2014年06月19日

【山本ディレクターの自腹出張日記】 宇都宮「高松宮記念杯競輪」(GT) 東口決勝進出! これは見に行かずにはいられない!(そのA)

わたくし山本が、直近に遠征した全国の競輪場を紹介する「山本ディレクターの自腹出張日記」。去る6月15日(日)に宇都宮競輪場で開催された「第65回高松宮記念杯競輪」最終日へ「自腹出張」した様子をご紹介する6回シリーズのリポート。今回はその2回目です。

急きょ決めた宇都宮行きの自腹出張。立ち上がりこそ順調だったものの、新幹線乗り過ごしがきっかけになって、毎度おなじみの「急坂転げ落ちモード」に突入しそうです。しかも到着直後の1Rで、稲毛健太選手が1着になって7万円車券を見逃がすなど、まさに“お約束”の展開です。

「まぁ軍資金もほとんどないし、これはこれで、しゃ〜ないですゎ」と一応余裕をかましてはいましたが、腹の中は悔しさで一杯。だからといって、この流れでは、2Rの車券を買ってもハズれてしまい、財布の中身は即パンクするでしょう。そこで、車券勝負したい気持ちを押し殺して、記者室のTVに放映されていたW杯「日本vsコートジボアール戦」を、他の記者さんらと共に観戦します。

そうしている内に、2Rの発走時刻が近づいてきました。ただ車券は買わず、関係者専用のエレベーターでメインスタンド地下の検車場へ下りて行きました。そして検車場のモニターで、選手らと2Rを観戦。

レースは、矢口啓一郎がジャンでハナを切って流して行くところを、山賀雅仁がカマシ先行を仕掛けます。しかし本線ラインの九州・西日本勢が最終2角から捲り返すと、3角で山賀を捉えてライン3車が出切ってしまいます。結局、ライン先頭の中川誠一郎が押し切って1着。マークの大竹慎吾、3番手の桑原大志が流れ込んで2,3着を確保し、車券は一番人気で終わりました。

「買わんでよかった」と、正直ホッと胸をなで下ろしました。


3Rの脚見せが終わったあたりで、1Rで1着になった稲毛選手が検車場に姿を見せました。そこでちょっと雑談交じりでインタビュー。

山本「お疲れさん」
稲毛「山本さん、マジで来たんですか?」
山本「そうなんや。東口君決勝進出でいてもたってもいられんようになったんや。でも稲毛君、今日は1着になってよかったねぇ」
稲毛「でも仕掛けなアカン所で、先に行かれてしまいましたゎ。捲り返した時の車の出も、なんかモコモコした感じでエエことないですね」
山本「まだ鎖骨骨折の影響が残ってんの?」
稲毛「(右肩下のコブを見せながら)まだ、ちょっと違和感があるんですよ。グッとハンドルを握り込めない感じがして…。レース中も体をねじったりすることが、まだ十分できないし」
山本「でも、この1着がエエ薬になるんちゃうんかな?
稲毛「でもこの違和感はどうしようもないんで、和歌山帰ったら一回医者に診てもらおうと思ってます」
山本「東口君に、頑張れって伝えといて」
稲毛「競りも含めて、多少厳しい攻めもあるのは想定しているでしょうから、何とか頑張ってくれると思いますよ」


稲毛選手との会話を終え、他の決勝出場選手の様子もウォッチ。ウォーミングアップにはまだ早いということもあって、おしゃべりや同県選手の自転車取り、宅配便の依頼など、思い思いに束の間のリラックスタイムを過ごしていました。

4R終了を見届けて、記者室に戻ります。W杯を放映するTV画面をのぞきこむと、なんと日本が逆転を喰らっているではありませんか? 検車場に向かう前は、本田のゴールで1‐0だったのに…。

山本「内林さん、何なんですか、これ?」
内林「訳分からん間に、立て続けで2点取られたゎ」
山本「ワールドカップtotoで、日本の勝ちor引き分けでしか買うてないから、何とかしてもらわんと…」
内林「そんなんも買うてんのかい?」


ワールドカップtotoにも見放されそうになった私。かくなる上は、車券で結果を残さなければなりません。3Rは8万円台、4Rも4万円台とこの日も流れは荒れ相場。そこで5Rから車券勝負へ出ることにしました。スポーツニッポンの亀田克也記者から分けて頂いた「競輪研究」のコピーを手に検討します。

