の難所の広域農道「黒潮フルーツライン」に飛び込んで行きます。するといきなりの勾配です。

2.1km地点の右直角ターン さらに勾配は急に

2.1km地点の右直角ターン さらに勾配は急に


続くS字カーブにも急な上りが…。

2.6km地点 登りながらのS字カーブ

2.6km地点 登りながらのS字カーブ

小刻みな下りを交えながらも、まだまだ上りが続きます。

3.3km地点 まだまだ登りです

3.3km地点 まだまだ登りです


4.1km地点 どんだけ登るねん!

4.1km地点 どんだけ登るねん!


そして4.8kmの関門所が、最高到達点(標高約250m)です。

4.8kmの関門所 ここが頂点

4.8kmの関門所 ここが頂点

今回のレースでは、8位選手を含む集団から5分以上遅れた選手には、レース打ち切り(強制リタイヤ)が通告されました。でも男子で8割以上が打ち切り・リタイヤとは、ホンマ厳しいコースです。そしてこの峠の頂上を越えると、一転、ダウンヒルのごとく急な下りが待ち受けています。

5km地点 これまでとは一転、急な下りに

5km地点 これまでとは一転、急な下りに

ひとまず下りきった選手らは、広野トンネル手前の急坂をまた上ります。

6.1km地点 下りきってまた登る

6.1km地点 下りきってまた登る。道の先には広野トンネルが

広野トンネルを抜けた直後のT字路交差点を右にターンすると、さらに下りが続きます。コース内2つ目のトンネル「古屋トンネル」を抜けると、細かく左右に蛇行しながら急勾配をさらに下って行きます。

8.6km地点 古屋トンネルを抜けてからの下りS字カーブ

8.6km地点 古屋トンネルを抜けてからの下りS字カーブ

話を聞いたチーム関係者によると「登りもキツイけど、下りでギヤ規制のかかっている男子高校生が、一般男子選手に置いて行かれる」とのこと。よくよく話を聞いてみると、下りで脚を休めるのはわずか(コーナリングの所)で、ライバルを引き離すために直線区間はむしろ踏んで行くとのこと。最高速は80q/hを超えるそうです(ギョエ〜!)

車でではありますが、相当厳しいコースだというのがよく分かりました。ちなみに8.6qの写真を撮った直後、雨上がりのコンクリートののり面にあったミズゴケに足を取られて転んでしまい、その後の写真撮影は止めることにしました(バカ!)。

とにかくタフなコースですが、体験したいというサイクリング好きの方は、是非とも走られることをお勧めします。

詳しくは、印南町のHPから、紀の国わかやま国体のバナーをクリックして下さい。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.town.wakayama-inami.lg.jp/kyoiku/kokutai.html


ロードレースコースに別れを告げた私は、ニュース原稿を送信するために、印南町役場の駐車場へ。ポケットWi-fiがつながることを確認して、仕上げたニュース原稿と写真を送信しました。
当日の和歌山放送ニュースはこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://wbs.co.jp/news/2014/08/24/47649.html


翌日(8/25)からは、和歌山競輪場でトラックレースが行われることで、一層楽しみを膨らませながら、家路につくことにしました。


(そのAに続く)

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