5Rは4分戦ですが、南関3車はいずれも追い込み型で、北日本3番手の@中村浩士と神奈川2車に分かれます。神奈川ライン前回りのD松坂英司は「何かやる」と総力戦の構え。本線はF井上昌己率いる九州2車ですが、マークのB合志正臣は前日落車していて、先行力のあるH高橋陽介や、自在な立ち回りのC藤田竜矢にも注意が必要な構図です。

高橋の先行が濃厚なだけに、そのラインの残り目がまず必要と考え、高橋−A紺野哲也の北日本2車と九州2車とのHAFB4車BOXを基本に、この4車から逃げつぶれそうな高橋をオミットして藤田を入れた穴狙いのAFBC4車BOXを仕込みました。

5R車券

5R車券


ちなみにこの車券がハズれてしまうと、早くも“資金補充の旅”に出なければなりません。当たってほしい思いをいつも以上に込めて車券を購入しました。

宇都宮競輪場は周長500m。昨年末の千葉以来となる500バンクでの観戦ですが、発走前に改めて記者席の窓から、この500バンクを眺めます。まずバックストレッチを見渡すと、数多くの応援横断幕が掲出されています。

旧メインスタンドエリアには、いっぱいの横断幕が

旧審判・管理棟エリアには、いっぱいの横断幕が


宇都宮競輪場は、2007年から現在のメインスタンドの全面改築工事が始まり、2009年にスタンドが完成した際、ホームストレッチとバックストレッチを入れ替えました。その後、旧ホーム側の審判・管理棟を取り壊しました。横断幕が掲出されているのは、その跡地です。

2コーナーに目を転じれば、820インチのオーロラビジョンが目に飛び込んできます。

オーロラビジョンは820インチの大画面

オーロラビジョンは820インチの大画面


写真で見てもお分かりかと思いますが、画面がほんとキレイです。このオーロラビジョンは、メインスタンド落成に合わせて新たに設置されましたが、さらに先進的だったのは、オーロラV・場内モニターなど全ての映像設備が、新スタンド運用開始と同時にハイビジョン化(デジタル化)されたことです。TVシステムのHV化は、個々のTVを替えればそれで済むというのではなく、メイン調整用の機械に始まり場内実況撮影用のカメラ、テロップ送出用のソフトなど、あらゆる機器がデジタル化されなければなりません。従って多額の投資を伴いますので、地方の競輪場ではなかなか進まないのも事実です。それを2009年の段階で実施したことが立派で先進的だったと思います。
ちなみに、あまりにも画面が大きくてキレイなため、競走中の選手がHSを通過する際、このオーロラビジョンを見て各選手の位置関係や、仕掛けの有無などを確認するほどです。むしろ、危なくないんでしょうかねぇ?

そして3コーナー後方には、TV塔「宇都宮タワー」がそびえ立っています。

宇都宮タワー

宇都宮タワー


宇都宮タワーは1980年に完成し、NHK(総合TV宇都宮・東京Eテレ)と在京キー局5局、それにとちぎテレビの合計8つのチャンネルがここから送出されています。NHK宇都宮ととちぎテレビは親局として、その他の局は東京からの電波を再送信する中継局として、それぞれ利用しています。タワーには市内を一望できる展望台も設けられていますが、今回は時間の関係でパスしました。次に宇都宮を訪れる機会があれば、足を運びたいと思います。

2センターから4コーナーにかけての「センタースタンド」には、特観席が設けられています。

センタースタンド特観席

センタースタンド特観席


センタースタンド特観席は、300〜500円と料金もリーズナブルです。3Fエリア(写真の上層階部分)は、今では記念・年末年始のみの利用となっていますが、この日はGT最終日とあってギッシリ満員でした。

そうしていると、5Rの選手が入場してきました。

レースはB合志正臣がSを取って、正攻法にF井上昌己を迎え入れます。周回中の位置取りは、九州2車−関東2車−神奈川2車−北日本2車−ライン3番手の@中村浩士の順。赤板HS(残り2周)過ぎの1センターからH高橋陽介が上昇すると、ジャンで井上を抑えて先頭へ。すると高橋を追走したD松坂英司が、最終HSでイン切り気味に高橋を叩くと、最終1センターから決死の先行策に出る。これを見て中団の井上が先捲りを仕掛けると、高橋もこれに併せて捲り合戦を挑む。ただ高橋マークのA紺野哲也が追走に窮し、高橋から離れてしまう。高橋と、番手にはまった九州2車は、最終3角で松坂を捉えて完全に抜け出す。

5R最終2センター過ぎの攻防

5R最終2センター過ぎの攻防
D松坂のカマシ先行を追ったH高橋が、F井上−B合志の仕掛けに併せて捲り返し。3車で千切ってしまう。



結局、4角から追い込んだ井上が高橋を捉えて1着、マークの合志が2着に続く。高橋は粘って3着を確保しました。

当たりましたが、本線ラインから力上位への車券で、3連単は3千円台。早速、お約束の「取りガミ(払戻金が投資額を下回ること)」です。

「まぁ、ハズれるよりはマシかな?」とまたまた自分に言い聞かせて、次のレースの予想に取りかかります。

6Rも4分戦。ただ、このレースはそれぞれに自力型がいます。本線は@根田空史が先頭の南関2車ですが、H菅原晃が率いる九州ライン3車も強力です。自在戦の岡山2車、北日本2車は若干割引きの評価ですが、混戦になれば一発もありそうな感じです。

結局、根田が先行してもマークのC加藤圭一が番手の仕事に窮して離れてしまうかもと見て、加藤はオミット。そして九州ラインの一発と、F三宅達也の強襲にも期待して、@HDF4車BOXを基本に据えました。そして、根田が逃げつぶれて九州2車&岡山2車のHDFA4車BOXの合わせて2通りとしました。

6R車券

6R車券


場内見学も兼ねて、このレースはバンク脇で見ることにしました。梅雨がひと休みした快晴の中、場内には朝イチよりもさらに多くのファンでごった返しています。2センターの金網脇に位置して、まだ新しさいっぱいのメインスタンドを写します。

宇都宮競輪場メインスタンド

宇都宮競輪場メインスタンド


メインスタンドの2Fには特観席が、3Fの4コーナー寄りにはロイヤル席が、それぞれ設けられています。ちなみに記者席は3F(写真の最上階)のやや4コーナー寄りの所です。また、このメインスタンドには八幡山公園のレスト施設としての機能も持たせてあって、場内のレストランなどは公園利用者にも開放されています。


さてレースは、序盤の位置取りは、南関2車−岡山2車−九州3車−北日本2車の順で落ち着きます。レースが動いたのは赤板過ぎの1センター。E菅田壱道が上昇して正攻法の@根田空史を抑えると、これを追走したH菅原晃がジャンで前に立ちます。インをすくって中団取りを狙ったF三宅達也が、北日本番手のG山田敦也とつば競り合いを繰り広げると、最終HSから根田が一気にカマシて行きます。菅原はやや車間の空いた3番手を確保し、三宅も山田を捌いて6番手に収まりますが、最終BKは一本棒で通過です。

6R最終3コーナーの攻防

6R最終3コーナーの攻防
最終HSから仕掛けた@根田が、隊列を一列棒状にして快調に先行する



最終3角過ぎから菅原が捲り追い込むと、菅原マークのD小野俊之は中割り突っ込み、ライン3番手のB西川親幸は外伸び勝負、さらに根田は逃げ粘りを図るなど、ゴール寸前まで分からない横一線の好勝負となりました。結局、菅原が1着で、1/8輪差及ばずの2着には西川、さらに微差足らずの3着には根田が粘り、九州番手の小野はタイヤ差の4着に終わりました。

4車が横一線で、オーロラビジョンを見てもイマイチ着差が分からないほどの大接戦でした。レースそのものは面白かったんですが、BOXから西川を抜いていたため大ハズレ。しかも3連単は7万5千円台の大穴です。

6Rは7万円オーバーの波乱

6Rは7万5千円台の波乱でした


BOX車券の持って行き方を失敗してしまいました。素直に九州3車+αで考えれば楽勝に取れていたであろう(そんなことない!)、何でもない車券なんですが…。これで“資金補充の旅”が決定。とりあえず、近くにコンビニがないか携帯で調べることにしました。


(そのBに続く)
posted by wbs at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自腹出張日記
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